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ダンゲロス流血少女:01事前応援スレ

72雨竜院愛雨:2015/08/01(土) 08:15:02
【覆面の虎 vs 眼鏡の竜】

ピンク色した虎の覆面を被った珍妙な対戦相手の出現に、ウルメは大喜び。
眼鏡の中の大きなツリ目をキラキラと輝かせる。
「はじめまして、雨竜院愛雨です。デストロイゼムオール!(よろしくお願いします!)」

タイガービーナスこと、紅井影虎は寅流の構え。
左手を手刀の形で前に出し、右足は大きく後ろに引く。
右手は胸の前。リストバンドに隠し持ったクナイは、いつでも取り出せる。
相手は銃を持っている。あの傘も武器だ。ならば容赦はしない。タイガービーナスはそう考える。
「故あって本名は明かせない。タイガービーナス、とだけ名乗らせてもらう」

決闘場所は、岬に立つ大灯台の展望スペース。半径5mほどの円形空間だ。
中央には、巨大なライトと回転するレンズ。その光量はすさまじく、本来ならば夜に一般人が立ち入るような場所ではない。
「うわっ、まぶしっ!」
光線の直撃を受けたウルメが小さく叫んだ。

「えっ、今なんて!? まさか……あなた……伝説の『GUN道』を使うの!?」
タイガービーナスが妙なところに食いついた。

「ふぇ? 私が使うのは『ガン・カサ』だけど?」

「あ、ああ、そうか。うん。そうだね。眩しいときに眩しいって言うのはよく考えたら普通だね。ごめん、気にしないで。さあ、勝負を始めましょう」

奇妙な霊感に導かれて、二人はこの灯台にやって来た。
『準転校生』同士の戦い『ホリラン』を行うために。
二人とも、戦う覚悟は出来ている。
タイガービーナス……影虎は守るべき主君のために。ウルメ……愛雨は非日常の戦いを楽しむために。

「寅忍、タイガービーナス……」
「オペレーション……」
「参る!」
「スタート!」

戦闘開始と同時に、タイガービーナスが鋭い足捌きでウルメに迫る。
ウルメは射撃戦距離を取りたい。左右ジグザグのステップで飛び道具に警戒しながら距離を取ろうとする。
中央の大光量ライトを回るように、二人の高速戦闘者が距離を制さんと争う。

「鬼ごっこはあんまり好きじゃないな。寅流・失伝……」
ウルメを追いながら、タイガービーナスは平坦な胸の前で素早く印を切る。
「真・幻影虎陣形!!」
術が完成するとタイガービーナスが数十体に分身した! なんたる奥義!
四方八方から襲いかかるタイガービーナス分身体。狭い灯台の展望室に逃げ場はない!

ウルメの眼鏡が光る。
「そこだっ!」
タン! 分身が放つ蹴りを横飛び回避しながら、ソフトエアガン・マカロフPMから能力弾を発射する。
能力によって誘導されたBB弾は、狙いあやまたずタイガービーナス本体の喉元に命中!
「乾けっ! チョーキング干物ショット!」
「ぐうっ……」
ネガ雨乞いエナジーが作用し、タイガービーナスの喉から水分を奪う。
奪われた水分は天地逆の雨となって天井を打つ。
ウルメはなぜ本体を正確に狙撃できたのか?
それは、灯台の巨大ランプが作り出す影の濃度が、本体のみ濃かったからだ。

先制を決めたウルメは距離を取る。
「ぐぅ……逃がさないっ!」
タイガービーナスはよろめきながらも更に印を組む。
幻影の群れが猛然とウルメに襲いかかる。避けきれない!
「ゴボォッ!」
腹部にいい蹴りを貰ってウルメが呻く。
そして、無数のタイガービーナスの幻影は消え去った。

体勢を崩したウルメに、タイガービーナスは追撃する。
猛獣のような踏み込みから、神速のタイガー・飛び蹴り!
ウルメは体勢を取り戻すことを断念。そのままバランスを失って転倒しつつ飛び蹴りを回避!
「なっ!?」
飛び蹴りが空を切り、タイガービーナスは致命的な隙を晒す。
タタン! 隙を逃さず倒れた体勢からマカロフ2連射! しかし2発ともタイガービーナスを逸れた。
……いや違う! 2発の弾丸は灯台のガラス窓に当たり、反射して再びタイガービーナスを襲う。うち1発が命中!
ザアッ。逆さまの雨が降り、タイガービーナスから更に水分が奪われた。

「跳弾かっ!」
タイガービーナスが、窓の方に一瞬目を向けてウルメから視線を逸らした。
好機! 床で一回転したウルメは立ち上がりながら、素早くタイガービーナスに向かってダッシュ。距離を詰める。
「トライ・ペゾヘドロン!」
至近距離から必殺技を放つ!


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