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ダンゲロス流血少女:01事前応援スレ

60仔狐クリス:2015/07/31(金) 02:37:21
「……空を見ていたのは考え事をしていたからですし、多分私の知り合いと貴方は仲良くなったりしないと思います」
「あれ? なんか発言に棘ありません? もしかして何か怒らせちゃいましたか?」
「気のせいでしょう。それより情報提供してくれるんじゃなかったですっけ。昨日の敵について知ってるのであれば、教えてください」
「えぇー? 星の話題で盛り上がりたかったのに! 夕方に見る星とか、綺麗じゃないですか?」
「情報を」
「はいはい。風情がないですね、もう! 分かりましたよ―。昨日貴方が戦った敵、アレは『転校生』と呼ばれる存在です」

転校生。
魔人から進化したと言われる存在……だと聞いたことがある。身体的にも能力的にも魔人と比べ遥かに優れている、と。
確かにそれならば昨夜のあの強さも理解できる。
えげつない程の攻撃力、私の気力を削ぐほどの存在感。それらは転校生だからこそ持ち得たものなのだろう。

「成る程。転校生については聞いたことがあります。……けれどその転校生である彼女がなんで私の前に現れたんですか? いや、そもそも今行われているこの戦いはそもそも何なのですか? なぜ私達“同格”の成長性を持った魔人達が隔離されたようにこの人気のない世界に飛ばされたのですか?」
「んー質問が多いです! そんな一気に聞かれても答えられませんよ! もう!」
「あっ。ごめんなさい……」

沸々と湧き上がった疑問をそのまま迦南にぶつけてしまっていた。反省しなくては。

「えへへ、素直に謝れる人は好きですよ。ポイント一点!」
「えっ、何のポイントですか……?」
「んーと、まずは私達がなんなのかということから説明しなきゃですかねー」

あ、スルーされた。

「クリスさん、自分が少々特殊な魔人だということは、自覚ありますか?」
「……はい。多少は」

私は身体能力の高い魔人であると同時に、更に高い成長性を持っている。
通常の魔人も鍛えれば成長していく可能性はあるだろうが、それはある程度の期間を経てじっくりと成長していくものだろう。
だが私は、昨日の戦闘で格段に成長した。それまでの私とはまったく違うということを感覚で理解していた。
そしてこの高い成長性は私だけでなく、昨日戦った二人の少女や迦南も持っている特性なのだろう。

「クリスさんや私などがどのように特殊であるかに関しては、恐らくクリスさんが考えている通りなので説明は省きます。この閉じた世界に居る転校生以外の私達は……そうですね、『準転校生』とでもいいましょうか。そんな感じの存在です」
「準転校生……私が、私達が転校生に準ずる存在、なのですか?」
「はい。まぁ現段階は、ですけどね。今後の成長によってはもしかしたら転校生を越える程の実力を持つことになるかもしれません」

転校生を越える実力を得る可能性。
昨日転校生に破れた際に、成長すれば転校生と互角に渡り合えるかもしれないと感じたのは、間違いではなかったようだ。

「成る程……でもなんでそんな存在がこの世界に集められたのでしょうか?」
「んー、それは各々人それぞれの理由によるものじゃないですかね。多分巻き込まれたのでなく自主的にやってきた人も居ます。でも、集められたというよりは元々妃芽薗に居た、と言う方が多分正しいですね」
「妃芽薗に居た……? 貴方も妃芽薗学園の学生なのですか?」
「そうですよ。多分今この世界に居る準転校生のほとんどが妃芽薗学園の生徒だと思います」
「なぜそんな、転校生に近い存在が妃芽薗に集まってるのですか……?」
「さぁ……? 高二力フィールドが何か影響してるのかもしれないですね。でも詳しいことはさっぱりわかりません」
「では準転校生が戦っている理由は? 私はよくわからない戦闘衝動に突き動かされて戦ったのですが……」
「それもよくわかりません。貴方が戦闘衝動に駆られたのは、もしかしたら誰かによる精神操作能力かもしれないですね。ただ、準転校生が戦うことになっているのはどう考えても準転校生を鍛える為でしょう。何の為に鍛えるのか、と聞かれたらそれも分かりませんが」
「ふむ……」


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