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ダンゲロス二次創作スレ
292
:
piera
:2012/09/18(火) 01:08:23
「ちょっと軽々しくそんなこと言わないでよ…! 私だって傷つくんだから」
そうあすかに言うが、
「いや、一回死んどけよ、マジで。うちらの真剣な気持ちを返してくれ」
さつきがそう返す。
しかし、
「そんなの……、私知らないもん」
勝手に勘違いしたのはそっちだよ。
二人は互いに顔を見合わせ、示し合わせたように立ちあがった。
「そうだな。うちらの縁もここまでだったってことだな」
「そうですね」
「え!? え!? ちょっと待って! なんでそうなんの?」
私はさつきの腕を掴んだ。しかし、振り返ったさつきの目に浮かんでいる涙を見て思わずその手を放す。
「いや、それはうちらの台詞だよ…。どんな頭の打ち方すりゃ、そんなことになるってんだよ…。病気か? 病気だと言ってくれよ…!」
病気…。そうだよ。これは、
「恋の病……かな」
「もう……、帰っていいですわよね?」
あすかが明らかに不機嫌な声色でそう告げる。
「あすか、もうちょっと付き合おう。きっとこれは本題の前の壮大な照れ隠しか何かだ……。そうだよな? そうだといってくれ……!」
そんな事を言われても…。
「も、もう本題だよ? 私ね、自分に恋しちゃったんだ……。て、てへ?」
どう答えたらいいか分からず、私は二人にはにかんで見せる。しかし、さつきは唇を噛み締め、拳を震わせた。
「帰ろうあすか。こいつはもう私たちの知るうつるじゃない」
「あ、待ってよ! まだ話は――」
「うつる! 女なら自分の恋路は自ら突き進め」
さつきは涙声で力強く、私に背を向け告げた。
「こんな形で大切な親友を失ってしまうなんて……。あちらの世界でもお元気でね、うつるさん」
「え? え? ちょっと! ちょっと待ってよ…!」
私が止めるのも聞かずに二人は行ってしまった。禁断の恋。それを犯してしまったがゆえに、私は大切な親友を二人も失ってしまったのだ。
愛しの人。彼女は鏡の向こうから、いつも私を見守ってくれている。
「あぁ」
ため息まじりに、私は手鏡を開いた。そっと鏡面に指を添える。そこにいるのに届かない。まるで夜空の星に手を伸ばすかのように、私と彼女には絶対的な隔たりがある。
「これが恋……」
人を愛するってこんな気持ちなんだ。
私はぎゅっと自分の胸元を握りしめる。
I love me....
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