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リョナダンジョンスレ
1
:
名無しさん
:2019/06/15(土) 01:16:42 ID:???
ウィザードリィやローグライクの様なダンジョンやそこに潜むモンスターや罠、宝、そしてそのダンジョンに挑む冒険者を考えたり付け足したりそれを元にSSやイラストを作ったりするスレです。
試しとしてダンジョンと冒険者の例を以下に書いておきます。ここはこうした方が良いんじゃないか、とか訂正や提案があると助かります
【ダンジョン】
名前:嗜虐魔術師の館。
概要:生き物を痛め付ける魔術の実験を繰り返す内狂った魔術師が工房に使っていた館。現在はアンデッドとなった犠牲者や拷問器具が動き出してさ迷っている。
難易度:初心者〜中級者向け
階層:地上3階
主なモンスター:ゾンビ系と動く拷問具のモンスターが主。どちらもアンデッド。
ボス:トーチャラー
苦痛による魔術を研究する内に発狂したこの館の主。
全身に取り付けた拷問器具は鎧と武器として機能し、相手の痛覚を倍増させる魔法を使う。この館で唯一アンデッドでは無い為注意が必要。
攻略情報:アンデッドが殆どなので聖職者がいると格段に楽。拷問器具には物理攻撃が効きにくいので戦士職は不利。魔法使いがいると良いだろう。
ボスのトーチャラーは生きた魔術師なので逆に聖職者や魔法使いしかいないと不利。
【冒険者】
名前:ミーシャ
職業:村娘
強さ:雑魚〜初心者
性別:女性
種族:人間
年齢:15
概要:冒険者志望の村娘。結構な美少女なのを除けば何処にでもいる少女で、特にこれといった技能は無い無職扱い。
訓練や下積みをすれば何らかの職業に付けはするだろうが無謀にもダンジョンやモンスターに挑もうとしている。
6
:
名無しさん
:2019/06/15(土) 06:03:50 ID:???
コテコテのRPG的なの好き
【ダンジョン】
名前:地下下水路
難易度:初級者向け(一部例外あり)
モンスター:スライム・肥大化したげっ歯類など
概要:歴史ある城塞都市の地下に張り巡らされた下水路。
遥か昔に造られたものでありながら網の目のように地下に張り巡らされ、
下水の終着点である郊外の川まで続いている。
どこかに旧領主の隠し財産が眠るという噂と、出没モンスターがさして強くないこともあり
興味本位で探索する冒険者が後を絶たない。
ボス:マンイータージェル
このダンジョン唯一の初心者対象外要素である巨大スライム。
中心の核に物理攻撃を届かせることは熟練の戦士でも不可能。
弱点は冷気。ほとんどが水分のため、殺せなくとも体を凝固させ動きを鈍くすることができる。
取り込まれるとMP吸収→防具溶解→肉体吸収と生きたまま緩慢な死を味わうことになる。
【冒険者】
名前:ディアドラ
職業:シーフ
性別:女性
種族:ダークエルフ
年齢:14
スキル:鍵開け・隠密・幻覚魔法
概要:自由に憧れ、閉鎖的な里を抜け出したダークエルフの少女。無口・不愛想だが悪人ではなく、外の世界に興味津々。
浅黒い肌に美しい銀色の髪を持ち、普段は目立たないようフード付きのマントで全身を覆っているが妖しさ全開。
マントの下は白いレオタードにナイフやアイテム袋のみといった軽装。
7
:
名無しさん
:2019/06/16(日) 22:44:09 ID:???
【ダンジョン】
名前:『グンジュコージョー』遺跡群
難易度:上級者以上
概要:超古代文明が遺した何らかの生産施設跡。全てが未知の技術で造られており、見つかる物は伝説のアイテムに匹敵する高価な物ばかり。
しかし遺跡の防衛機構は現在も稼働しており侵入するだけでも困難を極める。
(メタ的には世界観無視の現代〜SF風の工場跡。ロボットや戦車の重火器がファンタジーキャラに襲いかかってくる)
主なモンスター:ガードロボット、セントリーガン等。古代の超技術で作られた自動機械。並の武器では歯が立たないばかりか近付く事すら困難。魔術も弱点である電撃以外効果は薄い。ただし、装甲を剥がせる事が出来れば話は別である。
ボス:周辺と生産エリア内に二種類。
周辺ボス:ムジンセンシャ
遺跡の外周近辺を巡回する古代の自動兵器。
強力な砲台と強固な装甲、悪路を踏破する特殊な車輪を持つ本来は攻城用と思われる兵器。
建物を軽く吹き飛ばす火力で遺跡に近付く者に無差別に襲いかかる。
長距離から砲撃可能な事、複数いる事、現在も生産されており尽きる事が無い事から、遺跡の攻略なら無視が得策だろう。
生産エリアボス:暴徒鎮圧用無人多脚装甲「RY07」
生産エリアに配置された虫の様な大型の防衛機構。
4本の脚で器用に歩き胴体に搭載された無数の武器で侵入者を捕らえようと襲いかかる。
電撃を放つ鞭、他の防衛機構と異なる弾力の素材の弾丸(ゴム弾)、神経ガス、硬質ネット砲等その全てが殺傷力の少ない捕獲用の物。無論巨体と装甲はそのまま武器にもなる。
捕獲されると最後、武装を取り上げられもうとっくにいないであろう治安機構が来るまでの間牢へと閉じ込められてしまう。
8
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 14:48:47 ID:???
【ダンジョン】
名前:
概要:
難易度:
階層:
主なモンスター:
ボス:
【冒険者】
名前:
職業:
強さ:
性別:
種族:
年齢:
概要:
今更だがこういうテンプレあった方がいいのだろうか。
9
:
名無しさん
:2019/06/26(水) 15:45:36 ID:???
【ダンジョン】
名前:幽霊船・レオンの灯火号
概要:海竜やクラーケンと並んで、船乗りから恐れられる幽霊船。
船の周囲水面下には、常に海の魔物が潜み、船内には無数の亡霊・骸骨水兵が存在。
船自体が異界と繋がった「門」と化しており、内部は外観よりも遥かに広大かつ複雑怪奇な迷宮。
外界とは異なる時間の流れを持っており、数十年も前に囚われた少女達が老いる事も死ぬ事もなく船長に奉仕し続けている。
長年に渡る虐殺と略奪により、多数の財宝と幾つかの伝説級武具が宝物庫兼船長室には存在。
【ボス】
名前:エリザベート・バーソロミュー
概要:腹心の部下の裏切りを受けて死ぬ寸前、海の悪魔「フォルネウス」と契約して魔人化した女海賊。
胸の開いたドレスと、海賊帽、軍服風のロングコートを着用。そこそこ巨乳。顔に大きな傷。
かつては誇り高い海の義賊だったが、フォルネウスとの契約を境に豹変。残虐な人物となる。
所属を問わず船を襲い、皆殺しが基本。例外的に見目麗しい少女だけは船に連れ帰って侍らせる事を好む。
戦闘においては人間だった頃から二刀流や三又槍を用いた技を得意とする。
また、魔人化以降は死者を支配する術や、地獄の炎(いわゆるセントエルモの火)を操る力を得た。
フォルネウスの使い魔である人魚型の邪精霊を連れており、そちらも多様な魔法を使いこなす。
ちなみに船名の「レオン」は彼女の父親の名前。
10
:
名無しさん
:2019/06/27(木) 21:43:53 ID:???
【ダンジョン】
名前:くらがり山の山賊砦
概要:薄暗く緑が濃い、くらがり山を根城にする山賊団の砦。
ただでさえ高低差に富み、迷いやすい山中に丁寧に手を加え、難解な迷宮と化している。
かつては男子禁制の聖域で、現在でも結界が活きており、男性は立ち入る事すらできない。
殺害を目的としていないが、侵入者を懲らしめるためのトラップが異常な密度で張り巡らされており、
不用意に立ち入った者は無様な姿で追い返される羽目になる。
トラップ一例、隠し虎ばさみ、トリモチ落とし穴、利尿ガス、痒みスプレー、閉所蜂の巣、石の雨、腹下しスモーク
高速尻たたき、催眠針、パンチングアーム、ムカデ風呂、電撃水晶、爆発箱、出会い頭バーナー、発情音波…etc
難易度:罠知識の有無に大きく左右される。
階層:標高876m
主なモンスター:山賊、全て若い女性で構成されている、直接戦闘はせず隠し通路を自在に駆け巡り
トラップの設置、発動、修理、補充を受け持つ。
力つき倒れた侵入者から身ぐるみを剥ぎ、ボコボコに痛め付けた後ダストシュートから捨てるのも仕事。
万一戦闘に巻き込めた場合は、低レベルの盗賊程度の強さしかない。
ボス:盗賊のかしら、小柄で貧相な体格の少女。放浪の旅の途中に女性しか立ち入れない聖域だった山を見つけ、
拠点として整備し、行き場の無い娘を受け入れて山賊団を組織した。
頭が切れ、見かけよりは腕っ節も強い、山に仕掛けたトラップの大半の発案者。
殺人は好まないが、必要とあらば容赦なく殺す。
戦闘力は高レベルの暗殺者と同等、また同時に次々と発動させられるトラップにも対処する必要があるため、
数値以上に難易度は高い。
【冒険者】
名前:ユミカ・コトホギ
職業:魔法剣士
強さ:凄腕
性別:女
種族:人間
年齢:23歳
概要:数々の大型クリーチャーや犯罪集団の討伐をこなしてきた、凄腕の魔法剣士。
卓越した剣技で強化魔法をかけた剣を振るう際の破壊力は圧倒的。
魔法の才がある割には脳筋志向で力押しの中央突破を好む、搦め手には弱い。
かなりの美女でスタイルも良いが、性格はさほど良くなく金には汚い。
武器は祝福を受け強化されたロングソードと予備のショートソード。投げナイフが数本。
防具はアンダーウェアとしてレオタードとオーバーニーソックス、長手袋、
その上に聖鉄製の軽鎧、ガントレット、サークレット、革製のブーツを着用。
道具類は一般的な冒険者の道具に、各種回復薬を数個ずつ所持。
11
:
名無しさん
:2019/06/30(日) 23:01:08 ID:uFMSV56k
けっこう興味深いな
スレに既出のダンジョンに挑む冒険者を勝手に設定するのもアリ?
12
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 00:18:28 ID:???
いいと思うよ。
13
:
名無しさん
:2019/07/01(月) 02:35:49 ID:???
冒険者だけ、ボスだけもアリってスレ主も言ってるし、
キャラとダンジョンは組み合わせ自由じゃない?
14
:
名無しさん
:2019/07/02(火) 00:11:36 ID:???
>>10
のダンジョンに挑戦させてください
【冒険者】
名前:ファルカ・コーラル
職業:暗殺者
強さ:手練れ
性別:女
種族:人間
年齢:25歳
概要:くらがり山の山賊砦に挑む冒険者の一人。
近隣の王国の大貴族の子飼いの暗殺者にして愛人。
貧民だった幼少期に餓死寸前の状態から救い出してくれた大貴族のために敵対者を幾人も篭絡・暗殺してきた。
先だって山賊が襲撃した隊商が運んでいた荷の中に、大貴族が国外から密輸入しようとしていた違法薬物があった。
ファルカは荷と事情を知っている隊商の女性リーダーの奪還、あるいはその両方を闇に葬る任を帯びて山賊砦に侵入する。
<鋭刃>と<加速>の魔法が付与された二振りの小刀を振るって舞うように戦う。
パワーは乏しいが、磨き抜かれた剣術と非常な敏捷さを武器に男性の戦士数人であれば容易に圧倒する戦闘力を持つ。
性格は冷酷だが主には忠実。自分の美貌を認識しており、男性相手なら容易に手玉に取れると自負している。
ショートの銀髪のスレンダーな美女で、黒のレザービスチェとレザーパンツの軽装。
腰に二本の小刀と小型ナイフ、ポーチを吊るすベルトを巻いている。
ポーチには日用品と化粧品類、いくつかの薬品が入っている。
魔法は使用できないが、<治癒><火球><雷撃>の呪文がそれぞれ込められたジェムを所持している。
15
:
名無しさん
:2019/07/03(水) 15:34:33 ID:???
折角挑戦ダンジョン希望があったので下手なりにちょっと導入だけ書いてみた(リョナってないのは勘弁を)
全滅エンドと苦戦しながらもギリギリクリア、どっちが需要あるんだろう…
パラメータはあくまで今回だけの仮のもの、キャライメージ違ってたらごめんなさい
【探索ダンジョン】
くらがり山の山賊砦
【パーティ】
ミーシャ(ノーヴィス) ディアドラ(シーフ) ユミカ(魔法剣士) ファルカ(暗殺者)
LV:2 LV:12 LV:42 LV:38
HP:12 HP:28 HP:220 HP:105
MP:10 MP:40 MP:75 MP:30
―――標高200M
酒場にて山賊討伐の依頼を受けた冒険者達は、即席のパーティを組んで砦に挑むこととなった。
トラップ満載の山賊の縄張りに個々で挑むのは危険すぎるとの判断だ。
が、意外にも探索はスムーズに進んでいく。
ファルカ「そっちはどう?」
ディアドラ「…うん…問題ない」
身軽に木々の間をすり抜け、器用な手つきで罠を排除、あるいは解除していく二人。
ミーシャ「探索が得意な職業の方が二人もいて良かったですね!」
ユミカ「そうね、バランスが悪いかと思ったけど、今回に限っては上手く噛み合ったみたい」
罠が排除された山道を警戒しながら登っていくミーシャとユミカ。
とはいえ、ユミカには気になる点もあった。
それはファルカの得体の知れなさだ。どうみても戦闘訓練を積んだ身のこなし。
恐らくシーフではなくアサシンだろうと睨んでいるが、となると依頼者がいる可能性が高い。
冒険者である自分たちとは別の目的があると考えるべきだろう。
ユミカ(ま、とりあえず頼もしいし、敵になるようならまとめてなぎ倒すだけよね)
頭が回る割には最終結論は力押しになりがちなユミカであった。
ミーシャ「ユミカさんユミカさん、あの二人、ちょっと姉妹っぽくて可愛くないですか!?」
ユミカ「え?あ、あぁ…まぁ、そうね」
言われてみれば色の近い銀髪に、肌と服の色が対照的なモノトーンなのも相まって似たイメージを抱かせるかもしれない。
ユミカ「ちょっと貴女、気が緩みすぎじゃない?戦闘経験乏しいんだから気を付けなさいよ」
ミーシャ「す、すみません!皆さんと一緒に冒険できるのが嬉しくてつい…頑張ります!!」
まだまだ前途は多難そうである。
ディアドラ「…ファルカ、こっちはクリア…大丈夫」
ファルカ「そう。なら後ろの二人に合図をお願い」
コクン、と頷いて合図を送るディアドラ。
まだ若干幼さが残る彼女は経験こそ豊富ではないが、種族特有の身体能力と森への適応力の高さで十分役に立っていた。
しかしその優秀さこそが、この先厄介となるであろうこともファルカは理解していた。
主からの指令達成を目的とする彼女にとってこのパーティは仮のものであり、砦中枢へ侵入できたなら離脱しようと考えていたからである。
なまじ優秀な彼女に気付かれ、ついてこられても面倒だ。
ファルカ(場合によっては排除も止む無しかもしれないわね)
果たしてこの波乱の予感しかしないパーティで、ダンジョンをクリアすることができるのだろうか?
16
:
名無しさん
:2019/07/03(水) 15:48:51 ID:???
GJ
パーティプレイになると面白さが上がるね
それにしてもレベル2で挑むミーシャちゃんはちょっと無謀すぎるw
まあユミカさんがいるから戦闘面は大丈夫だろうが…
17
:
名無しさん
:2019/07/04(木) 13:25:05 ID:???
乙です。
ゆるいミーシャちゃんが足引っ張る未来しか見えないぜw
勝利も敗北もどっちも需要はあると思いますよー。この後の展開期待してます!
18
:
名無しさん
:2019/07/04(木) 23:57:57 ID:???
冒険者側だけじゃなく、ダンジョンマスター視点でも刻命館的な妄想ができるの良いね。
19
:
名無しさん
:2019/07/06(土) 01:02:49 ID:???
(
>>15
の続き。パラメータは前回を参照してね)
事態に変化が起きたのは標高600Mも越えた辺りだった。
ファルカ「…ハッ!!」
山賊「ぐあっ!」
今まさに投石機を発動させようとした山賊を背後から討ち取るファルカ。
山頂に近づくと共に能動的に発動させるタイプの罠も増え、また罠自体も複雑化してきている。
ファルカ「そろそろ後ろの二人とあまり距離をあけない方がいいかもしれないわね……ディアドラ?」
先行しているもう一人であるディアドラの姿を探すと、進行方向の大木の根本を調べている。
何か気になるものを見つけたのか―――と、大木の幹の一部がキラリと光ったのをファルカは見逃さなかった。
ファルカ「その木から離れなさい!!」
ディアドラ「……え?」
ファルカの呼びかけと同時、木の幹からコロリと何か水晶のようなものが転げ落ちると、周囲に強力な電撃が発せられた!
ディアドラ「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」
【ディアドラに電撃25ダメージ!ディアドラは麻痺になった!】
普段の無表情からは想像もつかない悲鳴を上げて仰け反るディアドラ。
さらに頭上から風切り音を立て、鞭のような無数の蔦がふらつく彼女を襲う!
ディアドラ「あっ、ぁっ、あっ、あ゛っ!ぁあああっ!!」
【ディアドラに鞭打20ダメージ!ディアドラは意識を失った……】
四方八方から襲い来る蔦に、被虐のダンスを踊らされるディアドラ。
ファルカは腰から小型ナイフを引き抜くと、先程光った幹の場所へと投げつけた!
ファルカ「そこ!!」
???「ギャッ!!」
何者かの悲鳴。
尚も打ち据えられているディアドラを即座には助けに行かず、冷静に他のトラップに注意しつつ近付く。
鞭の雨が終わり力無くディアドラが崩れ落ちるのとほぼ同時、ファルカは大木の根本へと辿り着いた。
ファルカ「なるほど。ブービートラップってやつね…」
ディアドラが調べようとしていたであろう大木の根本、そこには植物でカモフラージュした地下への入口のようなものが。
ファルカ「でもこれは偽物で……こっちが本物、というわけね」
彼女が注視しつつ苔むした大木の幹に手をかけると、パカリと扉のように樹皮が開き内部が露わになった。
そこには内側の壁に寄り掛かる様にして気絶している、肩にナイフの突き刺さった山賊の少女。
幹の穴から望遠鏡で監視しつつトラップを発動させていた彼女は、咄嗟に逃げようにも顔を躱すことしかできなかったのだろう。
足元には下へと降りる梯子があり、これこそが砦内部への入口だと思われた。
ファルカは大木の外へと目を戻し、ぐったりと横たわるディアドラの様子を確認する。
無惨にもマントや白いレオタードが所々引き裂かれ、浅黒い肌の至る所に痛々しい赤い痣が生じている。
余程強力な電撃だったのか、未だピクン、ピクンと時折痙攣を繰り返し、息も絶え絶えに喘いでいる。
ファルカ(これは単独で中枢へ潜入するには絶好のチャンス…)
決断は一瞬だった。最後にディアドラを一瞥する。
ファルカ「悪いわね。もうじき後ろの二人が助けに来てくれるわ。私は私の責務を果たす」
彼女は底知れぬ砦の内部へと、一人飛び込んで行くのだった……
20
:
名無しさん
:2019/07/06(土) 01:04:29 ID:???
???「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!?」
あまりに順調に進みすぎ、若干弛緩した空気が流れていたミーシャとユミカの耳に、何者かの悲鳴が飛び込んだ。
ミーシャ「この声……ディアドラさん!?」
ユミカ「あっ!ちょっと、待ちなさいミーシャ!!」
一心不乱に駆けだすミーシャ。
種族が違えども、ディアドラは彼女にとって初めてできた同世代の冒険者仲間だ。
一刻も早く助けに行かなければ、という使命感が周囲を見えなくさせていた。
ユミカ「落ち着きなさい!何があったか分からないけど、焦ったら二の舞よ!!」
ミーシャ「でも!このままじゃもしかしたらディアドラさんが―――きゃぁっ!?」
踏み出した右足首に突如縄が絡みつくと、頭上の枝を支点として縄が吊り上がり、逆さ吊りにされてしまうミーシャ。
ミーシャ「いやっ!み、見ないでっ!」
捲れ上がるスカートを咄嗟に両手で押さえてしまうが、そこへユミカの叱責が飛ぶ。
ユミカ「馬鹿っ!そんなことより頭を守る!!」
ミーシャ「えっ?ど、どういう……」
珍しく慌てた様子で武器を構えるユミカと、事態が理解できていないミーシャへ大小様々な石や硬い木の実が投げつけられる!
ミーシャ「ぃやぁああああああああああっ!!!」
ユミカ「ぐっ…!」
【ミーシャに投石9ダメージ!】
【ユミカに投石5ダメージ!「かばう」発動!追加10ダメージ!】
全身に走る痛みに絶叫を上げるミーシャ。
大怪我というほどのものではない。が、そもそも彼女は痛みというものにまだ耐性ができていない。
ミーシャ「ぅ……うぅ……」
両手がだらんと垂れ下がり、派手にスカートが捲れ上がって桃色の下着が晒されてしまっている。
しかし急所である頭部には傷一つ無い。
ユミカ「…ふぅ。こういう真っ直ぐな子は嫌いじゃないけど、やっぱお守りなんてガラじゃないなぁ」
ミーシャの頭部を抱き締めるように、ユミカが身を挺していたのだ。
軽装とはいえ、彼女のゴリ押し戦法を支える一助となっている聖鉄製の鎧の防御力、伊達ではない。
ユミカ「ま、危惧した被害よりは遥かに小規模なトラップだったのが救いか。
ほーら、今下ろしてあげるから意識をしっかり―――っ!!!?」
背筋に走った悪寒に咄嗟に上空へ剣を構える。
ガキィイインッ!!
腕に走る痺れと、軽やかに近くへ降り立つ影。
???「へー。気配は殺したつもりだったんだけどな……いい勘してる。オマエ、かなり場数踏んでるな?」
木々の隙間から差し込む光に露わになったのは、ミーシャよりも小柄な少女だった。
ユミカ「……随分厄介そうな子供もいたものね」
???「うっせ。色々デカいからって調子にのんな。誰だろうとアタシの砦で調子には乗らせねぇ」
トラップ発動係の少女達とは明らかに違う、自信に満ちた好戦的な表情。
ユミカ「そう、アンタがボスってわけ。てっきり一番奥でふんぞり返ってる奴かと思ってたけど」
頭目「ひっさびさに手ごわい侵入者だってアイツらに泣きつかれてな。ま、出てきて正解だったろ?」
内心舌打ちするユミカ。
普段であれば敵のボス自らお出迎えなど大喜びで斬りかかる場面だが、いまは背後に動けないミーシャが控えている。
頭目「これでヤッたのは二人。たった一人で内部に侵入した無謀なバカはあっちで何とかしてくれるだろうし、後はお前で最後さ」
ユミカ「今の発言も気になるけど、問い質してる場合じゃなさそうね。いいわ、格の違いを見せてあげる」
ここが正念場。ユミカはこの危機を乗り越えられるだろうか?
21
:
15
:2019/07/06(土) 01:06:31 ID:???
反応ありがとうございます。
ダンジョン侵入からクリアまで描写って、大分はしょってるのに割と長くなって大変。
RPGのバトルログみたいにしたくて【 】使いましたが、
使いすぎると冗長な感じになっちゃって塩梅が難しいです。
パラメータ表記も毎回やってるとくどそうですし……
他にも表現のアイデアとかあったら言っていただけると、すぐ使えそうなら反映しますし
無理でも次のダンジョンSS書く人のヒントになるかもしれないからグッド。
リョナ嗜好は個人差激しいのでご期待に添えるか分かりませんが、もうちょい頑張ります。
22
:
名無しさん
:2019/07/06(土) 23:31:46 ID:???
乙
なんか強い弱いがいい感じに混ざってちょうどいいバランスのパーティになってるのが面白いw
23
:
名無しさん
:2019/07/08(月) 00:56:11 ID:???
すみません、冒険者だけ…。
【冒険者】
名前:ティーエ・ベルトゥリ
職業:戦士
強さ:駆け出し
性別:女
種族:人間
年齢:16歳
概要:家を飛び出し、冒険者としての活動を始めたばかりの少女。
なかなか愛らしい顔立ちで標準的だが悪くないスタイル、髪は黒のセミロング。
明るく社交的で頭も悪くはないが、多少の考え無しで場当たりな行動を取りがち。
術の才能も持つが未発現、武術はそこそこの腕だが実戦経験が全く足りない、
実家が薬屋のため、薬の知識は実用レベルで持っており、ある程度の調合もできる。(一人前一歩手前の薬師レベル)
武器は数打のショートソード一振り。
丈の短いタンクトップにビキニショーツのみという下着同然の着衣の上に安価な革の胸当てを装備、
その他、鉢金、ソックス、革のブーツを身に付けている。
(武器防具を買い揃えるのに手持ちの資金では足りず、泣く泣く衣服の大半を売って足しにしたため)
持ち物として、自前で採取調合した薬草をポーチに入れて携行している。(中程度の傷治癒、軽度の解毒&麻痺直し、感冒薬etc)
24
:
15
:2019/07/09(火) 23:53:40 ID:???
申し訳ない、私事で暫く続きを書けないため、15日に残り上げます
25
:
名無しさん
:2019/07/11(木) 03:29:43 ID:???
お待ちしてます
26
:
名無しさん
:2019/07/11(木) 18:34:51 ID:???
【ダンジョン】
名前:最終試煉場
概要:冒険者育生協会が保有、管理する迷宮。育生協会の訓練生はこのダンジョンで目的を達成することで、
協会公認の冒険者として活動できるようになる。
浅い層は訓練生でも無理無く勝てるモンスター、低難度のトラップがバランス良く配置されているが、
階が進む毎に明確に強化され、最下層はほぼ確実に勝つ事ができないほどの強さとなる。
訓練生には合格条件はボスの討伐と指定されるが、実際は地下4階に到達し、低被害で撤退しても合格となる。
迷宮内での戦闘不能はもちろんズタボロ状態での撤退も不合格となる。
(冒険者にとって重要な退くべき時に退ける判断力を持っているかが評価される)
難易度:初心者向け(下層は高レベル想定)
階層:地下5階
主なモンスター:協会が独自にが開発したゴーレム、スライム、ボーンソルジャー等が配備され、
適宜修復、補充が行われている。
侵入者を殺害したり致命傷を負わせたりしないよう設定されているため、
不運な事故が起こらない限りは死人は出ない。
また気絶した侵入者を入口まで運ぶ役割も受け持っている。
ボス:メタルゴーレム、高防御、高火力に加え、ゴーレムにあるまじき高速移動をする、
協会の技術の粋を集めて産み出された逸品。
戦闘手段は豪腕での格闘、ストーンブラスター、ジュエルレーザー。
当然訓練を終えたばかりの訓練生に勝てる相手ではなく、無謀に立ち向かえば容易く全滅させられる。
27
:
名無しさん
:2019/07/11(木) 22:53:54 ID:???
【ダンジョン】
名前:廃監獄
概要:かつて、重罪を犯した犯罪者を多数収監していた荒波に浮かぶ孤島に建てられた監獄。
突如発生した伝染病により囚人、職員に関わらず全員死亡してしまい、封鎖された。
病死した死骸は動く屍と化し監獄内を徘徊し、無実の罪で囚われ、苛烈な拷問によって殺された者の魂は
怨霊と化し縛り付けられている。使い手の妄執が宿った拷問器具は自ら獲物を求めて侵入者を待ち受ける。
アンデッドが大半を占めるため、退魔能力を持っていると多少攻略難度が下がる。
難易度:上級者向け
階層:地上3階、地下5階
主なモンスター:動く屍と化した死者の肉体、強い恨みで凶暴化している怨霊、様々な汚物から発生した毒スライム、
獲物を求め自ら動く拷問器具。
ボス:最下層に収監されていた、史上最悪と言われた殺人鬼の死骸がアンデッド化し、周囲のクリーチャーを
取り込んで巨大化した形容しがたい姿の何か。余りに巨大すぎる体は上層に登る事も叶わなくなっているが、
生前の凶悪さ凶暴さそのままに、取り込んだ拷問器具を高速で連携させて繰り出す攻撃は脅威。
【冒険者】
名前:メイ・バインヴィレッジ
職業:重戦士
強さ:熟練
性別:女
種族:人間
年齢:26歳
概要:各地の戦場を傭兵として渡り歩いてきた重戦士、戦乱が落ち着いた現在は冒険者としての活動が中心。
対魔法加工を施し、術にもある程度の耐性がある重厚な全身鎧、兜、大盾で身を固めているので
防御力は非常に高く、体力にも優れるため壁役として頼りになる。武器は大型のハルバードを巧みに操る。
180cm近い身長に重装備と言う姿は威圧感があるが、兜の中の素顔はかなりの童顔で可愛らしい、太眉。
髪は明るい茶色の腰まであるストレートロング、前髪は眉の上でパッツン。
若干褐色よりの肌、胸は身長相応の標準サイズ。鎧の下は紺色のハイネック、ノースリーブのレオタードと
同色の厚手のアームカバー&レッグカバーという姿。
戦い漬けの暮らしを続けている割には、のんびりした穏やかな性格だが咄嗟の判断はクレバー。
主な道具として、冒険者必須道具以外にスタミナ回復、傷治癒、毒消しの丸薬、防具緊急修復材、匂い消しを
数個ずつ所持。
28
:
名無しさん
:2019/07/15(月) 21:28:42 ID:???
(
>>20
つづき)
頭目「オラオラ、どうしたぁ!」
ユミカ「ぐぅっ……!このぉっ、ちょこまかうるさい!!」
虚しく空を切るユミカの剣。
頭目は決してユミカの間合いに入ることは無く、飛び回りつつボウガンなどの投擲武器で攻撃してくる。
加えて戦士タイプには慣れぬ山の急な斜面。一向に両者の距離は縮まらない。
とはいえ、ここまで敵の攻撃を全て捌いているユミカも流石のものである。
ユミカ(見てなさい……一度のチャンスさえあればっ)
彼女は慎重に相手の動きを見て、行動パターンを刻み付ける。
木々の枝から枝へ飛び回る頭目の、動きのリズムを掴むのだ。
そして相手が次の枝へと飛び立った瞬間、ユミカは隠し持っていた投げナイフを投げつけた!
頭目「うわぁっ!?」
頭目が降り立った太い枝に突き刺さった投げナイフは、魔力により強化された力で大きな裂傷を作りへし折る。
地面へ真っ逆さまに落ちる頭目。
ユミカ「もらった!!」
決着をつけるべく一気に間合いを詰めるユミカ。
が体制を崩しつつも尚、余裕の笑みをたたえた頭目はボウガンを明後日の方向へ射出する。
ユミカ「これで終わりよ、はああぁっ!!!」
頭目「クククっ、それはこっちのセリフだぜ」
カチリと何かが作動する音と同時、草むらから射出された木箱は、今まさに振りかぶったユミカの目前で爆散した!!
ユミカ「きゃああああああぁっ!!」
【ユミカに爆発50ダメージ!!】
存分に薬物が詰め込まれていた箱の爆発力は想像を絶し、至近距離で受けたユミカは大きく吹き飛ばされてしまう。
ゴロゴロと斜面を転がり、木にぶつかって止まるユミカ。
ユミカ「ぐぅっ……は、早く体勢をっ……!?」
頭目「イィーーヤッホーーーーウ!!」
木の蔦に捕まり振り子のように勢いをつけた頭目が、奇声を上げつつ飛びかかってきた。
勢いそのまま、全体重を乗せてユミカの体に飛び降りる!
ユミカ「ぅぐほぉっ!!!……ぁ……が……っ!」
【クリティカル!!ユミカに打撃60ダメージ!!】
頭目の膝が軽鎧に守られていない柔らかな腹部に深くめりこみ、悶絶するユミカ。
優れた防御力を持つ聖鉄製の鎧だが、強襲時の動きやすさを考慮してレオタードの露出した部分も多い。
如何に鍛えているとはいえ、女性の筋肉でとても吸収しきれるダメージでは無かった。
腹部を抑えてのたうち回るユミカに頭目が馬乗りになる。
頭目「さーて、それじゃお楽しみといこうか?」
ユミカを地面に押し付けると、鎧を脱がせようと手を潜り込ませる。
頭目「うおっ、すげぇ柔らけぇ……」
ユミカ「ゃっ……んっ……ぁ……」
ぐにぐにと形を変える乳房を思わず鎧の内側から揉み込むと、息も絶え絶えなユミカが頬を紅潮させ反応する。
頭目「ハッ、気持ちよくなってんじゃねぇよメス豚が!」
頭目は上半身をまさぐりつつ、レオタードに守られた股間に鋭い膝蹴りを打ち込んだ!
ユミカ「ん゛お゛お゛っ !!?」
【クリティカル!!急所に当たった!!ユミカに打撃80ダメージ!!】
ユミカ(こ……こんな……ヤツ……に……)
全身に電流が走ったかのような衝撃にビクビクと痙攣しつつ、悔しさに苛まれながらユミカは意識を手放した……
29
:
名無しさん
:2019/07/15(月) 22:00:29 ID:???
乙です、お頭つええなあw
30
:
名無しさん
:2019/07/15(月) 23:01:06 ID:???
頭目「ふぅ…捕まったら一瞬で終わりだからな、割とスリリングではあったぜ。さて、と」
泡を吹いて失神しているユミカから身ぐるみを剥ごうといよいよ動き出す。
ガントレットとブーツを脱がし、サークレットに手を伸ばす。
頭目「へへっ、これなんか意匠が凝ってるし、結構高値がつきそうだぜ……あ、そうだおいお前ら!」
山賊「ハイ!なんでしょうアネキ!!」
隠れていた下っ端の小柄な山賊が姿を現す。
頭目「コイツはアタシに任せて、お前らはそこでぶら下がってるヤツを片付けときな」
山賊「わかりました!」
口笛を吹くと何処からともなく仲間たちが集ってくる。
ミーシャ「……そ、そんな、ユミカさん……いやぁっ!こないで!!」
頭目「なんだ目が覚めてたのかい。ま、大人しくしてりゃ命までは取らねぇからよく考えな」
完全に怯え切ってしまったミーシャだが、そう言われてはじっとしているしかない。
両腕と両足を縄で縛られると、子分たちに担がれ運ばれていった。
頭目「それじゃコイツを片付けたら、潜り込んだヤツの報告だけ聞こうかね」
まるでそちらは全く心配していないかのように、彼女は聖鉄製の鎧に手をかけるのだった。
ファルカが宝物庫を発見できたのは全くの偶然だった。
砦内に侵入してさほどかからず見つけた倉庫は、予想以上に整然としていた。
ランタンのようなマジックアイテムで照らされた内部は、武具、装飾品、薬品類などなど、分野別に分けられ入手順に並べられている。
ファルカ「トラップの配置からも感じたけど、ここのボスは意外と切れ者ね……」
だがその分、探していた薬物はあっさりと見つけられた。
ただ高価なものではなく違法薬物であったために、山賊たちも処理するルートに困っていたのだろう。
あとはこの荷を運んでいたリーダーの発見だけだ。
ファルカ(まずは捕まった人間の処遇がどうなってるか調べないと……あら?)
倉庫を出たファルカが気配を感じ身を潜めると、数人に担がれて運ばれていくミーシャの姿。
ファルカ(あの子……まぁ、好都合かしらね)
見失わない程度に距離を取り、他の気配にも気を配りつつ慎重に尾行していく。
やがて辿り着いた先は、大きめの牢獄だった。
ミーシャ「わ、私をどうする気ですか……?」
山賊「捕まえた女は身ぐるみ剥いで奥のダストシュートから放り出すのさ。
アネキは優しいからな、奴隷商人に売り飛ばしたりはしないぞ。
まぁ、もう挑む気が起きないように多少痛い目は見てもらうけどな」
ミーシャ「ひっ!!……い、いやあああああっ!!!」
山賊達に押さえつけられ、申し訳程度の皮の鎧を剥ぎ取られていくミーシャ。
一方のファルカは落胆を隠しきれなかった。
山賊の言葉を信じるなら、時期的に考えても既に隊商のリーダーは開放された可能性が高い。
自分が運んでいたものの危険性は当然理解している彼女が、任務に失敗しておめおめと戻るはずが無い。
ファルカ(十中八九、もう遠くへ姿をくらませているでしょうね)
止むを得ないが、事実が判明した以上これで任務は完了だ。
対象物を奪還できただけでも良しとすべきだろう。あとは脱出するだけだが―――
ミーシャ「やめて!いや!誰かあぁっ!!」
ファルカ「……っ!!」
貧民の頃、助けを求めても誰も手を差し伸べてくれなかった記憶がよぎる。
これまで主の為、命乞いをされようと冷酷に幾人も葬ってきた。
任務に私情を挟むのは最も愚かな行為であり、そのリスクも重々承知している。
だがそれでも―――気付くと彼女は、相棒の小刀を手に山賊へと躍りかかっていた。
31
:
名無しさん
:2019/07/16(火) 01:14:04 ID:???
ミーシャ「ぁ……ファルカ……さん?」
瞬く間に山賊たちを気絶させた彼女は、急ぎミーシャを拘束している縄を切断する。
既にミーシャは装備を全て剥ぎ取られ、何処から見てもワンピース一枚のただの村娘だ。
ファルカ「……急いで脱出するわよ」
ミーシャ「は、はいっ!」
勢い良く立ち上がるミーシャ。
体の至る所に痣のようなものが見受けられるが、どうやら深手ではないようだ。
これならばと思った矢先、派手な音を立て牢獄の鉄格子が下り、二人を閉じ込めてしまった!
ファルカ「!?しまった!!」
山賊「バーカ!この砦内に一体何人潜んでると思ってるのよ!」
姿は見えないが、天井に空いた穴から声だけが届いてくる。
ミーシャ「ふぁ、ファルカさん……?」
ファルカ「大丈夫、牢の鍵くらいなら私のスキルでどうとでもなる」
問題はそれを易々と敵が許してくれるか、というところだとファルカが思案していると、
研ぎ澄まされた彼女の聴覚が、常人には聞き取れるか怪しいほどの高音域の音波を知覚した。
一体何の音か、と思案している間もなく二人の体に変化が起こる。
ファルカ「……っ、こ、これは……っ!?」
ミーシャ「からだが……あつい、ですっ……ぁ、あぁあぁっ」
【ファルカは発情状態になった!】
【ミーシャは発情状態になった!】
全身の感覚がどんどん研ぎ澄まされ、衣擦れの刺激すらもどかしく感じられる。
山賊「アンタらみたいに捕まってからも暴れる奴なんてごまんといるのよ!
そういう女どもを大人しくさせるのがこの発情音波!どう?」
なるほど、女性しか侵入できない砦の密閉空間で使用するならば効果てきめんだろう。
既にミーシャの目からは光が失われかけており、涎を垂らしながら倒れ込んでしまった。
ファルカもこういった訓練も積んでいるとはいえ、愛人にして主である貴族に開発された体がどうしようもなく疼いてしまう。
ファルカ「っく……ダメっ……ハァ……ハァ……」
山賊「そろそろ出来上がったみたいね。それじゃ皆いくわよ!」
一体どこに隠れていたのか、次々と鈍器を持った少女達が集まり出すと、牢の鍵を開けて入ってきた。
一方のファルカは太ももを擦り合わせ、体の疼きを抑えるのに精一杯といった様相。
ミーシャは既に痙攣しながら失禁までしてしまっていて完全に行動不能だ。
山賊「それじゃ皆、ボコボコにしてやりなさい!」
山賊「おぉー!!」
ファルカを取り囲んだ山賊たちから一斉に攻撃が降りかかる!
ファルカ「がふっ!ぐぅっ!ぁっ!ぁあん!!」
【ファルカに打撃20ダメージ!発情状態の追加効果により10ダメージ!!】
苦悶の声に混じる甘い響き。
敏感になった肌に痛みが増幅されると共に、倒錯的な快感までが混ざり始めファルカを翻弄する。
ファルカ「はぁん!……んぐっ!……ぁふぅっ!……がはぁっ!!」
【ファルカに打撃30ダメージ!発情状態の追加効果により20ダメージ!!】
思考も霞がかり冷静な判断ができず、下っ端の山賊たちにいいように弄ばれるファルカ。
山賊「これで…トドメよっ!!」
ファルカ「ぁあぁあああああああっ!!」
【ファルカに打撃30ダメージ!発情状態の追加効果により20ダメージ!!ファルカは戦闘不能になった……】
山賊少女の振りぬいた一撃がビスチェに吸い込まれると、まるで絶頂のように最後の喘ぎを上げ、ゆっくりと後ろに崩れ落ちた。
ミーシャに重なるように倒れ込み、ぐったりと閉じられた瞼が開くことは無い。
山賊「よーし、あとはお姉さまに報告するだけね!」
果たして4人はこのまま全滅してしまうのだろうか?
32
:
名無しさん
:2019/07/16(火) 01:15:17 ID:???
連投すみません。次で終わらせる予定ですので数日内には。
33
:
名無しさん
:2019/07/16(火) 23:42:18 ID:???
山賊なのに謎テクノロジー駆使してるの好き。
34
:
名無しさん
:2019/07/16(火) 23:48:01 ID:???
おつ!
4人はこのまま全滅してしまうのだろうか!……もう全滅してませんかねw
35
:
名無しさん
:2019/07/17(水) 00:25:52 ID:???
さらっと漏らしてるミーシャちゃんいいぞ。
仮に全滅しても、死なずには済みそうなので安心感ある。
36
:
名無しさん
:2019/07/17(水) 05:18:38 ID:???
貧相で臭そうな山賊小娘に、凄腕の綺麗なお姉さんがいいようにボコられる展開って、
大好きなタイプのシチュエーションだからすごく楽しい。
37
:
名無しさん
:2019/07/18(木) 01:19:50 ID:???
(
>>31
続き)
頭目「よっし、こんなもんか」
一息つき、跨っていたユミカの体から腰を上げる頭目。
ユミカは装備を全て剥ぎ取られ、アンダーウェアのみで力無く横たわっている。
丸裸にはしてしまわないのは、女性としての尊厳は守るという、少女たちを束ねる頭目なりの矜持の表れか。
尤も、肌着では金にならないからという理由一点の可能性もあるが。
頭目「そいじゃこの荷物達を運ぶと……ぐぁっ!?」
脇腹に走る痛みに咄嗟に周囲を見渡すと、そこには木の幹に体を預けかろうじて立っているディアドラの姿。
ディアドラ「ハァ……ハァ……ダメ、浅かった……ユミカ……ゴメ、ン……」
どうやら手下たちは砦侵入者に気を取られて、彼女の捕縛を忘れていたようだ。
足元に転がるナイフと脇腹から滴る血に舌打ちをする頭目。
頭目「電撃浴びてヨガッてた変態ダークエルフが調子に乗りやがって……いいからイッとけ!」
ディアドラ「ぁうっ!!」
頭目は一足で間合いを詰めディアドラを押し倒すと、ボウガンのグリップ部分を彼女の下腹部に叩き込んだ!
ディアドラ「ん゛あ゛あッ!?」
【ディアドラに打撃30ダメージ!!】
ディアドラの両手が救いを求めるように天へと伸び、頭目の頭を掴む。
……が、その手もやがて力無く地に落ちると、ピクリとも動かなくなった。
【ディアドラは戦闘不能になった!!】
頭目「ったく、余計な手間取らせやがって……さてと、それじゃ続きを―――ッ!!??」
立ち上がろうとした彼女は驚愕した。世界が急に回り出したのだ。
地面は斜めになり立っていることもままならず、回りの木々は5本にも10本にも分裂して見える。
予想だにしなかった未知の状況に混乱する頭目。
そこへ、先程まで聞き覚えのある凛とした声が投げかけられた。
???「―――エルフの幻惑魔法ね」
頭目「!!!???」
尻餅をつきながら振り返った先には、現実か幻か、ゆらりと立ち上がるユミカの姿。
ユミカ「私もそれなりに魔法に覚えがあってね?あの子がアンタに触れたとき、魔力の流れを感じたの」
ふらつきながらも転がっていたロングソードを手に取り、近付いてくる。
立ち上がることもできないまま、必死に後ずさる頭目。
頭目「ふっ、ふざけんな!!こっち来るんじゃねぇ!!!」
ユミカ「あーもうやってくれたわあの子。報酬8割は頂くつもりだったのに、これじゃもうちょっと分けてあげなきゃ」
まるで頭目など眼中にないように独り言ちつつ、足取りはしっかりと頭目へと向かってきている。
もはや突進する力も残っていないがゆえの一歩ずつの歩みだが、頭目には逆に恐怖以外の何物でもない。
間合いまであと一歩というところで、ついにユミカの瞳が頭目を捉えた。
頭目「ヒィッ!?」
ユミカ「それじゃ、ここまでの私の鬱憤全部、お返しするわね?」
満面の笑みを浮かべた後、渾身の踏み込みと共に頭目へと斬りかかった!
頭目「……ハッ!かかったなアホ女!!」
この期に及んで尚、頭目は諦めていなかった。後ずさりつつも、手探りでトラップの位置を探っていたのだ。
彼女が右手を地面に強く押し込むと、二人の間に分厚い鉄の壁がせり上がる!
ユミカはこれが文字通り最後の力、防ぐことができれば二の太刀は来ない。
頭目「この至近距離なら外さねぇ!攻撃を弾いた所に撃ち込んで終わガハァッ!!?」
【頭目に斬撃300ダメージ!!頭目は戦闘不能になった!!】
ユミカ「……残念。例え大型クリーチャーだろうと、私の前では一太刀なの」
ユミカが放った魔力を乗せた一撃は、鉄の壁をバターのように切り裂き、背後の頭目を袈裟懸けに切り裂いた。
白目を剥き倒れる頭目。その横に並ぶように倒れ込んだユミカは、天を仰ぐと深く息をついた。
38
:
名無しさん
:2019/07/18(木) 01:23:14 ID:???
どのくらい気を失っていただろう。そう長くは無いように感じられる。
ファルカ「……ぁ……」
意識を取り戻してまず感じたのは違和感。
戦っていたはずの山賊たちの姿が見えず、何やら慌ただしい喧噪が聞こえる。
装備も剥ぎ取られていない。
ということは、その暇も無くこの場を去らねばならない理由ができたということ。
まだぼやけた頭で思案していると、存外簡単に答えは判明した。
山賊『くり返す!アネキがやられた!全員35番出口に急げ!!くり返す……』
また砦内に響き渡る声。
どうやら誰かがボスを仕留めたらしいが、まぁパーティの誰かと考えるなら実力的に一人だろう。
ファルカ「……どうやら、命拾いしたみたいね……」
緩慢な手つきでアイテム袋から<治癒>のジェムを取り出し使用する。
一般的な回復薬よりも効果が早いのがマジックアイテムの利点だ。
まだ体の火照りは残っているが、これなら下級の山賊たちに後れをとることもないだろう。
人質にされても面倒なので、隣で眠るミーシャを抱きかかえるとそのまま出口へ向かった。
いつの間にかとっぷりと日も暮れ、夜の帳が辺りを覆っていた。
ひとまず回復アイテムを使用して一息ついていると、突然近くの木の根元からファルカがぬっと姿を現す。
ユミカ「わっ!?……もう、やっとひと段落と思ったのにびっくりさせないでよ」
ファルカ「ごめんなさい。……それにしてもひどい恰好ね」
ユミカ「それはみんなお互い様」
ユミカの膝元には、衣服はボロボロだが安らかに寝息を立てるディアドラの姿。
おそらくユミカが回復薬を分けてあげたのだろう。
ファルカも横にミーシャをそっと横たえる。
ユミカ「……この子、結局大した怪我もしてない辺りすごい強運ね。
それで?「目的のもの」は見つかったのかしら?」
ニヤリとファルカに問いかけるユミカ。
ファルカ「何それ。見透かしてるつもり?……言っておくけど、私は謝らないわよ」
ユミカ「いーわよ別に。そっちが引っ掻き回してくれたおかげで、こっちへの敵のサポートも減ったんだし。
ま、お互い様ってことね」
周囲には固唾を飲んでこちらを見守る気配。どうやらあちこちに山賊達が潜んでいるらしい。
ファルカは包帯で止血され、縄でグルグル巻きにされている頭目を見やる。
ファルカ「たいしたものね」
ユミカ「まーね♪これで報酬は私の総取りかしら?」
ファルカ「そうね、帰りも一人でトラップを避けていけるなら」
ユミカ「あぁゴメンゴメン、そこはお願い!」
後日、難攻不落と言われた山賊砦を見目麗しい少女4人が踏破したという報せは、麓の町のちょっとした騒ぎになったそうだ。
――――――――【クエストクリア!!】 <くらがり山の山賊砦>
39
:
名無しさん
:2019/07/18(木) 01:27:45 ID:???
以上となります。長々お付き合いいただきありがとうございました。
直近レス見たらもしやバッドエンドの方が良かったかと思いつつ、クリアしてしまってごめんなさいw
今回は「HP0」とは「死亡」ではなくあくまで「戦闘不能」であり、
時間経過により微量の体力回復はあるとちょっと現実的に想定した上での展開でした。
敵味方双方ドタバタしてディアドラちゃん長時間ほったらかしだった故の逆転チャンスというわけですね。
ユミカさんだけは最後戦わせたかったので、喰らったダメージも計算すると実は若干体力残ってます。
そしてツッコミ頂くまで気付かなかったアホっぷりですが、確かに全滅してますねコレw
>>31
の後何も起きず、翌朝山のふもとの街道であられもない姿で行商に発見される4人という未来もあったのでしょう……
40
:
名無しさん
:2019/07/19(金) 02:01:48 ID:???
乙でした!
41
:
名無しさん
:2019/07/19(金) 20:05:28 ID:???
楽しかったです。
とんでもない手間なのでやってくれとはとても言えませんが、
分岐エンドなんかいいかもですね。
42
:
名無しさん
:2019/07/20(土) 21:16:17 ID:???
【冒険者】
名前:ユリ・サツキバ(本名、リリィ・メイフィールド)
職業:サムライ
強さ:化物
性別:女性
種族:人間
年齢:17
概要:東方から来た女サムライを自称する冒険者。
金髪青目なので嘘と一発で分かるがサムライとしての腕の方は本物、通り越して化物クラス。
元はとある中流貴族の娘だったが幼い頃に父が客人として招いたサムライに憧れ手解きを受ける。
その後政敵に夜盗に見せかけた暗殺者に襲われ自分以外の家族を皆殺しにされるが教わった剣術でその暗殺者を返り討ちにしその際人斬りの魅力に取り付かれる。
家族と身分を失ったがむしろこれ幸いと合法的に人を殺せると憧れのサムライ冒険者となった。
いつも笑顔で明るくムードメイカーな人好きのする性格だが死の恐怖が抜け落ちており他者に対しても罪に問われない場面であれば平気で殺そうとする。
言動のせいで脳筋の馬鹿っぽく見られるが頭はかなり切れる。
武器は長刀、居合い刀、十文字槍で状況に応じて使い分ける。
能力として体力が減れば減る程攻撃力が上がる能力と人型の相手を殺す度に興奮状態となりどんどん戦闘力が上がり状態異常も効かなくなる能力を持つ。10人位殺せばどんな大怪我でも即死しない限りは戦える状態になるが、回復能力は無いのでポックリ逝ってしまう事も。
元を含む人間や人型の相手には滅法強いがそうでない相手には実力もやる気も出ない弱点がある。
外見は先述の通り金髪青目で髪型はチョンマゲ風のロングポニーテール。
良く見ると目は光が無く濁ってる上にぐるぐるしてる。
口調は絵に描いた様なデスマス口調。一人称はワタシ。
服装は手足は東洋の甲冑を改造したビキニアーマー風。一応普段は露出してる所はサラシで隠してるが戦闘で興奮してくると外してしまう。
どちらかと言うと純粋なリョナ対象よりダンジョン側を一方的に襲う方か、強敵相手と死闘の果てに敗れるキャラを想定してます。
人型以外の相手には大分弱くなるのでそっちでもあっさりやられても良いかも
43
:
名無しさん
:2019/07/21(日) 00:04:18 ID:???
【挑戦ダンジョン】
地下下水路
>>6
【PTメンバー】
ミーシャ
>>1
ティーエ
>>23
城塞都市地下に張り巡らされている古くからある下水道は、現在も活用されているにもかかわらず、
モンスターが跋扈するため危険という理由で、満足に調査も維持管理もされていなかった。
今まではそれでも問題無かったのだが、最近、下水への流れが悪くなったという苦情が役所に大量に届き、
下水の出口である川へ流れ出す水量も明らかに減っていたため、まずは調査と、依頼が冒険者ギルドへと出された。
大した旨味も無く、報酬も低く、明らかな汚れ仕事という不人気っぷりに、なかなか受け手は見つからず、
巡り巡って受けたのは名実共に新米のミーシャとティーエだった。
建設時の工夫か下水路の天井には淡く光る苔が群生し、水路内を照らしているため灯りがいらない程度には明るい。
そんな通路を動く二つの影。
「うぅ〜、くっさい…足下もぬるぬるしてるし、こんな依頼受けるんじゃなかったよー」
悲しそうな顔で愚痴りながら、あぶなっかしく歩くミーシャ、何度か転んだのか
身に纏う革鎧とワンピースはかなり汚れている。
「あたし達は駆け出し中の駆け出しだからね、お仕事えり好みなんてしたらあっというまに干上がっちゃう、
頑張ろうよ」
ミーシャよりはいくらか慎重に歩くティーエ、かろうじて転んではいないようで、
革の胸当てと下着のようにしか見えない服はさほど汚れていない。
「元の状態は知らないけど水量が減ってるのは確かだろうね、水路の幅に対して下水の流れが細すぎるもの」
「このまま進めば原因がわかるかなー?」
川への出口から侵入した二人は本流と思われる水路を遡っていた、今の所、微かな気配はするものの
モンスターと遭遇はしていない。
細い流れを追って、滑ったり転んだりしながら歩く事1時間…
「!?…ミーシャあれ見て!」
ティーエの指差す先にあったのは水路いっぱいに広がり、下水をせき止めているダム。
ダムを構成しているのは下水に流れ込んだゴミと汚泥、そして接着剤のようにねじ込まれたスライムの破片。
その周囲を忙しなく動き回っている体長1m程の数匹の生物、鋭く伸びた平たい牙、水掻きの付いた足、
オールのような平たい尻尾…。
「あたし、アレに似た生き物を昔図鑑で見た事あるよ」
「えー、なになに?」
「確か…ビーバー、だったかな?」
「あ、こっち見てるー」
二人の気配に気付いたビーバーのような生き物達は、二人を外敵と判断したのか鳴き声をあげ威嚇しながら
襲いかかってきた…!
44
:
名無しさん
:2019/07/22(月) 01:16:01 ID:???
次は初級者ダンジョンに駆け出し冒険者ですね!
ボスとの相性詰んでる気がするのがどうなるやら…
45
:
名無しさん
:2019/07/22(月) 23:46:37 ID:???
>>43
「うわあああ、襲ってきたあ!」
「とっ…とにかく、応戦しよう!」
二人めがけて襲いかかってくるビーバー達に慌ててつつ、それぞれの得物を構える。
ビーバーの数は4匹、その内の2匹がティーエめがけて飛びかかってきた。
「落ち着いて…私、えいっ!」
タイミングを合わせて振り切ったショートソードが、運良く一匹の胴体を捉える、
確かな手応えと共に甲高い叫び声をあげて吹き飛ぶビーバー、致命傷だ。
しかし、その隙にもう一匹の牙が剥き出しの左腕を掠める。
「うぐぁ!」
痛みに耐えながら、すぐさま振り返り剣を振り下ろす、
命中はしたが浅い、相手も反撃に転じ右脚に噛み付こうとする。
「ッ!…させない!」
なんとか反応し、横に飛び退きつつ横薙ぎに剣を振るう。
濁った鳴き声と共に絶命するビーバー。
「ハァ、ハァ…やった…」
「やだっ!やだぁ!来ないで!」
敵の攻勢に翻弄され、尻餅をつきながら必死にナイフを振り回して威嚇するミーシャ、
こいつあまり手強くないなと判断したビーバー達は、巧みに距離を取りながら攻撃を仕掛ける。
浅い咬み傷を何度か負わせた後、無防備になった太ももについに深々と突き刺さる牙。
「あぐぅ!…あっうあぁっ…いやぁあぁあぁぁっ!!」
「ミーシャ!!」
必死の形相で駆け寄ってきたティーエが、ミーシャに噛み付いたビーバーに背後から斬りつける。
太ももに牙を突き立てたまま絶命する相棒を見て、最後の一匹となったビーバーは撤退を逡巡する、
それが命取りとなった、逃げ切れず深々と剣を突き立てられ、4匹のビーバーは全滅した。
「大丈夫?…すぐ手当を!」
「痛い…いたい、いたいよお…抜いて、抜いてっ、この牙抜いてよう!」
パニックになりかかるミーシャをなだめつつ、手際よく応急処置を施すティーエ、
その様子を見て、多少落ち着きを取り戻したミーシャは、相棒の負傷に気がつく。
「あ、ティーエも…怪我してる」
「大丈夫だよ、あたしの傷はずっと浅いから…良かった、血が止まったよ。」
ミーシャの手当を終え、自分の傷にも手早く止血薬を塗り付けて手当を終えると、
周囲の様子を探る。
「すぐ近くには敵はいなさそうだね、立てる?」
傷を庇いながら立ち上がるミーシャ、どうにか歩けそうだ。
「ありがとうね、ティーエ、助けてくれて」
「どういたしまして、さあ、お仕事だよ、このビーバーっぽいのやあのダムを調べてみよう」
二人は周囲の調査を始めた。
>>44
酷い素人文章だし、あんまりリョナってないしで本当に申し訳ないです。
なんとかお終いまでは書いてみますね。
46
:
名無しさん
:2019/07/25(木) 04:40:11 ID:???
仲の良い新人二人が無惨に死ぬのか、それともなんとかなるのか。期待して待ってます。
47
:
名無しさん
:2019/07/25(木) 23:21:17 ID:???
>>45
「とりあえず、これは回収しとこう」
ティーエはビーバーの亡骸からオールのような尻尾を切り取ってゆく、合計で4枚。
「これを持って帰れば倒した証拠にもなるし、報告もしやすいよ、多分」
「ティーエ、あれはどうしよう?」
下水を塞き止めている、ゴミと汚泥でできたダム。滞在時間も長くなり、
嗅覚がだいぶ麻痺してしまっているがそれでも酷い匂いだ。
「ちょっと…削ってみる?」
さすがに剣を使うのは嫌すぎるので、さっき手に入れたばかりの尻尾をスコップ代わりに少しずつダムを崩して行く。
隙間にねじ込まれたスライムは細かくされすぎてほとんど動かず、全く脅威ではない。
二人で黙々と作業する事30分、尻尾はとても頑丈でほとんど傷んでいないが、ダムは思った程は削れない、
それでも浅く細い流れだった水路は水量が回復し、水深も40cmくらいにはなっただろう。
「しんどいし、鼻がおかしくなっちゃいそうだよー…」
「こりゃだめだね、重労働過ぎる…状況報告して大人数に来てもらわないと…」
二人ぽっちの労働力ではどうにもならないと判断し、原因も突き止めたのだからと帰還する事にした。
帰り道、通っている道は来た時と同じなのに、二人の血の匂いを嗅ぎ付けたのか、
モンスターに頻繁に襲われるようになった。大半は大きなドブネズミや、ダムに使われていた青いスライムと
落ち着いて戦えばそこまでの脅威ではなかったが、一種だけ、青いスライムとほぼ同じ大きさの、
中心に核のある赤いスライムは非常に厄介だった。
触れた装備品や衣服は急速に劣化し、皮膚も炎症を起こす、そのくせ核に攻撃を届かせないと動きを止めない。
「ハァ…ハァ…これでどうだっ!」
ドブネズミの群れに紛れて天井から落ちてきた赤いスライム、その核にショートソードを突き立てる。
パキっと核が割れると同時にぐずぐずと溶けはじめ、瞬く間に消えてしまった。
「あっ!…ティーエの剣も」
何体かの赤いスライムを倒すために核まで突き刺したショートソードは、劣化が限界に来たのか半ばで折れてしまった。
折れ残った部分もヒビと刃こぼれが酷い。
ミーシャのナイフは1体目に突き刺した時点で取り込まれて溶かされてしまっていた。
ミーシャは革の鎧を失い、ワンピースもボロ切れのようになり下着が丸見えになっている。
ティーエも同様に革の胸当ては無くなり、元より下着同然だった衣服はさらに頼りない布面積になっていた。
剥き出しになった肌は切り傷、咬み傷、打撲、擦り傷がそこら中にでき、手足は炎症もひどい。
倒しても溶けない青いスライムは破片がボサボサの髪や傷だらけの肌にこびりつき単純に不快だ。
「…これって、次にあの赤いのが出たらもう駄目って事ー?」
「駄目かどうかはわからないけど、とてもまずい…もう持ってきた薬もみんな無くなっちゃったし…」
肉体的にも精神的にも限界が近付き、色々と追い詰められてきた、希望は出口も後少しだと言う事。
「でも、もう少しで外に出られるからね…多分、あの角を曲がれば…って…えっ!」
「ど、どうしたのー?…わあっ!」
曲がり角の向こうには、確かに出口があった…問題があるとすれば、その間に通路を埋め尽くすような
巨大な赤いスライムがいた事。
中心に核があるのは先ほどまで戦っていた大きさの物と同じだが、そこに至るまでのスライム部分は3mはあるだろう。
「なに…あのおっきいの」
「あんなの…どうしたら…?」
今回のダンジョン探索で最大の危機が二人に迫る。
48
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 21:21:32 ID:???
>>47
(別の脱出ルートを探す?…駄目、私達はもうボロボロだから、あるかもわからない別の出口を探す余裕なんて無い)
(助けを呼ぶ?…どうやって?、ここに入るまで誰とも会わなかったし、そもそも連絡を取る手段が無い)
(いちかばちかであいつの核を狙う?…無理、小さいサイズのやつにだって届かせるのがやっとだったのに、剣も折れてる)
(あたしが囮になって、ミーシャだけでも逃げてもらう…最悪、ミーシャは死ななくて済む!…よし、これしかない)
「ねえ、ミーシャ…あたしに考えが…」
囮作戦を提案しようとしたティーエを、ミーシャが押しとどめる。
「考えって、ティーエが囮になるつもりだったりしない?」
「…えっ、どうして…?」
「顔を見たら大体わかるよー、そんな思い詰めた顔して」
「…ミーシャ」
「へまばっかりでちっとも役に立てないわたしに、こんなに優しくしてくれるティーエにこんな所で死んでほしくないし
ティーエが犠牲になってわたしだけ生き残るなんて絶対にやだ」
「…でも、他に方法が…」
「あります!他の方法、がんばって考えました!見て、あの大きいやつ、通路いっぱいに広がってるけど下水の中には入ってないでしょう?」
確かに、巨大赤スライムは天井や壁は埋め尽くさんばかりに広がっていたが、
下水の水面より下には体を伸ばしていない…ように見える。
「それでね、さっきの尻尾、まだあるよね」
「うん、持ってるよ。ちゃんと4枚ある」
「これをね、こうするの」
ミーシャはボロ切れと化したワンピースを脱ぐと、それを細かく裂いて縒り合わせ手早く紐を作っていく。
「ティーエはそれ脱いじゃうと裸ん坊になっちゃうから脱がなくていいよ…あー、村で散々やらされた作業がこんなとこで役に立つなんて…」
瞬く間に完成する4本の長い紐、靴を脱ぎ足の裏に尻尾を合わせるとそれを使ってしっかりと固定する。
「まさか…もしかして、あの下水の中を…?」
「その通りー、わたしたちががんばってダム壊したおかげで水かさ増えてるでしょ?浅いけどギリギリ潜れそうだから、
この尻尾を足ひれみたいにすれば潜水でもすこしはながく泳げるでしょ?」
ティーエのブーツも脱がせて、手際よく尻尾を固定するミーシャ。
黒く澱み臭気を放つ水面を複雑な顔で見つめていたティーエだが、両手でぱちんと頬を叩き覚悟を決める。
「確かに、死ななきゃ安い、命があるだけ儲け物…やるしかないね!」
「そのいきー!」
余分な持ち物は全て放棄し、下着と尻尾足ひれだけの姿でざぶざぶと水路に入り、身を沈める。
曲がり角から出口までは50mはあるだろうか?
匂いに耐えながら大きく息を吸い込むと、二人は静かに潜水を開始した。
49
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 21:26:01 ID:???
>>48
黒く濁った汚水、目はとてもじゃけど開けたくないし、開けた所でほんの先すら見えはしないだろう。
疲れきった満身創痍の体は思うように動かず、即製の足ひれの助けが無ければ前に進むかすらも怪しかった。
息が苦しい、しかし口を開いて汚水を体内に取り込んでしまえば悲惨な事になるのは必至だ。
赤いスライムの知覚が何かもわかっていない、全身が潜っているとはいえ水深は浅い、
絶対に気付かれないという保証はどこにも無いのだ、不安で堂々巡りする思考、
耳に入るのはゴボゴボとした水の音だけ、本当に息が苦しい、今どれだけ進んだのか、
息継ぎがしたい、でも、顔を上げたそこに赤いスライムがいたら?
水の音は大きくなっていく、息が苦しい、息継ぎがしたい、
頭が痛い、息も苦しい、どれだけ進んだ?
息がしたい、息継ぎがしたい
もう限界だ、もうだめ、
息がしたい。
不意に体が沈む
落下してたたきつけられるような衝撃。
急に流れが速くなった目を開けていなくても、周囲の雰囲気が変わった事がわかる。
水深も深くなった、思わず顔を水面に出す。
「がはぁっ…!はっ…はっ…」
先ほどまでの汚臭に満ちた空気とは段違いの清浄さ、必死に立ち泳ぎをしながら呼吸を繰り返す
振り返れば来た時に見た放水路、無事に外に出られたのだ。
最後の力を振り絞って岸に泳ぎ付き、這い上がる。
「はあっ…はあっ…やった…助かった」
息を整え、周囲の様子を確認する。
まだ太陽は高い位置にある昼下がり、静かなのどかな町外れの川縁。
たっぷりの汚水にまみれた体や下着の汚れは、川の水で晒された程度では落ちず酷い匂いを放っている。
ミーシャが括り付けてくれた尻尾足ひれは、緩む事無くしっかり足に固定されたままだ。
「…そうだ、ミーシャ!ミーシャどこ…!おーい、ミーシャ!」
次第にはっきりしてきた頭が、ようやく大切な相棒の事を思い出す。
ヨロヨロと立ち上がりながら、ぺたぺたと放水路に駆け寄り中をそっと覗き込む。
巨大な赤いスライムの背中(?)が確認できる、通路を塞いだそのままの姿だ、
結局こちらには気付かなかったようで、ミーシャが取り込まれた様子も無い。
「あいつに食べられた訳じゃない…じゃあどこに?」
必死に辺りを見回しミーシャの姿を探す。
50
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 21:27:49 ID:???
>>49
「…ィーエ…ィーエ…」
「!」
微かに聞こえる声、
「ティーエ!…ティーエ!…ここだよー!」
声がした方を見ると、ティーエが泳ぎ付いた岸よりさらに下った所にミーシャはいた。
「ミーシャ!…よかった!」
川岸に取り付いたままのミーシャ、体を持ち上げる力も残っていないのかそのままの体勢で動かない。
「ほら、手を出してミーシャ、引っぱってあげる!」
「えっとね、違うの、違うのよティーエ…」
助かったわりには表情が曇っている。
「どうしたの?」
「あのね、最後にざっぱんて落ちたでしょ?その時の衝撃で足ひれがほどけて取れちゃって…」
「うん」
「じたばたもがいたらね、パンツも脱げてどっか行っちゃったの…」
「あぁー…でも、とりあえず周りには誰もいないみたいだし、川からは上がろう」
手を掴み、引き上げると確かにミーシャはスポーツブラジャー以外は何も身に付けていない状態だった。
「こんなかっこじゃ町に帰れない…」
「困ったな…そうだ!」
自分の足に付けたままだった尻尾足ひれを、紐をほどいて取り外すティーエ、
そして、その二枚の尻尾をミーシャの股間と尻を隠すように合わせ、ほどいた紐を巻き付けて固定する。
「これで…どう?だめ?」
「股がスースーするー、でも手で隠すよりはマシかなー」
「良かった、それじゃあギルドに報告しにいこう」
「良くはないけど、うん、…でも荷物も装備もみんな無くなっちゃったねー」
「しかたないよ、それにミーシャのおかげで二人とも無事だったんだから、無くした物だってまた買えるような物ばかりだし、
明日からまた頑張ろう、…そうだ、一緒に薬草を集めに行こう、たくさん集めて加工すれば少しはお金になるよ」
「うん…って、これからもわたしと一緒にいてくれるの?」
「あったりまえじゃない!さあ、報告するまでお仕事は終わらないよ、さあ、早く行こう!」
「うん!」
文字通りボロ雑巾のような姿になった臭くて傷だらけの二人の少女は、昼下がりの川岸を町へ向かってヨロヨロと歩いて行った。
後日、二人の報告を元に編成された討伐、工作部隊により巨大スライムの排除、及びダムの除去は滞り無く完了し、
城塞都市を悩ませていた下水問題は一定の解決を見た。
再発を防ぐため維持管理にも予算が割かれるようになり、城塞都市の衛生環境も改善したのだった。
依頼「地下下水路を調査し、下水つまりの原因を突き止めよ」 成功!
51
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 21:29:43 ID:???
なんとか終わりましたが、
あらためて、全然リョナって無くてだめだった。
いい感じにリョナるのってほんと難しい。
駄文乱文申し訳ないです。
52
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 23:21:32 ID:???
乙でした
汚物まみれは十分ひどい目に遭ってると思うw
下水道ダンジョンってRPGだと低レベル向けのイメージあるけど衛生状態とか考えたら滅茶苦茶やべえ場所だよね
53
:
名無しさん
:2019/07/27(土) 23:21:37 ID:???
お疲れさまでした!駄文とかとんでもない、面白かったですよ。
次も期待してます
54
:
名無しさん
:2019/08/08(木) 12:46:43 ID:???
【冒険者】
名前:ミリアリナ・ルクセリクス
職業:プリースト
強さ:初心者
性別:女性
種族:人間
年齢:17歳
概要:赤子の頃に修道院に捨てられそこでプリーストとしての修行を積んだ少女。
経営が困難になってきた修道院を建て直す為冒険者としての活動を開始した。
プリーストとしての才能はかなりの物で初心者の割に高位の回復魔法が扱えるが実力が追い付いておらず、戦闘は苦手。
優しく真面目な性格であらあらうふふのお姉さん系。
長身でスレンダーだがかなりの巨乳(本人は気にしてる)
髪は金の腰まで伸ばしたスーパーロング。
瞳は蒼。(普段は糸目)
服装は聖職者用の法衣の下に戦闘用のシスター服風全身スーツ(エロ漫画とかで良くあるあれ)
55
:
名無しさん
:2021/10/13(水) 03:01:57 ID:???
もう誰も見てないだろうけどこんなスレもあったなー、と思い付いたイロモノを書かせてもらいます。
【ダンジョン】
名前:星落ちの谷
概要:古くから他の地域より隕石が多数落ちる事で知られる渓谷地帯だが、近年、夜間時に見たことも無い魔物や光る飛行物体が頻繁に目撃される様になった。近隣の牧場から家畜が消える事件も相次いでるが詳細は不明。
ここでやられた冒険者は殺されずに生きて帰ってくる事も多いが揃って光に拐われた。解剖された、脳内に金属を埋め込まれた、だの戯言を言う事が多いが、稀に魔法とは違う別の力に目覚めて帰ってくる者もいる。
難易度:高め(特殊)
主なモンスター:銀色の子供、モスマン、チュパカブラ、メイオウキノコガニ、等。
(ぶっちゃけ宇宙人や未確認生物)
奇襲や異様な行動を得意とする奇怪な魔物だらけで中には知能が見られ、未知の武器まで扱う者までいる。共通してリング状の殺人光線には特に注意。
ボス:unidentified fighting object。通称未確認戦闘物体。
渓谷の奥まった陥没地帯にに隠れる様に鎮座する一軒家位の円盤状の異様な物体。
近づくと地面から浮き上がり、謎の光で捕らえようとしたり、追い詰められると下部の半球のでっぱりを三本の脚に変形させ暴れ回る。ゴーレム、ないし乗り物と見られるが詳細は不明。空から墜落した形跡も見られるがこれも不明。
【冒険者】
名前:リアン・エイ
職業:サイキッカー
性別:女
種族:人間(ヒューマノイド)
年齢:外見年齢22(実際は300)
強さ:中級
概要:見たことも無いおかしな格好に身を包んだ女冒険者。具体的には黒スーツに黒の目出し帽にサングラスのファンタジーにあるまじき服装。
魔法使いを自称するが魔力と呪文を伴わずに不思議な力を行使する事ができ、一部の変わり者からは超能力等と噂されている。
特に瞬間移動と念力が得意技で、やろうと思えば対象を直接燃やせるとか。
強力だが本人の体力が多く消耗する為長丁場には不向き。
他にも破壊光線を出す筒や記憶を消す光を放つ棒等、変な道具をいくつか所持。
外見は先述の姿に加え黒のショートボブ、瞳は黒だが、白の星模様が走っている。
身長は160程、胸は平均より小さめ。
一人称はボク。飄々とした態度がやや胡散臭いが人間観察が趣味で冷静で的確な判断を出すのが得意。
その正体は舞台となっている世界の宇宙から来た宇宙人。
惑星調査に来たものだが事故で宇宙船が墜落し、帰れなくなったものの、この星を気に入り開き直って冒険者活動を行っている。超能力の都合により実力は中堅止まり。
最近暴れている「ご同類」が多く目撃されている星落ちの谷が気になっているようだ。
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