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ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第6巻 ーーー

552DOAX3 〜開けてビックリ水上相撲〜 第4話:粘液:2024/04/27(土) 10:54:24 ID:???
「…ひィッ……!」
不意に綾音の口から、彼女らしからぬうろたえたような悲鳴が上がり、その豊満な身体が再び床面へと転がった。

「…綾音ちゃ……ひゃう?!」
「…どうしたの、ふたりt……きゃ……!?」
1秒足らずの時間差で、立て続けに霞と紅葉も同じようなリアクションを発し、四つん這いの姿勢すら維持できず床へ倒れ込む。
いったい彼女達の身に何が起こったのか。

……彼女達ほどの美貌と見事なスタイルの持ち主であれば「その類の行為」の対象としたいというような、
下劣な視線を向けられることも少なくないだろうし、潜在的にそうした欲望を抱くものは数知れないだろう。
だが同時に、彼女達の実力を考えれば、それを実行に移せる者はそうそういないだろう。

そんな行為の中でも、最もベタで、初歩的で、古典的で、身もフタも無い、ストレートすぎる行為。
あまりにもベタ過ぎて実行に移すものがいない故に、一周回って耐性や心の準備が無かったのか……。

「何者かが不意に、綾音のお尻を撫でた」のだ。

その手触り(???)のいやらしさとヒンヤリとした感触に、綾音は全身がビクン!と反応してしまった。

そして立て続けに霞と紅葉も全く同じようにお尻を撫でられ、なすすべ無く床へと倒れ込んでしまった。

人間どころか生き物の気配すら感じさせず、物音も立てず、百戦錬磨のくノ一3人を相手にそのような所業を
まんまと成功させ、それでいて彼女達からの反撃も報復も一切させず、一方的な精神的敗北を与える…。
それほどのことをやってのける、恐るべき手練れの者の正体、床に這いつくばって動揺と怒りと恥辱の入り混じった表情で
3人が見上げる視線の先に見えたその正体とは……。

上方からゆっくりと垂れ落ちて来ている、粘性のある液体だった。

トロみのある液体、一般的に「ローション」と呼ばれるものであろうそれが、彼女達の上方から降り注ぎ、
四つん這い状態で無防備な3人のお尻に、まず命中したのだ。

「後ろからお尻を触られた女の子」が反射的にする動きは、大きく分けて、
後ろを向くか(お尻をかばうため)、前へ逃げようとするか、の二つであろう。

霞と綾音は前者で、反射的にその場で身体を約半回転させた。
紅葉は後者で、大して素早く動けはしない四つん這いの状態のまま、とっさに身体を前へ移動させようとした。
結果的に……、

身体の右側を床につけた美しい横寝のポーズで霞が、
開脚気味の無防備な仰向けポーズで綾音が、
同じく開脚気味で股間が丸見えの腹這いポーズで紅葉が、床へと倒れ込むこととなり、
それぞれそのポーズのまま、わずかな傾斜の床面を、ゆっくりと滑り落ちる…。

脱出しようとする行動が頓挫し、くぼんだ床の中央へと集められた3人の身体に、ローションがさらに降り注ぐ。

普段の闘いであれば彼女達は、目にもとまらぬスピードで繰り出される敵の連撃や、
超速で飛来する飛び道具をも見切るほどの実力を持つ。
そんな彼女達が今は、それらとはまるで比較にならないほどスローで、単調で、予測も容易なこの粘液の襲撃を、
全く回避することが出来ないのだ…。


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