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ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第6巻 ーーー

550DOAX3 〜開けてビックリ水上相撲〜 第3話:陥穽:2024/04/20(土) 10:18:18 ID:???
(……ちょっと、恥ずかしいかな……)
(…やっぱりどう考えても、センスを疑うわッ…!)
(……こんな格好、里のみんなには見せられないな……)

1種類の水着を着てしばらく時を過ごして日焼けし、他の水着に着替えたなら────水着以外の衣服でも同じだが────
先に着ていた水着の形が、体に白く残ってしまう、いわゆる「日焼け跡」。
そのこと自体は、彼女達も予測できていなかったわけではないだろう。
しかし、実際に着替えて見るとちょっと……いや、かなり思っていた以上にエッチな感じなので、
さすがに少々戸惑ったようであった。
……だが、この期に及んでただそうしてばかりいてもらちが開かない。

「それで? どこに対戦相手はいるの? 試合会場はプール上って話じゃなかったかしら」
綾音が相手を急かすような事を言うが、そうすることによってさっさと気持ちを切り替えたい、
という思いもあったに違いない。

「ええ。もちろんそうよ。それではこれからご案内するわね」
案内役の女性が、手先を腰の高さに、片腕を斜め下にスッと振る動作をした。

「?!」
その時、瞬間的に3人は何か悪意ある気配を感じ取った。

足元の床に何かある!!
忍びの本能で身体がとっさに反応し、そこから素早く跳びのく。

(落とし穴にハメてその下のプールにでも落とそうって気かしら?
 私たちをそんな幼稚な罠にハメようなんて、いい度胸ね。
 「○マされた大賞」に出演させられる駆け出しアイドルじゃあるまいし)
回避行動をとる一瞬のうちに、綾音はそこまで思考を巡らせる。
しかし、仕掛けられた罠の種類はそれとは少々(?)違っていた。

 ガゴン!

3人の立っていた辺りの、その約2メートル四方のブロックが突然、
強力なバネ仕掛けでもあるように、勢いよく持ち上がる。
上にいる者を残らず左へ弾き飛ばそうとするように、勢いよく跳ね上がる仕掛け。

それが跳ね上がるより一瞬早く跳び上がっていた彼女達は、
床面から迫り来るそれを足裏で蹴りつけ、衝撃を殺しつつ左方へ跳ぶ。

(部屋に…こんな仕掛けを?!)
(いったい何のマネよッ…?!)
(普通の人だったらケガしちゃう…)

並の人間なら、この足元からの衝撃と、飛ばされた先での転倒だけでもそこそこのケガをしかねないこのトラップも、
見事な反射神経と身体能力、そして平衡感覚を備えた「くノ一」にとってはさしたる脅威ではない。
空中で素早く、すぐ隣へと着地する体勢を整える彼女達は、まったくのノーダメージだ。

だがそれは、この跳ね床のトラップ「スプリングフロア」単体での話。
仕掛けられた罠がそれだけではなく、降りかかる受難を避けきるには
不十分であることに彼女達はまだ気づいていなかった。


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