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ーーー リョナ2板 SS総合スレ 第6巻 ーーー

547DOAX3 〜開けてビックリ水上相撲〜 第1話:発端:2024/04/06(土) 10:48:00 ID:???
「これが出来たら100万ザック」

そんなアクティビティがあるという情報に、霞たち3人は興味を持った。
プール上の浮島で対戦相手をプールに落とせば勝ち。
相手は1人で、挑戦者は3人まで同時に参加してよく、
その場合は総額ではなく一人ひとりが100万ザックもらえるらしい。

「ずいぶんと気前の良いボーナスステージじゃない。やってみましょうよ」
綾音はかなり乗り気のようだ。

「…なんか心配だな。プールでの対戦なんて、女の子同士ならやったことあるけど、
 私たちこんな格好だし、もし相手が男の人だったら…」
霞が少し身体をもじもじさせながら視線を泳がせる。

「バカバカしい。私たちと1対1で闘って勝てる奴だって、世の中そうはいないのよ?
 3対1でいいなんて、バカにするにもほどがあると思わない?
 水着姿だから何? 見とれる間もなく叩き落としてあげればいいだけじゃない」
綾音はいかにも彼女らしい、強気なセリフを吐く。

「うん。私もどちらかと言えば、そう思うかな…」
やや意外な感じもするが、紅葉も比較的積極派のようだ。

「…でも……」
「意気地なしねえ。抜け忍がそんな弱気でどうすんのよ」

「…それとこれとは……」
霞が言い返しかけるが、その言葉は途中で立ち消えになる。

「霞ちゃんも、来れば…。もしやりたくないなら、いるだけで何もしなくてもいいから。
 別に私たち二人だけで成功しても、霞ちゃんもいるだけでその分賞金が増えるみたいだし」
彼女らしい柔和な口調だが言ってる内容は意外と強気な、紅葉の言葉が続く。

「…さあ、そうと決まれば、さっさと勝って300万ザックいただいてきましょう」
最年少の綾音が先頭に立って歩き出し、次に紅葉が、そして霞が続いていく。

(やっぱり…、何か嫌な予感がする)
結果的に霞のほうが────占い好きなだけに、彼女の「予感」のほうが────正解だということ、
そして霞の悲観的な予感すらはるかに上回る想像だにしない事態が待ち受けていることを、まだ彼女達は知らないのであった。


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