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リョナな長文リレー小説 第2話-2

965名無しさん:2025/04/30(水) 15:59:01 ID:???

「がはっ……!ごぼっ……!」

サキ本体の口から血が溢れ、苦しげに咳き込む。サキ影もまた、電撃の余波で体を大きく仰け反らせる。

「ひぎっ……!ああああっ……!」

「さーて、まだ終わらないよー?」

レイナは裸足になった足で、さらにサキ影の胸を踏みつけると、またも電撃を放つ。

バチバチッ!ジジジジッ!

影の体がビリビリと震え、黒い靄が空中に散る。サキ本体の体も、まるで感電したかのように痙攣し続ける。

「ぐっ……ああっあああああああ……!」

サキ影の体が徐々に霞んでいき、サキ本体の苦悶の声が戦場に響き渡る。
とうとう邪術を維持できなくなり、影が消えてサキは目を覚ます。


「母さん……ごめん、ごめんなさい……ううっ……!」

サキの涙と悲鳴、そして焦げたブーツから立ちのぼる煙が、絶望の空気をさらに濃くしていく。

レイナは戦闘の興奮で完全にハイになっていた。顔は紅潮し、目はギラギラと輝いている。彼女は手に持っていたユキの遺体を、まるでパペットマペットの人形劇のようにガクガクと揺らし始めた。

「サキちゃ〜ん、見てる〜?ほらほら、妹ちゃんだよ〜!お姉ちゃん、だっさ〜い!負けそうになってるよ〜!」

レイナはユキの腕を雑に掴んで上下に振り、口元を無理やり引き上げて笑顔を作る。ユキの遺体の腕が、ガクンと不自然な角度に折れ曲がり、首もゴキリと音を立てて傾く。

「おねーちゃーん、がんばってぇ〜!……なんて言うと思った?バーカバーカ!」

パクパクとユキの顎を動かしながら、レイナは嘲笑を繰り返す。そのたびに、ユキの遺体は自爆のダメージで既に損壊が激しかった首や腕が、ギシギシと不自然な音を立てて揺れる。

「やめて……やめてぇ……!」

サキが泣きながら叫ぶが、レイナは止まらない。さらに力を込めてユキの遺体を振り回す。

「ほらほら、サキちゃん、妹ちゃんこんなになっちゃったよ〜!あははははっ!」

バキッ――! ミシッ――!

ついに、ユキの遺体の関節が逆方向に曲がり、首がありえない角度で折れ曲がった。皮膚も裂け、骨が露出し、すでに人形とも呼べないほどに原形を失っていく。

「わっ、サキちゃんの妹だけあって流石にザコだね〜♡お人形にもならないや!」

レイナは高笑いしながら、ユキの遺体を床に叩きつける。ドサッという鈍い音とともに、頭部が胴体から外れて床に転がった。ユキの体は完全に崩れ、もう元の姿をとどめていなかった。

「あーあ、壊れちゃった〜!あはははっ、サキちゃんの大事な妹もの、もう全部バラバラだよ〜!」

床に転がったユキの頭部を、舞はつま先でコロコロと転がしながら、残酷な笑みを浮かべる。

「やめてぇぇぇぇぇっ!!ユキを、返してぇぇぇ!!」

サキの絶叫が戦場に響き渡る中、ユキの遺体は完全に壊れ、かつて妹だったものは跡形もなくなってしまった。


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