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リョナな長文リレー小説 第2話-2

911名無しさん:2021/08/09(月) 18:07:25 ID:???
ガコンッ! ズシャ! ドガガガッ!!
「………っ、あぐ!……っうぎ!…………!!」

オトの身体は硬い石床をバウンドし、何かの塊にぶつかって止まった。

「…はぁっ……はぁっ…………!」
頭が痛い。胸と腹が痛い。背中も腰も、両手両足全身全てが死ぬほど痛い。

………ズキンッ………
「ち……まだ、まだぁっ……っぐ……!?」
もう一度歌おうと、息を吸い込もうとして……激痛で体がビクンと震えた。
どうやら肋骨が折れているらしかった。歌おうにも、これでは大きい声が出せない。

「ゲッヘッヘッヘー! トドメを刺してやんぜぇぇ!!」
「……はぁっ……げほっ……ま、まだだ…………あたしは、まだ……!」
巻き添えでのびているゴブリンを振り払い、何かの塊に捕まって立ち上がるが……

ぐちゃっ………
(……?……何だ、これ……………?)
何かの塊の正体は、さっき倒したリザードウォリアーの死体……ではなく、抜け殻だった。

「ゲッゲッゲ………テメエは琵琶で俺を思いっきり殴ってくれた、クソ女じゃねえか……」
「ヒヒヒ……丁度いいぜ。脱皮したてで腹が減ってたんだ」

抜け殻……そう。
一度倒されたはずのこのトカゲ達は、仮死状態になった後、脱皮して新たに生まれ変わったのだ。
前よりも格段に力を増して。

………ズドンッ!!
「……っがは!」

長大な尻尾が振り下ろされ、オトは一撃で叩き伏せられる。

「ヒヒヒ!あっけねえなぁ……じゃ、さっそく踊り食いと行くか」
「待て待て。さっきの礼に、たっぷり甚振ってからだ」
「おいおいトカゲのダンナよお……そいつは俺らが先に遊んでたんだぜぇ?」

「……ま、だ……あたし、は……」

魔物達が集まり、動けないオトの首を掴んで、ひょいと持ち上げる。
はたして獲物を手に入れるのは誰なのか。はたまた仲良く山分けか………


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