したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。

リョナな長文リレー小説 第2話-2

754名無しさん:2020/06/08(月) 03:06:37 ID:TcsuKX4Q
「……あの殺人鬼とエミリアなら……エミリアの方が大事に決まってる……」

「あははっ! そうだよね、リザちゃん。だっていまエミリアちゃんを選ばないと、彼女は死んじゃうんだもん」

「……えっ?今なんて……」

「なんでもないよ。じゃあこれで運命を確定させちゃうね!」

リザの感じる柑橘系の香りが強くなる。
その香りに一瞬まどろんだリザが目を開けると、王の前でエミリアが倒れていた。



「はぁ……仕方無いな。ヴァイスがいないんなら代わりにエミリアたんにするか。リザもそれでいいんだよな?」

「……え? あ……」

「? なに惚けてるんだよ。俺様は同じ話をするのは嫌いだぞ。お前可愛いから許すけど、エミリアたんをお前の遊撃部隊に組み込むけどいいよな?」

「……は、はい」

「はいじゃあエミリアたんの治療は適当に済まして後から向かわせるから、お前らさっさと出てけ。もう戦争は始まってるんだ。テキパキ仕事しろよ」

「はい、王様。イータブリックスのために、リザ隊長と戦果を上げてまいります」

「……お前……」

スズの顔を見た王は、一瞬だけ露骨にいやそうな顔をしたが、すぐに元のニタついた顔に戻った。

「……まあいいさ。リザをよろしく頼むな?だが勝手な真似をしすぎるようならお前も俺様の玩具にしてやるからな」

「……? ……なんのことかわかりませんが、肝に銘じておきます」

「ケッ、ほらさっさといけ! お前らみたいな美少女見てると忙しいのにリョナ欲がムラムラして敵わんわ!」

半ば追い出されるように、2人は王の間から出て行った。



「……ねえ、さっきの……エミリアが死んじゃうっていうのは、どういうこと?」

「気にしなくていいよ。エミリアちゃんは今はまだひとまず、死なないことになったからね。リザちゃんが選んだ運命が、そうさせたんだよ」

「……全然答えになってない」

「言ったでしょ? リザちゃん『だけ』は『どんなことがあっても』生き延びられるようにしてあげる。たとえリザちゃんがどんなに過酷な目に遭っても、もう死にたいと思った時でも、私が生きているうちは、リザちゃんを守ってあげるよ」

「……話が通じないんだね。もういいよ」

「フフフ……釣れないなあ。けどそういうところも好きだなぁ……」

言いながらスズはリザの腕を掴み、自分の胸にくっつけて恋人のようなスキンシップをしてきた。

「……ねえ、そういうのやめて……」

「残りのメンバーあと2人、どんな人たちだろうね?楽しみだね」

「…………」

どうやらスズはあまりこちらの話を聞かないタイプらしい。
そう判断して閉口したリザの前に、COMPを纏った人物が1人で現れた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板