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脇フェチスレ

1名無しのアルカナ使い:2007/02/04(日) 04:18:50 ID:oAmmEGQs0
リリカ(スタートカラー)の脇にむしゃぶりつきたい

178名無しのアルカナ使い:2008/04/13(日) 21:33:49 ID:mc1iXtBQ0
>>177
テキストをアルカナアップローダにUPしたらどうだろうか?

179名無しのアルカナ使い:2008/04/14(月) 05:41:49 ID:6oNPKgdA0
>>178
すまね、それもやり方が分からんかった…
一応、もう全部書き直してはいるんだけど、それも確実じゃないしな。
なんかふ方法があったら教えて下さい。

180聖なる使者の過ごし方7:2008/04/20(日) 02:47:24 ID:RPkvyjIg0
「……つぅ〜」
クラリーチェは、こらえる様に唇を噛みしめて、呻く様に息を吐く。
「何を我慢しているんだい? 別に耐える事でもないだろう?」
私は、丹念にクラリーチェの肌を弄びながら、心の枷を外すべく囁いた。
「だって……」
羞恥にか、クラリーチェのほおが紅く染まる。
「だっても何もないだろ?」
ささやき続けながらクラリーチェの胸を拘束して、心の束縛を強めていく。
自身の唇は、クラリーチェの無防備な脇をからかう様に刺激していき、人成らざる者の限界を探ろうとしていた。
「つぅ。や、は、んっ」
悶えるクラリーチェの声が、可愛らしく私の心に響く。
(良いペースだね)
クラリーチェの戸惑う様な声に満足しながら、それでも、手を止めることなく丹念に刺激を与え続ける。
「はっう、やるわね。でも…」
転瞬、クラリーチェの目が鈍く輝いた。
「えぁっ?」
動揺が隠せない。
拘束を解いたつもりはない。が、瞬間クラリーチェが反転、私の体に刺激を伸ばしてきたのだ。
そのまま、クラリーチェは私の体の奥にその手を伸ばし、ゆっくりと、だが確実に反撃の意志を投げかけてくる。
「はっぅ」
思わず羞恥の声が漏れる。
「私がやられっぱなしは主義じゃないの、知っているでしょう?」
にやりと笑い、クラリーチェはそのままお返し、とばかりに私の脇を執拗に責め立て始めた。
クラリーチェの顔が、さらに怪しく歪むように微笑んだ。
唇が、艶めかしく濡れている。
その唇が、嗤った。
口の端から覗く尖った犬歯(否、あれはもう間違いなく牙だ)が鈍く光り、そのまま私の身体の奥に進入してくる。
「ああぁぁっ!」
あり得ない感覚に、あり得ない声が聖堂の中を反射して、何時終わるともなく響いていた。
(思考が回る)
くらくらする様な酩酊感と共に、体感で感じるだけではない快感が、踊る様に、喘ぐ様にこの場に回る。
次々と入れ替わる場面に酔う様に、今はこの場を楽しもう…

181聖なる使者:2008/04/21(月) 03:33:14 ID:Y.G7/zhY0
原因が分かった。
どうも書き込みが長すぎるとNGとして認識されるらしい。
以前は「本文が長すぎます」って出たから油断してた。
ってか明らかに書き込める量が減っているんだが…
未だ続きがあって、それのNGEが解けない。

182名無しのアルカナ使い:2008/04/21(月) 19:24:25 ID:TeyM1lZg0
おつです
久々に覗いたけど、まさかこの2人のからみとは
ワキ描写とは縁の薄い服装だから意外だった
むれむれかー

少量で定期的にポツポツとかでも読んでる方としては全然OKですよ
連載みたいに続き楽しみにできるし

しかし結構テキストの充実したスレになったね
オンリーイベとかでまとめてワキ小説本として編集したら面白そう
挿絵も付けちゃったりして
もちろんテキスト書いた本人の許諾はいるだろうけど

183聖なる使徒の過ごし方8:2008/04/22(火) 03:21:54 ID:nZngPmEw0
「よそ見しちゃダメよ」
弾む様な声と共に、クラリーチェから私のあり得ない場所へ柔らかい指先が伸びる。
「えぅ、これ、はっと、良くないね、つぅ〜」
抵抗する様に声に出しては見たものの、それはすぐに追い打ちの刺激に蹂躙された。
「あら、エルザ。どうしたの? ここ、こんなに……」
クラリーチェは愉悦を漏らしながら私の身体を撫で上げる。
だけど……
(やられっぱなしは主義じゃない、か)
それは、無論私だって同じだ。体勢を立て直すべく手を振り解くとそのまま覆い被さる様に床に押しつけ、首筋に噛みついた。
途端……
「っ! はぁうぅ……」
あり得ない刺激にクラリーチェはあり得ない声を上げ、その声の艶めかしさにか驚き、顔が羞恥で真っ赤に染まっていた。
「ふふ。一度手に入れた主導権を、易々と渡すはずが無いよね?」
私の余裕の表情に、一瞬だけ目を泳がせる様に驚きを露わにする、
けど……
「う、ん、ふぅ。やったわね。でも、この私がこう、貴女のペースに乗せられたままでいると思うのかしら?」
瞬間、クラリーチェは私の背中に手を回し、きつく引き寄せて、そのまま私の唇の純血を奪っていった……?
「な、なっ、何をするんだ、っい?」
クラリーチェの猛攻は止まらない。
私の抵抗は虚しく終わり、口元から舌が這う様進入して心から自由と静謐を奪い咎を重ねていく。
「どうかしら? 背徳による喜びを与えるのは、本来なら魔族の役目。何も難しく考える事はないわ。そのまま喜びに溺れなさい」
一息付きながら、クラリーチェが余裕を見せようと言葉を飾る。
が、私はその隙を見逃さず、間髪入れずに相手の身体の中心に手を差し込んだ。
「えぁ? はうぅぅぅっ」
気の緩みがそのまま音になって、クラリーチェの口からあり得ない声色が溢れ出て、驚きと羞恥に顔を赤く染めあげた。
私はそのまま攻め手を続けながら反撃の言葉を囁き付ける。
「油断したね。でも、その所行が魔族の仕業ならば、それを正すのは聖徒の役目、違うかい?」
「聖の字が違うっ、わよ」
見当外れな返答が、悶えながらの魔の使徒から溢れだす。
「細かい事は良いじゃないか。お互いの立場がはっきりした所で、勝負を続けようか?」
「賛成。ん、くっ負ける気はないわ、よ」
二人の勝負は、まだ、はじまったばかりだ。

184聖なる使徒:2008/04/22(火) 03:26:28 ID:nZngPmEw0
なんとか書き込めました。
手こずりすぎたのと反省を含めて、今度はもうちょっと頑張ります(クラリーチェ的な意味で)

稼働後に伴っての修正。
エルザの口調に変更を加えました。     以上。
地の文とか変えられなかったのとクラリーチェをもうちょっと可愛くしたかったんだけど…
キャラ別スレとかも覗いて研究してみます。

185名無しのアルカナ使い:2008/04/22(火) 21:11:58 ID:025JYlh20
>オンリーイベとかでまとめてワキ小説本として編集したら面白そう
すまんが「ワキ本」って響きになんか吹いてしまったw
しかしエロカオスではあるよな(*'д`*)

eroスレなんかで押し絵やってみたいなあ〜・・・絵心無いけど

186148:2008/04/22(火) 22:14:09 ID:EN0SbtYk0
>>182
今のところ聖なる使者さんと私しか書き手がいませんけれど、
私の方はそういう企画があったら参加してみたいです。
半年以上ROMな分際で、何言ってるんだって感じですが。

折角2も稼働したことですし、私も何か書けないか検討してみます。

187聖なる使徒:2008/04/23(水) 05:58:42 ID:5Bvv8/0Y0
私も全く異論はないですよ。

と言いたい所なんだけど、そもそも完結していないですし…
締め切り決めてもらってそれを守る方向で、と云うのもなかなか断言出来ませんしなぁ。

挿絵は、「よい子は見ちゃダメ」で聞いてみるとか。
伝手が有るのであれば、それはもうお任せしますがね。

188名無しのアルカナ使い:2008/04/23(水) 06:30:57 ID:TSjnSBpE0
SS書きの了承取れれば良くないかね。

189182:2008/05/17(土) 21:35:09 ID:t1brDxXM0
久々に覗きにきたらなんだ、その、偉い事になってたんですね
つうか妙な言いだしっぺが長い間離れてすみません

もし、もしアルカナでまたオンリーが開かれる事があるなら
覚悟決めて製作に当たろうかなと思います
予定がぼやけててごめんなさい
やっぱり人の原稿を扱うって怖い

>>148、>>聖なる使徒 両氏
ポツリとつぶやいたような話に前向きなレスをありがとうございます
全然あやふやな状態ですが、そもそも両氏の過去の作品を総集する
くらいのつもりだったので、いざ新作書き下ろしがどうのこうのと言うのは
両氏の都合で問題ないと思います
気軽に、楽しくいきましょう


でも全編ワキだらけのアルカナ本かー
こりゃ一大事だ

190182:2008/07/06(日) 06:35:03 ID:ZmkmT4FE0
オンリー決まりましたね
でも2月じゃ駄目・・・五輪終わったら大陸に派遣なんです

企画倒れっぽくてごめんなさい

191聖なる使者の過ごし方9:2008/11/02(日) 08:22:07 ID:TSNMFe/I0
心の枷が徐々にではあるが外れていくのが分かる。
冗談半分、からかい半分だった気分の残りが、だんだんと高ぶり、昔の私に戻っていくようだ。
そう、昔真の眷属を追って命を削りながらしゃにむに任務のことだけを考えていた頃のように…
そうだ、私が倒すべきは魔の眷属だ。
しかし目の前にいる、何時も常に微笑みを絶やさない女性は、今は魔族と呼べるのだろうか?
聖霊と契約し、聖会に仕え、言われるがままにその使命を全うしようとしている。
そう、あの笑顔のままで。
ならば。私は隣人として愛を捧げるとしよう。持てる力の全てを捧げて。
「ほら、クラリス。こんなのはどうだい?」
言いながら、右手でクラリーチェの胸を救い上げるように刺激していき、左手は、女の最も大事な部分を探るように這わせる。
余裕ができた口で、首筋に少し強めに吸い付いた。
「あん、ふぅ、そ、そんな程度で私が陥落するとでも思っているの?」
クラリスの強がりが私の嗜虐心を刺激する。一気に刺激を強めてみた。
「っ!、はあああぁ、ん、くぅっ」
悪戯心が膨らんで、しばらく強めの刺激をクラリーチェに与え続ける。
クラリーチェの顔が朱に染まり、精一杯耐えて(文字通り)手に取るように判る。
いったん唇を離し、クラリーチェに問いかけた。
「どうだい?もう降参したら良いんじゃないかな?今日のところは私の勝ちだ」
必死に快楽と屈辱に耐えていたクラリーチェが、儚い抵抗を口にした。
「な、何を言っているのかしら、私が負けを認めるわけ無いじゃない」
とたんに、私の中の何かがはじけた。
「じゃあ、これで終わりにするよ」
クラリーチェが反論する余裕を与える前に、その唇を奪い中をこじ開け蹂躙する。
手加減していた両の手は動きを加速させて更に刺激を強めていく。
「むぐぅ、う、」
クラリーチェの狼狽する様子が、伝わってくる。
わたしは止めとばかりに全身でクラリーチェを抱きしめた。
「ひ、ああ、いや、ああああ!」
意識が跳んだ様だ。
私はゆっくりと手と唇を離して、両手は余韻を残すように少しずつ刺激を弱め、でも触ったままだった。
「わたしの勝ちだね」
クラリーチェに答える力は残っていなかった。

192聖なる使者:2008/11/02(日) 08:25:46 ID:TSNMFe/I0
すごかな稼動記念書き込み。
いや、投げっぱなしにしていたわけじゃねぇですよ?
このところずっと忙しくてね。
御免なさい、言い訳になってないですね、ちゃんと書き上げます。
でもなんか惰性になりそうなんで、次で〆ます。

193すっごいアルカナ使い:2008/11/02(日) 10:38:02 ID:TR6Z6GGA0
すっごい!すっごい!
割と受け扱いの多いエルザ見かけるけどこういう攻めエルザも興奮するなあ
乙です

194っ聖なる使者の過ごし方10:2008/11/08(土) 22:44:02 ID:CvSihHW20
「どうだい?もう降参したら良いんじゃないかな?今日のところは私の勝ちだ」
必死に快楽と屈辱に耐えていたクラリーチェが、儚い抵抗を口にした。
「な、何を言っているのかしら、私が負けを認めるわけ無いじゃない」
とたんに、私の中の何かがはじけた。
「じゃあ、これで終わりにするよ」
クラリーチェが反論する余裕を与える前に、その唇を奪い中をこじ開け蹂躙する。
手加減していた両の手は動きを加速させて更に刺激を強めていく。
「むぐぅ、う、」
クラリーチェの狼狽する様子が、伝わってくる。
わたしは止めとばかりに全身でクラリーチェを抱きしめた。
「ひ、ああ、いや、ああああ!」
意識が跳んだ様だ。
私はゆっくりと手と唇を離して、両手は余韻を残すように少しずつ刺激を弱め、でも触ったままだった。
「わたしの勝ちだね」
クラリーチェに答える力は残っていなかった。

私は少々乱れた修道服を調えて、しばらく落ち着くのを何か複雑な気分で待っていた。
「ふぅ、はあ。もう私の自尊心は粉々ですわ」
落ち着きを取り戻したのか、クラリーチェはいつもの笑顔で、乱れた衣服を整えている。
「始めからこの勝負にすればよかったんだね。そうすれば二人とも咎に縛られることは無かったんだ」
身なりを正し、笑顔でクラリーチェに微笑みながら問いかける。
クラリーチェは少しだけ(私にわかる程度だ)不満顔で反論する。
「その話なら今さらですわ、あの時点でそれが許されたと思っているのかしら?」
私はにこやかにその意見には賛同した。
「それもそうだね。あの時の契約で二人は無二の親友になれた、結果が全てを物語っているのかもしれないね」

「ええ、私たちは罪と罰を負った、歳を取らないならそれを楽しめば良いのじゃないかしら? まわりなんか気にしないで今を謳歌するだけよ」
「成る程、それは要するに第二ラウンドを始めろと言うことだね、」
反論する間も与えずに、クラリーチェ抱きしめて、背中の羽をさりげなく優しく愛撫した。
「ま、待って、今そんな事されたら、あぁうぅん」
さっきの余韻が残っていたみたいだ。
それでも私は容赦しない、徹底的にクラリーチェの敏感なところを刺激していく。
「ああぁ、もうだめだわ、そこでストップして!」
聞こえてはいたけど、私もスイッチ入っててしまったので、手を緩めることは無い。
「っ、ああ、もう駄目……」
クラリーチェはそう言うと、くたりと床に倒れこんでしまった。

195っ聖なる使者の過ごし方11:2008/11/09(日) 09:26:58 ID:WyPPiIhM0
クラリーチェはそう言うと、くたりと床に倒れこんでしまった。
わたしは何故か冷えてしまった心持でその倒れているクラリーチェに向けて静かに言った。
「今日は私の完勝だね。ただ、この勝負はいつまで続くのだろうか……」
しばらく沈黙が流れた。
やがて、クラリーチェは心身ともに落ち着いたようで、静かに語りだした。
「無論、永久ですわよ、もしくは貴女か私の体が朽ち果てるまで……」
私も静かに言葉を返す。
「そうか、なら仕方が無い。世界が終わるまで繰り返そうか?」
「望むところですわ」
クラリーチェがいつもの微笑で応じる。
日も落ちた聖堂で、二人で微笑みあっていた。
願わくば、二人の絆がひび割れたりしないようにと祈っていた。

196聖なる使者:2008/11/09(日) 09:29:36 ID:WyPPiIhM0
とりあえず〆。
その後をもっと濃厚にと言うのであれば書きますが。

197すっごいアルカナ使い:2008/11/16(日) 22:52:24 ID:qX8.wWZE0
脇分を濃厚で
おねがいします!

198すっごいアルカナ使い:2008/11/17(月) 00:27:02 ID:tDMbWMKo0
>>197
どうします?
あかねぇとなずんちゃんが出たんでそれで行こうかしら?
自分自身はフィオナが一番なんですけど、絡めず雷ですよね

199すっごいアルカナ使い:2008/11/17(月) 00:52:10 ID:dYvJD2Xc0
あかねとなずながオナニーにみえたもうだめだ

200すっごいアルカナ使い:2008/11/17(月) 01:07:18 ID:tDMbWMKo0
じゃ、あかねぇとなずなの絡みで行ってみます。

201すっごいアルカナ使い:2008/11/28(金) 20:02:30 ID:/wnKxUpQ0
お姉ちゃんの朝は遅のです。
なぜなら夜更かしをするから。
巫女の有様で深夜の低俗な番組などをちゃぶ台(冬にはこたつになる)に張り付いて、
さもどうでも良いような態度で見てる…
言って聞くお姉ちゃんでは無いのは分かっているのです。けど、毎回注意する事にしています。
だってそうでしょう? 不義を許せば人はとことん落ちていくものなのですから。
そして、そのお姉ちゃんを起こすのも、もう毎朝私の役目なのです。
「お姉ちゃん、早く起きなよ、もう6時だよ? 朝の掃除は終わらせちゃったんだからね!」
布団にくるまって、意識はあるみたいだけど、「う〜ん」とかうなりながら寝返りを繰り返してる。
「お姉ちゃん、あんまり怠惰な生活を続けると、つみこでめー!するよ」
「う〜ん、あと5分…」
うんうんうなってはいるけど全く起きようとしてないのは見え見えなのです。
「こうなったら強行突破です、覚悟は出来てる?お姉ちゃん」
「できてない…」
聞かなかった事にして、布団をはぎ取ろうとしたのです。
が、お姉ちゃんはいきなり俊敏な動きで、布団とあたしを床に引きずり込んだのです。

202すっごいアルカナ使い:2008/11/28(金) 20:05:08 ID:/wnKxUpQ0
取り敢えず導入部分を。
御免なさい、あかねとなずなの口調がまだ把握し切れて無いんで、
ちょっと朝練で整理してきますわ。

203すっごいアルカナ使い:2008/11/28(金) 21:40:35 ID:koJGNjJg0
わっふるわっふる

204すっごいアルカナ使い:2008/12/03(水) 07:57:06 ID:3wJwfF2Y0
ふと某所でみつかたから
>>1からこのスレみてたんだが
なんだその、これはいいエロスssでしたGJ!!!

自分は美凰の使い手なんだが
・・・ロボに脇汗要素は・・・似つかわしくないと挫折w
でも、きら様×キャシーなんてのもみたいなと・・・w

205すっごいアルカナ使い:2008/12/07(日) 12:37:26 ID:eAbeb4bk0
良いよう!良いよう!

メイファンの脇要素は博士が改造ごにょごにょっちゅう設定でモウマンタイかもしれない

206その1。:2009/08/07(金) 20:27:03 ID:hiEJGX5AO
好きだがフェチと言う程ではない、だがしかし充分変態な携帯厨がクラ×エルで頑張ってみる。ところで「腋」と「脇」どっちが正しいんだ、若干「腋」の方がエロい?

◇◆◇


「エルザ、熱はどうですか?」
「ん…あはは、なかなか下がってくれないみたいだ」

簡素なベッドの上、横たわる姿はやはり弱々しく。エルザは苦笑しながらクラリーチェへと体温計を差し出した。
「38.7度…。下がりませんわね、やっぱり本で見ただけの看病じゃいけないんでしょうか」
「ううん、充分だよ。ありがとうクラリス…そもそもこんな時に風邪なんてひく私がいけないんだ」
「最近忙しかったですし、無理がたたってるんですわ。お休みをいただいたと思ってゆっくりしてくださいな」


エルザが体調不良を訴えたのは今日の朝。
間の悪いことにペトラは出張中で、彼女のメイドであるツンベルク姉妹もそれに同行していた。頼る者のいない状況の中、クラリーチェはベッド横の雑多な書籍の山から家庭医学やらウィルス関連の論文やらを引っ張り出し、たまに的外れな事をしながらもなんとかこうして看病の体裁を整わせていた。

その試行錯誤の看病の中、濡れタオルを交換しようと伸ばしたクラリーチェの手がエルザの額に触れる。
「…あ」
「どうかしましたか?」
「いや、そんな大したことじゃないんだけど…クラリスの手、冷たくて気持ちいいなあって」
予想もしていなかった返答にクラリーチェは一瞬だけ目をしばたたかせ
「じゃあ…こんなのはどうでしょう♪」
悪戯っぽくそう微笑むと、その手をエルザの額にそっと添えてみせた。
「――ん…気持ち、いい…」

エルザは穏やかな表情で、ゆったりと瞳を閉じる。


熱でほんのりと染まった頬といつもよりわずかに速い吐息。
鎧のように着込まれた法衣も今は無く、ゆったりとしたデザインラインで作られた薄手のパジャマがその身体を包むのみ。

無防備という概念すら存在しないかのようなその姿。
愛おしさの中に芽生えたのは悪戯心と罪悪感、ほんの少しの好奇心。そして何よりも――
「…ねえエルザ、私さっきウィルス関連の論文も読んでみたんですけど」
「うん…?」
ゆるりと首を傾げるあどけない仕草にも、欲望がかき立てられる。
「熱って体内のウィルスを殺すために上がるものらしいんです…ですから」


もう、止められない。


「少し、試してみましょう?」

207すっごいアルカナ使い:2009/08/08(土) 20:26:59 ID:aQW9JXJQO
久々の投下…だと…?


わっふるわっふる!!!

208その2。:2009/08/12(水) 18:51:33 ID:0YAkg162O
推敲なんて知らない、勢いでやってる。ぶっちゃけ自分でも酷いと自覚しているorz

>>207あざっす頑張りまっす。


「――ち、ちょっとクラリス!?」
「…あらあら、すごい汗。やっぱり汗拭きって看病に必要だったんでしょうか…」
微妙に方向のズレた独り言を呟きながら、クラリーチェはエルザの首筋にくちづけを落とす。
「ん…!何、して…っ」
「うふふ、やっぱりちょっとしょっぱいですわね」
パジャマの釦を外しながら、豊かな胸、程よく引き締まった腹部を愛撫し汗を舐めとっていく――その舌先が触れる度、爪弾かれた楽器が音を奏でるかのようにエルザの声が響く。
「ふ…ぁあっ、はぁ…」
日常ならまだくぐもった音で奏でられるはずのそれは、既に熱と甘さを帯びた高めの音階でクラリーチェの耳をくすぐる。
「…エルザ、今日は素直なんですのね?」
「ちが…う、頭がぼんやりするから…っ!」
言い訳にならないその言葉は、きちんと感じているという事の裏返しでもあり。


クラリーチェは着衣としての機能を果たさなくなったエルザのパジャマを脱がせついでに、腕を頭上で交差させるように拘束する。
「あ…!」
これから起きる事態を想定できたのか、拘束から逃れようと身を捩るエルザ。
「動けない、でしょう?」
か弱いその抵抗を身体ごとのし掛かって封じ込め
「や…やだっ、そこは…ひゃうぅっ!」
「エルザのここ…とっても甘いですわ、まるで蜜みたいな汗」
「―――ッ…!!」
さらけ出された腋に舌を這わせ、軽く歯を立てる。それだけでエルザの身体がびくんと跳ね、言葉にならない嬌声があがった。
拔魔師兼修道女という職業ゆえ人前では滅多に外に晒されることのないその部位は、クラリーチェによって仕込まれ開発されたエルザの性感帯。

「また滲み出てきました…うふふ、美味しい」
「っ!ぁ、やぁぁ…」
弱いと自覚する部分を徹底的に攻め啜られる羞恥に糸が切れたのか、強張っていたエルザの身体はくたりと力を失いベッドに沈み込んだ。

209すっごいアルカナ使い:2010/01/06(水) 02:41:26 ID:62xswBAoO
その3はまだですか?
こっちはズボン脱いで待ってるんだが

210すっごいアルカナ使い:2010/01/12(火) 08:50:34 ID:YXqQFa6MO
そんな格好で年越しさせてすまん…
携帯壊れてデータ吹っ飛んだせいで間が空いて、レスも無いし誰も見てないよなうん!と無かった事にしようとしていた
展開思い出しつつ今週中にはなんとか終わらせる予定なんで期待しないで待っててくれ。

211その3。:2010/01/16(土) 10:23:53 ID:SLnVCV36O
キリいいとこで切ったらその3はちょっと短くなってしまった。
現在全力進行形なんで最終的にどれくらいの長さになるか分からない。推敲もろくにしてないんで視点が曖昧その他諸々については勘弁してくれ。


◇◆◇

「ぁ…はぁ――…っ」
細く息を吐き出すその身体がちいさく震えるのを見届けて。
「…エルザ、もしかしてイッちゃいました?」
「……ふ、ぁ…?」
明らかな熱を宿した瞳が頼りなくクラリーチェを見やり、当然のようにしばらく視線が交差する。

――エルザの瞳がようやく意志の光を取り戻し
「………〜〜ッ!!」
「おっとと、そうはいきませんわよ♪」
逃れようともがく身体を手慣れた仕草で抑えつけられ、より近くで見つめ合う形になる。
潤んだ瞳に上気した頬。速い吐息を押し殺そうと震える肩を認め、クラリーチェは薄く目を開いて微笑む。
「やっぱり…でしたか。腋だけでイくなんて…うふふ、いやらしい身体になっちゃいましたのねぇ」
「……だって…クラリスのせいじゃないかぁ…っ」
返す声は涙混じりで、日常の凛々しさなど欠片もない。
「ええ――だから、嬉しいんですのよ」

誰も知らないその声を、表情を。

もっともっと見せて欲しい。

212すっごいアルカナ使い:2010/01/16(土) 10:41:02 ID:SLnVCV36O
なにこのID、3家庭用は箱フラグか?ww
続きは夜の投下になります。

213その4。:2010/01/17(日) 10:47:31 ID:f.106ZQ2O
遅くなった、申し訳ない。


◇◆◇

「んー……えいやぁ♪」
「ひ、くぅ――…ッ!?」
情欲を煽るためではない、無造作に滑らされただけ指の軌跡にエルザの身体がびくりと震える。
「ゃ――くら、クラリス…っ!今は駄目っ…!」
「む、どうしてですの?」
「どうしてって、そんなの…」
反射的に言葉を返したエルザはその先を口に出来ずに押し黙った。
紅に染まった耳元へ――秘め事を打ち明ける無垢な少女のように、それでいて淫らに誘い焦らす娼婦のように――クラリーチェは囁きかける。
「またイッちゃうから…ですか?」
「っ…!」
クラリーチェの囁きに反応してちいさく跳ねる肩。
ぶり返す甘い絶頂の余韻はエルザの心を掻き乱し、背筋に電流めいた痺れを走らせる。

「さ、下も脱いじゃいましょうね♪」
「―や、ぁ……っ!」
弱々しい抵抗はそれでも今のエルザの全力らしい。
頼りないそれを片手であしらいながら、腰を軽く浮かせてパジャマを引き抜く。
「やだ…っ、嫌だ…見ないで…!」
悲鳴のようなエルザの声。

「……エルザ」
「ちが、違うんだっ…私」

淡い水色だったはずのショーツは既に色濃く濡れていて。

「私……こんな…っ」

そこは尚も蜜を溢れさせながら、誘うようにひくひくと震えていた。

214長すぎその5。:2010/01/17(日) 21:43:15 ID:f.106ZQ2O
「…少し、びっくりしましたけど」
今にも泣き出しそうなエルザをあやすように、ゆっくりと頭を撫でる。
「言いましたでしょう?嬉しいって」
「……う」

だから、全部見せてください―そう呟いて、クラリーチェは片手で器用にショーツを脱がせていく。

慎ましやかに震える、桃色の花弁。
滲み出る蜜を纏うそれの奥には聖域のような泉がある。



クラリーチェは、蜜をたっぷりと含んだエルザのショーツを片手に
「ちょっと勿体無いですけれど…こんなに溢れてるなら構いませんわよね」
うん、とひとりで納得するや否や無造作に下着を放り投げ、とろりとした蜜を湛えるそこへと指を添える。
「何が…って―――ちょっ、クラリス…っ!」
少しだけ沈み込ませた指を、内壁の入り口を撫でるようにゆっくりと動かしていく。

「ぁ…!はぁっ、く…ぅん!」
指をなぞらせる度に響くエルザの切なげな声。
それに呼応するように、奥から蜜がとくとくと溢れ出る。誘われるように唇を寄せたクラリーチェは、躊躇いもなくその蜜を舐め取り
「…ん。こっちも甘くて…いっぱい零れてきますわ」
「――ぁ、あぁぁ…っ!」
白濁して粘り気を増してきた蜜を吸い上げれば、一際高い声がクラリーチェの耳をくすぐる。


「…エルザ、ゆっくり息を吐いててくださいな」
「―え…?」
蜜でふやけてしまいそうな指を、さらにその泉の奥へと挿し入れる。
「ふ、やぁ…!」
何度経験しようとも慣れる事の無い感覚にエルザは肩を強張らせ――それでも既に出来上がっているそこはクラリーチェの指をすんなりと受け入れ、さらに奥へと誘うように締め付ける。
「……きゅうきゅうしてて、凄く可愛いですわ…もっと、って言ってるみたい」
「あ…はぅ!ぁ、あ――…ッ…」

一番敏感な場所にはわざと触れず。
ゆっくりと確実に、クラリーチェはエルザを高みへと押し上げていく。




◆◇◆


『あ…はぅ!ぁ、あ――…ッ…』
口から零れ出るのは、意味を為さない響きの言葉ばかりで。


(頭、痛い…)

(息が苦しくて、くらくらする)
(すごく暑い、熱い…)

熱が意識を溶かして、付随する理性もろとも混ざって――現実感さえ失いそうになる。

(ふわふわして…ぜんぶ、曖昧になってく…)



朦朧とする意識の中。
クラリーチェの指が、今までわざと避けていたに違いない場所を掠め――
「あ、はぁあ…っ!!」

――稲妻のような感覚。

声を上げたことさえ自覚できなかった。

視界はまっ白に弾けて、ぐるぐると溶けていた意識さえ白く焼いてゆく。

「ぁ―――……っ…」


ぷつり、と。

『自分』を保っていた『線』の最後の一本が千切れる音を、意識の片隅で聞いたような気がした。

215その6。:2010/01/19(火) 10:03:42 ID:nra4b8tYO
大遅刻申し訳ない。ノリで書いてたら順調に長くなってきてそろそろしにたい。



◇◆◇


「ぁ―――……っ…」

大きく震えたきり、ぐったりと力を失うエルザの身体。

「え、エルザっ?大丈夫ですか…!?」
気を失ったのではないかと思うほどの様子に、クラリーチェは慌てて手を差し伸べ
「…え?」
手と手がすれ違う。
伸ばされたエルザの手はクラリーチェの首筋へと回され、ゆるりと互いを引き寄せる。
「―――ん、む…っ!?」
技巧も何もない、ただ必死に唇を合わせ押しつけるだけの拙いくちづけ。けれど――だからこそ求められている感覚がダイレクトに伝わってくる。
「…んっ、んぅ…――っぷは…」あどけなく息を継ぐエルザはそのままクラリーチェの胸元に縋りつき、ちいさく鳴いた。
「くら、りす……っ」

頼りなく縋りつく姿はまるで、親とはぐれて戸惑う子供のようで。
――だというのに、その仕草で見上げてくるのは
「……もっ、と…」
「――ッ…!」
情欲に濡れた、その先を求める女の顔。

相反するふたつが生み出す色香は甘く甘く、背徳を伴ってクラリーチェの意識を浸食する。
「我慢なんて、最初からしてませんけど…!」
それでも、彼女が消耗しきってしまわないように。優しく終わらせる気遣いだけは忘れないように。


忘れないようにと、思っていたのに。


時折震えながら力無く横たわるエルザの肩を捕らえ、より一層深くベッドに沈み込ませる。
ぎしり、と軋むスプリングの音。
乱暴な挙動にも、肩に食い込む爪にも声が上がる事は無く。

ただ熱に蕩けた瞳が、待ち焦がれた色を宿して潤んでいる。



甘く柔く鳴く、密やかな吐息だけじゃ足りない。
もっともっと乱して酔わせて真っ白にして、彼女の奥底に自分を刻みつけたい。

216しゅっごいアルカナ使いぃ:2010/03/03(水) 15:34:54 ID:mYsKWgfI0
>>215
レスが遅れたぁー!凄いな是、感情がダイレクトに伝わってくる。
凄く良い纏まりで、読みやすい上に二人とも超可愛い!
次回作も期待

217その7。:2010/03/09(火) 10:22:31 ID:besAaAx.O
>>216すまない、延々悩んでたんだがようやっと出来上がった。良ければもう少しお付き合いいただきたい。






「エルザ、腕を上げて」
「……ぁ…」
熱に揺らめく灼眼に射抜かれ、命じられるままにエルザは両腕を上げる。
「ふふ、いい子。」
さらけ出された腋に滲む甘露を思うさま舐め啜り、足りなければ牙を立てる。引きつった嬌声が上がる度にじわじわと滲むそれをクラリーチェは飽きる事なく味わい続けながら
「こっちも…欲しいんでしょう?」
蜜を零す泉に二本めの指を挿し入れてかき回す。
「――っひ、あ!あぁぁ、あ…ッ!?」
粘つく水音とエルザの声は止まることを知らず、それはクラリーチェの行為をより一層激しく加速させる。
「腰、動いてますわよ…?いやらしくて可愛くて、とっても素敵ですわ…」
そしてエルザの身体は、意識を置き去りにその行為を受け入れ順応していく――それがたまらなく怖くて、怖いくらいに気持ちよくて。

「ゃ…あ!あぁ、あ…は、ぁッ!」
途切れ途切れの嬌声は限界が近い証。
クラリーチェは左指でエルザの内壁をこすり上げながら、右指で一番敏感な場所を爪弾く。
「ひ、ぁ――…っ!?」
大きく仰け反る動きにも構わず赤く隆起した芽を押しつぶし指を膣奥へとねじ込めば、クラリーチェの指が一際きゅうと締め付けられる。

どくん、と跳ねる鼓動。
「はぅ…あぁ!――あ!ああぁぁあッ…!!!」
――全てを白く灼かれる感覚。
熱を持て余した肢体が跳ね上がり、高い嬌声とともに絶頂の飛沫が弾けた。


「――ふ、ぁ……」
余韻を残した震える吐息とともに、エルザの身体から一切の力が抜け落ちる。
汗で額に張りついたその栗色の髪を手で梳きながら、クラリーチェは優しくエルザを抱きしめた。

「…私もちょっぴり悪かったですけど、謝りませんから」

腕の中で、乱れていたエルザの呼吸が小さな寝息に変わっていくのを見届けて。

「おやすみなさい、エルザ」
クラリーチェ自身もまた、緩やかな眠りに落ちていった。

218長すぎ弾かれたその8。:2010/03/09(火) 10:32:14 ID:besAaAx.O
数日後。


「ふぇ、くしゅんっ!」
「ああほら鼻水!…ずびーってしない!」
エルザが慌ててティッシュを差し出し、クラリーチェは「ずびー」を止めて「ちーん」に移行する。
「うう…不覚ですわぁ…」
「38.5度か。クラリスあまり熱に耐性無いみたいだし…辛いよね」
ベッドで半身を起こすクラリーチェと、その傍らで濡れタオルを絞るエルザ。

慣れた手つきでクラリーチェを横たわらせると濡れタオルを額へ。エルザの一連の動きには無駄がなくどれもてきぱきとしている。
「くすん、ですの…。私はちゃんと看病できなかったのにエルザは出来るんですのね…」
しょんぼりと呟くクラリーチェにエルザは苦笑を返して
「何度か経験があるからだよ。初めてで全部きちんと出来る人なんて居ないんだから、ね?」
だから落ち込まなくていいんだよ、と。
明確な言葉にはならなくとも伝わる声は確かにクラリーチェの心へ響く。
「…はい♪」
ふわり、と花の開くような笑顔。熱で赤みを帯びた頬は花に更なる彩りを添える。
「――ああ、なるほど。クラリスの気持ちもちょっと分かる気がした」
「…?」
独白めいた呟きに首を傾げる幼い仕草さえ、熱のせいか何処か艶めかしい。

横たわるクラリーチェの頬に指をなぞらせ、エルザは呟く。
「さてと、それじゃあ私もクラリスに倣おうかな」
「え?」
「熱、上げないとね。きっとその方が早く治る」
「…………え?」
頬をなぞるエルザの指の感覚にくすぐったそうに微笑んでいたクラリーチェの表情が引きつる。
「驚くことないだろ?効果は実証済みだし」
私がいい例じゃないか、と笑うエルザのその瞳は明らかに笑っていない。
「あ…あのですねっ、私も確かにちょーっぴり調子に乗っちゃったとは思いますけど!それはエルザがもっとなんて言うからで」
―――空気の暗転する音。
「…うん、そうだね。だったら私もクラリスに…もっとって言わせれば良いんだよね?」
俯いたエルザの表情は伺い知れず――辛うじて見える口元だけが仄かな笑みを浮かべている。
そのまま鞄の中から取り出したのは、いくつもの聖水の瓶。
「あ、あの…あの、あう」
あわあわとうろたえるクラリーチェを前に、エルザは無言のまま手際よく聖水の封入された瓶の栓を抜いていく。
「…エエエエルザ、もしかしてほんのちょっぴり怒ってません?」
「やだな、怒ってなんかないよ」エルザは心外だとでも言うように顔を上げ、困った微笑みを浮かべた。

「だけどやられっぱなしっていうのもあんまり好きじゃないし」
ちゃき、と瓶を構え直す音。

向けられた表情はそれはそれは爽やかで、それなのに甘く艶やかな――見るもの全てを恋に突き落としそうな笑顔。


「大丈夫、そんなに痛くはしないよ。……だってすぐに気持ちよくなると思うし、ね?」

「…あ…あの、エルザ?すごいいい笑顔なんですけど実は目が据わって……――ぁ、あにゃぁぁぁぁぁあ〜っ!?」

219おまけ。:2010/03/09(火) 10:35:18 ID:besAaAx.O

◇◆◇

「――…?」
「どうしましたのヴァイス?」
「いえ、クラリーチェ殿の悲鳴のようなものが聞こえた気がして。理事長閣下に…」
「ヴァイス」
「はっ!申し訳ありま―…あ、えと…その。…すみません。ペトラさん、には聞こえましたか?」
「……まあ、放っておいていい類のものですわ。えこも居ますしエルザが気を回すでしょう」
「…理解は出来ませんが了解しました。――お茶をもう一杯いかがですか、ペトラさん」
「ええ、いただきますわ。――ありがとうヴァイス」
「えこもー!えこもおちゃほしいのー!」
「――よし、と。熱いから気をつけて飲むんだぞえこ」
「はーい!」
「良かったなぁえこ、ほら!一緒にふーふーしよう」
「ふーふーふーなのー!」
「……ソフィー、私もお茶…」
「ああ、すまないシャルラッハロート。…?まだ追加は必要無いように見えるが」
「そうじゃなくて、えっと…『ふーふー』とか…」
「成程、えことカズの様子から察するに家族という関係においては必要な事なのだな、よし」
「よくありません、必要無くてよヴァイス。それは子供に対しての行為です」
「…家族は関係ないと」
「ええ」
「理解しました、ご教授感謝致し…いえ、ありがとうございますペトラさん。甘えてはだめだぞシャルラッハロート」
「……ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィスト…死にたいの?」
「私は保護者として道理を教えたまでです、その鎖を仕舞わないというのならこちらもそれ相応の対応をさせていただきますが、如何?」
「あはは、面白い面白い…!」
「覚悟なさい!」
「2人とも落ち着け、淑女ともあろうものがはしたないぞ」
『(黙れ)(お黙りなさい)落書き!!』





…ローゼンベルク組の一日は今日も平和に過ぎていくのでした。

220しゅっごいアルカナ使いぃ:2010/03/09(火) 10:43:03 ID:besAaAx.O
というわけでお疲れさまでした、長期にわたるスレの私物化誠に申し訳ありません。次回はないが、こういうのは全部書き終えてから投下するようにする…

何が書きたかったかってエルザは道具使わせると化けると思うんだ!的なことを。



カズ「…しかしまあ、何というか…エルザは割と不器用だと思っていたんだけどな」
ペトラ「あの数の退魔道具を駆使できるのですから、本人が自覚していないだけでエルザの器用さは立派な才能レベルですわよ。つまるところ性格の問題ですわ」
カズ「……何だか色々と大変だな、ペトラ」
ペトラ「もう慣れましたわ」



入れたかったけど入らなかった会話でさらにお目汚し。

それでは失礼いたしました。感想感謝します!

221しゅっごいアルカナ使いぃ:2010/05/03(月) 03:34:07 ID:XMRyNDuoO
今更ながらすっごい乙

他の聖女にはあまりない大人の色気が良かった…エルクラえろいよエルクラ
あと空気読んでいるってことは
ペトラん(とカズ兄さん)はキャッキャウフフを解っているってことでよろしいな?w

222名無しのアルカナ使い:2011/07/28(木) 05:08:12 ID:kLNf.uWo0
あげ

223名無しのアルカナ使い:2012/01/09(月) 02:46:43 ID:toPvUn3Y0
あげ

224名無しのアルカナ使い:2014/06/02(月) 12:41:01 ID:gzSXxxsc0
わーお久し振りでーす…家庭用記念に完結してないのをその場の勢いで書き殴っていくよ!


◇◆◇

「あっつ…い…」
呻きのような声と覚醒はほぼ同時だった。

うだるような暑さと湿気に起こされたエルザは誰にともなく呟く。
「暑い…ほんとに…」
もぞり、と寝返りをうつだけで額に汗が一筋伝うのが分かる。
別段暑さに弱いというわけではなかったつもりだけれど、日本の夏に関しては考えを改めざるを得ないかもしれないなあ…などと思いながらこれまた気だるげに身を起こし、気休め程度に窓を開けた。
お世辞にも涼やかとは言えない、温い風がエルザの頬を撫でていく。


時刻は深夜2時を回った頃。
この時期には珍しい、早すぎる熱帯夜ではあったが、エルザはそんな事を知るよしもない。無論知ったところで暑さが和らぐ訳でもない。

(ペトラ、海外出張中でよかったよね…こんな暑さじゃ身体壊しちゃうよ)

上司であり友人でもある(本人は吝かではない顔をしつつもそう簡単には認めないが)ペトラ・ヨハンナ・ラーゲルクヴィストの事を思う。
とはいえ彼女がこの理事長邸に居たならば即座に空調の指示を飛ばしていたはずで、エルザの安堵は全くの杞憂ではあったのだが。



「ううー…あっっっついですわー…」
「おはよ、まだ2時だけどね…」
うぇー、とげんなりした顔で隣のベッドから身を起こすクラリーチェに苦笑を向ける。
そのクラリーチェの服装はというと、薄手のキャミソールワンピース1枚のみ。薄手とはいえパジャマを上の釦まで留めてきっちり着込んだエルザからしてみれば、随分涼しげに見える。

とはいえ我慢強いのはエルザの方で、クラリーチェにとってそれは余裕に見えたのだろう。半ば目が据わり気味のままのろのろと身を起こすと一気に跳躍、エルザに抱きつく。
「うわ!!?」
「もうここは開き直って一緒に寝ましょうか…ふふ…ほら、日本じゃ暑い日は敢えて鍋物とか言うじゃないですか…」
「…っ、やめてよ暑苦しいなー!体力有り余ってるんじゃないかクラリス!」

まとわりつくクラリーチェを引き剥がし自分のベッドへと潜り込み、いつもの茶番劇を終わらせる。


「もう私は寝るからね!」


それで終わりの――――筈だった。



◇◆◇

『エルザ…』
閉じた瞳、塞いだ耳の奥にクラリーチェの声が響く。
やめろ、これ以上思い出すな。そう自分に言い聞かせても、クラリーチェの身体の熱さ、汗の香りから連鎖して呼び起こされる記憶は止まらない。

背をなぞる細い指。
柔らかな身体と、絡み付いてくるしなやかな蘇芳色の髪。
逃れられない、否。逃れる気なんてきっと最初から無い。


『エルザ…ここ、気持ちいいですか?』
耳許で囁かれる声の記憶は、エルザの身体の奥に否応もなく甘い痺れをもたらす。

「は…っ、はぁっ……――――っ…!」
無意識のうちに速まっていた呼吸に、慌てて唇をを噛みしめた。
波のように押し寄せる甘い甘い、毒のような痺れを何とかやり過ごそうとちいさく身体を丸めれば、熱帯夜の暑さはより際立ってエルザを苛む。
でも、今はそれでも構わない。
(お願いだから…静まって…!)
指先が白くなるほどにシーツを握りしめ、隣のクラリーチェに気取られないようただ時間が、この波が過ぎていくのを待つことしか出来なかった。


だというのに。



「――エルザ」



『解ってますよ』という響き。

びくん、と身体が震える。
クラリーチェに『仕込まれた』と自覚している身体の全てが、その聲に反応して昂ってゆく。
なにひとつ知らなかった身体を染め上げられ、未知の感覚を引き出され――それらの行為はいつだって、彼女と交わした記憶しかない。


きし、きし、とこちらへ歩み寄ってくる足音。


どくん、どくん。


併せて跳ねるエルザの心音は、欲情している自分を暴かれる恐れに震え。




―――訪れるであろう悦びに、高鳴っていた。

225名無しのアルカナ使い:2014/06/02(月) 12:49:04 ID:gzSXxxsc0
続きは書きながら考えるんでのんびりやらせていただこうかと思います、ていうかまだ誰か居るんだろうかここww

226名無しのアルカナ使い:2014/09/08(月) 14:49:25 ID:GKS.Y6js0
読んでるなう、続きプリーズ

227名無しのアルカナ使い:2014/11/04(火) 21:16:27 ID:NXVbK3Ag0
どなたかいらっしゃったよありがとうございます…推敲ガン無視だけど置いてく…

◇◆◇

「……っ、は…」
どくどくと脈打つ心音が、煩い。

先刻まで聞こえていた筈のクラリーチェの足音が分からないのは、頭の奥にまで響くようなこの心音にかき消されているからなのか、それとも。


「………顔、見せてくださいな」


その囁きは、布団越しにでも吐息が判るほど近く。

熱に浮かされた頭が是非の判断をするよりも先に、その声に誘われるように――操られるように、エルザの手が動いた。


その手の先には、紅い紅い瞳。


「――――っ…」
布団をはね上げ覆い被さるその動きに、寝具がぎしりと軋む。
さらり、とこぼれ落ちる汗まじりの髪の香りにエルザの肩がちいさく震えた。


「エルザ、今どんな顔してるか…分かりますか?」
「っ…!」

そんなのは自分でも分かってる、欲情を隠しきれない物欲しげで―――きっと、浅ましくて賎しい顔。

「綺麗ですよ…?とっても」
「な、にを…」
堪えきれず視線を外した拍子に露になったエルザの首筋を、それよりも尚白い指先が緩やかに辿る。
「綺麗で…美味しそうです」
「からかわないで、よ…っ」
首筋を甘噛みしてくるクラリーチェの囁きに身体を震わせ紡いだエルザの言葉は、既に瞳を潤ませるほどの熱を帯びて。


それでも何処か悔しそうな、堪えるような表情に―――クラリーチェの深いところがぞくり、と反応する。



幾度も身体を重ねても、どれだけ煽って焦らしても、エルザはこの行為のはじまりに慣れることが無い。彼女本来の性格と与えられた修道女という職種はかっちりと噛み合って、その生真面目さと清廉さは最早筋金入りとも呼べるものだった。

――――だというのに、その身体は裏腹で。

最初こそぎこちなかったものの、幾度か身体を重ねるうちに『それ』は顕著になっていった。

軽く指を滑らせるだけで熱を帯びる肌。
深くくちづけて舌を絡めれば、蕩ける瞳はもっとと催促する。
「弱い」と自覚させる箇所をひとつ作れば、次の行為の際にはもうソコで艶やかな声が上がる。


『愛を確かめる行為である』という前提があるからこそ許されているエルザの身体はこれ以上ないほどに、クラリーチェから与えられる快楽に対して素直で従順で―――淫らだった。



幼子のように戸惑いながら、それでも修道女のように己を律しようと努めながら
「……エルザ?」
「―――クラリスの、意地悪…っ」
その『女』の身体に、逆らえるはずもなく。



「……………窓」
「はい?」
「……窓、閉めて…―――お願い」

それは、エルザなりの精一杯の了承の合図。

罪深いとさえ思える程のエルザの内の背反と、その発端が他ならぬ自分によるものという事実に身震いすら覚えるクラリーチェが
「いーっぱい、楽しみましょうね…?」

その声に、従わないはずなどなかった。


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