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おちんちんのアルカナ

642:2007/09/28(金) 00:16:38 ID:U8NDNRjc0
「だから我々は精霊を打倒しようとする場合、まず精霊晶の破壊が第一目標となる」

「主となる精霊晶を壊さずして分身を殺し続けても、精霊晶から沸き続けるのですね」

「幸い、母体クラスの精霊は、その巨大な魔力含有量から自身の体躯も大きく、この精霊晶の範囲内に納まりきらない為、水晶を作らせたからといって総力戦を仕掛けられることはないがな。
何にせよ、精霊晶を破壊しなければ話にならないのは確かだ」
 
「なるほど」

「これがこの世界での戦闘のセオリーだ。何か質問は」 
 
「・・・・・・」


 公爵は利き手を顎に添え、一瞬考える。


「精霊晶の破壊については、如何様な手段を?」

「武器を用いた近距離破壊が最もシンプルだ。
あまりにも敵分身体の数が多いと判断された場合は、戦力を白兵戦に割かず、長射程を持つ武器を使用した弾幕や、爆撃による中〜遠距離破壊も行う。
だが後者は兵の足並みを出来るだけ揃えた高度な連携行動が必要となるため、

① 精霊晶の位置が判明している
② かつ作戦序盤である

この二つの条件が要求される。
ファーストアタックとしての効果は抜群だが、中〜後半の乱戦・・・白兵戦多めの展開になってくると、
やはりいかに前者の破壊方法を効率良くこなせるかが重要となってくる。理解できるか」

「御丁寧な説明に感謝致します」

「うむ」


 二人の会話の一瞬の隙間に入り込む様に、訓練による轟音が響き渡る。
 次々と精霊晶を破壊するのは・・・炎の様に紅い機体。
 瞬きの間に散る火花の如く、その姿は捉えようが無い。
 ようやく一連の訓練動作を終え停止したその機体の肩に大きく描かれていた文字は───麒麟。
 小隊の隊長機だ。
 モニタールームで受けた主戦力の説明を公爵は思い出す・・・、搭乗者名、美凰。


「ときにきら様。
次の『攻勢』は、いつに予定されておりますか」

「近いぞ」


 ここで公爵が『攻勢』という言葉を使ったのは、この僅かな時間できらの性格を把握した上での気遣いに他ならない。
 きらにとっての戦闘は、あらゆる意味で守備の意味を含まない。
 仮に一時的な守備行動を取ったとしても、それは結果的に逆転、攻勢を狙ったものである。
 守備の為の攻勢。
 あらゆる行動を攻勢に繋げる、極めて攻撃的な指揮。
 曰く『打って撃って討ちまくる』・・・それが大道寺きらのセオリーだった。
 ゆえにきらにとっての戦闘とは攻めのターンしかない。そこを察しての表現であると言えた。

 そしてきらも、その気遣いを察した。
 ───無論、きらは何も言わず、ただその笑みの鋭さを増すばかりである。


「日本に残る最後の悪根、北海道の精霊晶を叩き壊しに征く。
日程は5月1日・・・・・・はじまりの月の、はじまりの日だ」

「了解しました」

「・・・貴様程の奴が何の褒章も無しに仕えるとはな」

「見返りなら多く求めたつもりですよ・・・きら様との夜伽。
私は何分、女性の快楽というものに縁が無い存在でしたので」

「その点においては心配するな。
おちんちんの力は、その人物の精神に比例するものだ」
 

 大道寺政権に秘かに語られる一つの噂───スクール水着の奥には、魔物が棲む。
 常軌を逸した超巨大な一物。
 伝説級過ぎてかえってオカルトとされるソレは、屋久島の大杉か、大陸間弾道ミサイルか。
 スク水を力強くズラし、そこから跳ね出てきたものはまさに・・・規格外のモンスター。
 

「・・・おお・・・・・・」
 
「名付けて『スタンディング・アルマゲドン』・・・本来ならもっと複雑で格調高いものにしたいところだが、
私の偉大さをわかりやすく知らしめるためにはこれぐらいで丁度良かろう。
───さあ、堕ちろ、請え、跪け、期待しろ。
コイツの与える悦楽は、他とは別次元のものだ、光栄に思え」

「至上の悦楽、今直ぐ味わいたく存じます」

「そう焦るな。
・・・たっぷりと、上質な牛乳を飲ませてやる」


 牛乳については摂取量が多いので、排出量も多そうだった。
 質量保存の法則である。


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