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★リレー小説★

1廃土★:2007/03/16(金) 22:44:18
スレ建て依頼主:berryさん

・小説をみなさんで作りましょう! ストーリーとかは最初に誰かが決めるのではなく、
 書いている流れで1つのお話を作ります。
・みんなでつくる小説なので、あまり長い文章をお1人だけで作るのは遠慮していただきたいです。
・荒らしさんが小説の流れを変えたり、止めたりしても、相手にしないようにしてください。
・お話の流れかどうかわからなくなってしまうと困るので、小説の感想を書き込む方はメル欄に
 「感想」といれていただきたいです。
・登場人物は増やしてもいいですが、30人近くになってしまいますと誰が誰だかわからなくなって
 しまうので、そこらへんまでで止めておいていただきたいです。
・ギャル文字は読めないとお話がわからなくなってしまうので、やめていただきたいです。
・できたら999レス目で終わらせていただきたいです。長くなる場合は、1000レス目の文を
 「続く…」などにしていただければ、と思います。

122蜜柑:2007/04/03(火) 12:18:38
私は勢いよく走り出した。
「夕夏?」
白河学園の門のところで緋世を捕まえた。
「あたしも一緒に行くよ。」
「やめとけよ。 俺の問題だから。」
緋世が頭をなでた。
「大丈夫なの?」
「何とかしてみせる。 じゃ、行ってくる。」
緋世は学園の中へ消えていった。
「佐東!」
「貴龍君!」
「緋世は?」
「今・・・中に行った。」

123:2007/04/03(火) 14:19:32
「そっか・・  まあ、あいつなら何とかするさ!そんなに心配しないでも
だいじょーぶだよ!!」
貴龍君がへへっと笑いながら優しくいい頭をなでてくれた。
「ありがとう♪」私は心の中からこみ上げてくるものを必死に我慢しながら
言った。

124ハル:2007/04/03(火) 23:03:49
夕夏は心の中で・・・
「緋世とはなれたくない・・
だって、私は・・緋世のことが、愛してるから・・
ずっと2緋世のそばにいたい・・
その願いがかなえばいいのに・・」
と思った。もう30分経ってるのに、なぜか、
こなかった。

125Alice嬢:2007/04/04(水) 11:38:03
その頃緋世は、清美の部屋に入って行った。
すると、清美のボディーガードが、
「坊っちゃま。清美様がお待ちかねでございます」
と言った。緋世は、何の話があるのかわからなかったが、清美に言った。
「おい、どういう事だ!?」
清美は掛けてるメガネをはずし、こういった。
「簡単に言えば、あの娘とお前が離れればいいだけなのよ。そうすれば…。」
薄ら笑いを浮かべ、清美は言った。
「そんなの無理に決まってるだろ!!」

126ひな:2007/04/04(水) 11:43:24
「ねぇ・・・もう30分もたってるのに帰ってこないなんて・・・おかしくない?」
夕夏の心を読み取ったのか、苺が心配そうに聞く。
「たしかに、遅すぎだよな。 よし!!理事長室に行ってみよう!」
貴龍を先頭にして、夕夏たちは理事長室に向かった。
ドアを開けようとしたとき、緋世の声が聞こえた。
「俺は白河学園に行くから、もう夕夏になにもするな!」
すると、清美は
「ふふっ・・・言うこと聞いてればいいのよ・・・
 もうあの子には何もしないからさっさと白河学園に行きなさい!」
そのとき!夕夏が勢いよくドアを開けた。
「緋世、行っちゃいやだ!離れるなんて・・・絶えられないよ。」
「夕夏・・・でも・・・」
緋世が言いかけた瞬間、貴龍が言った。
「俺たちも、行くからさ♪おまえたちでけじゃ危なっかしくてほっておけないし。
 な?」
すると、清美は叫んだ。
「認めないわ!」

127蜜柑:2007/04/04(水) 12:58:32
「・・・別に。 認めなくてもいいですけど?」
苺が腕を組みながら言った。
「苺さん・・・。」
「あたしたちはもう仲間なんですよね。 1人でもいなくなったら
ダメですよ?」
苺ちゃんが自信たっぷりに言った。
「緋世・・・。」
私は緋世の手を握った。
「私、緋世と一緒ならどんなところでも構わない。」
「夕夏・・・。」
緋世が黙った。

128ひな:2007/04/04(水) 20:37:52
「・・・勝手にしなさい!」
清美は、悔しそうにこう言って理事長室を出て行った。
「や・・・やった〜!緋世のお母さんに認めてもらえたよぉ〜」
夕夏は飛び上がって喜んだ。
「でも・・・本当に転校するのかな?」
苺が心配そうに言う。
「まぁ、いいじゃねーか!!」
貴龍が言う。
「そーだよ!じゃあ、さっそく準備しなきゃ!」
そうして、白河学園への転校が決まった。

129蜜柑:2007/04/04(水) 21:01:23
数週間後。
「わぁ・・・。 ココが白河学園。」
綺麗な校舎に可愛い制服。 文句はない。
「緋世。 その制服似合うね。」
緋世は、黒いズボンに白いシャツに藍色のネクタイ。
「そうかな? ネクタイは好まないけど。」
緋世がネクタイを緩めた。
「で、俺ら1年何組?」
貴龍君が言った。
「私と貴龍君は1組。 綾乃と緋世は2組。 苺ちゃんは3組。」
私が渡された書類を見て言った。
「あたしだけ外れちゃったねぇ・・・。」
「前と大して変わらないじゃん。」
緋世が言った。

130Alice嬢:2007/04/04(水) 21:14:12
すると、
「こんにちわっ☆初めまして♪」
と、声がした。意外とカッコいい男の子だ。
「こちらこそ初めまして!!えと、白河学園の生徒ですか??」
と、私が言った。緋世達も、一緒に頭を下げる。
「いいえ。転校生です☆よろしくねっ♪」
笑って言う転校生。すると苺ちゃんが、
「私の彼氏だよ、夜恋月魅って言うの♪」
微笑んで言う苺ちゃん。
「苺に誘われて。それで、みんな楽しそうなので♪」
そう夜恋君が言うと同時にみんながこう言った。
「新しいメンバーだねっ!!こちらこそよろしくっ!!」
みんなは笑って言った。

「新しい学校生活…新しい仲間…楽しくなりそうっ☆」
私は、心の中でそう思った。

131ひな:2007/04/04(水) 21:56:36
「夜恋君は何組?」
夕夏が聞く。
「3組だよ!」
すると、苺が嬉しそうにこう言った。
「いっしょだぁ!やったーすっごく嬉しいよぉ〜」
喜んでる苺の横で夕夏は
「緋世と離れちゃった・・・」
と、悲しそうに言った。
すると、緋世は
「大丈夫だよ♪休み時間には会いに行く!」
と言ってくれた。
そのとき、
「おーい!夕夏ーー」
と、叫び声が聞こえた。
その声の主は佐東美雪(高1)だった。
美雪は夕夏のイトコで白河学園に通っている。
夕夏とはとっても仲がいい。

132Alice嬢:2007/04/05(木) 08:52:46
私の隣にいた緋世に、美雪が言う。
「誰??カッコいい人だね☆こんにちわっ!!お名前は??」
その言葉にイラっときた私は、緋世に言わせないで、私が言った。
「春川緋世。春川グループの跡取り息子。ちなみに〜、私の彼氏っ☆」

133蜜柑:2007/04/05(木) 09:40:40
「えぇ? ホントにこのカッコいい人が夕夏の彼氏?」
美雪が緋世を見て言った。
「本当だってば。 美雪信じてよ。」
私は少しムッとして言った。
「ゴメン、ゴメン。」
「オイ、美雪。 何してんだよ。 授業始まるぞ。」
後ろから、誰かが美雪の肩に手を添えた。
「あ・・・。 侑司(ゆうし)。」
「誰?」
「あたしの彼氏。」
美雪がサラッと言った。

134ひな:2007/04/05(木) 20:32:09
「美雪にも、彼氏いたんだ〜!」
夕夏は、ほっとした。
美雪は美人だし、緋世を取られそうだったから・・・
すると、美雪は
「そういえば、今日からあたしの家住むんだよね?」
と、聞いた。
そう、新しい家が建つまではイトコの美雪の家で住むことになっているのだ。
「うん!よろしくねぇ〜」
すると、チャイムがなった。
「じゃあ、またあとで!!」
と、言って美雪と、侑司君は走っていった。

135カナ:2007/04/07(土) 21:04:27
「じゃ、私たち、わっっ!?」なぜか緋世が急に夕夏を抱きしめた・・・
「ひっ緋世!?」「夕夏・・、夕夏・・、」緋世の声が震えている・・。
そのまま緋世は夕夏に倒れこんで行った。。。

136蜜柑:2007/04/08(日) 15:33:01
何が起きたのかはよく分からないが、とりあえず倒れた緋世を貴龍君が
体を支えながら保健室へと向かった。
「風邪ね。 かなり熱もあるわ・・・。」
保健の先生が言った。
「何か、かなりムリをしていたようね。 この子、理事長の息子さん
でしょう?」
「ハイ。 そうです。」
貴龍君が答えた。
「ホントは、この子すごい親思いなのよね。」
「は?」
「白河学園に来ることは理事長の命令なの。 春川君は親が理事長だから
という理由じゃなくて、親の言うことだから聴いたのよ。
ココに来ることを。」
先生の言うことを必死で理解しようとしていた。

139匿名:2007/04/10(火) 14:22:54
貴龍のズボンが急に落ちてあわてて貴龍が拾う。急いではくがズボンが引っかかる・・
バランスを失い夕夏にかぶさり2人でこけた・・・ 
そのとき2人の唇があってしまったのであった。

140蜜柑:2007/04/10(火) 19:17:46
貴龍君は何が起こったかよく分からないらしい。
「あらら・・・。」
綾乃がため息をつく。
「まぁ。 仕方ないよ。」
「綾乃・・・!」
貴龍君も保健室を出る。
「捕まえた。」
廊下の真ん中で、泣いている綾乃を見つけた。
「ゴメンって。 俺最近体が締まってるみたい。」
「・・・。」
「この前の約束もう破ってるし・・・。」
「アタシだけの貴龍君でいてよ。」
「分かってる。 じゃなかったら、今ここにいないよ。」
貴龍君は、廊下の真ん中にもかかわらず
綾乃にキスした。
「今からでも遅くない。 傍にいてほしいの・・・。」
綾乃が貴龍君に抱きついた。

141Alice嬢:2007/04/10(火) 20:34:44
「あぁ。」
貴龍君はそう言って、綾乃と二人、廊下を歩いていった。
私は、一息ついて、自分の唇をこすった。
そうして、静かに寝ている緋世に私は、キスをした。

142Alice嬢:2007/04/10(火) 21:30:04
その時、緋世がおきた。
「ん…。ここは…。保健室か…。」
そう言って、私は何事もなかった様に、緋世に言った。
「大丈夫??まだ安静にしててね♪」
すると緋世が、とんでもない事を言い出した。
「えっと…。誰ですか??あ、ここまではこんできてくれてたのなら、ありがとうございます。助かりました。」
ポカーンとした顔で、でも少し微笑みながら、緋世は言った…。

143癒奈:2007/04/10(火) 21:58:42
でも綾乃は、少しショックだった。
キスしたのに・・・・忘れてるなんて無しでしょ!?
「もうヤダ!明日思い出してくれなきゃ赤の他人!」
もう、絶望した。記憶喪失なんて。
「塑菜!」
塑菜は、幼馴染だ。
そして先ほどのことを説明したのだが・・・
「自分が忘れてないんでしょ。なら気持ちは変わんないよ。」
でも私は貴龍くんだけがもう頼りだと思い始めていたのだー・・・。

144匿名:2007/04/11(水) 20:43:21
癒奈さんスミマセンがもう少し分かりやすく話しを書いてもらえますか?
ちょっと理解がしにくくて・・・・   あと新しい名前は読みがなも付けた方が
いいですよ♪   小説に関係ない話、失礼しました。 削除依頼後で
出しますので。

145癒奈:2007/04/11(水) 20:48:37
あ、名前ですね。あれは「そな」と読みます。失礼いたしました。

146蜜柑:2007/04/12(木) 19:16:52
じゃ、気を取り直して>>142の続きから^^


「え・・・?」
ただ、私は呆然とするだけだった。
「緋世・・・。 私のこと覚えてない?」
「えっと・・・誰だっけ?」
「記憶喪失ね。」
保健の先生が言った。
「すごい熱があったから、意識が朦朧としてしまったのかも・・・。」
「すぐに直りますか?」
「どうかしら・・・。 強いショックとか与えてみると・・・。」
よく分からなかった。
ただ、緋世は隣で曖昧に微笑むだけ。
涙が一筋、弧を描いて頬を伝った。

147Alice嬢:2007/04/12(木) 19:43:58
「どうして泣いてるんですか?」
緋世は不思議そうに言った。
「緋世…。」
私は頭の中が真っ白だった。
ちょうどその時、苺ちゃんと夜恋君が一緒にきた。
「あっ、緋世と夕夏!」
苺ちゃんは言った。夜恋君が
「夕夏さんどうしました?」
泣いてる私を見て、夜恋君は言った。
「ううん。何でもないよ…。心配してくれてありがとう。」
私はそう言うと同時に、
「あっ、緋世、この二人の事覚えてる!?」
急いで聞いた。
「はい…。確か、月魅と苺です…。どうしたんですか?」
え………?

148ひな:2007/04/12(木) 23:01:49
「ち・・・ちょっと待って・・・なんで?苺たちは覚えてるの?」
私は、必死に聞いた。
「なんでって・・・」
緋世は困った顔をしている。
すると、苺は2人を見てカバンの中から写真を取り出した。
「ねぇ、緋世くん?この子たいは覚えてる?」
苺が指を指したのは貴龍と綾乃だった。
「貴龍と、綾乃ですよね?」
覚えていた。
「おかしい・・・おかしすぎるよぉ・・・」
夕夏は、その場で倒れ込み大泣きした。

149蜜柑:2007/04/13(金) 14:45:21
どうして、緋世は私だけをおぼえていないのだろう?
そう思うと、余計に涙が出てくる。
「あの・・・。」
緋世が遠慮がちに話しかけてきた。
「俺、あなたのこと思い出せないけど・・・。 何て言うか愛しいような
感じがするんだ。」
「え・・・?」
「名前は? 俺は春川緋世。」
「・・・佐東夕夏・・・。」
ねぇ、今まであなたの隣にいたのは誰――――?
「佐東さんか。 初めまして。」
初めまして・・・か。 切ないな。
「うん。 初めまして。」
苺ちゃんが、声を押し殺して泣いている。 隣には夜恋君。

151Alice嬢:2007/04/14(土) 08:49:34
「記憶を取り戻す方法をみんなで考えてみませんか??」
そう言ったのは夜恋君。
「…………うん。」
苺ちゃんと私は言った。
その後、私達は近くのカフェに集まった。
綾乃と貴龍君には、ちゃんと理由を話した。
「そっか…。」
慌てながらも、残念そうに言う二人。
「まず、緋世と夕夏の色々な事を緋世の前で再現してみればいいかもしれませんね…。」
ブラックコーヒーをそのまま飲みながら、言う夜恋君。
「それでやってみよ!!」
紅茶を飲みながら言う苺ちゃん。
「じゃあ、夕夏が告白した所を再現とか??」
コーヒーに砂糖を入れながら言う貴龍君。

152ひより:2007/04/14(土) 17:38:54
「プッ♪」夕夏はとてもしずんだ気持ちだが思わずふきだしてしまった。
「えっな、何??」貴龍が聞く。
「だ、だって貴龍君ってすっごい大人っぽいのに砂糖たくさん入れるから・・
ふふふっっ」
「確かに!」「そうそう!」綾乃も苺ちゃんも同感してくれた。
「そ、そう!?」貴龍君も一緒に笑う。そのとき、夕夏はふと緋世のことを
思い出してしまった・・
貴龍君は夕夏の気持ちを読み取ったのかいすに座ったまま夕夏を優しく抱きしめて
「アイツもきっと一緒に笑えるようになるよ♪」といってくれた。
貴龍君に変な気持ちがなかったので綾乃もきちんと分かってくれた。
「う・・・うう・う」夕夏は貴龍の腕の中で泣いた・・・。
カフェの入り口に緋世が立っている。
「ゆ、、夕夏??・・う、う・・ん?」緋世が何かを思い出すように頭を抑える・・。
「緋世!」「春川!」夕夏と貴龍がもどかしくなり同時に立ち頭をぶつけるそのまま2人は
「ガッシャ−ン!」と派手な音を立ていすと共に倒れた・・・

153蜜柑:2007/04/14(土) 19:08:59
私は少し顔をしかめた。 本当に痛い。
「ゴメンね、緋世・・・。」
「悪い。 夕夏。」
「大丈夫?」
「あぁ。 それより・・・お前も大丈夫?」
「え? 今・・・夕夏って言ったよね?」
「だからなんだよ。」
緋世に抱きついた。
「やった。 記憶が戻ったんだ。」
綾乃がガッツポーズを取る。
「な、何だよ・・・?」
緋世が困った表情をしながら私の頭を優しくなでる。
「緋世ぇ・・・。」
「何?」
「・・・好き・・・。」
「俺も。」
緋世が私の頬に唇を落とした。
「はぁ? 俺が記憶を失ってた?」
数日後、緋世に告げられた事実。

154ひな:2007/04/14(土) 21:01:22
「もぉ・・・本当に心配したんだからねぇ・・・」
「なんか、よく分かんないけど・・・ごめんな??」
緋世は困った顔でそう言った。
その優しさが、うれしくて、うれしくて、また夕夏の瞳がら涙がこぼれた。
「本当に、心配かけんなよ。バカ!!」
貴龍が笑いながら言う。
みんなも、笑ってる。綾乃も苺も夜恋君もそして、緋世も・・・
また、みんなで笑うことができた。

155Alice嬢:2007/04/14(土) 22:33:28
あれから数日後、私達は今までより仲良くなり、いつも放課後にはお決まりのカフェにみんなで行くほどだった。
また私達は、カフェに集まった。
「落ち着きますねぇ…。」
またもやブラックコーヒーを飲みながら言う夜恋君。
「っていうか、夜恋君っていっつもブラックコーヒーだよね!!大人っぽ〜い!!」
私は言った。
「…あ、俺、ブラックじゃないとダメなんです。甘いものは苦手で・・・。」
冷静に言う夜恋君。
「…確かに!!黒ぶちメガネもかけて、なんか大人だよね〜!!」
綾乃も言った。
「どっかの甘党とは大違いねっ♪」
苺ちゃんは貴龍君に視線をやって言った。
「甘党で悪かったな!!」
笑いながら言う貴龍君。
「俺はコーヒーと言うより緑茶かな。」
緑茶を飲みながら言う緋世。
「ふ〜ん。何か以外ねっ!!」
綾乃は言った。
みんなが和んでいる時、苺ちゃんが
「そういえばっ!!前から思ってたんだけど、今度みんなでトリプルデートしない??」
って言った。

156蜜柑:2007/04/15(日) 09:57:08
「トリプルデートって・・・。」
緋世がいかにも面倒くさそうに言った。
「アタシと月魅・綾乃と貴龍君・夕夏と緋世で♪」
「あっ、なるほど。」
綾乃が1人で納得している。
夜恋君がめがねを少し上げた。
「俺は別にいいけど・・・。 綾乃はどうする?」
「貴龍君が行くなら私も行く。」
「夕夏は?」
「・・・緋世が行くなら。」
「じゃ、俺も行く。」
緋世が私の頭をなでた。
「じゃ、トリプルデート決定☆」

157Alice嬢:2007/04/15(日) 10:32:02
「じゃあどこに行く??」
苺ちゃんは言った。
「俺はどこでもいいよ?苺はどこに行きたい?」
夜恋君が言った。
「ん〜、じゃあ遊園地??って平凡すぎかなぁ…。」
迷いながら言う苺ちゃん。
「遊園地でもいいよ!!楽しめるなら、どこでもっ!!」
私と綾乃は言った。
「あぁ。俺達も楽しめるならどこでもいいけど。」
貴龍君と緋世は言った。
「じゃあ決定??」
「うんっっ!!」
私達は言った。
「楽しみだねっ☆」
私は小声で緋世に言った。

158蜜柑:2007/04/15(日) 20:32:10
そしてトリプルデートの日になった。
「あっ、緋世。」
駅で緋世と待ち合わせをしていた。
「行こうか。」
緋世の後を追いかけて電車に乗る。
休日とだけあって車内は結構混んでいる。
「綾乃。」
駅について、綾乃と貴龍君、苺ちゃんと夜恋君を見つけた。
「じゃ、遊園地にレッツゴー☆」
苺ちゃんを先頭に歩き出した。

159ひより:2007/04/15(日) 20:46:33
「って、あ!」勢いよく歩き出した苺ちゃんが急に止まった。
「えへへ・・まだ電車乗るんだった・・。」
「はあ、、、先が思いやられるは・・」  そしてまたみんなで電車を待っていた。
乗る電車は相当な混みぐあいでぎゅうぎゅうづめだった・・・

162蜜柑:2007/04/16(月) 19:19:44
「俺の女に手を出すとどうなるか分かってる?
俺、ね。 極道の息子なんだ。 お前ら殺すくらい簡単だよ。」
貴龍君の冷たい笑顔。 すごく怖い。
今のうちに洋服を直して、緋世のほうへ行く。
「んで? どうしてくれるの。」
緋世がおっさんの残り少ない髪の毛に手をかけた。
「オイ、貴龍。 こんままハゲにするか。」
緋世が髪の毛を抜いた。
悲鳴にも似たような声を上げて、おっさん2人はホームへと出て行った。
「貴龍君怖すぎ・・・。」
「でも、助かっただろ? 俺たちもゴメンな。」
貴龍君が綾乃の頭をなでた。
「ゴメン、夕夏。 俺のせいかも。」
緋世が私を抱きしめた。

163Alice嬢:2007/04/16(月) 20:42:30
「ううん。助けにきてくれてありがとう。」
冷静に言った私。
「うん。いつでも俺が守ってやるよ。」
さっきまでとはぜんぜん違う優しい顔で言う緋世。
「あっ、もうすぐ着くよ!!」
苺ちゃんと夜恋君がきた。
「もうあの事は忘れろよな??」
緋世と貴龍君は私達に言った。
「うんっ!!」
笑顔で私達は答えた。
「さぁ行こっ☆☆」
苺ちゃんはワクワクして言った。
そして、私達は遊園地へ向かった。
「あんれぇ…??」
数分後に言った苺ちゃんの言葉。
「どうしたの??」
私と綾乃は言った。
「………ごめんなさい。迷っちゃったみたい………。」
小声でボソリとつぶやく様に言った苺ちゃん。
「えっっ!!??」
私達は当然、ビックリした。
「どこか分かんないの??」
貴龍君は言った。苺ちゃんはコクリとうなずいた。
「そっか……。でも、きっと大丈夫だって☆☆俺、いつでもボディーガード呼び出せるからさ♪」
微笑んで言う緋世。
「そうだったね!!」
貴龍君には極道だからボディーガードはついてない。
けれど、緋世と苺ちゃんと夜恋君にはちゃんとボディーガードを呼び出せる。
「よかった…。」
安心して言う私。
「あ、あそこ、旅館??」
苺ちゃんは発見した様に言った。
「そこに休憩していよっか。」
夜恋君は言った。
お金は問題なかった。
中には私達と同じ年齢の女の子がいた。
「どうぞ♪」
一瞬、女の子は緋世を見たように私は見えた。
これから大変な事になるのを私は知らないでいた…。

164蜜柑:2007/04/17(火) 18:57:59
その日の夜。
「じゃ、俺ら風呂入ってくる。」
緋世・貴龍君・夜恋君はお風呂場へと向かった。
「私達は3人が帰ってくるまで雑談してますか。」
苺ちゃんの提案で、私・綾乃・苺ちゃんで部屋に残った。
部屋は新しい畳が綺麗にはられていて広くて快適。 文句なし!
「あ・・・。 仲居さん?」
綾乃がふすまのほうを見て言った。
みると、さっきの仲居さんがいた。
「どうしたんですか?」
「・・・えっと・・・。」
仲居さんは少しもじもじしている。
「ただいま。」
その時、緋世・貴龍君・夜恋君が戻ってきた。 タイミングが悪い。

166蜜柑:2007/04/20(金) 19:10:48
「あっ、もしかして・・・春川緋世さんですよね?」
仲居さんは緋世に向かっていった。
「そうですけど。」
「本当? 私会いたかったんです!」
仲居さんは感動したように緋世の顔を見た。
「覚えてませんか? 私、前に緋世さんと会ってるんですよ。」
「マジ?」
「えっと・・・。 2年前ですか。 前にもこの旅館に
来てくれましたよね。 その時お会いしたんですけど・・・。
覚えてませんか?」
「ゴメン。 俺記憶力悪くてさ。 何となくなら・・・。」
緋世がタオルで濡れた髪の毛を拭きながら言った。
「そう・・・ですか。」
仲居さんは少ししょんぼりして言った。

173ジキル★:2007/04/21(土) 16:13:29
・いやらしい内容や他人を不愉快にさせる書き込みは禁止です。

ログをチェックすると、プロバイダに問い合わせが可能です。
契約者(たいてい親)に連絡がいきますので今後は控えるようにしてください。

176ひより:2007/04/21(土) 16:24:14
でわ167からの続きで
「ごめん、、大切なことなのかな・・・?」「いっいえ・・・別に」
でも夕夏にはそうは見えなかった・・・。
うっすらと目を赤くして、慌しく出て行ったから・・・

177ひな:2007/04/21(土) 16:45:06
「なんなんだろう・・・?」
夕夏は心配そうに言う。
「俺、マジで覚えてねぇよ。」
緋世も困った顔で言った。

178Alice嬢:2007/04/21(土) 17:17:47
>>173さん、ご指摘ありがとうございました。助かりました。


その後、夕夏は心配になって仲居さんの所へ行った。
「あの…。緋世とはどういう関係だったんですか??」
心配して言う私。
「……何も。先ほどはすみませんでした。」
冷静に言う仲居さん。
「いえいえ。」
素直に言う私。
「……。」
黙ったままの仲居さん…。
「あっ、お名前は??」
私はこの冷たい空気から抜け出そうと話題を変えた。

179名無しさん:2007/04/21(土) 18:47:59
「すっすいません・・・名前を言わずにいろいろ。。。
玲です。玲といいます。」
「仲居玲さん??」

180えび:2007/04/21(土) 18:51:46
夕夏は間違えていないか確認した。
「はっはい」
「・・・」
また冷たい空気がながれた。。。

「あっあの・・・」
口を開いたのは玲だ。
「緋世さんのお友達ですか?」
夕夏はこう答えた。

181蜜柑:2007/04/21(土) 19:09:49
「友達・・・じゃなくて、以前にお会いしたことが・・・。」
「本当にそれだけなんですか?」
「そうです・・・。」
玲さんは黙ってしまった。
「あ・・・。 ゴメンなさい。 ちょっと強く言っちゃって・・・。」
「いいんです。 疑われるような態度をとったのは私なので。」
「夕夏。 何してるの。」
気付くと後ろに緋世がいた。
「緋世・・・。」
「ゴメンね。 仲居さん。 俺の彼女がお仕事の邪魔しちゃったかな。」
「そんなことありません。」
「そっか。 じゃあね。」
緋世は私の手を引いてその場を離れた。
「夕夏。 どうしたの?」

182えび:2007/04/21(土) 19:22:35
「・・・」
夕夏は黙り込んでしまった。
「仲居さんとなんかあったのか?」
緋世は質問を続ける。
「なぁ!?答えろよ!」
夕夏は強く言う緋世の言葉で涙目になっていった。

・・・ギュウ・・・
夕夏は緋世に抱きついた。。。
「私、不安なの。。。」
緋世はそんな彼女の頭をなでながらいった。
「大丈夫だから。」
緋世のその言葉は彼女を安心させた。
〜緋世、私の前からいなくならないでね〜

183はな:2007/04/21(土) 19:36:40
あの・・・話じゃないコメスミマセン・・ 勘違いしている人がいるかもしれないので
一応言っておきます、「仲居」って言うのは名字でなく旅館の従業員さんの方の
ことだと思います。わかりにくくてスミマセン。でわでわ

184名無しさん:2007/04/21(土) 19:57:30
「夕夏、今日一緒に寝ねぇ?」
緋世は顔を赤くしながらいった。

夕夏は
「うん」
恥ずかしながら手を引かれながら部屋へ行った。

185Alice嬢:2007/04/21(土) 21:48:30
寝るとき、緋世は言った。
「俺の事、信じろよ?お前の事、好きだからさ。わかってる?」
「……うん。ありがとう。私も好きだよ…。」
「オヤスミ。明日な。」
「オヤスミ。明日ね。」
私達の会話は、窓から見える夜空に消えていった。
「……私、信じるから。絶対に。」
私は緋世に聞こえない様に呟いた。

ねぇ緋世…。緋世を好きでよかったって改めて思ったよ。
緋世がいるから、毎日輝いてるんだなぁ…。
苦しい時もあったけど、やっぱり楽しかった。
ありがとう。緋世。

そう思いながら、私は眠りについた。

186蜜柑:2007/04/22(日) 12:01:32
朝になったようだ。 カーテンの間から光が差し込んでいる。
「おはよう。 夕夏。」
緋世がにっこりして言った。
「緋世。」
「大丈夫? 何かうなされてたけど。」
緋世の温かい手が私の髪の毛をなでた。
「・・・変な夢見た。」
「?」
「緋世が遠くに行っちゃう夢・・・。」
「そっか・・・。」
緋世は私を優しく抱きしめた。
「大丈夫だって。 不安だった?」
緋世が私の頭をなでる。

187ひより:2007/04/24(火) 19:43:46
「うん・・、怖かったよ・・・」  私は思い出し、また恐ろしさが襲ってきた。
「あのな、」緋世が口を開いた。その時、涙を浮かべた仲居さんが勢いよくふすまを開けた。
「緋世君!私いっぱいいっぱい考えた!・・だけどやっぱり緋世君のこと忘れられないの!
ねぇ・・お願い!思い出してください!あの夜、あの部屋でのこと・・。」
「緋世君!」仲居さんが耐えられなくなったと言うように緋世に抱きついた。
「お願い・・・」  夕夏は頭の中が真っ白になった。『あの夜?あの部屋って・・』
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「あの部屋、あの夜」って言うのは変な意味ではなく取ってください・・

188ハル:2007/04/25(水) 09:16:15
「ねぇ、どういうこと?」と夕夏が聞く。
「俺も良く分からないんだ!!」と話す緋世。
「ねぇー。仲居さん、どういうこと?」とまた夕夏が聞く。
「実はね、緋世君は、私の元カレなの。」と仲居さんが言った瞬間、
夕夏は、本当に頭が真っ白になった。

189蜜柑:2007/04/25(水) 19:21:09
「違うだろ。 あの日の夜は・・・玲さんが勝手に俺に抱きついただけ。」
「抱きついた?」
「・・・玲さんには、彼氏がいたんだ。 でも、不運なことに事故で
なくなってるんだよ。 で、彼氏と俺が似てたから・・・。」
緋世が黙り込む。
「だって・・・死んじゃった幸人(ゆきと)に会いたくて・・・。
似ている緋世さんを重ねてた・・・。」
どうしていいのか分からずに、ただ玲さんを視界に入れているだけの私。
「それでいて・・・。 頭の中で幸人と緋世さんが一緒になって・・・。」
「いいよ。 もう、分かったから。」
私は立ち上がった。
「緋世、優しく玲さん抱きしめてあげて。」
「?」
「そうすれば、玲さんが楽になれるよ。」

190えび:2007/04/25(水) 19:34:38
急な提案に緋世も驚いていた。
「えっ・・・」
「いいんですか。。。」
「ぅん!!でもその代わり玲さんと抱きついてるのは緋世じゃなくて元彼だと思って!!」
「はい!ありがとうございます!」
「いいのか・・・?」
「うん。いいの!大丈夫♪私、緋世のこと信じてるもん!」
緋世は優しく頭をなでてくれた。

そして夕夏はこれからどうなるか予想だにしないことがおきた。。。

191ほし:2007/04/26(木) 16:55:54
「幸人・・・」
((あぁ、緋世が私以外の女の人と抱き合う。。。))
夕夏はそう思うと胸が苦しくなった。
((でも大丈夫!緋世を信じてるんだもん))

でも一瞬みてしまったのだ。玲さんがにやっと笑っていたのを・・・

192ほし:2007/04/26(木) 17:09:33


そして夕夏は見た。
「幸人〜〜〜」
甘ったるい声で玲さんは緋世に抱きついてる。

ショックで夕夏はそこから立ち上がれなかった。。

そぅ、緋世もなんの抵抗もしていなかったから。。。

193いい:2007/04/26(木) 17:13:53
((こんなに私が近くにいるのに、二人だけの世界を作ってる。。。))

悲しかった。

「幸人〜〜〜」
((なんで!?緋世は玲さんの元カレじゃないんだよ。なんでそんな甘ったるい声だしてんの?))

202みかん汁:2007/04/29(日) 09:43:13
そして、
「幸人〜〜〜」
玲さんが、怖い目で、かすかに、笑った

203ゆづき:2007/04/29(日) 12:11:43
「もぉ〜!寂しかったぁぁ♪」と緋世に関係ないことばかり、甘ったるい声で
たくさん言い始めた。

204金柑:2007/04/29(日) 12:13:01
そんなことを言いながら緋世に抱きついている。

205真実:2007/04/29(日) 12:16:12
『なんで・・緋世、抵抗しないの??』

206蜜柑:2007/04/29(日) 14:47:38
緋世が元から優しいのは知ってるけど・・・。
「なぁ、玲さん。」
「何、緋世君。」
「変な芝居はやめようぜ。」
緋世が玲さんを放した。
「え・・・?」
「本当は、幸人さんは死んでないよ。 あの日の夜、抱きついてきたのは
ただの好奇心だろ。」
「そんな・・・。」
私は言葉がなかった。
「久しぶり、玲。」
襖が開いて、背の高い男の人が入ってきた。
「この人達から電話もらってな。 お前が寂しがってるから会いに来た。」
幸人さんは微笑んだ。

207ひより:2007/05/01(火) 19:12:15
「ゆ・・幸人・!!」玲さんは幸人に抱きついた。幸人は玲の頭を優しく
なでていた。「びっくりしたろ・・?ごめんな・・」緋世がやさしく夕夏のことを
抱きしめた。 でも夕夏は何か引っかかることがあった。 そうだ!あの夜は、
玲さんの・・こっ好奇心!「玲さん!あの時の、好奇心って?!」思わず
夕夏は声を出してしまった。「えっあ、あの・・あえと」様子が変だ・・
「ねえ!どうなの?あの時って・・」夕夏は恐怖がまた襲ってきて、座り込んでしまった。
すると玲が口を開いた。「ぁ、あの時は・緋世さんをみて一目惚れして、思わず・・
部屋に行って・・少し一緒にいて、調子に乗っちゃって抱きついちゃって。。
最後の別れに・・キ・き・・・・キ・ス、、して・・・・」それから先は、口を開かなかった。
夕夏は真っ青になった。『緋・・・緋世とキ・・キス。。』そのまま倒れこんでいった。

208アンパン:2007/05/02(水) 17:59:11
「な・なんで・・・」夕夏の声が震えている夕夏はあまりのショック
でたおれてしまったきがつくと病院にいた看護婦さんに「なにか
のショックで倒れてしまったんですよきをつけてくださいね。」
といわれた看護婦さんのとなりには緋世と玲がいたふたりは手を
つないでいた「ど・どうなってるの・・・」夕夏はきをうしなってしまった・・・
緋世と玲はみつめあいニヤリとぶきみに微笑んだ

話の内容をかえてしまってたらすいません!

209朋香:2007/05/03(木) 11:25:12
夕夏が目をさますと...
そこは自分の部屋だった。
夕夏がベットで寝ているのを見てるのは大好きな緋世・・・と玲さん・・・。
緋世と玲さんは夕夏が目を覚ましたのに気付いてないのか二人で何やら喋っている。
そんな二人の姿を見て夕夏は胸が痛くなった。
・・・緋世はもぅあたしのコト好きじゃないのかな・・・
夕夏ちゃんが好きになっちゃったのかな・・・??
そう思うと涙が溢れてきた。
その時、緋世が玲さんに言った一言が夕夏の耳に入った。

「メッチャ好きだ」

その言葉を聞いて夕夏は確信が持てた。
あぁ・・・緋世は玲さんが好きなんだね・・・
もぅあたしに気持ちはないんだ・・・

涙が次から次へと溢れてきて・・・

ホントは信じたくなかった。
緋世が玲さんを好きなんだって・・・
けど、緋世が言ったさっきの言葉は、紛れもなく玲さんに言ったものだった。
あたしじゃなく・・玲さんに・・・。

「・・っく・・・うっ・・・ひっく・・・」

その時あたしの泣き声に気付いたのか、二人がこっちを見た。
「夕夏・・・」
緋世は驚いた顔であたしを見ている。
「今の・・・聞いてたのか・・・??」
あたしが静かに頷くと、緋世が顔を赤くした。
「マジかょ・・・」
あたしが黙っていると
「夕夏、話があるんだけど」
緋世が顔を赤くして笑った。
話・・・??
別れ話かな・・・
きっとそうだね・・・

あたしは涙を堪えて笑った。
「話の内容もぅ分かってるよ」
「え・・・??」
緋世が驚いた顔をした。


緋世・・大好きでした・・・
そして今もすごく大好きです・・・
けど、あなたの心はもぅ違う人のものなんだね・・・


「玲さんのコトが好きなんでしょ??」
「はッ??」
あたしの言葉に驚いた顔をする緋世。
「夕夏・・・違ッ・・・」
「夕夏ちゃん・・・違うのッ」

二人が一生懸命否定する。
けど、あたしの耳に二人の声は入らなかった。

それにこれ以上二人を見ていると、きっと酷いことを言ってしまう・・・




「緋世・・玲さん・・幸せにネ★」



精一杯笑みをつくって、泣きそうになるのを堪えた。


そして走って部屋を出ていった・・・。


そぅ・・・
緋世が玲さんを好きだと勘違いしていたことも知らずに。

「メッチャ好きだ」
と緋世が言ったのはあたしに対してだと言うことを。


その時の緋世の手の中には「夕夏へ ずっと一緒だから」と書いたカードが添えられた夕夏宛てのプレゼントが握りしめられていた。

210Alice嬢:2007/05/03(木) 19:15:45
「あ〜ぁ…。」
夕夏は広い空の下、一人で呟いた。
「仕方ない…のかな……」
そう言うと、また、自然に涙があふれてきた。
夕夏はその場で大泣きした。
「夕夏…」
後ろから声が聞こえた。
「緋世…?」
「俺…」
「聞きたくないよ…!」
夕夏は緋世の会話を切るようにして言った。
「別れ話なんでしょ?もう聞きたくないよ…」

また涙が出てきた。
きっと言われるんだろう。
『サヨナラ』って。

「ずっと一緒だから。夕夏」
緋世はそう言って、夕夏にプレゼントを渡した。
「それだけは受け取ってくれよ…な?」

211蜜柑:2007/05/03(木) 19:36:04
「コレ・・・?」
「開けてみて。」
緋世が微笑む。
「コレ・・・。」
中に入っていたのは、小さな指輪だった。
「緋世・・・コレ・・・。」
「俺、さ。 玲さんは好きじゃないよ。」
緋世が私を優しく抱きしめた。
「めっちゃ好きって言ったのは夕夏のこと。」
「そう・・・なの?」
「うん。」
緋世が私から体を離した。
「佐東夕夏さん。」
緋世が地面にひざまずいて、指輪をとった。 私の左手を軽く持ち上げた。
「俺が高校を卒業したら結婚してください。」

212ひな:2007/05/03(木) 20:40:39
一瞬、何を言われたか分からなかった。
「けっ・・・結婚〜!?」
夕夏は大声で叫んだ。

213ひより:2007/05/03(木) 21:15:54
「いっいや??・・」緋世が寂しそうに覗く。 「えっあ・・あのいやと言うか・・
でも、ちょっといきなりで動揺して・・でもうれしい!」 真っ赤な顔をして、精一杯の
笑顔で言った。「じゃあ、結婚してくれる??」「うんっっ」 そんな幸せに包まれている私たちを
建物の影から、眉毛を吊り上げた気の強そうな女の子が見ていた。 舌打ちをして、
「許さない・・」と呟いてその場を去った。  
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
いつも簡単にお話の中の事件?が速く解決してしまうから、今回のは
長引かせてみてはどうでしょうか?? でもそれは皆さんが決めることですので
あくまで私の意見です♪

214アンパン:2007/05/04(金) 07:48:09
夕夏と緋世は嬉しさで胸がいっぱいでそんことにはまったくきがつかなかった。
その次の日から夕夏にいやがらせやいじめがれんぞくでつづいた。夕夏
はひっしに涙をこらえた。
夕夏は緋世にそのことを相談しなかった。いつのまにか「緋世に心配かけたくないもん
がんばろ!」が夕夏のくちぐせになっていた。そのくちぐせは1日に2回
3回とどんどんふえていった・・・

215キャンディー:2007/05/04(金) 13:25:01
そして毎日毎日、夕夏はけられたり、無視されたり、「うざい、死ね」などの悪口を
言われた。そのいじめを中心的にやっているのが、クラスメイトの高美礼名(たかみ
れいな)だ。彼女はクラスの中でもけっこう美人な人で、お金持ちのお嬢様だ。
うわさでは礼名は、緋世のことが好きだと聞いている。そんなことで緋世は、
毎日夕夏にあざがあるのを心配して、聞いてみたが、少し強引にしてしまって、
結局夕夏とけんかしてしまった・・・

216おんぷ:2007/05/04(金) 13:42:53
そんなある日、夕夏がとぼとぼとごみ捨てにいっていたとき、
体育倉庫うらで、何か声がしたので、いってみると、なんと礼名が
緋世に抱きついていた!礼名は緋世に、「夕夏ちゃん、緋世君の悪口
いってたわ、私・・・緋世君のことを悪く言うなんて・・・ゆるせない。
ねえ、そんなひどいこと言うコとなんて別れて、私とつきあいましょ。」
と言って、服をスルスルと脱いで、大きめのムネを緋世におしつけ、
無理矢理キスをした。それを見た夕夏の目からは、大粒の涙が
こぼれていた・・・・・・・・・・

217ひな:2007/05/04(金) 13:54:35
緋世は、礼名を突き飛ばした。
「やめろ!夕夏がそんな事言う訳ないだろ!」
その言葉を聞いて夕夏の目からまた涙がこぼれた。
夕夏は、その場から離れようとした。
が、足元にあった缶を蹴ってしまい、その音に緋世が気付いて夕夏の元へ走ってきた。
「夕夏!」
緋世は、泣いている夕夏を見つけて言った。
その声に礼名が駆け寄ってきた。
夕夏をきつくにらみつけている。

218りんご:2007/05/04(金) 21:05:11
何とかその場は緋世が守って
くれたがそれから夕夏に対する
いじめはさらにエスカレートしていった。

219有紀:2007/05/04(金) 23:28:23
そんなある日のこと。
「放課後、屋上来いよ」
夕夏は礼名に呼び出された。
前、緋世に「何かあったら俺に言えよ」と言われたけど・・・
これ以上緋世に心配かける訳にはいかない。

放課後。
夕夏は屋上へと向かった。
礼名とケリをつけるために・・。

220アンパン:2007/05/05(土) 08:38:05
屋上についたら、まだ礼名はきていなかった。2,3分たったころに
階段をのぼる音が聞こえてきた夕夏は耳をすまして聞いてると
1人だけではなく何人もがのぼってくる音だ
礼名とその子分あわせて8人にもなる夕夏は子分の右手をみると
1人はバット1人はナイフ・・・皆武器を持っていた夕夏は近くに捨ててあった
木の棒だけだこのままでは殺されるかもしれない緋世には
二度と会えないかもしれない、そんなことを思っているうちに目から
涙がでてきた。が、夕夏は礼名に「緋世は絶対にわたさない何があっても」
「じゃあこんな事をされてもか?」礼名はそういうと子分がナイフで
制服の後ろを切った夕夏は、このままたったらまるはだかになってしまう・・・
「じゃあとどめをさしな!」と礼名は子分にいった。バットを振り飾った瞬間
夕夏は「キャー」と大声でさけんだ礼名は笑いながら「だれも聞いてくれないよ」
といったそのとき「いやきいてるよ」それは、緋世の声ではなかった・・・

221ひより:2007/05/05(土) 11:45:40
それを言ったのは・・貴龍だった。「何やってんの??いじめ?春川をひがんで?
ばっかじゃねーの」そういい捨てて貴龍はポケットに手をつっこんだまま、
足を上げた。礼名達の武器を蹴っ飛ばし礼名たちはつまずく。
「こんな馬鹿なことそろそろやめにしたら??」と言い、夕夏のほうに歩いてきた。
制服の後ろが切れているのに気付き、自分が着ている学ランをかぶせてくれた。
「大丈夫?」と声をかけてくれた。涙を浮かべた夕夏は立ち上がり、屋上を出て行こうとした。
その時!「幸せしてんじゃねーぞ!」と礼名が怒鳴り手元にあったナイフを
夕夏に投げつけた。見事に命中してしまい。額から血を夕夏は流し、噂を聞きつけ来た
緋世に抱きとめられた。緋世の目には涙が浮かんでる。そのまま緊急病院に送られた。


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