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ドラゴンクエスト・バトルロワイアルⅢ Lv6

1480Premonition of ruin ◆2UPLrrGWK6:2021/05/06(木) 02:18:35 ID:S51TxUgs0
むざむざ誰かが死に行くような真似は絶対にさせない。
自分を命懸けで救ってくれたフォズに報いるためにも。
この殺し合いの舞台に上げられる前までとは、明らかな考えの差が生まれていた。


(間に合ってくれ、死なずに済んでくれ)


ネプリムのボルトを締め直す度に、ジャンボの焦燥は積み重なっていった。
故に、口数少ないままに、ネプリムの調整を進めていく。
だからこそ、気づくことはできなかった。

「……」

ホイミンの考えのその先まで。



---------



「─システム再起動完了。アリガトウじゃんぼ」

ややあって、ジャンボは再びネプリムの声を聞くことができた。
右腕の軸はショットガンの銃身を用いての応急措置で換装されているものの、どうにか動作に不備は無い。
もともとミトン型の手をしていたため、複雑な指先の修理を行わずに済んだのも功を奏した。


「動作問題ナシ。コレデマタ戦エル」
「そいつは何より、手間取ってすまなかったが……形にはなってるみたいだな」


体内のギアが噛み合い初めると、巨体が音もなく浮遊を始めた。
関節の稼働を、武器の取り扱いを、すべての動作を確かめている。
アベル一行の追撃に対しての備えが間に合う、そう思われたのだが。


「じゃんぼ、悪イ知ラセダ」
「……良い知らせとセットが良かったぜ」


赤い光を放つ単眼はぐるりと動き、爆発の起きた南門へと向けられる。
ネプリムを隠せる物陰に潜んだ状態であり、現在伺い知ることはできていない。
通れる状態かはわからないが、爆発の影響は少なくないと予想できた。


「動型機ノ接近ヲ感ジル」
「!やけに早くねえか?」


ネプリムは南門の向こうから、同じキラーマジンガの接近を感じていたのだ。
修理中に一旦スリープモードに入ったため、各種センサーの再起動にも少々時間を要していた。

「熱源探知ヨリモせんさーノ範囲ガ若干広イ。誰ガ伴ッテイルノカ解ラナイガ【じんがー】ト思ワレル」
「……そりゃそうだ、キラーマジンガCが居たら俺はもうギブよ」


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