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DQBR一時投下スレ

753転がり込んだ幸運 ◆EJXQFOy1D6:2019/12/23(月) 22:58:53 ID:RUDAQ9iE0
【C-4/平原/深夜】


エイトが『その場所』に足を向けたのは、その地形に彼の記憶と著しく異なる変質が見られた為だった。

「ゼシカ……ここに居たのか」

それは物言わぬ遺体との再会だった。
かつての戦友は窪んだ土の上に横たわっていた。仕立ての良い服は所々が焼けて汚れている。
顔と肩は、このままでは寝違えてしまうのではないかと心配するほど左右真逆を向いていた。エイトは
そっと手を添えて戦友の寝相を修正しようとしたが、硬くちぢこまった筋肉は彼の善意を押し返した。

遺体の周辺を土と岩が不自然にぐるりと囲んでいる。どういう魔法か知らないが、激しい戦いがあった事
だけは察せられた。浅く掘られた土に眠るように横たえられた様子からは、ゼシカが誰かと共に何者かと
戦い、そして倒れ、生き残った誰かにひとまずは埋葬されたのだろうと考えられる。自分がアルスや
ブライと共にデボラを弔ったように。

その後何かがあって、彼女が不格好に露出する次第になったのであろう事は見知らぬ両隣の遺体からも見て
取れた。


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