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DQBR一時投下スレ
735
:
愛さえも、夢さえも
◆EJXQFOy1D6
:2019/09/01(日) 22:33:29 ID:gYmjXASs0
「誰もが彼の帰る日を待っていました。リュビと私、そしてグランバニアの子供達はサンチョおじさんや
ピエール達が聞かせてくれる、父の冒険のお話が好きでした。捜索の旅に出る事を許して貰えた時は、
本当に嬉しかった」
「サフィール……」
声を漏らしたのはホイミンだった。ジャンボが隣を見ると、涙ぐんだホイミンがサフィールの傍へ行きたそうに
手(または足)をゆらゆらさせている。ジャンボはそれを掴むと軽く引き戻した。まだ、割って入る時ではない。
ジャンボはじっと眺めていた。十やそこらの娘が、実の親に殺意を向けられている子供が、極力感情的にならぬよう
静かに語る様子を。そしてどう覚悟を決めるのかを。
「私はお父さんを探します。何度でも探します。彼が何もない暗闇に向かって行こうとするなら、止めます。
命を奪う事になっても」
(───その一言が聞きたかった)
ジャンボは息をゆっくりと吐いた。掴んでいたホイミンの手足を放す。
サフィールは、俺達が遠からずアベルと戦う上で不確定のリスクだと言わざるを得なかった。父親への愛情に
よって動きが鈍るようなら引き攫って逃げるしかないと思っていた。しかし彼女は確かな覚悟を決めていた。
本当なら望まれるべきでない覚悟。
だが最悪の事態を避ける為には逃げ続けるか、さもなくば徹底して戦うしかない。
「そういう事だジンガー。俺達はアベルを止めるが、お前はどうする?サフィール、少し離れろ」
立ち上がって言うとジャンボは一歩近づく。
退るよう言われたサフィールは、ジンガーのモノアイを真っ直ぐに見つめて動かなかった。代わりにネプリムが
一歩進み出る。ホイミンがサフィールの隣に寄り添った。
ジンガーは回答を出せずにいた。少なくとも音声での返答では。
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