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DQBR一時投下スレ
166
:
対魔神戦用意!
◆HGqzgQ8oUA
:2012/11/16(金) 20:45:12 ID:???0
「キラーマジンガの能力を、知っている限りで話しておくね」
歩きながら行われた情報交換の中で、バーバラが伝えた情報は大まかに二つ。
一つ、その装甲は、すべての呪文を反射するということ。
二つ、その一撃は、鍛えた戦士であっても手痛いものだということ。
バーバラもビアンカも、得意とするのは呪文を用いた戦闘。
決して前線に立つのは得意ではない。
そしてリッカに至っては、そもそも戦力として換算できない。
そんな女性たちがキラーマジンガの前に立つには、いささか荷が重過ぎる。論外といっていい。
必然的に、キラーマジンガと正面から戦うことは、アレフ一人に任せることになった。
四人で戦えばなんとかなるかもしれない。
そんなバーバラの目論見は少しばかり外れた形となり、大丈夫なのと不安を見せる。
しかしアレフはひとり気力を充実させ、どどんと胸を張った。
「なあに、麗しい女性に見られているほうが、かえって気合が入るというものですよ」
そんな気合だけでは、とバーバラは異を唱えようとしたが、ビアンカとリッカはアレフを後押しする。
なにせ、彼女たちは彼のその言葉に偽りがないことを、既にその目で見知っているからである。
結局、他に手だてがあるわけでもないので、バーバラもその言葉に従うこととなり。
アレフ一人を前に出すことを前提とした、対キラーマジンガの作戦が検討された。
放送が流れたのは、ちょうどそれがまとまったころであった。
○
「レックスくん、デボラさん、ピエールまで……」
目もとが子どものころのリュカにそっくりで、ほほえましく思ったレックス。
滝の洞窟の冒険を助けてくれた、リュカのたいせつな仲間の一匹、ピエール。
ともにリュカの妻の座を争った、エキセントリックなフローラの姉、デボラ。
リュカは息子と仲間を。フローラは、たった一人の姉を。
このわずかばかりの間に失ってしまった。
二人が無事であったことは、ビアンカにとっては喜ばしいことだった。
けれど……。
たいせつな家族を失った二人のことを思って、ビアンカは大きく肩を落とした。
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