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FFDQかっこいい男コンテスト 〜なんでもあり部門〜

1名無しの勇者:2006/07/12(水) 21:32:41
FFDQなんでもあり部門の小説専用スレです。
シリーズ、作品の枠を超えた作品を投稿する時はこちらで。
書き手も読み手もマターリと楽しくいきましょう。

*煽り荒らしは完全放置。レスするあなたも厨房です*

ネタスレについては>>2以降(テンプレ考案中)

2突撃!カッコイイ男キャラコンテストfromネタスレ:2006/07/12(水) 21:34:17
 ドラクエれきだいしゅじんこうが あらわれた!

1主「はじめまして、もしここがローラフォン圏外ならば悪魔に魂を売り渡してもいいかもしれない、DQシリーズ第一作の主人公こと1主です」
2主「はじめまして、よくわからないけどご先祖様たちについてきたんだ。2主とかもょもとって呼ばれてるぞ。よろしくな」
3主「はじめまして、そして伝説となるロトこと3主だ。愛用サイトはヤフーだ、皆ヤフー使おうぜ!」
4主「はじめまして、竜とぴーちゃんとザラキと8主にちょっぴり切れやすいソロこと4主です」
5主「はじめまして、二人の妻と子供達と魔物達と世の中の女性達をこよなく愛する二言目にはエロネタのグランバニア王こと5主です」
6主「はじめまして、この俺が世界のお兄ちゃんこと6主だ!」
7主「はじめまして、歴代一の強さとドMさを併せ持つアルスこと7主です。知ってる?SとMって表裏一体なんだよね」
8主「はじめまして、最近腹黒からツンデレへ移行しつつあるという噂のエイトこと8主です」

4主「ところで、ここに来たのは俺達だけなのか?」
8主「一応言っておきますが、ネタスレ専用のスレではないですよ。越境カプなんかもこのスレなんだそうです。
   僕達(DQ主雑)だけでなくお隣さん(FF主雑)やキャラスレ、サロンからも来る可能性はありますね。『なんでもあり部門』ですし」
2主「なんと、サマルやムーンも来るのか?」
8主「職人さん次第ですね。ムーンさんは来られないかもしれません」
2主「そうか、サマルが来るのは嬉しいけど、ムーンが来れないのは残念だな」
8主「そうでもないですよ」
2主「そうでもないのか」
8主「そうでもないですね。本スレだってサマルさん達は滅多に来ないでしょう。
   そういう『お約束』がここにもあるんですよ」
2主「なるほど」

6主「はじめに言っておくことがある。
   ネタスレ本スレに迷惑かけちゃだめだぞ、ここのことはここだけで楽しんでくれ」
7主「ここのせいで本スレが荒れちゃったりしたらすごく悲しいからね」
4主「それから元が元なんで、職人さんによっては小説形式だけでなく
   これのように会話形式のものもあると思う」
1主「更に自己紹介の通り、ネタスレの歴史によって育まれてきたオリジナルの設定も多い。
   だからといってこんなのドラクエ○じゃねぇ!と言われると俺達はお手上げだ」
6主「不快だったらスルーは基本だ。皆のお兄ちゃんと」
3主「ヤフー仮面と」
5主「エロキングとの約束だよ」
全主「よろしく!」


テリー 「ふっ俺の名はテr」
キーファ「俺の名はキーファだ!」
テリー 「……俺達は外伝のsh」
トルネコ「私達は外伝の主人公です。男というだけで私も来て良いんでしょうかね」
キーファ「いいんじゃねーの?他にもルカって坊主とか剣神って金髪サムライとかいるぞ。
   主雑スレには俺達もいるんだ、よろしくな!」
テリー 「orz」

3名無しの勇者:2006/07/12(水) 23:26:24
スレ立て乙です!
職人様の降臨を期待してます。

46主×1主fromDQ主雑(0/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:04:42
6主「ハイハイハイハイ」
1主「どーもー」
6主「ネタスレ派生SS一番乗り〜」
1主「ぶっちゃけ言うとサクラです」
6主「ちょwおまwwwぶっちゃけすぎwwwwwwww」
1主「無理にVIPPERしなくていいから。
   まぁあれですよ、せっかく立てたのに一本も作品が無かったら寂しいからな」
6主「枯れ木も山の賑わいと」
1主「立てた本人引責辞任」
6主「武勇伝武勇d(ry」
1主「レッツゴー。」
6主「つーかなんで61なのよ」
1主「俺のほうこそ聞きたいむしろ小一時間問い詰めたい。
   お前サクラやろう思う寸前まで全然違うカプじゃなかったのかと」
6主「認めたくないものだな若さゆえの過ちなど以下略」
1主「一言も略してねえ以下略つけんな」
6主「しかし書いてしまったものは仕方が無い」
1主「でも読み手が一番読みたいであろうシーンをざっくりテテレテテッテッテーで済まして良いものなのか色気ねー」
6主「1主だからか?」
1主「俺絡みで宿屋に泊まるともれなく宿屋の親父がデバガメという諸刃の剣。素人にはお勧めできない」
6主「夕べはお楽しみでしたね!」
1主「うるせー!」
6主「主雑スレには大家さんは居ても宿屋の主人は居ないから安心しろ!」
1主「微塵とも安心できねー!」
6主「厨風味で逝くと『だめ…ローラフォンが聞いてる…』?」
1主「おおおお恐ろしいこと言うんじゃねええぇ!!!」

   ……プルルルル……

6主「着信アリキタコレ!」
1主「ぎゃー!」
6主「1主が電話対応に終日費やす前に本文へどうぞ、いやその前に」

6主&1主「どう見てもまかない料理です、本当にありがとうございました!!」


※この物語はフィクションです。実在のドラクエ、ネタスレ主人公達には何ら関わりを持ちません。
 悪い子も悪い大人も真似しないでください。良い子良い大人は真似出来ないと思われます。
※この話の6主は二重人格のような扱いです。ネタ元では3主と女3主のように別人として出たりと設定は固まっていません。

56主×1主fromDQ主雑(1/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:05:16
 ろくしゅが あらわれた!

 ろくしゅは にしゅを おとうとにしようと さそっている!

 にしゅは あにに なった!

 ろくしゅは かいしんのいちげきを こころにうけた!

 ろくしゅを たおした!

「……と、いうことがあってだなーあ」
 6主がコップ片手に、ぐんにゃりとテーブルに懐いたまま喋っている。どういった理屈か、バリバリに立てた髪までしんなり気味だ。
「俺が来るまでそんなくだらんことを話してたのかお前らは」
「くだらんだと!世界お兄ちゃん機構を侮るんじゃねえ!」
脱線しまくる一部始終をようやく聞き終え、『遅れてきた男』1主はため息をついた。
「はいはいシスコンシスコン」
かなり投げ遣りな相槌を打つ1主。どうせ6主は聞いていない。
「……しかもその後更に『お兄ちゃんなんて嫌い!』などというメッセージを受信して、俺はあまりのことに心臓が止まった」
「それでショック死するあたりがお前らしいな」
確かそれは6主に向けた発言じゃなかったはずであるが、そんなことはお兄ちゃんには関係無いらしい。
「てやんでえ世にお兄ちゃんは不滅じゃあ、うぃっとくらあ」
いっそ芝居にしか見えない酔っ払い方に、1主は呆れて再びため息をついた。
「それでチューハイで酔っ払ってくだまいてんのかお前は。ていうか一口二口で酔うか?」
「うふふ俺にはターニアだけだよ〜」
聞いちゃいねえ。むしろ妹の名が出た時点でマジで夢見る5秒前。
「うぉら、部屋に戻って寝れ」
「んひひ」
「ったく……」
 いつの時代もワリを食うのは先輩である。そのままにしておこうかと迷ったあげく、結局1主は6主を部屋へ運んだ。お姫様抱っこはお約束。

66主×1主fromDQ主雑(2/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:05:39
「ぬあー」
「へいへいトンヌラトンヌラ」
 暴れる6主をベッドに落とす。
「ちがーうそれはぬわー」
「へいへいへいへい」
「へいは一回でヘイヘイホー!」
手を振り上げて高らかに宣言。もはや何かと勘違いしまくり。
「ああやかましい。お前はなんでそんな酔わんでも酔ってもテンション高いんだ」
「あはーん」
振り回した手が1主の頭に当たる、と。
「おお?」
ぐしゃぐしゃと撫で回したかと思えば髪をつんつん引く6主。
「こら、引っ張んな痛い」
「へー1主の髪ってあんま硬くないんだな」
「はあ?」
おかまいなしに、小さな子供にするように頭を撫でる。
「ターニアの頭撫でた時みたいだ〜あの子もちょっと癖毛なんだよ」
まとわりつく手をはがし、1主が近くの枕を投げつけた。
「お前はなんでも妹と結び付けなきゃ話せんのか」
「妹サイコー。妹は世界を救う」
「わかったわかった」
立ち上がろうとした1主の腕を掴み、ベッドに引き倒す。
「うわっ」
「隙あ〜り」
上手い具合に位置を入れ替え、6主の唇が1主のそれに軽く合わさった。すぐに離れる。
「……え」
妙に座った目でじっと見つめられ、1主が硬直する。
「先生」
「は、え?」
「髪フェチじゃないけどむらむらしました」
真面目くさった面で淡々と告げられた言葉に1主は目を見開いた。

76主×1主fromDQ主雑(3/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:05:59
「……ふ、ふざけんな!寝ろ!ラリ」
 我に返った1主の口を手で塞ぐ。
「ぶ」
「マホトーン」
ちなみに現在の6主はマホトーンは使えない。
「と見せかけて誘う踊り〜」
タコ踊りとしか表現できないふざけた振り付けをやらされて1主が怒鳴る。
「全然見せかけてねえ!てかなんだこれは!」
「くゎいせつしよう、これぞ誘う踊りde1ターン敵行動封じだあーもっぺん踊る」
「お前も踊って1ターン行動不能だろうが!タイマン意味ねー!」
踊り続けながら鷹揚に6主が答えた。
「いかにも」
「いかにもじゃねえー!」
「でもあれだよな〜誘う踊りてんだから7枚のヴェールの踊りやったらどうなんのかな〜」
くねくねしながら上着に手をかける。つられて手が勝手に動き、1主は上擦った声をあげた。
「ちょ、これじゃちょっとだけヨ〜だろっ」
「ちゃらりららら〜てあれもうラスト?俺まだ上着と腰紐までなのに」
「7枚も着てねぇよ!その前になんで脱いでんだよ!脱がしてんだよ!もうやだ助けてローラフォン!」

〜ピッ〜 ……ろーらデス……男ハのーかんトデス……ろーらデス…… 〜ピッ〜

恐るべしローラフォン。しかも自動的に電源が切られた。
「嘘ォ!?何!?ノーカンて何!?何をカウントしてんの!?」
「いっしゅ〜うるさいぞ〜」
「ぅお前が騒がせてんだろうがあぁうわちょっとなにをするやめ」

86主×1主fromDQ主雑(4/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:06:17
 1主は飛び起きた!しかし何も起こらなかった。
「……ゆ、夢か……?」
と、いかにもシャワーから戻ってきたところの6主と目が合う。
「あ、おはようあち!あつっ!」
「すまん、ついベギラマを」
6主が必死で燃えた服の裾をはたきながら悲痛な声で叫ぶ。
「落ち着くんだ!無理もないけど」
雰囲気に違和感を感じ、1主は目の前の人物をまじまじと見つめた。
「あれ?なんか感じ違うのはお前、下の6主?」
「その通りだよ……上のボクが迷惑をかけたみたいで、すまぬぁちあちあちあつッ!」
服の焦げ、侵蝕。
「すまん、ついベギラマを」
「それはもうやったから!」
改めて1主は状況を把握しようと部屋を見回した。紛れも無く寝かせに運んできた6主の部屋だ。
「やっぱり夢じゃないのか……」
「申し訳ない」
心底反省している様子の本来の6主にため息をつき、ふと疑問を覚える。
「のわりにはどこも痛くないが」
「ホイミをかけてたよ」
「そんな実用的なホイミの使い方は知りたくなかった」
「ボクも目からウロコだった」
真顔をつき合わせ数秒、先に1主が頭を抱えた。
「てか、なんで妹でも弟でもない俺に……」
困った顔で6主がベッドに腰掛け、軽く首を傾げる。
「うーん……彼、あなたの事を甘えられる兄のように思っているみたいなんだ」
更にぐったりする1主。
「兄貴を襲うのかあいつは」
「そこはそれ普段が妹ハァハァですみません」
今の気分はレミーラ効果切れ寸前。おざなりに1主は提案した。
「なら素直に妹に逝けって。実の妹じゃないんだろ」
「彼にはできないよ。ボクとターニアが望んでいないからね」
軽い調子で主人格を否定され、一瞬言葉に詰まる。
「……ややこしいなお前は」
「申し訳ない」
苦笑いを浮かべる6主に、ひらひらと手を振る。
「あぁ、もう。謝りすぎだ」
「うん」

96主×1主fromDQ主雑(5/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:06:36
「1主さん」
「何だ」
 真面目な表情で、6主がベッドに両手をつき、頭を下げた。
「ヘンなお願いだけど、上のボクを嫌わないでやってくれないか」
「……シリアス路線に持ってって情に訴えるとか、お前も上のと違った意味で厄介だな」
上目遣いに1主を見上げ、へらっと笑う。
「あ、バレた?あなた押し切られるタイプみたいだから」
「さらっとお前、そんなひどい」
天を仰ぐ1主に呆れて指摘する6主。上の6主との掛け合いではひっくり返っても見られない風景だ。
「あなたがその台詞言ってどうするんだ」
「一人なのにパーティーアタックの効果。どう見ても自虐です本当に以下略」
「そんな痛い」
様式美的棒読みの応酬の後、1主が隣を見た。
「で、上のは?」
「そろそろ起きそうだよ。レム睡眠中でターニアに出かける挨拶をしている」
「夢の実況とは器用な」
副人格の6主が立ち上がり、背伸びをする。
「体を共有しているもので。ではボクはそろそろ退場するよ」
「ああ。またな、かな」
曖昧な挨拶に6主が微笑んだ。
「うん。あー1主さん」
意外に品の良い笑い方に面食らいつつ、1主は返事をした。
「何?」
「どうもご馳走さまでし」
さくッ。
「……目覚ましにロトの剣は地獄のように苦い珈琲に似て……ぐふっ」
ステータス確認。HP残り1。頭に剣が刺さって即死しない方が有り得ないが、それが6主クオリティ。
「うわあ変わり身の術みごとなりぃ。とりあえずベホイミ」
「危なくまた逝くとこだったぜ」
ぶっ倒れた姿勢から一瞬にしてモデル立ち。連邦の化け物はアメーバ並か。
「で」
「ん」
仁王立ちの職業スーパースターに未だベッドに居た1主が問いかけた。
「何か言い残したことはあるか」
「辞世の句か。いただきますっていいわすれぅあちぃ!あづぃ!火力増してる同じベギラマなのに!」
ベッドの上で立ってはいけません。ぐらつく足場を物ともせず、呪文発動5秒前。
「今ならきっと撃てるギガデイン並のベギラマ!食らえ!」
「フバーハ!嘘です持ってない!」
逃げ惑う6主が頭を腕でかばう。
「ベホイミ」
「ぎにゃああってあれ?」
火傷が消えて6主がきょとんと1主を見た。
「お前のテンションに合わせんの疲れた」
いつのまにかベッドから降り、6主の目の前に立つ1主。
「そんなひど」
「ラリホー」
「ターニア早いただいまでごめんねぐー」
有無を言わさずようやく静かになった6主を、今度こそベッドに放り込む。
軽く息をつき、眠る6主のピアスを指先で弾く。
「嫌わないでくれとか、無限ループに2万回ノーと言った男をお前は舐めている」
暢気に寝返りを打つ様に小さく笑い、1主は部屋を後にした。

106主×1主fromDQ主雑(6/6) ◆6mX52.ZZco:2006/07/13(木) 09:06:52
「シスコンプリンスに俺はなる!!!」
「はいはいワンピワンピ」
「良かったな夢が叶って」
 エクスクラメーションマークを三つもつけた6主の宣言に、飽きもせず口喧嘩を繰り広げていた8主と4主が同時に合いの手を入れた。本日の舌戦のテーマは2主の保健体育知識への介入についてbyサロン。
「6主のやつ今日も無駄にテンション高ぇな」
「だな」
のほほんと遠くで見守る1主3主観客席。そこへ当の6主が割り込む。
「なーなーなー1主、ロトの剣装備のソロ冒険者だから濁点つけて剣士やってー」
1主が嫌そうな顔でしっしっと手を振る。
「お前高度な嫌味かそれは。ソロならギガソード付きPS4主の名前もだろ」
「おお。4主ー4主ー」
3主がにやにやする横で、1主はローラフォンを取り出した。
「どこの小学生だよあれ」
「まったくだ」
携帯でぷちぷちメールを打っている1主を眺め、3主が口を開いた。
「なあ」
「なんだ、ご先祖」
顔もあげずに1主が返事をする。
「お前最近、6主のあしらいスキルあがってね?」
「そうか?気のせいだろ」
「そっか」
なおも視線を感じ、怪訝そうに1主が見返した。
「なんだ?」
「お前最近、妙に6主に絡まれてね?」
居心地の悪そうな目で問いかける3主に、1主は口を開いて、閉じて、苦虫を噛み潰したかのような表情で答えた。
「ご先祖。気のせいだ」
「そ、そか。お前、なんか目が怖いよ?」
「それも気のせいだ」
「そ、そか」
ローラフォンに目を落とし、1主がぽつりとつぶやいた。
「俺には弟妹を欲しがる気持ちはわからん」
あんなのは一人居れば釣り銭でバブルが崩壊する。
1主はメール送信ボタンを押し、テーブルに突っ伏した。
「主雑スレは今日も平和だ」
「は?」


End

11名無しの勇者:2006/07/13(木) 10:38:10
GJです!朝からイイものみさせて頂きましたw
なんだろうこの萌える掛け愛は(*´Д`)お兄ちゃんテンション高い!

全体的にいい雰囲気で面白かったです。
情事後の淡々とした掛け合い、
下の6主の上品な中にある面白さが見えてワロス。ご馳走さまってw
振り回される1主はカワカッコイイと思います先生。

12名無しの勇者:2006/07/17(月) 17:14:43
61GJ!
新たな萌えをありがとう。
真のお兄ちゃんはひょっとして1主なのか?w

つい84を書いてしまったので投下。
携帯からなんで読みにくかったら申し訳ない。

1384ちょっとシリアス小ネタ1/2:2006/07/17(月) 17:19:52
夜中に喉が渇いたので、6主さんのアモールの水と
1主さんのカルピスで贅沢カルピスでも作ろうと階下に下りた。
リビングを通り掛かったら明かりが付いていて、
消し忘れかと思って覗き込んだら4主さんがソファでうたた寝していた。
テーブルの上には2主さんの漢字テストの答案。
どうやら採点途中で力尽きてしまったらしい。
とにかく起こそう、こんなところで寝たら風邪をひいてしまう。
あー僕って親切。
「4主さん、寝るなら部屋で……うわぁ」
間近で見て気付いたけど、ものすごく苦しそういうか機嫌が悪そうというか、
とにかく「安らかな寝顔」からは程遠い顔だ。
7主さんが見たら泣くんじゃないか?
寝てる時までこんな顔しなくたっていいだろうに…。
眉間にぎゅっと寄ったシワをほぐしてやろうかと思わず手が伸び、
何やってるんだと手を引っ込めようとしたところで、4主さんの唇から声が漏れた。
「み…な……ごめ…な……」
―――みんなごめんなさい―――
ほぼ同時に閉じられた瞼から涙。
ああそうか、機嫌が悪い顔じゃなくて泣くのを我慢してる顔だったんだ。

1484ちょっとシリアス小ネタ2/2:2006/07/17(月) 17:25:37
普段が普段だから忘れていた、もう立ち直ったとはいえ、そう簡単に傷が癒えるわけがない。
自分を守るために、育った村の人々が、大切な人が犠牲になったなんて。
ああもうこれだから嫌なんだ、なんだって僕の前で
歴代主人公中トップクラスの不幸ぶり(ついでに美形ぶり)を発揮するんだ。
こんなの見ちゃったらツンデレのデレ部分を駆使するしかないじゃないか。
僕はキャラに忠実なんだ。
こぼれた涙を指先で拭って、彼の耳にそっと囁く。
「…誰も4主さんを責めたりなんかしません。
自分たちが守った4主さんが世界を救って、村の皆さんだって誇らしいはずですよ。
それは4主さんが一番よく分かってるでしょう?」
「わかってるよ」
「!!」
ぎょっとして4主さんの顔を見ると、紫色の瞳と目が合って(こんなところまで美形カラーリングだ腹が立つ)
ニヤリといつもの悪人面で笑われた。
目にはまだ涙の跡があって、迫力は普段の3割減だ。
「…性格悪いですよ」
「お前ほどじゃねーよ」
ふん、と鼻で笑われた。
腹が立つ!けれど、泣かれるよりはずっといい。
衝動的に4主さんの髪を引っ掴むようにして頭を抱えて、
窒息しろと言わんばかりに唇を貪ってやった。
最初は驚いたようだった4主さんもすぐに応えて、
ようやく唇を離した時には二人とも息が上がっていた。
「なぁ8主」
僕に腕を伸ばしながら4主さんが囁く。
「酷くしてくれないか」
会心の一撃だ。なんて魅力的なお誘い。
でも4主さん、忘れてませんか?僕は天邪鬼なんですよ。
傷つきたがってる相手に親切に酷くしてあげるような素直な性格してないんです。
「嫌ですよ」
鼻白む4主さんにもう一度キスをする。
「めちゃくちゃ優しくしてあげますから」

15名無しの勇者:2006/07/17(月) 17:28:57
とりあえずここまでで。
肝心なとこの直前で切ってすいません。
続きはエロ神が降臨したらあるかもしれないしないかもしれない。

16名無しの勇者:2006/07/17(月) 23:37:32
84萌えますた(*´Д`)
続き期待してます!!

17名無しの勇者:2006/07/18(火) 07:15:19
同じくワクテカしながら、待ってます。

18名無しの勇者:2006/07/22(土) 01:34:54
84クオリティタカスww
オレもwktkしてry

どうでもいいが
不幸度トップが4主、次点5主だとオモ

19名無しの勇者:2006/07/22(土) 14:14:09
4主と5主の不幸っぷりはDQ歴代主人公で群を抜いてるよな。
84にwktkしながら雑談スレ形式挑戦。
上の84の職人さんともサロンの職人さんとも縁もゆかりもありません。

2084fromDQFFサロン(1/4):2006/07/22(土) 14:14:31
EOK「エロスオブザキ〜ング」
エドガー「キャラサロンからお邪魔するよ」
5主「FFからは初登場だね。ようこそエドガー君」
エド「我々は女好きという設定だから、いきなり絡めと言われても戸惑うな」
5主「そこは安心したまえ、名前欄が保証している」
エド「犠牲になるのは彼らか」
5主「さぁ飛ばしていこう、僕達の乗った列車は途中下車はできないんだ!」
エド「それはFF7だね。私の弟の場合は途中下車しなければ南十字星まで行ってしまうところだ

ったらしい」
5主「魔列車と銀河鉄道が混ざっているな。FF6はともかくケンジはどうかと思うよ」
エド「どうやら冒頭から脱線しかねないようだな」
5主「では軌道に戻すとしよう。サロンネタ801バージョンということで、
   まずはウホネタあたりから入ってみようか」
ハッサン「ウホッ」
エド「……今、何かが通り過ぎて行かなかったか?」
5主「気にしたら負けだ。DQ界きってのウホキャラとは彼の事だよ」
エド「そ、そうか……」
5主「さて、ウホネタと801ネタとはどのように違うのか、例を交えながらイッてみようじゃな

いか」
エド「カタカナにするだけで下品になるな」
5主「そこでこういうスレが存在すると仮定する。
   つ『4主がレ○プされる自然なストーリー考案スレ』」
エド「ちょちょちょちょっとまった、いきなりガチじゃないか?」
5主「大丈夫大丈夫、参考元もそのタイトルで中身はネタスレだから」
エド「参考までに聞くけど元は誰なんだい?」
5主「4主ではないよ」
エド「追求するなということか……不安になってきたよ」
5主「百聞は一見にしかず。とにかく例文を見てみよう」
エド「映像ではお見せできないけれどね」


8主「4主さん!」
4主「どうした血相を変えて。極上の鳥ハムでも作れたか?」
8主「自虐なんてあなたらしすぎます!とりあえず見てください、これをどう思います?」
4主「すごく……紫ですってななな何だテメェそんなとこだけオイ!」
8主「あなたのことを想うだけで僕の下半身はスーパーハイテンションなんだ!」
4主「ええええぇえ?!」
8主「モウ我慢デキナイ!」
4主「ら、らめぇぇぇぇえええええ!!」

2184fromDQFFサロン(2/4):2006/07/22(土) 14:14:51
エド「待った」
5主「どうかしたかね?エドガー君」
エド「……あまりにムジュンに満ちあふれているので……一瞬、めまいと混乱を。」
5主「逆転裁判なんてスレ違いなネタには、ここのレディ達はついてこないと思うよ」
エド「失礼。しかし、自然どころか不自然極まりない流れだね」
5主「そこがネタスレのネタスレたる所以なんだろうね」
エド「しかもらめぇとは奇妙な叫びだね」
5主「みさくら語というらしいね。ウホッの女性版?」
エド「版?と聞かれても。」
5主「しかしこのシチュエーションにはとんだ落とし穴が隠されていた」
エド「飛んだのに落ちるのか。というか続きがあったのか」


4主「や、やめろ8主……」
8主「駄目ですよ4主さん。僕達の乗っ(ry」
4主「使いまわすな!そうじゃなくて、……が見てる……」
8主「ry)できないん、って、え?」
4主「…………シンs」
8主「(((((((( ;゜Д゜)))))))ガクガクブルブル」


エド「待った」
5主「どうかしたかね?エドガー君」
エド「これでは猥談以前に怪談だ。サロンも801も真っ青だよ」
5主「夏らしくて良いと思ったんだが……仕方が無い、せっかくの女性だが彼女には退場してい

ただこう」
エド「いくら女性でも見えなくてはね……」
5主「見えそうで見えない方がそそられるというよ」
エド「それはまた別の話だろう」
5主「しかしこのオチだと、せっかくの8主のSHTも事を起こす前に通常に戻ってしまっただろう

な」
エド「そのテンションを保ち続けられるのが801という事だろうか」
5主「そうでもないよ」
エド「そうでもないな」
5主「それでは次は、これが801表現だとどうなるのか」
エド「話を進めるのが怖いな」
5主「行動描写が必要かもしれない。SS形式でやってみよう」
エド「お気に召すまま」

2284fromDQFFサロン(3/4):2006/07/22(土) 14:15:13
「4主さん」
 キッチンでカルピスを注いでいた4主が振り返った。いつの間にか背後に近寄っていた8主の

、そのとっておきの悪戯を思いついたかのような表情に呆れた視線を送る。
「また俺をからかいにでも来たのか?」
「違いますよ」
カルピスの蓋を閉める手が止まった。ぴたりと体を寄せた8主が、耳元で声を殺して笑っている


「なんか……当たってんだが……」
4主がボトルから離した手を、腰にやった。
「昨日のあなたの事を想うと、つい」
こくりと唾を飲み込む。
「……だからそれは……忘れろって……」
掠れた声で弱々しく言い募り、身じろぎをする4主。
「忘れようとしても出来なかったんですよ。あなたがあまりにもいじらしくて……ね」
8主は低い声でその耳に囁き続ける。
「なんなら、今ここでもう一度、やりますか?いつでも付き合いますよ」
かっとなり、4主は振り向き様に叫んだ。
「てめえ……ッ」


エド「正直、驚いた」
5主「いや、驚くには早すぎたな」
エド「そうなのかい?これ以上先へ進めてしまうと
   雑談の超えてはいけない一線を越えてしまうと思うんだが」
5主「甘いな。何年サロンに居るんだね」
エド「……というと?」
5主「この状況から予測されるオチがあるのだ。
   すなわち昨日、日頃の8主の振る舞いにストレスを溜めていた4主が
   たまたま冷蔵庫に8主のプリンを見つけ、衝動的に腹の内へ仕舞った。
   それを知った8主がスーパーハイテンション化、例に寄って表へ出ての大騒ぎを演じる事

となる。
   翌日の今日、キッチン+4主=食べ物の恨みはしつこいという方程式の元に8主は
   その背後に忍び寄り、剣を背中に突きつけた」
エド「つまり、紛らわしいネタか」
5主「この場合『腰に手をやった』とは4主も剣を手に取ったのだろうね。
   この読み手を意図してミスリーディングさせる流れがいわゆるサロンクオリティだ」

2384fromDQFFサロン(4/4):2006/07/22(土) 14:15:48
エド「な、なるほど……これでキッチンのドアの外に
   5主なりさっきのハッサンとやらなりが立ち聞きしていれば完璧というわけだな」
5主「まさにその通り。そのスレスレさは時に読み手をドン引きさせる」
エド「恐れ入った。自らをオチ要素として認めているところも含めて脱帽だ」
5主「そしてここがまさにウホと801の境界線なのだろう。
   僕の予測がまったくの見当違いであり、つまり勘違いではなくガチなら」
エド「そこに801が成立するというわけか……ん?」
5主「どうした?」
エド「いや、どうも雲行きが怪しい」
5主「そうかな、立派に実証してみせたはずだよ」
エド「それについては異論を挟む気持ちは無いよ。そうではなく、空が曇ってきているような」
5主「はて、ここは屋内だと思い込んでいたんだが、言われてみればいかにも雷を伴う雨雲g」

 ガラガラピシャーンシュバババババッヌワー!!!

エド「……くっ……SHTな雷に直撃された上に…ブーメラン、か……?……5主、生きているか!?」

 返事がない。ただのしかばねのようだ。

エド「なんということだ……!要は雷が落ちたとオチとの駄洒落の為に、私達は!
 ……801道、その奥の深さ……確かに感じた……」

 返事がない。ただの(ry

エド「エ、エロス……オブザ……キ〜ン……グふっ」

 返(ry



End

24名無しの勇者:2006/07/22(土) 14:16:46
ああああぁメモ帳の折り返すオンのままだった
改行おかしくてすみませんすみませんorz

25名無しの勇者:2006/07/22(土) 16:17:17
爆笑www

26名無しの勇者:2006/07/25(火) 15:56:29
笑い死にしそうなくらい笑いましたwww

27名無しの勇者:2006/11/07(火) 23:41:26
   |
   |∀・) …ダレモイナイ。ホモネタトウカスルナラ、イマノウチ…。
   |⊂
   |

281主×3主fromDQ主雑 1/6:2006/11/07(火) 23:42:48
3主「俺に彼女がいない件について話し合いたい」
1主「……随分と唐突かつくだらない議題だな」
3主「世界を救った伝説の勇者ロトであるこの俺が
   全然モテないってのは世の中おかしくね?」
1主「人の部屋にいきなり入ってきて、そんなくだらない事を言ってくる
   ご先祖のほうがおかしいと正直俺は思う」
3主「あーあ…彼女欲しいなぁ…」
1主「恋人なんて出来たら出来たで結構煩わしいもんだぞ」
3主「…ケッ、彼女持ちの奴には一人身の寂しさなんてワカンネーよな。
   俺なんて生まれてこのかた右手が恋人だぜ、コンチクショー!」
1主「まあまあ、そうやさぐれんなって」
3主「だってよぅ…このままいったら一生童貞どころか、
   チューすらやることなく死んでしまうんじゃないかと心配で心配で…」
1主「…え、マジ?ご先祖ってばキスもしたことないのか!?」
3主「しょうがないだろ!年齢=彼女いない歴なんだから!」
1主「うわー……」
3主「うっ……人をそんな目で見るな!一応、女の人と手を繋いだことはあるんだぞ!
   ………子供の頃、母さんとだけど…」
1主「………」

ポンポン…

3主「ええーい、憐れんだ目つきしながら人の肩を叩くな!」
1主「だってさぁ…」
3主「チクショー……チューしてぇ…
   キテレツのエンディング観ても哀しい気持ちなんかになりたくねぇ…」
1主「ご先祖…」
3主「……はぁ…」

291主×3主fromDQ主雑 2/6:2006/11/07(火) 23:43:26
1主「なぁ、ご先祖……ちょっと、ちょっと…」
3主「…ん?」

(*´з)(゚ー゚ )

(*´(゚д゚ ) チュッ

3主「!!!!!!!!!!!」
1主「良かったな、ご先祖。これで死ぬ前に一度はチューしたとこになるな」
3主「良くNeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!
   何でお前なんかにほっぺにチューされなきゃなんねーんだよ!!」
1主「…あ、ごめん、ごめん。ほっぺじゃ嫌か…」

(   )゚ ) チュッ

1主「………………………………。」
3主「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
1主「…おめでとう、ご先祖。これで今死んでも
   『一度もキスすらしたことない勇者』の汚名を被らなくてすむぞ」
3主「めでたくNeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!
   …うああああ……俺のキスが…俺のファーストキスが……グスッ…」
1主「ちょっ、泣くなよ。ほんの冗談なんだから…」
3主「……はじめてのチュウ……君とチュウ……I will give you all my love…
   涙が出ちゃう……男のくせに………うううっ………(;A;) 」
1主「わ、悪かった!俺が悪かったって!だから泣きやめよー」
3主「だって…グスッ……はじめてだったのに……ヒック……うえぇぇぇぇぇ……。・゚・(ノД`)・゚・。」
1主「ご先祖ってば〜…」
3主「……ひっく…ひっく…」
1主「………」
3主「……ぐすっ…」

301主×3主fromDQ主雑 3/6:2006/11/07(火) 23:44:09
1主「…………………………………や…やばい…」
3主「……?」
1主「……俺、いけるかも…」
3主「……いける??」
1主「ご先祖の泣き顔見てたら俺……男でもガチでいける気がしてきた…」
3主「……へ???」
1主「ご先祖!!」

ガバッ!!

3主「うひゃっ!?」
1主「 や ら な い か ? 」
3主「ヒィィィィィー(((゚Д゚;)))) 」
1主「イイ!怯えた顔もなんか萌える!!」
3主「…お、おい1主!冗談はよせ!!」
1主「本気だってば。ご先祖は童貞のまま死ぬのが嫌なんだろ?
   だったら、俺が脱童貞の手伝いをしてやるよ」
3主「い、いや待て。このシチュエーションって俺が掘られる役だろ?」
1主「うん。そうなるな」
3主「それって犯られても脱童貞にならないんじゃ…?」
1主「ドンマイ。俺はそんな細かいこと気にしない」
3主「俺は気にする!それじゃ掘られ損じゃないか!」
1主「まー、まー。それでも『生涯オナニー勇者』の称号よりはマシだろ?」
3主「…そ、そうか?『ガチムチ勇者』の称号もかなり嫌な気が…」
1主「それにさ、俺には一晩でローラをメロメロにしたテクがあるんだぜ?
   一度味わってみて損はないって!」
3主「そうかなぁ…」
1主「騙されたと思ってさ、俺に身を預けてみろよ」
3主「今まさにお前に騙されているような気がしてならないのだが…」
1主「……チッ、なかなか往生際の悪い……こうなったら……ていっ!」
3主「ひゃううっ!?」
1主「実力行使あるのみ!」

311主×3主fromDQ主雑 4/6:2006/11/07(火) 23:44:50
3主「ちょっ……あっ………どこ触ってんだよ、このバカ子孫!!」
1主「そのバカに弄られて気持ちよさそうな顔してるのは何処の誰かな〜?」
3主「うっ……そ…それは…」
1主「な、自分でするより気持ちいいだろ?
   これからもっと良くしてやるから、大人しくしててくれよ」
3主「………ん……でもこれって…近親相姦じゃ……ヤバクないか……?」
1 「ご先祖って俺の遠い先祖なんだろ?平気だろ、たぶん」
3主「…あっ……でもローラ姫に……んんっ………知られたら…」
 主「男はノーカウントだってさ」
3主「……でも……でもっ……あ…そこはやめ……っ」
1 「ったく、素直じゃないな。こっちの子ロト君は素直なクセに…」
3主「……………なぁ、1主…」
 主「ん、何だ、ご先祖?そろそろ観念した?」
3主「…さっきからお前、点滅してるようなんだけど……それって何かの裏技か?」
1 「……え、マジ?」
3主「うん。マジ」
  「うーん……ま、いっか。続きやろうぜ、続き」
3主「いいのか!?つか、何かさっきより悪化してるぞ!名前の表記が消えてる!!」
  「どうせ只のバグだろ?気にしない、気にしない」
3主「………はうっ!!…そ…そこは…っ!?」
   ご先祖……力を抜いて……
3主「……(゚д゚)」
   大丈夫……怖がらなくていいから…
3主「……1主?」
   痛くないようにするから、心配すんな…
3主「いやいやいやいやいや!待て!これヤバイって!なんかもうカギ括弧まで消えてるぞ!!」
   …マジっすか!?
3主「お前もしかして存在そのものが消えかかってないか?」
   うーん…そういえば意識が朦朧としてきたかも…

321主×3主fromDQ主雑 5/6:2006/11/07(火) 23:45:31
3主「…たぶんこれって、俺がお前に掘られることによって俺の結婚フラグが完全消滅し、
   お前が生まれるっていう歴史が変わってしまったんじゃないか?」
   あー、そういえば昔そんなネタがあったな
3主「やめだ。やめ、やめ!これ以上やったらお前死ぬぞ!」
   えー、これからいいトコだったのに…
3主「エッチなことは中止!消滅したくなかったら俺に変なマネすんじゃねーぞ!!」
  「……ちぇー…」
3主「…ん、今ちょっとだけ回復したぞ」
 主「あ、ホントだ」
3主「ってことは、俺の仮説は正しいってことだな。
   おい、1主。これからはご先祖様を襲おうなんて馬鹿げたことは考えんなよ」
1主「分かったよ……はぁ…」
3主「ため息をつきたいのはこっちのほうだ。
   ったく、どーしてくれんだよ、このバイキルト状態の子ロト君は…」
1主「正直スマンかった…」
3主「…はぁ……結局俺はオナニー勇者なのか…」
1主「まあまあ、本番は無理そうだけど手でならOKなんじゃないか?俺がヌイてやるって」
3主「…ん?いや、待てよ。俺が掘られる側じゃなくて掘る側ならいけるんじゃないか?
   両刀使いって言葉があるくらいだし、男を掘っても女が抱けなくなるってワケじゃない」
1主「え?」
3主「つーワケで1主!さっさとケツを出せ!」
1主「…はぁ?嫌だよ」
3主「何でだよ?さっきまで俺に欲情してたじゃねーか。
   ヤるのもヤられるのも似たようなモンだろ」
1主「だってご先祖って下手そうだし」
3主「ちょ、おまっ、ご先祖様に向かってなに失礼なこと言ってんだよ!?」
1主「それにさっきの消滅騒動で体力消耗してるしな。エッチなことする元気も無いって」
3主「お前に元気が無くても俺の子ロト君は元気いっぱいなの!」
1主「だから手でならやってやるって言ってるだろ…」
3主「このテンションは手じゃ収まらねーよ!元はといえばお前が原因なんだから
   お前の身体で責任取れ!!」

331主×3主fromDQ主雑 6/6:2006/11/07(火) 23:46:11
1主「そりゃないよ、ご先祖。ちょっと前まで俺は死にかけてたんだぜ?
   お前の子孫なんだから少しは労わってくれよ…」
3主「弱ってる俺の子孫より、元気いっぱいな俺の息子のほうが大事だ!」

ガバッ!!

1主「うわっ!ちょ、マジでやめ…」



8主「うわ―――!?しっかりして下さい、2主さん!!」
4主「くそっ、さっきから何なんだ!?」


3主「……ん?なんだか外が騒がしいな」
1主「いつもの喧嘩とは違いそうだけど…」


  「……あれ?…なんだか急に眠くなってきたぞ…」
4主「寝ちゃ駄目だ、2主!しっかりしろ!!」
8主「さっきから消えたり元に戻ったり、一体どうなってるんですか!?」
4主「新種の病気かもしれない!…8主、俺はパデキアを採ってくる!
   それまで2主を頼んだぞ!!」
8主「はい、分かりました。…2主さん、4主さんが帰ってくるまでの辛抱です。頑張って下さい!」
  「……お…おう……頑張るぞ…」



3主「……」
1主「……」
3主「……やっぱ俺、オナニーで我慢しとくわ…('A`)」
1主「早く彼女ができるといいな…」

34名無しの勇者:2006/11/09(木) 21:14:14
投下キテタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
掘られかける3主かわいいよ3主(;´Д`)ハァハァ

35名無しの勇者:2006/11/11(土) 17:27:42
ちょ、萌え!3主かわいい〜GJ!

36名無しの勇者:2006/11/12(日) 15:55:04
今まで31だったけど13もいけるようになったよ
3主かわいいよ3主(*´Д`)

37名無しの勇者:2006/11/13(月) 21:44:39
GJ!!久しぶりに来たらすごい萌え作品が…!
1主と3主カワユスwwあと248が一緒にいて萌え。

38名無しの勇者:2006/11/26(日) 16:04:54
GJGJGJ!
倍数に萌えまくった

39名無しの勇者:2006/12/16(土) 18:12:37
2主×3主fromDQ主雑

3主「……まずは事情を聞かせてもらおうか?」
2主「それはつまり、おれがごせんぞの上にのっかっていることについてか?」
3主「しかもベッドの上で、だ。いったい何のつもりだ!」
2主「じつはこの間、わからないことがあったんで8主にそうだんしたんだ」
3主「8主に相談するというのが間違っていると思うんだが……そのわからないことってなんなんだ?」
2主「女の方のごせんぞだけど、みんなに男の方のごせんぞとくべつがつかないとか、男っぽいと言われてなやんでるだろ?だからどうやったらたすけられるかかんがえてたんだ」
3主「それは子孫として殊勝な心がけだ。で……ま、まさか。女らしくさせるため夜這いを!……待て!俺は男の方だぞ!!」
2主「それはわかってる。それで8主が教えてくれたんだ。

2主「どうすればいいんだろう?」
8主「逆に考えてみるんです。つまり3女さんが3主さんと区別がつかないのは、3女さんが男っぽいのではなく3主さんが女っぽいのだ、と」
2主「おお!」
8主「2主さん、ここは一つ確認して見たらどうですか?」
2主「何をだ?」
8主「つまり3主さんを……」

2主「で、男の方のごせんぞを女の子みたいにあつかうように言われたんだ」
3主「……てことはやっぱり……ひえぇぇぇぇ!」
2主「あんしんしてくれ、女の子のあつかいかたは前にサマルに教わったからな!」(ttp://sakura02.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1125877746/617)
3主「ちょ、俺は男だってば!」
2主「そっちももんだいないぞ」
3主「相手はもしかしてサマルか?……って脱がすなこら!」
2主「ごせんぞ、たのむからしずかにしてくれ。いたくなるぞ」
3主「う……逃げようとしても全然動けん、この馬鹿力め」
2主「おとなしくなったところで……いただくぞごせんぞ」
3主「うひいぃぃ!!」

♪チャーラーラーラーチャッチャッチャー♪

2主「ゆうべはおたのしみだったなごせんぞ!」
3主「……もうお婿にいけない……(泣)」
2主「なんで泣いてるんだ?きのうはあんなによろこんでたじゃないか」
3主「く!子孫相手にイクなんて……初代ロトのくせに不覚……」

40名無しの勇者:2006/12/17(日) 08:15:14
5主×6主

5主「ジーッ」
6主「なに人の顔を見つめてんだ?なんだか気持ち悪いぞ」
5主「ジーッ」
6主「おい、その涼しげな視線はやめろ!なんだか胸がドキドキと……ええい!」
5主「おっと失敗失敗。やっぱり誘惑するには一度殴り倒さないと駄目なのかな?」
6主「なんだかよく分からないが、とにかく不穏当なことを考えているということはよく分かった。とにかくそこに直れ」
5主「はっはっは。冷たい顔してラミアスの剣を構えるのはよしてくれよ」
6主「で、何の意味があったんだ?さっきの視線には」
5主「もちろん君を誘惑し」
6主「輝く息」
5主「熱!」
6主「誘惑するなら奥さんか3女ちゃんたちだろ!」
5主「いやいや、僕の愛は万人に平等なのさ。もちろん男性でもね!この間も城の若い兵士と……」
6主「おい、しゃべりながらにじり寄るな!」
5主「君って天空組の最初の勇者だろ?ひょっとしたら、僕や妻たちの遠いご先祖様かもしれないじゃないか。だからたまには親睦を深めようとね……」
6主「それ以上近寄るなあぁ!さもないと──」
5主「よいではないか、よいではないか♪」
6主「ジゴスパ──!」
5主「それより早く、魅惑の眼差し!」
6主「うっ!……てそりゃあ8僧の技でお前のやってるのは単なるウィンクだろうが!」
5主「ツッコミありがとう。でもその間に君を壁に押し付けて行動を封じてしまったよ」
6主「やけに説明的なセリフだな……って俺ピーンチ!」
5主「さあ、このまま僕と睦言を交し合おうか……」
6主「う、う、うわーー!!!」

キーン!
その時、6主の体が光に包まれた!

5主「ここ、これはいったい?」

そして光は急速に消えていった

5主「はて、何だったのかな?とりあえず6主は僕が捕まえたままだし……」
?6主「ううーん、捕まえたまま?ということはここにいる俺はいったい……」
?6主「あれ?そこにいる僕は誰なんだい?」
5主「どうやら危機に瀕して分裂してしまったようだね。どっちが上でどっちが下になる、いやいやそれぞれの出身なんだい?」
下6主「なんなのその表現は……
上6主「俺は上の方だ」
5主「ひょっとして……」
上下6主「「これは……」」
5主上下6主「「「チャーンス!」」」
下6主「え?」
上6主「何で5主にもチャンスなんだ?」
5主「う〜ん、僕よりも先に君たちの理由を聞かせてもらえないかい?」
下6主「つまり僕たちは今、一人が5主に捕まって、一人が自由の身という状態なんだ」
上6主「そう!この状況を利用して……」
下6主「助ける!」
上6主「逃げる!」
上下6主「「……ん?」」
下6主「ちょっと待ってよ!君は僕を見捨てるのかい!?」
上6主「あほう!お前も俺の分身なら覚悟は決めろ!それじゃあな!」
下6主「ちょ……」
5主「……とりあえず、こっちの6主から頂こうかな」
下6主「ひい〜〜!」
上6主「あう!」
5主「おや?……もう一度」
下6主「あぁ、ん」
上6主「う、くぅぅ」
5主「ふむ。こちらの6主を弄ると、あちらの6主もあえぐ。はてさて?」」
下6主「ひょっとして……体の感覚がリンクしている?」
上6主「そういえばライフコッドが襲われた時にも魔王の使いが言ってたな。一人が死ねばもう一人も死ぬとか何とか」
5主「なるほど。二人で一人、ということか」
上6主「それじゃあ逃げるわけにはいかないな。ターニアやバーバラちゃんといる時にあえぎ声をあげたりしたらドン引きだぜ」
下6主「……早く助けてくれよ」
上6主「よし!てえい!」

41名無しの勇者:2006/12/17(日) 08:15:35
バシッ!

下6主「な!」
上6主「俺の一撃を片手で受け止めた」
5主「君たち、なんだか弱くなってない?二人とも」
上6主「言われて見ると確かに」
下6主「僕なんか今は5主に片手で押さえつけられているしね」
上6主「俺もさっきだってギガスラッシュを放ったつもりなのに発動しなかった」
下6主「分裂する前は魔王の使いに勝てなかったというようなこと……?」
5主「そうときたら(ガシッ)」
上6主「は、離せ!」
5主「ふふ、両手に花とはこのことだね」
下6主「いったい何をするつもり!?」
上6主「こら!一人で十分だろ!」
5主「安心してくれ。3(ピー)は得意だからね(笑)]
上6主「伏せ字になってねえぞ!」
5主「まあまあ、二人とも平等に可愛がってあげるよ♪」
上下6主「「((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル」」

42名無しの勇者:2006/12/26(火) 15:28:26
読ませてもらいましたGJ!!!6主カワユス(*´Д`)ハアハア

43名無しの勇者:2007/01/07(日) 12:27:50
GJ!お兄ちゃんはそのままお父さんに食べられてしまえ。
もちろん性的な意味で。
しかし分裂って、色々おいしい設定だな。

44名無しの勇者:2007/01/22(月) 00:19:58
3主も6主も可愛いww両方ともすごい好き

453主×4主fromDQ主雑(避難所)0/3:2007/01/24(水) 02:58:49
4主「DQ主雑の避難所のとある長編から設定をお借りしてます」
3主「ご本人様にも許可はもらってんだが(快諾カンシャ!)」
4主「このスレに合うかは微妙だなーとちと心配」
3主「ダメなら遠慮なく言ってくれな」

4主「え、しかも長編の予感……!?」

463主×4主fromDQ主雑(避難所)1/3:2007/01/24(水) 03:00:04
この頃、4主がしょっちゅう俺の部屋に入り浸るようになった。
何をするわけでもなく雑誌を読みあさったり、壊れたパソコンの残骸を分解したり、
とにかくダラダラと好きに過ごしている。
今日もヤツは入ってくるなり勝手に戸棚からポテチを引っ張り出し、
「サンちゃんサンちゃん、これ食ってもい〜い?」
俺が許可する前に開けてしまった。
ポテチの袋を口にくわえて億劫そうにベッドまで這っていって寝転がる。
どこかボーッとした表情でテレビを眺めつつパリパリ……多少こぼしても気にしない。
普段のヤツとはほど遠い。リラックス状態を通り越して単にだらしないってもんだ。
俺はモニターに集中するポーズを取りつつ横目で様子を見てみた。
目が合った。ニンマリ笑う。綺麗な白い歯に青ノリがくっついている。ため息が出た。
「人のベッドに菓子をこぼすな」
「これマズイ。今度コンソメ買っといてー」
俺の小言もさくっと無視し、ほとんど減っていないポテチをゴミ箱に放り込む。
「食べ物を粗末にするな、って俺に言われてるようじゃ終わってるぞ」
「ねえサンちゃん、パソコンそんなに楽しい?」
ベッドをズリ落ちて、四つん這いのままノソノソと俺のもとに来る。
俺が座ってるデスクチェアをよじ登り、グデっと横から抱きついてきた。
「ねえってば。何やってんの?」
「ニュースサイトをチェックしてただけだ」
「変なの。今テレビでもニュース流してんじゃん」
「俺はこっちのが頭に入んだよ」
「入れてどうすんの」
何とかって大臣が賄賂もらってたとか、宮廷法務官の試験で大規模な不正があったとか、
確かに俺たちには縁のないニュースばかりだ。
「どうもしねえよ。それより、歯に青ノリくっついてたぞ」
「ほんと? じゃあ……サンちゃん取ってよ」
――間近で、青紫の瞳がすっと細められた。蠱惑の笑みに射すくめられる。
「取ってよ」
堕天使だの小悪魔だのといった単語が、俺の頭の隅を掠めていった。

473主×4主fromDQ主雑(避難所)2/3:2007/01/24(水) 03:01:08
ゆっくりと唇を重ねた。一応(この辺だったかなー)と舌先で青ノリ取りをする。
4主がくすぐったそうに身をよじった。なるほど、ノリ塩風味のキスは微妙だ。
次からはチョコとかプリンとか甘いものが――。
その瞬間、俺は我に帰った。ちょっと待て、なんで俺を誘う? だってコイツは8主と……。
「やっぱやめ!」
俺は4主の腕を外して、後ろにひっくり返らない程度に押しやった。
「当て馬ならゴメンだ」
ペタンと正座を崩した女みたいな座り方で、4主は俺を見上げる。
「もしかして8主を気にしてる?」
「そりゃそうだろ、あっちは本気で――」
「あはは、サンちゃん勘違いだよ。あっちが当て馬なんだってば」
酷なことをさらりと言う。コイツが何を考えているのか、俺にはもうわからない。
「お前、そこまでひどいやつだったか?」
「アレは気に入ってるけど、すぐ壊れちゃいそうでさ、気を遣うから疲れるもん」
そう言って肩をすくめる4主に、俺は呆れた。
「普段はお前の方がよっぽど繊細に見えるがな。それが全部演技だっつーんなら、
この宿舎のためにも俺がこの場で叩っ斬っとくぞ」
「なんだよ〜。全部演技だったのはサンちゃんの方じゃん。
俺、サンちゃんがこんなにデキるなんてまるで気づかなかったし」
「それは……」
「サンちゃん、人間にしてはヤル方だよね」
人間、の部分に妙にアクセントを付けて、コイツは言った。
「あのときも、俺にとどめを刺したのはサンちゃんだった。
一度吹っ切れると剣にまったく迷いが無いんだ。さすが勇者ロトだよ」
自分の胸の、中心からやや左に親指を突きつけて、4主がケラケラ笑う。
「実はまだ動いてないんだよ。マスドラさえ気づいてないけどねー」
今でも手に残っている、肉を断つ感触。心臓を一突き。
言葉を無くしている俺に、青みがかったパープルアイが不意に近づいてきた。
ついばむようなキス。俺を見つめるその瞳の中心が、昼の猫のように縦長にすぼまる。
その背中にうっすらと透けて見えるのは……まさか。
――バサッ
「責任、取ってよ。人としての俺を殺したのは、あんたなんだぜ?」

483主×4主fromDQ主雑(避難所)3/3:2007/01/24(水) 03:03:44
「4主さーん! 洗剤の買い置きがどこにあるかわかりませーん!」
突然飛び込んできたあまりに日常的なセリフに、俺は一気に力が抜けた。
「ったく、キッチンの戸棚の一番上だって前にも言ったろうがよ!」
さっきまでの妖しい空気はどこへやら、4主もいつもの4主に戻っている。
背中に妙な影も背負ってなければ、瞳の虹彩も綺麗な円形だ。
「ああもうこんな時間か。本当、宿舎に来るとゆっくりするヒマねえな俺」
ドッコイショなどとオヤジくさい掛け声とともに立ち上がる。
「3主、押入れに溜め込んでる下着類、あとでちゃんと出しといてくれよ」
「はあ……」
「晩飯どうすっかな。7主が釣ってきたヒラメがあるからムニエルにしてと……」
まったくいつもの4主だった。
「お、おい」
「ん?」
思わず声をかけたものの、次の言葉が見つからない。
あたふたしている俺に、4主はありえない返事をよこしてきた。
「ああ、さっきの忘れてくれていいから」
……ムチャ言わんでください。
「その代わり、またgdgdしにきても、いいよな?」

部屋のドアが閉じられた。
去り際の4主が残していったどこか寂しげな笑顔に、逆に俺の心臓がヤバイ状態。
「どないせっつーんだ」
デスクチェアの背もたれに全体重を預けて、俺は再びため息をついた。

49名無しの勇者:2007/01/24(水) 22:37:40
GJ! リク答えてくれてありがと〜!
続き気になるよ。たぶん続けても大丈夫じゃないかな?
元ネタ知らない人も、あの長編は読んでおいて損はないと思うし。

500/2:2007/01/24(水) 23:43:04
7主→キーファ前提の、7主→6主です。

511/2:2007/01/24(水) 23:43:21
 へべれけになってすっかりと眠り込んでいる宿舎の面々を背に、酔い覚ましにと6主は外の空気を吸いに出た。
 新しい年を迎えても何も変わりなく、むしろさらに遠慮なく振る舞う他の世界の救世主たちが、6主には好ましいものだった。
 欲を言えば、もうちょっと色気がほしいだろうか。3女ちゃんなんかももうちょっとこうばいんばいんと
「6主さん」
「ばいんっ!?」
 急に背後に立たれて、6主はのけぞった。ふりかえると、少しも酔っていない様子の7主が気遣わしげな顔をしている。
「ばいん?」
「いや、そのなんでもない。えーと、起きてたのか?」
 夜の闇の中で、頭一つ小さい弟のような少年が笑う。
「だってお酒飲むと背が伸びないぞって4主さんが怒るんで。ずっとジュースでしたからね」
「ああ……」
 妙に世話焼き体質な青年の顔を思い出して、6主も吹き出す。
「6主さんは?」
「俺? 俺はたまたま起きただけ」
 答えながら、6主はまどろみの中見た夢を思い出す。下の世界のライフコッドが魔王軍の襲撃に遭った夜。平和なはずなのに何度も繰り返し見る夢の一つだ。
 いつかこの平穏がまたなくなりはしないかと。
 7主は何も問わず、小さく頷いただけだった。そしてまた小さく笑う。
「また今年もよろしくお願いしますね」
「ん、ああ、よろしく」
 お互い深々と頭を下げて、そういえば新年会だったんだよな、と6主は思った。
「猪年でしたっけ、今年は。猪突猛進ですね。羊猛進とかの方がいいと思うんですけど」
「いやそれお前だけだから」
「そうですか?」
 互いに笑い合って、ふと、7主が妙に緊張したような顔つきをしたのに気がついた。

522/2:2007/01/24(水) 23:43:52
 昔なら気付かなかっただろう変化だが、なんとなくわかった。付き合いは長い。
「どうかしたか?」
「……」
 少し寂しげな笑顔が返ってくる。
「僕は、少し押しが弱いところがあるようで」
 ぽつり、ぽつりと語り出す言葉が、いつもにまして弱々しく聞こえた。
「行かないでって、とうとう言えなかったんですよ。好きなひとに。行かないでって言えたら、何か変わってたのかなあ、と思って」
 その言葉に、少年キーファを思い出した。利発そうで元気で、信念を曲げないイメージだった。行くなと言っても行ったろう。そう思ったが、口をつぐんだ。
「でも、過去のことばっかり考えてるのはよくないと思ったんですよね。羊、じゃないや、猪みたいに真っ直ぐ、押しを強く。それが僕の今年の抱負です」
 えいえい、と空に向かってパンチを繰り出す。その頭に、6主はそっと手を乗せた。
「無理しなくていいぞ」
 不意をつかれて涙を湛えた目が、6主を見上げた。すぐにうつむくが、涙声は隠しきれていなかった。
「ずるいなあ、6主さん」
 しばらく控えめな嗚咽を聞きながら、6主は7主の頭を撫で続けた。
「……僕は」
 落ち着いた頃、7主は再び言葉を紡ぎ出した。
「もう後悔はしたくないな、と思ったんです。言わないでああだったらって考えるより、動こうって」
 6主はできる限り優しく、そうだな、と答えようとした。その言葉が発せられるより先に、7主の言葉が届いた。
「6主さんが好きです」
「はぇ?」
 ぱちくりと目を丸くする6主を見て、7主は隙あり、と少し背伸びをした。ふに、と頬に温かいものが重なる感触。
「よくわかんないけど、好きです。えっと、お兄ちゃん……」
 お兄ちゃん、というワードを使われて、上目遣いで見られて、心臓がどかんと爆発したような気がした。ついでに下半身も。
「そんじゃお休みなさい! 今年はアタックしますよー」
 ちょっと前かがみのまま取り残されて、6主はその場にぱったりと倒れこんだ。
 結構まんざらでもないなあ、とかなんとか呟きながら。

53名無しの勇者:2007/01/25(木) 10:14:54
>>45-48
仕事速いな!GJ!
続きが激しく気になる(*´Д`)

54名無しの勇者:2007/01/26(金) 21:25:05
いっぱいキテタ━━━━━━(*゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
上の3×4と7→6は同じ人?
どっちも萌えたよ!

>46-48
小悪魔な4主モエス(*´Д`)4主色っぽいよ4主
プリンで思い出される当て馬8主もモエス
避難所のネタでも思ったけど、3主の前でだけ素になる4主って萌えー

>51-52
7主の告白台詞にこっちまでキュンときた
背伸びする7主かわいい。素直な7主かわいい(*´Д`)

5546-48:2007/01/27(土) 11:41:11
>>49 >>53 >>54
3主「レスありがとさん!」
8主「>>51-52様は別な方ですね。
   あのような激メロカワイイ神7主さん、うちの中の人は逆立ちしても書けません」
4主「ちなみに避難所のも別なお方だよ」

3主「さて、どうも長くなりそうなのでタイトルつけることにしたぞ」
4主「これでいちいち中身を確認しなくとも手軽にスルーできるな」
8主「スルー前提で投下しないでください」
3主「んでタイトルだが、【Ligament】だ。読み方はリガメント」
4主「おい、意味が【靭帯】になってるんだが……」
8主「テキトーに付けたんじゃないんですか?」
3主「違う! 他に【きずな】って意味もあるんだ!」
4主「このメンツで」
8主「きずなとかほざきます?」
3主「ああもういいわ! このひねくれどもめ!」
48主(こいつにだけは言われたくないなぁ)
3主「では本編スタート!」

56【Ligament】[2] 1/3:2007/01/27(土) 11:42:25
お前はすでに死んでいる。なんて懐かしいフレーズを思い出してしまった。
『自ら命を断つことも自然淘汰の一環、ザオリク対象外なんだ』
5主の言葉の通りなら、今目の前にいる彼は、いったいなんなんだろう。

「本当はさ、もしやとは思っていたんだ」
俺がそう切り出すと、共有テラスで洗濯物を干していた4主はひらりと手を振った。
「だから忘れてくれって言ったろ。ちょっと意地悪しただけだ」
「そう言われてハイそうですかってワケにいかんだろうが」
4主の“自殺”を手伝ったのは俺だ。
俺は王者の剣がコイツの急所に届く前に、寸止めしたつもりだった。
確かに仲間を殺されて逆上していたから、殺意に近いものはあったが、
それでもコイツを本気で斬れるわけがない。
だが4主は自分から倒れこんできたのだ。
最初から覚悟を決めていたような、清廉な笑みが浮かべて。
「ひでえよな。伝説の勇者に自殺幇助なんかさせんなよ」
「悪い。なんとなく、あんたなら大丈夫だと思ったから」
パンっと真っ白に仕上がったシーツを広げ、物干しにかける。
そのまま冬の薄い青空を見上げて、彼は一つに結っていた髪をほどいた。
男にしては華奢なその肩に、さらりと翠の髪が流れ落ちた。
「3主なら、ちゃんと殺してくれると思ったから」
「……どうせ甘えるなら、もっと早くしてくれよ」
エビプリの野郎の狡猾な罠も、ただの引き金に過ぎなかったはずだ。
あんな風に追い詰められる前に、ひとことでも俺に言ってくれてたなら。
俺は絶対にお前を守ったのに。

57【Ligament】[2] 2/3:2007/01/27(土) 11:43:06
「それで、どれくらい保ちそうなんだよ」
共有テラスから3主さんの声が聞こえてきた。
いつもアホなことばかり言っている3主さんにしては妙に深刻な声だったから、
僕はつい陰で聞き耳を立ててしまった。
やや間があって、答えたのは4主さんの声だ。
「わかんねえ。このまま一生、今まで通りの生活ができるかもしれないし、
次の瞬間には消えてなくなるのかもしれない。逆に何百年もこのままかも」
その内容に僕は耳を疑った。なにが、なんだって?
「生き返らせる方法は本当にないのか」
3主さんが問いを重ねる。シリアスな口調もそのままに。
「わからん。おかしいよな、ちゃんとここにいるのに生きてないんだもんな」
「頼むから、消えないでほしい」
「俺だって嫌だ」
「世界樹の花ってやつ、探してみるか?」
「千年に一度だと聞いてる。確率はかなり低いだろ」
――なんてことだ。
「3主さん、4主さん、本当にシンシアさん消えちゃうんですか!?」
僕はたまらずに飛び出した。
3主さんと4主さんは、ポカーンとした顔で僕を見た。

4主さんは一瞬、視線を斜め下に向けたあと、近づいてきて僕の肩をつかんだ。
「皆にはまだ黙っていてほしい。彼女が何も言わないうちは」
「じゃ、じゃあシンシアさん本人の意思かもしれないんですか?」
僕の言葉に、4主さんはつらそうに目を伏せた。
確かにそれが彼女の決断だというのなら、止めることは難しい。
でもそれじゃあ4主さんが悲しすぎる。あんなに仲良くしていたのに。
「なんとかしましょうよ、ちょっと死んでるくらいなんだってんですかッ。
 今までずっと一緒にいた大切な人を、そんな簡単に諦めたらダメです!」
「ッブハー! アーッハッハッハッハ!」
いきなり盛大な笑い声が聞こえてきた。3主さんだった。目の端に涙まで浮かべている。
その不謹慎さは、僕を一瞬でSHT状態にするには十分だった。

58【Ligament】[2] 3/3:2007/01/27(土) 11:43:56
8主の会心の一撃を食らい、3主は奥の手すりを越えて盛大に吹っ飛んでいった。
そういえばここ最上階だったっけ。ヤツは庭に転がったまま動かないが、まあいいや。
「まったく、時と場合を考えろってんですよ!」
咄嗟にごまかしてみたが、仲間のことで真剣になるとコイツはとたんに直情型になる。
腹黒錬金術師なんて異名を持ってるが、根は俺よりよっぽどイイヤツだろう。
「8主、ありがとな」
「だ、だって落ち込んでる4主さんを煽ってもつまらないし……」
はいはいツンデレツンデレ。信号カラーの半竜も、今日はかわいいじゃないか。
だからこんなことをお願いするのは、少し気が引けるのだが。
「8主、頼みがある」
俺の言葉に、アイツはやや緊張した面持ちで「はい」とうなずいた。
「シンシアのことは少し冷静に考えを練るから、今はおいといてくれ。
 当座の問題は俺の方なんだ。いろいろあって気持ちが不安定でさ。
 もしなんか俺の様子がおかしいなと思ったら、落ち着かせてほしい」
「わかりました。どうすればいいんですか?」
「ああ、こうやって――」
8主の顔を両手で挟んで、俺はついっとキスをした。案の定カタまったから、
それをいいことに強めに吸ってみる。ふむ、ごちそーさん。
「……ぼぼ僕なな7主さんに頼まれてゆゆ夕飯のホホッケの一夜干しを」
そういやここの隅に干してたな。あれを取りに来たのか。
「でではまままたごごごききげんよよう〜〜」
8主はホッケを取ると、デキの悪いロボットみたいな動きで去っていった。

口の中にアイツの唾液が残っている。大切に飲み下して、約2秒。
さっきからうずいていた背中の痛みが止んだ。やっぱりそうか。
そばにいるだけでも効果はあるが、直接的に摂取したほうが効きはいいみたいだ。
――俺は確実に別な生き物に変わりつつある。身体の変化もそうだが、精神的にも。
アイツを殺して喰ったら治るかな〜、とか平気で考えるようになってきた。
それを抑えているのが、あのとき奇跡を起こしてくれた8主の存在なのだから、因果なものだ。
まったく、ちょっと勇者をやめたいと思った罰がこれですか、カミサマ?

59【Ligament】[2] おまけ:2007/01/27(土) 11:44:44
4主「サンちゃんサンちゃん。この話ちっともエロくな〜い」
3主「出た誘い受け魔王。コラしだれかかるな」
4主「サンちゃんカッコつけて焦らすなら、俺8主にいっちゃうよん?」
3主「コラ耳に息を吹きかけるな」
8主「ちょっと4主さんってば!」
4主「8主か、どうした?」
3主「あ、素に戻った」
8主「僕は殺されて喰われちゃうんですか?」
4主「いや血肉じゃなくても。痛くない体液もいろいろあるし」
8主「痛くない体液て……アワワワワ////」
3主「この組み合わせで8主が純な設定は珍しいかもなぁ」
8主「タマネギ持ち歩いていつでも泣けるようにしとくかな」
4主「やめろ、宿舎の食材を無駄にするな」
3主「どっちもそういう問題かよ」

60名無しの勇者:2007/01/27(土) 12:30:53
全身全霊でGJ!
もう自分の中でエロ食物連鎖が止まらないよボスケテ

61名無しの勇者:2007/01/27(土) 16:45:39
ちょwww普通におもしろいんだけど
あの神長編の人とは別人なんだよね?

62小ネタ:2007/01/27(土) 22:38:03
5主「そう、上手だぞ二人とも…2主、今度はそこに指を入れて」
2主「こう、か?」
4主「ん……」
5主「あんまり力を込めると切れてしまうから優しく扱うんだぞ。
  4主、そう、ゆっくり広げて。自分でできるね……?」
4主「ちょっと、難しい……」
5主「仕方がないな、こっちにおいで」
7主「はいサ」
8主「くぁwせdrftgyふjっじkなにやってんですか!」
7主「8主さん落ち着いて8主さん!って、
  ……それ、なんですか?」
5主「これは折り紙と言って異国の遊びだよ。色々な形を作れるんだ。ちなみにこれは鳥」
4主「色も綺麗でいいな」

8主(……よかった、けどなんか複雑な……)
7主(僕、やっぱりムッツリスケベなのかな……)

63名無しの勇者:2007/01/27(土) 22:48:43
>56-58
エロくないのになんかエロいよ!!
誘い受け魔王テラエロス!キスだけなのにエロス!!
あと純情な8主かわいい(*´Д`)
8主は4主の方から迫られると急に乙女になりそうなイメージがあるw

>62
5主の言い方がエロすぎて噴いたwwww
手取り足取り腰取り教えてそうだw

64【Ligament】[3] 0/5:2007/01/28(日) 19:29:07
3主×4主←(?)8主fromDQ主雑

3主「まずは恒例 >>60>>61>>63様 レスサンクス!」
4主「>>61様のおっしゃる『神長編』が避難所454〜のことなら、違う人です」
8主「話変わりますが、このシリーズ348の三角関係って設定でしたよね」
4主「言っとくが直角二等辺三角形だから。そこんとこ大事」
3主「一応、基本は3主×4主らしいがな。まだ俺なにもしてないが」
8主「どっちもどうでもいいです。そんなことより激しく重大なことがあります!」
34主『なんだよ』
8主「この話4主さん総受の設定なのに、なんか僕の方が受けっぽいんですけど」
3主「それはお前がヘタレだからじゃねえの?」
4主「俺ですら襲いたくなるしな」
8主「|||orz ……クックルにカリスマの上げ方教えてもらうかな。クスン」

65【Ligament】[3] 1/5:2007/01/28(日) 19:29:42
今日も翡翠色の髪の少年は、俺の部屋でダラダラとやっている。
俺だけに見せる、無防備で甘ったれな裏の顔。いつからこうなったのか。 
例の事件のあとにも兆候はあった。ネットの件でも俺への評価を変えたようだが、
たぶん一番の理由は、その二つの出来事の間にあった、あのことだったと思う――。

「そんなとこで何やってる。風邪ひくぞ」
宿舎の近くにある公園のベンチで、見慣れた緑頭がうつむいていた。
何の気なしに声をかけた俺は、顔を上げた4主が今にも泣きそうだったので驚いた。
「どうしたんだ?」
「いや、いい加減『可哀想なキャラ』辞めようと思ったら、ちょっと失敗しちゃってさ」
これ以上宿舎のみんなに迷惑はかけられないし、と4主は言う。
「いろいろ考えてたんだ。たぶん周囲も俺自身も、俺を悲惨に思わせてるのは、
 白黒はっきりしない状態が未だに続いてるからじゃないかって」
「その辺のけじめはついたんじゃなかったか?」
俺たちを相手に散々大暴れして、4主も随分すっきりしたように見えていたんだが。
「ほとんどついてる。でも全部じゃない。だからピサロのとこに行ってきたんだ。
 こないだの謝罪も兼ねて、今まで聞けなかったことを確認してきた」
彼はそこで一呼吸おいた。
「魔王たるあいつが……本当にモシャスなんかで騙されたのかって」
「シンシアが命懸けで成した奇跡だろ。お前が否定してどうする?」
思わず語調が強くなった俺に、どこか疲れたように首を振る。
「現実は甘くない。俺が嫌というほど叩き込まれたことだ」
それで?と先を促すと、少年は少しかすれた声で答えた。
「あいつ、ほんの一瞬目をそらしたんだ。気のせいかも、しれないけど」
俺は空を仰いだ。つまり当時はレベル1の取るに足らない勇者の卵を、
P様は気まぐれに生かしてみることにした。シンシアはそのお遊びの犠牲だった、と。
「でも次の瞬間には『不覚だがまったく気付かなかった』と言い切ったし……」
「じゃあヤツを討つ口実を作りたがってる、お前の醜い被害妄想だろうが」
何かにすがり付く様な4主の言葉を、俺は途中で遮った。
もうやる事は決まっていたから、俺はさっさと切り上げることにしたのだ。
黙りこんだ4主に、『信じる心』でも使っとけよと言い捨てて、俺は宿舎に戻った。

66【Ligament】[3] 2/5:2007/01/28(日) 19:30:13
宿舎のリビングでまたカルピスに心血を注いでいた1主が、珍しげに俺を見やった。
「ご先祖が外出なんて珍しいな。ん、またどっか出かけるのか?」
「ちょっとな。6主は…そこに寝てるな。5主はいないか?」
「呼んだかい?」
5主が隣から顔を出す。マドレーヌの乗った皿を持っているところを見ると、
これからティータイムだったらしい。
「すまん、ちょっと付き合ってくれ」
悪いと思ったが、2人を強引に出口まで連れていく(一人はそのまま引きずった)。
ちゃっちゃとルーラ。軽い酩酊感があったあと、風景が一変した。
「モグモグ……どこだっけここ? この禍々しい城は見たことあるなぁ」
咄嗟にマドレーヌを取ったらしい5主が、のんきにあたりを見回した。
「ふぁ〜あ、いきなりなんだよー。いいところを起こしやがって」
6主もようやく目を覚ましたところで、俺は「デスパレスだ」と短く伝えた。
ピサロに会いに来たというのはそれだけでわかる。6主が首をかしげた。
「でもなんでこのメンツなんだ」
なぜかって?
万が一のとき、説得力と戦闘力の双方から俺を止められる人間が必要だからだ。

「私になんの用だ。いきなり抜刀するとは不躾ではないか、異世界の勇者よ」
相変わらず偉そうな銀髪野郎に、俺は至近距離で剣を突きつけたまま、核心から切り出した。
「あんた、偽りの勇者と知りながら身代わりの娘を殺したって本当か?」
後ろで天空組の2人がハッと息を飲む。5主が遠慮がちに声をかけてきた。
「それは本当か3主? でも剣はしまえ、彼はもう敵じゃないんだろ」
敵かどうかを決めるのはこれからだ。
「どうなんだ――答えろ魔王」
「だとしたらどうする?」
不敵に笑う魔王に、俺は安堵した。本当に自分の愛する女性と同じ種族の……
同じ年頃の娘を平気で殺したというのなら、話が早い。
「いい外道っぷりじゃないか。勇者が討つには十分な理由だ」
「ふん、あの甘ったるいお人よしにそれができると思うか?」
「できずに悩んでるよ。だから代わりに、俺が来たんだ」
次の瞬間、ピサロの右の手首から先が、宙を飛んでいた。

67【Ligament】[3] 3/5:2007/01/28(日) 19:30:42
返す刀で、同じ右腕の肘から下を斬り飛ばす。どうせなら左腕をいったものかと迷ったが、
万が一くっつかなかったときのことを考えてやめておいた。
ヤツは声こそ上げなかったものの、驚愕の目で俺を見た。
まさか俺が――4主の仲間が、本気で斬るとは思っていなかったのだろう。
「腕1本落とされれば状況もわかったろ。さて魔王さんよ、次はどこを斬ろうか?」
「やめろ3主! どっちが悪者だかわかんねえぞ!」
6主が俺の腕をつかむ。普段は夢遊病気味のバカ王子だが、戦闘能力はすごい男だ。
ぼやっとした雰囲気から一転、いつでも必殺の一撃を繰り出せる気迫と集中力が全身を包む。
だから俺は安心して、ピサロと対峙することができる。俺は銀の魔王を見据えたまま続けた。
「勇者と魔王。立ち位置が違うだけの肩書きに、ピサロ、貴様は何を懸けてきた?」
「っく。矜持、だったはずだがな」
「だったら、なぜ最後まで貫かない。討つべき敵としても在れず、
 仲間としても貴様はあいつを裏切った。なぜ、半端に悟らせるような真似をした!」
――今にも涙があふれそうになっていた、深い青紫の瞳がオーバーラップする。
切り裂かれるようだっただろうその胸の内を思うと、このバカ魔王は殺しても飽き足らない。
「私とて完璧ではない! 私に罪の意識が皆無なら、気付かせずに済んだはずだ」
言い訳がましいピサロの言に、俺はつばを吐いた。
「それが通用するとでも? あいつは血を吐くような思いで貴様の元まで這い上がった。
 そして超えたにも関わらず、許すことを選んだ。これ以上甘えられる立場か」
「落ち着け3主、俺たちが口を挟んでいい問題じゃないだろう」
冷静さを取り戻したらしい5主が、6主の反対側から俺の肩に手を置いた。
「そういうわけにはいかない。本人に頼まれたことだしな」
「本人って……なに、4主にか!?」
仲間2人に動揺が走る。そのスキに、俺は再びヤツに斬りかかった。
「半端な宿敵なんぞ無用だ、あいつの真の幸福のためにも……死ね」
「3主!」

「――長い付き合いだからな。言わなくてもはっきり伝わってきたぞ」
雄々しい造りの王者の剣と、対照的に優美な意匠の天空の剣が、交錯する。
「頼む、やめてくれ」
ようやく来たか。どんなに俺がピサロの無神経さに腹を立てたとしても、
こればかりは、4主が自分自身でケリをつけなきゃならん問題だからな。

68【Ligament】[3] 4/5:2007/01/28(日) 19:31:10
「誰か自分の代わりにピサロを殺してくれと、俺には聞こえたんだがな」
意地悪にそう言ってやると、彼は剣をおろして、困ったように笑った。
「その通りだ。でもやめてくれ。俺の方が半端だっただけだ、あいつは悪くない」
「違う、両方悪い。二人で反省してな」
後ろを振り返ると、天空組は顔を見合わせて肩をすくめた。
「まったく、こういうことなら最初に説明してくれよ、3主」
5主が苦笑する。だが一国を治める器の5主に、どうせ余計な説明など不要だろう。
実際すでにしっかり流れを理解していて、この場を立ち去ろうとしている。
「大丈夫かピサロ、今回復するよ。すまない、まさかここまでするとは思わなかった」
「お前の友人は本当に手厳しいな。この私がロクに言い返せなかったぞ」
「俺もガッツリ叱られちまったよ。――さて、ちゃんと話し合おうか?」
「そうだな。あんなとんでもない人間に斬られるのは、私ももう遠慮したい」
二人のやり取りを背中に聞きながら、俺たちは外に出た。

「3主ちゃーん、もう普通に戻ってるぅ?」
恐る恐る声をかけてきた6主に、俺は思わず吹き出した。
「戻るってなんだよ、二重人格とかじゃねえんだぞ?」
「でもあれはマジ怖いって!」
5主もうんうんとうなずいている。
「君は本気になると底冷えするようなキレ方をするね。何があったの?」
「4主が半端にウジウジしてるから渇を入れてやったんだよ。覚悟が無さ過ぎだ」
覚悟ってなにが?と6主に問われ、俺は自分の考えをストレートに口にした。
「勇者なんて無用の長物だってことさ。世が平和なら要らんのよ、こんなもん」
俺の返答に5主がため息をつく。その勇者の父として、思うところがあるのだろう。
所詮「勇者」なんてもんは、乱世の末期に希求される忌み名に過ぎない。
特に俺と4主は、生まれながらに勇者の十字を架せられ、それを降ろせない立場の人間だ。
だから「無用」を背負って生きるだけの、絶対的な覚悟が必要なのだ。
6主がつぶやいた。
「以前あいつも、人間やめても勇者はやめられなくて、死のうとしたからな……」
今でも鮮明に蘇る感触。斬った瞬間の、押し潰されそうなほどの罪悪感と喪失感。
――そう、あんなのはもうたくさんだ。だから4主には強く生きてほしいと願うんだ。

69【Ligament】[3] 5/5:2007/01/28(日) 19:31:36
4主が宿舎に戻ってきたのは、その夜更けすぎのことだった。
「おかえり」
リビングのソファから声をかけると、人が起きているとは思わなかったんだろう、
彼はびっくりした顔のまま、ぎこちなく「ただいま」と答えた。
「ピーちゃんときちんと話ツケてきたか?」
読みかけの漫画に再び目を落とし、相手の方を見ずに問う。
4主はおずおずといった雰囲気で近づいてきて、俺の後ろに立った。
「うん。彼女が死んだ後で正体に気付いたけど、エルフと知ってわざと見逃したって。
 シンシアとロザリーを重ねた瞬間に、もう勝負はついていたんだなって苦笑してた」
「へえ。で、トモダチにはなれそうか?」
間があった。首を回すと、彼は口を両手で押さえて肩を震わせている。
夜中だから遠慮しているのだろうが、耐え切れなくなったのか盛大に笑い出した。
「あははは! 何言ってんだ、絶っ対ムリに決まってんだろ!」
5分もしないで喧嘩になったよ、と腹を抱える4主に、俺もつられて笑った。
「そりゃそうだよな。ところで腕はくっついたか」
「大丈夫、切り口が綺麗だったからベホマで一発だった。さすがだよ」
それから後ろから肩を抱きしめられた。
「ありがとう」
耳打ちされた謝辞に、俺はポンポンと緑頭をなぜてやった。
「気にするな」
と、4主は何を思ったのか、いきなりソファを乗り越えてきた。
そのまま半回転して背中から落ち、俺の脚をまくらに仰向けに寝る。
衣服が落ち着かないのか少しの間モゾモゾやって、それからニヘラっと笑った。
「ねえ……サンちゃん」
サンちゃん? 聞きなれない呼称に俺は戸惑った。
光の加減か、青紫の瞳の中心がキュッと縦に細められた気がした瞬間、
「お礼の代わりね」
4主の腕が上がり、俺の襟元をつかんでグイっと引き寄せた。
決して深くも長くもなかったのに……ひどく淫らがましいキスだと思った。

4主が俺の部屋に本格的に入り浸るようになったのは、このあとからだ。

70【Ligament】[3] おまけ:2007/01/28(日) 19:34:00
4主「いーやー!! もう嫌だ! 全然エロが無いじゃん!
   サンちゃん俺を欲求不満で殺す気か!!??」
3主「しょうがねえだろ回想シーンなんだから。コラ服を脱がそうとするな」
4主「回想シーンがどうしたよ! 俺そんなに魅力ないワケ!?」
3主「落ち着けエロ受け魔王、そういうことじゃ……ッハ!」

 |
 |Д`)・゚・。 …デバンスラ…
 |⊂
 |

3主「8主か。ほら、そんなとこにいないでこっち来い」
8主「ヒドイですぅぅ! 0/5とおまけだけって、なんなんですかこの扱い!」
4主「しょうがねえだろ回想シーンなんだから」
3主「ちょwwwおまwwww」
8主「もう本編なんか無視で4主さんを襲って……!」
4主「悪い、なんか興が冷めたからまた今度な。さて夕飯の支度をせねば」
8主「||!|!orz!|!||」
3主「……イキロ」

71名無しの勇者:2007/01/29(月) 00:55:43
>62
ちょwwww8主慌て過ぎwwwww
4主の反応えろいwww

>65-69
3主かっけえええ!!!GJ!!!
そりゃあ4主もおちるわ

ロビーに書き込んでたけど、投下ペースは気にしなくていいんじゃないかな?
気にせず割り込む気まんまんでSS書いてる人間がここにw
むしろ続きが気になって仕方ないです
三角関係萌え(*´Д`)

72名無しの勇者:2007/01/31(水) 00:37:53
>65-69
3主のことはとくになんとも思ってなかったのに
一連のシリーズで急速に萌え対象になったよ。


あと出番なくても8主かわいいよ8主
8主は4主好きすぎて乙女すぎて困る

738主→4主 0/4:2007/01/31(水) 23:55:43
8主→4主の媚薬エロネタ投下します。
すいません、多分続きます。


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