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FFDQかっこいい男コンテスト 〜ドラゴンクエスト4部門〜

66ミントスにて 4/8:2008/01/31(木) 01:17:52
「やめて…」
 気持ち悪さと恐怖で再び涙がにじんできた。力が入らない。助けを呼ぼうと息を吸い込んだが、再びバンダナ男が私の口を自分の口で塞いだ。
 背後からヒゲ男が今度は反対の耳をなめ回してくる。ゾクゾクとわけの分からない痺れが何度も体を走った。
もう私は自分の足で立っていられなくなり、ヒゲ男が低い声で笑いながら手を離した時には崩れるように地面に座り込んでいた。
やっと口も解放され、何度も息を吸い込んだ。どうしよう、変態さんだ。男にこんな事するなんて。
情けないのと恐怖感と息苦しさで止めようとしても涙が止まらなかった。

「こいつ、本当に具合悪いんじゃねぇの?口の中熱いぜ。変な病気持ってんじゃねぇだろうな。」
「突っ込まなきゃうつりゃしねぇよ。」
「病気持ちはあんまり高く買い取ってくれなかったぜ?」
「黙ってりゃ分かりゃしねぇって。しかし、どんな服の構造になってんだ。脱がすの面倒だな。」
「何、泣いてんだよ兄さん。あんた、さっき、切なそうに俺達の体見てたじゃねぇか。好きなんだろ?こういうの。」

 頭上で飛び交う言葉が頭の中で意味を成すこともできず、私は息を必死に整えながら涙で濡れた顔を上げた。
男たちは私を見下ろし、何故か息を飲む。
「なんだ…兄さん、結構クルね、その顔。」
「あんたも気持ち良くしてやるからさ。」
 ヒゲ男は槍を手にして、槍先を私の胸元に突きつけた。「破られたくなかったら、その服、さっさと脱ぎな。」

 私は何度も首を振り、再び逃げるために立ち上がろうとしたがしたが、足元がふらつき、また倒れてしまった。
ヒゲ男が無言で近づき、私の腹部に激痛が走る。どうやら思い切り蹴られたらしい。しばらく起き上がれず、うめき声を上げてうずくまった。
 その時、ふと自分の魔力がまだわずかに残っているのに気が付いた。心のどこかで「MP3」という謎の数字が浮かんで消える。
ホイミくらいなら唱えられるかも知れない。しかし、ホイミを唱えたところで、今の体調ではこの男達に敵うとは思えなかった。
この男達が私をどこかへ売り飛ばそうとしているのは分かる。
ただ、今の一撃ですっかり私は絶望感に打ちひしがれていた。


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