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FFDQかっこいい男コンテスト 〜ファイナルファンタジー5部門〜

31ギルバツ 11/16:2005/11/14(月) 15:03:40
「待て、待て、待てって!間違ってる!お前は根本的に間違ってる!バカ、聞け、聞いてんのかコラ、バッツ!」
「うっさいなぁ……オッサン、更年期?」
「だれが!」
バッツの細い手足に組み敷かれたギルガメッシュが悲痛の叫びをあげた。
互いに相手のことしか考えられないくらいに夢中でキスをして、シーツの波に倒れ込む。
――――そこまではよかったのだ。
「なんでお前が上になってんだよ……」
ギルガメッシュは片手で己の頭を抱え込んだ。
もともと……いや、最初にチューしたのはオレだが、ここまでのコトに及ぶまでのきっかけとなった、直接的な行為を最初に仕掛けたのはバッツの方だ。
世には女性上位という言葉もあるし、さっきサービスがどうこう言っていたから、これもその一環なのかな……と、呑気にバッツのされるがままになっていたのだが。
腰に跨るような恰好で、バッツがオレの服に手をかける。
チュニックの襟紐を解かれ、胸が露出するまで捲り上げられる。ここまではいい。
乳首を色々されるのもまぁ、百歩……いや、二百歩譲って問題ないだろう。
だが、オレの息子を弄っていたバッツの手がだんだん下におりてきて…………。
あと一秒、バッツの腕を掴む手が遅かったら、オレはめでたくバックバージンを手放していたことだろう。
当のバッツはなぜ怒鳴られているのかも分からない、とでも言いたげに片手で頭を掻いている。
「そう言ってもなぁ……俺男だぜ?」
「オレが女に見えるか!?」
「……無理すれば」
「どんだけ無理してんだそれは!」
真夜中のベッドの上で繰り広げられる漫才。……あんまり、うれしくなかった。
「い……いいかバッツ、ちょっとそこ、座れ」
乱れた息を整え、肩を掴み、その場で正座させる。
素直にそれに応じ、上目でこちらを見上げるバッツを可愛いと思ってしまった自分が憎かった。
一度深呼吸したあと、早口でまくし立てる。
「お前もう何もすんな。全部オレがやるから。いいな。作戦はおれにまかせろだ」
「ん?……ああ、別にいいけど」
とりあえず貞操の危機は免れたようだ。
「お前下手そうなんだもんなぁ……すぐ余裕なくなりそうで」
何の反論もできなかった。むしろ怖いくらい正確な未来予想図だ。
「そっ、そういうお前はどうなんだよっ」
苦し紛れに聞いてみたが、バッツの床の腕はついさっき身をもって知ったばかりだった。
「……もういいわ。そういや、さ、バッツ」
さっきからずっと、聞くのが怖いと思いつつ、怖いもの見たさの好奇心からどうしても聞いてみたいことが、喉の奥に引っかかっていた。
「お前、さっき、その…………やたら……上手かった気するけど、その……いささか慣れてらっしゃるという感がしなくもなかったような気がしないでもないんですが。……バッツ、お前さ、したこと……あんの?男と」
「俺?ないよ。男は」
女ならあるけど、という無言の主張を感じなくもなかったが、そんなことを気にしている余裕は微塵もなかった。
「ほんとかよ!?路銀が尽きたとかでそこらのオッサンに体売ったりしてねぇだろうな!?」
「しつこいな。ないつったらないの。男となんてキスもしたことねぇよ……あ、さっきやったか」
親父のお休みのキスとかは数に入るの?などと聞きながら、バッツは無邪気に笑っている。
「じゃ、じゃあ……なんで、さっき…………抵抗しなかったんだよ。嫌がるだろ、普通……」
肝心なところで漢になりきれない自分が嫌だ。
バッツはギルガメッシュの様子が思いの外真剣であることに一瞬呆気にとられたようだったが、その表情はすぐ笑顔に変わった。
「べつに……お前なら、いいかなって。そんだけだよ」


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