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FFDQかっこいい男コンテスト 〜ファイナルファンタジー5部門〜

30ギルバツ 10/16:2005/11/14(月) 15:02:49
「…………」
「…………」
静寂が時を支配する。ギルガメッシュはへなへなとその場に座り込んだ。
「…………飲んだ?」
「飲んだ」
「…………あ、その、えと……あの……………………うまい?」
「そういうこと聞くか」
バッツは頬まで飛んだ欲の残骸を手の甲で拭うと、なんでもないように舐めとった。
その姿がひどく煽情的に映り、ギルガメッシュは再び脳に血の気が集まるのを感じた。
同時に立ち上がる下半身の雄。
隠す間もなく、己の分身は服の下で寂しく天を仰ぎ、再び熱を吐き出そうと涙の訴えを主人に向けている。その様子は特に意識していなかったバッツの目にも留まった。
バッツは呆れたように溜息をついた。
「……なんだよ。やっぱ発情期かよ。さっきまではサービスだったけど、こっからはそれなりに見返り要求するぜ」
「み、見返りって……金取んの?」
「そうだなぁ、お前どうせ金なんて持ってねぇだろうから、この前盗み損ねた源氏の盾でいいよ」
「ああ、源氏の…………って、お前なぁ!」
「なにそのベッタベタなノリツッコミ」
バッツは笑っていた。
(………………あぁ)
ギルガメッシュはふと、胸にあたたかな安堵の念を覚えた。
そうだな、オレたちの友情は、たとえ体の関係になったところでそうそう壊れるもんじゃねぇ。
あのときの葛藤はどうやら杞憂だったようだ。
「……なに、ニヤついてんだよ。気色悪い」
「…………バッツ」
「…………」
ギルガメッシュは無言で両手を軽く広げた。
バッツは一瞬目を逸らして考えているふうだったが、すぐにこちらに向き直った。
そろそろと体をずらし、ギルガメッシュの首に腕を回す。
ギルガメッシュはバッツの背中を捕まえるように掻き抱くと、ゆっくり顔を近付けていく。
互いの唇が触れ合うと、あとはもう成り行きだった。
貪る、という表現が一番適している、そんなキスだった。


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