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我の名は新人! 新時代の先駆者!!

555名無しさん:2013/08/01(木) 00:18:57
何とか立ち上がり、大人しくヤクザに従おうとする。
「行きましょう」
「最初からそうしろよな」
俺が言うとヤクザは階段の方向に向きなおした。こういう場合は俺から目を離さないのがセオリーだが、逃げ場のない屋上ではその必要もないのだろう。

男が俺に背を向けた直後、文香が小声で話し掛けてくる。
「…私を信じて、ポケットの薬を今すぐ飲んでください。ありったけ全て。早く…」
辺りの様子を確認しながら、彼女はそんな指示出した。

その意図は分からない。だが、信用できた。窮地だから、文香だから、疑う気にはならなかった。
 

先程、江嵜に手渡そうとした錠剤。
通常使用量の三倍はあろうかと言う量のそれを、俺は一気に飲み込んだ。

これだけの量の脱法ドラッグだ。副作用で死ぬ恐れだってある。
だが、そんなリスクなど気にならない。どう足掻いても死ぬのならば、文香の指示で死ぬ方が幸せだと思えた。


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