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ネタ振りスレッド〜その2〜

738關龍白:2010/02/08(月) 23:36:48
あ、イシハですか。
なるほど、永楽帝というと鄭和のイメージが強すぎたために勘違いしたようです。

739呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/02/10(水) 02:42:11
「野望乱立(その三)」
http://www5.synapse.ne.jp/kabahiko/newpage705.htm


>>737大月氏の馬商人殿
>>738關龍白殿
有名人だったんですね。
一時とは言え、そんな人をオリジナル登場人物だと思ったとは(汗

740宦玄四代目(羅刹):2010/02/11(木) 11:36:15
>>739 殿下

お疲れ様です。
廖影と糜統・・・「フラグが立ったわ」
それぞれ因縁浅からぬ相手もいることだし、クライマックスが楽しみです。

それにしても潘璋はフラグどころかキャラが立って立って良い味出してますねえ。
人間臭いキャラは大好きです(笑)
ただ物欲旺盛だけに敵対勢力にも自分の売り時をはかりそうで・・・。
三国志で言うなら孟達。ガンダムで言うところのシーマ様が見える。

741呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/02/12(金) 05:44:10
>>740宦玄四代目殿
やはり清廉潔白キャラよりも、癖のある登場人物の方が書いてて楽しいし、印象にも残りやすいですね。
清廉潔白キャラは、有能なら「面白みのない聖人君子」、無能なら「現実を見ることのできない理想(夢想)主義者」になりがちですし。
シーマ様フューチャリングな「それがしは、故あれば裏切るのでござるよ」の台詞は、いずれ誰かに言わせてみたいものです(笑

742宦玄四代目(羅刹):2010/02/12(金) 10:14:43
>>741 殿下

>それがしは、故あれば裏切るのでござるよ

何だかハットリくんを思い浮かべてしまいました。
「それがしは、故あれば裏切るのでござるよニンニン。」
失礼(笑)

743呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/02/12(金) 12:41:12
>>742宦玄四代目殿
ケンイチくん「ハ……ハットリくん! 話が違うじゃないか!」
ハットリくん「ケンイチ氏。拙者、故あれば裏切るのでござるよニンニン」
獅子丸「ケムマキにチクワ10本で買収されたんだワン」
こんな感じでしょうか?(笑

744殿下に似た傭兵隊長:2010/02/14(日) 17:48:20
>廖影の「相手が今、何を考えているか、何を感じているか、それを察せぬ者に、そもそも副官職など務まらんよ」
死ぬ前に某象使いのお姉さんに言ってほしいなと思いました(笑)

745呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/02/14(日) 22:49:58
>>744殿下に似た傭兵隊長殿
いやいや、そういう機微をわかるようになったら、おねえさんがおねえさんで無くなってしまいますから、あのまんまノー天気で行かせましょう。



おや、こんな時間に何やら地響きが?
ちょっと見てくる。

746呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/04/24(土) 13:58:20
「野望乱立(その四)」とりあえず版
http://www5.synapse.ne.jp/kabahiko/newpage706.htm

これから普天間移設問題で大揺れとなっている島に行ってきます。
政府とキャンベルさんの交渉次第ですが、少なくとも今週中盤ごろまでは、あの島に缶詰状態となりそうです。
というわけで、POGまとめページの更新がちょっと遅れることになりますが、ご了承ください。

747単鄭:2010/04/25(日) 01:23:30
>>746呂砲殿下
更新お疲れ様です。
今回は嵐の前の静けさを感じさせる内容でしたね。
ここから先どう発展していくのかが、とても楽しみです。

あの島に行かれるのですか・・・。
大変だと思いますが、頑張って下さい。

748殿下に似た傭兵隊長:2010/04/25(日) 19:22:40
>>殿下
お疲れ様です。
近くルーピー氏が油を注ぎに訪れるとの噂がありますが、本当なんですかね?
お気をつけて仕事してください。

749参露の中の人:2010/05/05(水) 02:08:08
…油どころじゃなかったな。

キロ単位でTNT背負い込んで火事現場に行くなんてまさにLoopy(クルクルパー)

750殿下に似た傭兵隊長:2010/05/06(木) 01:19:32
>>参露殿
予想の斜め上をいく成果に爆笑しました。
軍事のぐの字も知らないと思ってはいましたが、あの場でそれを言うとは……
この様子だと三権分立も理解してないでしょうね(これは民主党議員のほとんどが知ってなさそうだが)

751単鄭:2010/05/06(木) 08:31:14
>>750殿下に似た傭兵隊長殿
ですね。うちう人氏の華麗なる爆死に腹抱えて笑いましたw
しかし、笑ってばかりもいられませんね。
一応、彼が総理大臣らしいですし・・・。
今年の参院選が不安な様な楽しみに様な・・・。
とにかく、無党派5割なんて国は「オワタ \(^o^)/」でしかないw

752關龍白:2010/05/09(日) 23:01:26
>>751 単鄭殿
ほんと、笑えませんよ。
殿下はおそらくこのことに忙殺されてるのでしょうし…。
そう考えると洒落にもなりません。

ちなみに私の彼の人への評価は就任前から変わってないんですよね。
正直もっと酷くなると思ってましたのでw

753大月氏の馬商人:2010/05/10(月) 00:25:13
基地問題だけじゃなく、口蹄疫まで発生してますからね。。。
馬でいえば伝貧クラスの災害。。。

754殿下に似た傭兵隊長:2010/05/10(月) 01:24:46
宮崎の件で余計忙しいと思いますね。
遊んで帰ってきた大臣は全く仕事せず、県レベルで対応しろと言ってるとか何とか……
この国、本当に大丈夫なのか?

755参露の中の人:2010/05/16(日) 23:08:07
日本じゃなかったら(有血無血に拘らず)クーデターが5・6回起こっててもおかしくないレベル


・・・もっと怒りをあらわにして良いんだぜ?

756成抗:2010/05/16(日) 23:36:29
40過ぎのミニスカおばさんをつきとばした、突き飛ばしてないで
懲罰動議というある種のクーデターじみたことならやろうとしてますが…

というか、当たり屋じみたまねまでして、たかが野党の議員一人や二人を
始末するのにこんな手間かけてるのかと…

事の善悪はあえて問わないから、与党ならもっと大きく権力を行使して欲しい…
大騒ぎしてなにもやらないのは、与党のボスの人だけで十分。

757名無し将軍:2010/05/17(月) 00:35:26
この話題は雑談スレに移行しませんか?

758琉蹴:2010/08/18(水) 13:59:38
とりあえずスピンオフ書いてみました。


________________________________________________________________

このスピンオフは呂砲殿の作品に修正、加筆を加えたものです。

『富んでいる者にめぐんでもらったときは感謝するだけでいい、でもそうでない者にめぐんでもらった時は恩は忘れるな。』
父からは小さい頃からこの言葉を聞かされてきた。
家訓であるそうだ。
「恩」を返す。
その為に我が一族は馬家に仕えている。

新の時代、夷州の商人であった祖先の琉球は商いのため、都の常安(長安)に向かう途中、賊に襲われ行き倒れたらしい。
その当時放牧をして暮らしていた馬援という人物に助けられたそうだ。
馬援は『富を得ても施さなければただの守銭奴にすぎない』と家族や友人に施したという。
大層出来た人物だ。
琉球が救われたのもその精神によるものだろう。
我が祖先も義理堅い男で「恩」を返すまでは従うという約をたて、名将への道を進む馬援を補佐したという。
その約は約200年の時を経ても守られ、代々家の当主が同じ代の馬家の当主に従うという形で存続している。
幼い頃から父、琉雅が馬騰殿を補佐するのを見てきたので、同じ様に馬超殿に尽くすのはごく自然だった。
とはいえ、歳の差が15も離れているので始めは補佐するどころか、様々な面で師事してもらうばかりだった。
歳も10になってとりあえず、副官兼兵卒として事務をこなしつつ、軍の末端の一人として戦った。

11のとき、今の主君となる呂砲殿の軍が涼州に攻め入ってきた。
本格的な戦は初めてで、付いていくのが精一杯。
敵総大将である呂砲殿に馬超殿得意の「車懸」を掛けるもかわされた時、急に隣の兵から攻撃をかけられた。
軍が大混乱の中、訳もわからず、すがるように馬超殿の元へ向かった。
なんとか馬超殿の元へ辿り着いたが、郭図公則殿の兵に囲まれていた。
『馬超殿!』

759琉蹴:2010/08/18(水) 14:00:35
『琉蹴か!早く逃げろ!』
言い終わらないうちに、同じように呂砲軍に囲まれた。
と同時に死への恐怖に腰を抜かした。
兵の間から郭図公則殿が現れた。
『もう部下を殺されたくないだろう?降れ。』
『…わかった。』
『二人を縛れ!』

すべての軍に埋伏が仕掛けられていたようだ。
精強で知られる馬騰軍があっさりとやられた。
それがしも馬超殿も唖然として何も言えなかった。
馬超殿とホウ徳殿は幕舎に連行された。

暫くして馬超殿、ホウ徳殿が幕舎から出て来た。
少し躊躇って、ホウ徳殿が切り出した。
『我等は…、呂砲殿に仕えることとなった。そなたは殿のもとへ帰るも良し、残るも良し、好きにせい。』
少し驚いたがこう答えた。
『それがしは馬騰殿でなく、馬超殿に仕えているのですよ。それに…。』
『それに?』
『この度の戦、恐怖で何も出来なかった自分が歯痒いのです。次は馬超殿をしっかり支えたい。』
馬超殿は
『ははは。期待してるぞ。』
と笑った。

翌年、天水から西涼へ攻めこんだ。
4月には西平攻略戦。
呂砲軍は「疾風」戦術を採用しているらしい。
恐るべき速さの理由はここにあるのだと知った。
馬超殿、ホウ徳殿のいない馬騰軍はあっさり負けた。
馬騰殿、馬鉄殿、馬岱殿は降ろうとしなかった。

760琉蹴:2010/08/18(水) 14:01:14
呂砲殿は斬首を下そうとしたが、馬超殿の取りなしにより解放されたらしい。
だが程銀殿は斬首されたようだった。

ある時、韓遂殿が張燕殿を連れてきた。
張燕殿と一騎討ちに馬超殿が名乗りをあげた。
圧倒的だった。
形勢不利と見て逃げ出そうとする張燕殿を見事捕らえた。
張燕殿も名のある武人である。
にもかかわらずこの大差であるので、呂砲殿や諸将も驚きを隠せないようだった。
やはり馬超殿はそれがしの誇りだ、支えるに値する方だ、と思うと同時に、改めてこれほどの武があっても戦は勝てないのだと思った。

それを確信したのは街亭においての長安攻略戦、上庸攻略戦だ。
敵には知将が多いらしく、「混乱」を何度も仕掛けられた。
戦場は岩山、森、そして沼地が広がる移動しにくい地形。
騎馬隊の機動力は軽歩隊にも劣るのだ。
ほかの軽歩隊にどんどん追い抜かれていくのが歯痒かった。
戦術、戦略の大切さ、兵種の重要さ、戦とは武だけではない。様々なことを学んだ気がした。

江陵を攻略したあと、呂砲殿が長沙に入るため第一軍を馬超殿に任せると仰った。
『第三軍団長問題も控えている現在、いらぬ風評が立つのは本意ではない』
と呂砲殿は仰ってらしたが、他の数多いる将のうち馬超殿が選ばれたのは、七同志に次ぐ地位であることが認められた証拠であろう。

船に乗るのは初めてだ。
西涼には船がなくては渡れぬ川などないに等しい。
我が先祖、琉球はもっと巨大な”海”なるものを船で移動していたらしい。
受け継いだ血のお陰か、他の兵が揺れに酔う中、平気で過ごすことが出来た。

船首に立っていた馬超殿は厳しい顔をして、指揮所に入っていった。
軍議は荒れたようだ。

761琉蹴:2010/08/18(水) 14:01:55
副官といえどもまだ什長になったばかりであり、若輩の身ゆえ参加できず、年長の副官が行った。
どうやら「象部隊は総大将のみの編制。他部隊は軽騎、軽歩部隊として出撃せよ」
と呂砲殿は難題を差し出したらしい。

『馬超殿はいらっしゃるか?』
振り返ると町費殿がいた。
拱手して答えた。
『あちらの指揮所にいらっしゃいます。』
『わかった。ありがとう。』
『いえ・・・。』
町費殿は七同志の一人だ。
他の七同志は馬超殿を良く思っていないが、この人物は違った。
馬超殿もそれがしも信頼を置いている。

今回指揮する象の頭数を再度確認し、二人の傍による。
ちょうど話終えたようなので、報告をする。
『象部隊準備整いました。また、全船の出撃準備、完了いたしましてございます。』
と伝えた。
『よろしい。出撃を開始せよ。目標は赤壁、柴桑!』
『ハッ!』
出撃を告げる銅鑼が鳴る。
馬岱殿の「西平」を筆頭に大船団が動き始める中、身動きひとつしない二隻の巨艦があった。
『どういうことだ? なぜ馬参と郭図公則は動かぬ!あの二人に向けて銅鑼を鳴らせ! さっさと出港しろと伝えろ!』
と馬超殿が叫ぶ。
が、年長の副官は躊躇した。
『しかし、馬参将軍と郭図公則将軍でございますゆえ……。』
第三軍団長になるかもしれない二人の将軍。督促の銅鑼を鳴らせば、後でどう響くかわかったものではない――副官は暗にそう言っていた。
つまりこの副官は、直接の上司、しかも臨時とはいえ第一軍団長である馬超殿よりも、一武将に過ぎない馬参殿と郭図公則殿の方を重く見ているということだ。
副官が自分の失言に気付く前に馬超殿の轟剣が唸った。
両名が同じ間合いで動き始めたのは、怯えた太鼓手がバチを握り直した瞬間だった。

762琉蹴:2010/08/18(水) 14:02:35
『ヤツらめ……どういうつもりだ?』
馬超殿はそう呟き、
『抜錨!……出撃する!』
と叫んだ。

孫呉軍に関する情報は錯綜していた。
「敵本隊は砦に布陣。水際にて我らを迎え撃つ態勢」
「敵本隊は城前に布陣。補給を綿密にし、いざというときは篭城も辞さない構え」
馬超殿は舌打ちをした。
『針路そのまま。砦北に陣取る作戦に変更なし。』
今回の馬超殿がいつもと違うのを気づいているのはそれがしだけではないだろう。
仮とはいえ軍団長を背負う圧力、他にも何かあるのか?
そういえば町費殿と話していたとき、第三軍がどうとか・・・、まさかな。

そうこう考えるうちに、上陸予定の岸が見えてきた。その右には、高い断崖絶壁。
柴桑軍の砦はこの奥にあり、敵の所在はここからではわからない。
とにかく北寄りの針路から上陸し、敵にこちらの場所をさらさないことが作戦だ。
伝令の速船が「天水」に寄ってきた。馬岱殿の配下だ。
『注進!砦に敵部隊の存在を確認いたしました!』
馬超殿が目を剥く。
『な、なに!敵にこちらの姿を晒したと申すか!』
『その議はご懸念及びませぬ!馬岱隊は速やかに離脱、依然敵にこちらの位置は知れておりませぬ!』
『そ……そうか。ご苦労、隊へ戻れ!』
『御意!』
見張りからの報告が相次いで入る。
『馬騰隊、上陸開始!』
『袁奉隊、上陸開始!』
『敵本陣に動きなし!無血上陸、成功にございます!』
『よし、琉蹴、象部隊の上陸準備を始めよ。』

763琉蹴:2010/08/18(水) 14:03:42
『はい。』

桜桂に乗り馬超殿の後ろに付いた。
一部の女兵士が騒いだのを除いて、何事もなく象部隊の上陸も完了した。

江夏からの敵増援軍は多く、特に手強いのが凌操殿の重歩隊。
涼軍の「突撃」や「撹乱」を軽々と交わし、反撃で損害を与えていく。
『よし、馬超隊続け!凌操を黙らせるぞ!』
『全軍小隊ごとに構え!「突撃」でいく!』
什の象兵を率い、凌操殿に襲い掛かる。
この一撃で、凌操隊は大きく崩れた。
『見たか!これがわしの力よ!』

孤軍奮闘していた凌操殿の重歩隊も、4個部隊の集中攻撃の前にその勢いを失いつつある。
『もう一押しだな』
その数2000弱。必死に槍を振るう凌操の姿がはっきり見える。
『敵軍を発見したとの報です。』
間諜部隊からの報を馬超殿に伝える。
『誰の部隊か?』
『「孫」の旗が見えます!孫権です!』
『ほう、孫賊の弟……蹴散らしてやるか。』
しかし、希代之隊から走ってきた伝令が、大声でそれを制した。
『参軍・希代之より注進!総大将におかれましては、よろしく孫権を無視!現状のまま、敵増援軍殲滅にその武を発揮されんことを請う!』
さすが筆頭軍師と呼ばれる男、常に冷静だ。
孫策の弟である孫権を殲滅すれば、士気も格段に上がるが、確かに今の状況で孫権と戦うことは、戦線の拡散、そして砦近くでの戦闘を招く。

様々な罵詈雑言に馬超殿は耐えた。
孫権が馬超隊の前に躍り出るのが見えた。
『呉公・孫策が弟、孫権!涼軍総大将に物申す!惨めなものよのう、馬超!第三軍団長の候補にも挙げられなかったようだが、この戦さに勝てば、軍団長の椅子が回ってくるとでも思ったか!』
『な…………』

764琉蹴:2010/08/18(水) 14:04:19
『ある意味正しき認識よ!しかし、根底が間違っておる!貴様ごとき田舎者が、我が孫呉を打ち破れると本気で考えたか!その浅はかさ、侮蔑以外に抱く気概なし!』
『!…………』
『されど馬超!力を貸してやってもよいぞ!おのれが軍団長となれるよう、全呉を上げて涼公に推薦してやろう!さすれば我が呉は安泰じゃ!おのれのような猪武者が軍団長なら、国防の負担も軽くなるというもの!』
『!…………』
『寛大なる呉公はさようにお考えじゃ!我が呉の力を欲するならば、速やかに撤退せよ!悪いようにはせぬぞ!』
『馬超殿、挑発に乗ってはなりません!』
『琉蹴、邪魔をするな…。孫家に象部隊の強さを見せてやれ!』
轟音と大地の揺れとともに馬超隊が進んでいった。
置いていかれるわけにはいかない。
桜桂を駆けさせた。

孫権隊までもう四半里もない。
が、砦から放たれた嵐のような矢が狙い違わず馬超隊を包んだ。
突然降り注いだ何千本もの矢の前に大混乱に陥った。

『あああーもう!あっち行きなさい!くーるーなぁーっての!』
上陸時に騒いでいた女兵士が怒鳴りながら槍を孫呉軍兵士に突き付けた。
紫桑軍の集中攻撃を受け、当初の半分余りの7000程度にまで減ってしまっている。
『なんでこんなことになっちゃうのよ!』
『騒いで無駄な体力を使うな!今しばし耐えよ!味方の助けが来る!』
そう叫んだが沈静化せず、士気も上がらないままだ。
次から次へと押し寄せてくる敵を追い払うのが精一杯で、反撃など望むべくもない。いや、この状況からの脱出すらままならない。
『味方はまだか!』
馬超殿も叫ぶ。

『馬超殿、待たせた!』
『おおお、軍師殿! かたじけない!』
兵が6000になったところで、希代之殿が沈静化させてくれた。
だが、馬超隊は周囲を敵部隊に囲まれ、身動きが取れない。

765琉蹴:2010/08/18(水) 14:04:51
『ええい、道は自ら切り開くのだ!「突撃」!』
呂蒙殿の弩兵隊が大きく崩れたものの、敵の数は多い。
呂蒙殿の「奇襲」攻撃に今度は希代之隊の兵たちが大混乱に陥った。
突撃、撹乱、奇襲、斉射、矢嵐……なんとか混乱状態となることは避けられているものの、
孫呉軍の攻撃の前に、次々と象部隊がは力尽き、残り1700。
まだ援軍は姿を現さない。

次の攻撃で、部隊は壊滅するだろう。
馬超殿は唇をかみ締めていた。
撤退が可能である最後の機会だ。
『琉蹴。』
『はい。』
『すまぬ。撤退すると全軍に伝えてくれ。』
『はい、それがしが血路を開きます。全軍撤退の準備を!』

『退かねば容赦せぬ!退けぃ!』
初めて軍の先頭に立つが恐怖も高揚感もない。
ただ馬超殿を生かす、それしか頭にない。
『邪魔よ、どきなさい! 邪魔よ、どきなさい!! 邪魔よ、どきなさーい!!!』
後ろで雲南の女兵士も槍を振り回しながら象を疾駆させている。
生き残った象部隊も、最後の力を振り絞って敵をなぎ払う。
その勢いに押され、紫桑軍にわずかな隙ができた。その隙をねじあけるように馬超隊は包囲を突破した。


『すいません、町費殿。どなたも通すなとの仰せにございます。』
『その言は聞き飽きた。今日という今日は通させてもらう。』
『おやめ下さいませ!それがしが殺されます!』
『心配いたすな。わしがちゃんと説明する。』
『そんな!町費様はご存知ないのです!お怒りになった馬超様がいかに恐ろしいかを!』
『馬超殿がそなたを殺すとは思えぬ。それに今の馬超殿は怒りとは無縁の御仁じゃ。』

766琉蹴:2010/08/18(水) 14:05:54
町費は半ば強引にそれがしを振り切り、邸宅に入っていった。
確かに今の馬超殿は殺すどころか、剣を持つ気力すらない。
自分には掛ける言葉が見つからない。
だが町費殿なら、という期待もあった。

『も、もちろん!謹んでお受け致します!誓って紫桑を殿の足下に組み入れてご覧にいれまする!第三軍団長などもはやどうでもよい!とにかく紫桑を落とす……孫呉に我が武を示してみせましょうや!』
急に大声が発されたので驚いた。馬超殿から出るはずもない、しかし声の主は紛れもない馬超殿のものだ。
急いで向かうと町費殿が出てきた。
『火は焚き付けた。はこの火を消すことなく燃やし続けられるかは馬超殿本人、そしてそなた次第だ。』
そう言って去っていった。
『琉蹴!』
室内で先ほどの変わらない馬超殿の大声がする。
『はっ。』
『軍議に参る。お前も付いてこい!』
『はい!』

初めて参加する軍議。紫桑攻略戦に参加する全武将が集まり、江陵で行われた。
「啄木鳥戦法」を採用すること、馬超を再び正規軍総大将とすることが、この場で正式に決定された。
もちろんそのようなことを知らされていないそれがしは驚くばかり。
意外なことに馬超殿が総大将であることに反論はなく、軍議は終わった。
『琉蹴、兵の準備を開始しろ。』
『象部隊ですか?』
『…いや軽騎兵を。オレは馬参殿と話がある。後は頼んだ。』
『はっ。』

最初に直接刃が交わされたのは、我ら馬超隊と周泰殿の部隊。
周泰殿の「突撃」に2000以上の兵がなぎ払われた。
しかしすぐに馬参殿、馬岱殿、袁奉殿の部隊が周泰を取り囲む。
1万余りいた周泰殿の隊は、今や900にまで減っている。
その大半は、馬参殿の象部隊の「乱撃」に蹴散らされた。

767琉蹴:2010/08/18(水) 14:06:50
『馬超!おぬしにわしの気持ちがわかるのなら……一騎打ちを受けよ!』
周泰殿が叫ぶ。
『どうされますか?』
『三か月前の…。』
馬超殿は意味深な表情で言葉を発した。
『え?』
『いや、受けよう。』
『九江の周泰じゃ!馬超殿、一騎打ちの申し出を受けてくれて感謝する!』
『言うな……始めよう。』
周泰殿はわずか四合で、馬から叩き落とされた。
『周泰殿を丁重に本陣までお連れしろ。』
やはり馬超殿は強い。
だが戻ってくる馬超殿には喜びのかけらもない。
『お疲れ様です。』
『ああ。』
『今、わかりましたよ。』
『…何をだ?』
『周泰殿の状況に御自分を映されましたね。』
『ああ、だがもう大丈夫だ。次に切り替えろ。』

涼軍は、再び城門にへばりついた。
孫策軍の焦燥とは裏腹に、涼軍に城門を破壊する意志はない。
「敵部隊の殲滅」―それが「啄木鳥作戦」の目的だ。

もっとも北寄りに布陣している馬参殿の象部隊は、韓当、朱治、そして太史慈の弩兵の集中攻撃を受けているが、崩れず1万程度は残っている。
損害が激しいのは、我が馬超隊、そして馬超殿のお父上、馬騰の軽騎隊だ。
ともに4500程度の兵しか残っていない。
抜群の移動力を誇る軽騎隊の弱点は、防御力が弱いことだ。

『馬超!』

768琉蹴:2010/08/18(水) 14:07:26
部隊の先頭で槍を振るう馬参殿が、同じく最前線で指揮を執る馬超殿に呼びかけた。
『いったん下がれ!ここは象部隊に任せるのだ!』
『まだだ、まだいける!』
『おぬしは総大将なのだぞ!おぬしが捕らえられたら、全軍が危機に瀕する!』
それは馬超殿もそれがしですらわかっている。
だが今退くことは矜持が許さない。
『1500だ!兵が1500を切ったら下がる!それまでは、わしの戦場はここじゃ!』
『馬超!』
『やらせてくれ!……これが西涼の馬家の戦い方じゃ!』
『……。』
馬参殿は何も言わない。
『馬参隊、前進!』
馬参隊がわずかに前に出た。
これで、馬超隊への攻撃を少しは緩和した。
馬参殿の意図がわかった馬超殿は馬参殿に向けて槍を大きく振ってみせた。

補給線外にいるため、手持ちの食糧が底を尽きた。
士気が大きく下がり脱走兵も増え始めている。
馬超隊の兵は800にまで減っていた。
『馬参殿、さすがに限界のようだわ。それがしは補給線内まで下がるが、後は頼む。』
『おう、頼まれた。任せよ。』
兵1500の馬騰隊とともに後退した。

出撃時率いていたのは14000の軽騎隊が、今はわずかに500騎。
配下部隊が1000を切った馬騰殿の部隊とともに、補給線内の森の中に潜んだ。
森の戦場に近い端に三騎、戦の趨勢をながめていた。
『まあ、前回よりはマシな働きができたでしょう。』
馬超殿の言葉に、馬騰殿は強く首を振った。
『少しは、などと……涼公が何と申すか知らぬが、おぬしは頑張った。そして戦果を上げた。部隊としても、総大将としても、だ』

769琉蹴:2010/08/18(水) 14:07:39
『父上からそう言われると、自信がつきます』
『もっと胸を張れ。おぬしは馬家の長子として、立派に務めを果たしたのだ』
馬超殿は微笑んだ。
いつものように戻った馬超殿にほっとした。

戦のあと馬超殿は絶対防衛都市である襄陽の守備を任されて、新野の劉備軍に睨みを利かせ、劉備軍が滅亡すると新野に移った。
しかし長らく攻略軍には加わらず、無聊を囲いながら第一軍の許昌侵攻の折に、宛の防衛に移るのだった。

以下本編へ続く。

770琉蹴:2010/08/18(水) 14:08:00
駄文をすいません。

771呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/08/20(金) 01:58:47
>琉蹴殿
upありがとうございます。
少年・琉蹴は、馬超の悩みや苦しみを間近で見つめながら成長してきたのですね。
馬超に対してひた向きな一方で、ボンヤリながらも馬超の限界を感じることができていた琉蹴ですから、今後は自分自身が悩み苦しむことで、大きく成長していくことでしょう。
ところどころに私の文章が入っていて、何だか懐かしくなりました。

ところで、本作のタイトルはどうしましょうか?
「我が眼のとらえし“錦”」…………とか考えてみましたが、腹案あったらよろしくお願いします。

772琉蹴:2010/08/20(金) 10:27:08
>>771殿下
お読みいただけたこと恐縮です。
あんまりいい文にはなりませんでしたが、ある程度形にはなったかな、と思います。
とはいえほとんど殿下の文を引用して書いたので、自分の文章で書けるように練習してみます。

タイトルは全く考えていなかったので、笑
わざわざ考えてくださって感謝です。
そのタイトルでよろしくお願いします。

773呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/08/20(金) 10:34:23
>>772琉蹴殿
了解です。
更新しましたので、改めてご一読ください。

スピンオフ「我が眼のとらえし“錦”」
http://www5.synapse.ne.jp/kabahiko/newpage1018.htm

774単鄭:2010/08/21(土) 08:44:50
>>772琉蹴殿
スピンオフ読ませていただきました。
琉蹴の視点からの馬超像が分かりやすく描かれていました。
馬超との関係や馬超に対する思いが伝わってきて良かったです。
呂砲殿下の本編内容が随所に登場し、懐かしくもなりました。

ただ、『以下本編へ続く』という終わらせ方が中途半端なのが残念でした。
(ストーリーの都合上仕方がないのは分かっています。)
本編の進行にあわせて、書き続けてほしいと思わされる良スピンオフです。

775琉蹴:2010/08/21(土) 12:34:20
>>774単鄭殿
ご感想ありがとうございます!

長く続けるより要所要所を占めていこうかな、と思ったので、このような形になってしまいました。
改行が多いのもそれ故なんです。
それと自分の文で書けていないなと思ったので、もう少し練習して、できるなら続きを書かせていただこうかなと思います。

776呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/08/24(火) 12:11:31
外伝「最強の七同志を決めるスレ」
http://www5.synapse.ne.jp/kabahiko/newpage1019.htm

>>774琉蹴殿
続編を楽しみにしております。
本編の馬超はどうにもヘタレっぽさが抜けないので、是非琉蹴殿の手で馬超の名誉回復を(笑

777楊偉:2010/08/25(水) 07:42:12
>殿下

お久しぶりです。
一旦の総括としての外伝、楽しく拝見致しました。最後の締めには笑わせて頂きましたよ!
本編呂砲の本心、殿下がどう描かれるのか楽しみにしています。私としては希代之殿達と違い、殿下が漢朝を復興して頂く事に微塵の疑いも持ってませんよ!

778殿下に似た傭兵隊長:2010/08/25(水) 22:24:21
>>琉蹴殿
本編琉蹴の初陣は割と早かったのですね。
琉蹴個人の考えや思いを入れるともっと良くなると思います。
続きを楽しみにしています。

779呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/08/25(水) 23:21:04
>>777楊偉殿
以前までは「『漢朝中興の功臣・呂砲』より、『簒奪者・呂砲』の方が面白い展開になるよなー」とボンヤリ思っていたのですが、「漢朝の忠臣」として中華を統一してめでたしめでたし、とする必要はないことに最近気付きました。
いったんそう気付くと、あんな展開こんな展開と色々思い浮かんできてしまいまして(笑
以前にも書きましたが、両方やりたい気分です(笑

780琉蹴:2010/08/27(金) 22:35:33
>>776殿下
自分の描いた馬超もけっこうへたれてますけど。笑
続きを書くことがあればかっこいい馬超を書きたいですねぇ。

>>778殿下に似た傭兵隊長殿
魏公出師〜その三〜で書かれてましたのでそれを参照にしました。
とりあえず書き方は”琉蹴目線”で書いたのですが、自分の文ではなく、殿下の文を引用したのでそういう部分が欠如していました。
次回は注意しますね。

781真衣:2010/08/28(土) 10:11:30
>>779呂砲殿
>(中略)めでたしめでたし、とする必要はない
確かに三国志自体悲劇ですから、その方が自然ですね。
結局統一するのは魏でも呉でも蜀でもなく晋ですし。
晋もその後すぐ分裂するので。
分裂?
そういえば涼も分裂するとか……。
(涼王の圧力により話が中断されましたww)

私もスピンオフ書きたくて模索しているのですが、
すでに動かされている他人のキャラクターを動かすのって
とてつもなく難しいことに最近気付きました。
自分のキャラクター動かす方が何倍も楽です(汗)。

琉蹴殿、ついに物書きの仲間入りですね(笑)。
なかなか自分の思うとおりに文章を書くのは難しいと思いますが、
そのうち色々書きたくてうずうずしてきますよ。
どんな話を書くにしても、何かを文章にするということは、
それだけでその人の人間性が蓄積されると私は思っております。
趣味として続けていってほしいと思います。

782琉蹴:2010/08/28(土) 23:08:25
>>781真衣殿
仲間入りさせてくださいますか。笑

自分の頭の中のストーリーと文章のニュアンスがちょっと違ったり、ギャップがすごいです。
なんといっても参考にしている方の文才がすごすぎるのでさらに難しいです。笑
これから書き溜めてみますね。

783呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/08/29(日) 20:48:08
>>780琉蹴殿
如何に馬超をかっこよく書くかで、今迷走している状態です。
やっぱり馬超は、カッコよくなくちゃいかんと思うんですが、本編ではどうにも損な役割が定着してしまったみたいで、ここから脱却させるのは一苦労になりそうです。

>>781真衣殿
涼が分裂するもよし、呂砲が功臣の粛清にはまりだすもよし、逆に呂砲が誰かから殺されるもよし。
いずれにせよ、物語は終わり方が大切と常々思っているので、読み手の皆さんの印象に強く残るような終わり方にしたいですね。
その前にまず、馬超を何とかしなきゃなりませんが(笑

>すでに動かされている他人のキャラクターを動かすのってとてつもなく難しい
本編内で行動描写が描かれた登場人物を動かすのは、確かに難しそうですね。
大月氏の馬商人殿や成抗殿がされたように、書きたい登場人物の本編では行動が触れられていない時期に焦点を当てるとやりやすいのかもしれません。

784琉蹴:2010/08/29(日) 22:30:04
>>783殿下
北方の様にカッコイイ馬超もいいですが、本編の様に人間味の出ているへたれた馬超もいいと思うんです。
本編琉蹴からしたらカッコイイ馬超でいてほしいんでしょうが、外の人はへたれた馬超がいいです。
だってへたれじゃないと支えがいがない!笑
完璧な馬超だったら琉蹴のいる意味がないし、活躍の場がないですし。笑
自分がスピンオフやらネタふりやらでカッコイイ馬超にしていくのでそのままの人間味のある馬超をお願いします。

785呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2010/08/31(火) 09:37:22
>>784琉蹴殿
>だってへたれじゃないと支えがいがない!笑
なるほど!
この視点はなかったワ(笑

786呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/02/12(土) 00:04:15
「野望乱立(その四)」
http://www5.synapse.ne.jp/kabahiko/newpage706.htm
ほぼ一年ぶりの本編更新です。
去年はほとんど更新できなかったので、今年は少しペースアップしたいものです。

787大月氏の馬商人:2011/02/12(土) 13:36:42
更新お疲れ様です。
久しぶりですので、読み手側もリハビリになりました(笑

最後においしいところを楊丙殿がすべてかっさらっていった感じですね。

788張冨:2011/02/12(土) 20:14:37
お忙しい中、続編作成お疲れ様でした
単鄭殿の一族にそんな設定を作るとは
今後の伏線になるかも
それと成抗殿とは種族の壁を越えて刎頚の友になりそうな予感?
張耳と陳余を思い出しました
あれ?この二人最後に・・・・

789琉蹴:2011/02/14(月) 00:29:22
>>786殿下
お疲れ様です。
お忙しい中の更新ありがとうございます!

馬超殿の危機フラグが立っている肝心な時にお傍にいれないとは…。
次回の更新を楽しみにしております。

790俸仕 ◆GmgU93SCyE:2011/02/14(月) 20:11:57
更新お疲れ様です。
馬超と成抗殿が戦ってしまうのですかね。。。
あと馬休がいましたが、馬休じゃなくて馬鉄では??

791呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/02/15(火) 03:24:24
>>787大月氏の馬商人殿
自分で書いといてアレですが、本編楊丙ってけっこう使いどころがオイシイキャラのように思えてきました(笑

>>788張冨殿
成抗に楊丙に単鄭と、西涼勢の登場人物って他の勢力と毛並みが異なるためか、私の中でも印象が強い人たちになっています。
馬騰の叛乱ネタは当初、「西涼で叛乱を起こした馬騰は、○×の軍勢に鎮圧された」程度で済ませるつもりだったのに、よくもまあここまで広がったものと半ば呆れています(笑

>>789琉蹴殿
去年は本当に「アホじゃねーか?」と何かに毒づきたくなるほど忙しかった一年でした。
今年は琉蹴殿も含め、多くの登場人物の話を書けるよう頑張ります。

>>790俸仕殿
ア、ホントだ。間違えとる。。。
早速訂正しました。感謝。

792韓玄四代目:2011/02/15(火) 18:22:36
殿下忙しいところ更新お疲れ様です。
少し時間が空きましたか?

しかしここで「赤眉」が来るとは光武帝も吃驚ですね(笑)
それにしても西涼組みは人間臭くて良いですね。
単鄭殿と成抗殿の居酒屋でのやりとりや、楊丙殿が女に繊細というのが実に大好きです。
次回も楽しみにお待ちしています。

793呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/02/17(木) 23:19:18
>>792韓玄四代目殿
最近落ち着いていたので、イイゾイイゾと思っていたのですが、またぞろ忙しくなってきてしまいました。
深夜帰宅、夜明け前に出発という日々が続いたため、今日久しぶりに10時過ぎに帰ると、チビから「パパ、久しぶりー!」と。。。
今週末はA市の議会リコール住民投票、来週は新燃岳警戒班に編入と、けっこう厳しくなりそうです。
仕事に使ってもらえるうちが華、と自分に言い聞かせるのも、いい加減しんどくなってきました(泣

794成抗:2011/02/20(日) 19:39:32
>呂砲殿下
更新お疲れ様です。自分の考え出した人物=自分の分身が生き生きと動いている姿を見ると、
嬉しいやら恥ずかしいやらですね。外れ者の意地を見せてやると大いに意気込んでいる姿が
目に見えるようです。単鄭殿との旧交も温める間もなく、事態はより大きく動いてますね。
これからどうなっていくのか楽しみです。

>張冨殿、琉蹴殿、俸仕殿
馬超と戦う…ですか。外の人の意気込みはともかく、中の人は「500で襲っても、無双モードに入られたら
どうしよう?」とガクガクブルブルしております(笑)
そんな中の人の思いも、次の書き込みでネタ振りしてみようかと思います。

795成抗(ネタ振り):2011/02/20(日) 19:57:51
望外だな。成抗は小栗帽を走らせながらそう感じていた。
自分を取り囲む500騎は行軍速度としては、ほぼ限界の速度を出しているが、小栗帽と楊丙の愛馬にとっては
せいぜい6割程度の力といったところか。
楊丙は馬超と自身の率いる兵への怒りを隠そうともせず叱咤しているが、成抗は顔だけは厳しくつくりながらも、
内面の動揺を押し隠していた。

第一の望外は小栗帽を得ていたこと。それにより、風を切るような速度においてすら、小栗帽自身の頭のよさと
足の速さで勝手に動いてくれるために、このようにぼんやりと考え事をすることができる。

第二の望外は楊丙が己の要請に応じて動いてくれたこと。この男、自身と自身の率いる兵を馬騰直下の独立軍と
することをこちらに飲ませたゆえに、建前上では軍祭酒の己といえど、命令というよりは要請に近い形になる。
もっとも、成抗は馬騰の名代として命令することもできるのではあるし、楊丙が建前などを重視する男ではない
ので、こちらの言うことを聞いてくれたというのは、彼自身が納得して動いてくれているのであろう。

第三の望外は、馬超がわずかな供回りしか連れていないということ。いくら馬超が常識では測れない武勇を誇ると
いえど、こちらが連れているのは西涼においては馬騰直下の近衛を除けば、まず最強といって良い楊丙の鉄騎
(だった)部隊である。この500で囲ってだめなら、それが千でも同じことであろう。一人に一度に切りかかれる数は
そう多くない。500で駄目だからと数を増やせば、馬超が人の波にまぎれて逃げやすくなるというだけのことだ。
覚悟を決めた500なら全員相打ち狙いもやろうと思えばできるが、千で囲って100が切られれば兵が浮き足立って
壊走しかねない。(続く)

796成抗(ネタ振り):2011/02/20(日) 20:19:10
ああ、久しぶりの3連投。長文ネタ振りを失礼しております。

(続き)
500で囲めば勝てる…かもしれない。だが、勝ってどうする。成抗の頭にはそれがあった。
馬超が結局、呂砲に膝を屈したと聞いたときには、再び会うことがあれば絶対に殺してやると
怒り狂ったものだが、実際に殺せる(かもしれない)機会が訪れたときに、このように動揺するとは
考えてもみないことだった。
結局は中華の犬になった馬超をここで殺す。だが、それによって喜ぶのは誰か。
長安の郭嘉であり、洛陽の郭図公則だろう。自分たちはどうか。袂をわかったとはいえ、
西涼の英雄を殺す。こちらの兵の中にもそのことで動揺するものが出るかもしれない。
まさか、死を覚悟した間者かとも考えてみるが、馬超はそのような捨て駒に扱われる自分を認めることは有るまい。
となると、馬騰を呂砲になびかせるために説得しに来たか。これが一番ありそうなことだ。
今更、馬騰が漢人になびくとは考えたくないが、馬超にしてみれば息子の自分が説得すれば目はあると
考えるのもありえるだろう。それに対して、どのような返答をするか。問答無用で殺そうとすれば、
こちらの大義名分の無さをしらしめるだけではないのか。そして、殺そうとして逃げられれば天下の笑いものだ。
そんなのは、郭図公則だけで充分であろう。500で襲ってほとんど相打ちだったというのも、あまり喜ばしい話でもない。
情勢を考えるに、こちらは馬超一人を斬ったところで、呂砲たち七同志(正確には郭図公則をのぞいた6人)に
勝たねばならないのだから。だが、逃がせば今度は軍勢を引き連れて親子で殺し合いをすることになる。…それだ。
「漢人どもめ、『忠』は『孝』よりも尊し、などと言うが親子の殺し合いなど禽獣さえしない。それをわからせてやる」
このことを馬超に漢人どもにたたきつけてやろう。お前たちの言う大義名分が親子での殺し合いをさせるのだ、と。

797成抗:2011/02/20(日) 20:21:01
と、ネタ振りだけでこんなにも長くなりましたが、色々と悩んだ結果
馬超に「お前が呂砲に『牛後』と成って従ったのはもはや言うまい。だが、お前はそれで親殺しになるのだ」
と言うことをたたきつけて、せいぜい彼の動揺を誘うと共に、そんなことをさせる漢人のあがめる倫理が
わるいのだ、と自身の兵を高ぶらせることにします。

798単鄭:2011/02/21(月) 01:04:41
>>呂砲殿下
更新お疲れ様です。まさか単鄭が赤眉軍の子孫という設定になろうとは!
驚きました。なかなか味のあるキャラに仕上がっていて良かったです。
ただの酒場の主としての面もありますが、一流の暗殺者であり、熱い信念を持っていますね。
底の見えない存在感が今後どうなっていくのか期待大です。

799単鄭:2011/02/21(月) 01:24:52
ではネタ振りもさせていただきます。

「排漢」の旗印の下いかなる物ができあがるのか、それはさだかではない。
しかし、久方ぶりに自分が興奮していることを単鄭は感じ取っていた。
だが、商人としての嗅覚が全面的に成抗を支持することの危険性を嗅ぎ取る。
「馬超発見」の情報をどのように利用するかを見て、協力するかどうかを決めるとしよう。
方針を固めた単鄭は弟を呼び寄せた。
「おまえに頼みがある」
「どのようなことでございますか」
「馬超と容貌の良く似た者を探し、目星をつけておいて欲しい」
「なぜでございますか?」
「馬超が武関を少数で突破するという策は相手に知られた時点で破綻したに等しい。相手がそれを見逃すはずがない。もし馬超が死んだとなれば士気は地に落ちる。そうすれば長安が落ちる可能性は限りなく低くなり、呂砲軍に大きな損害を与えたに等しいと言えるだろう」
「なるほど、しかしなぜ馬超の影武者を探すのです?」
「今話したことは、呂砲側が考えるであろうことだからだ。もし、馬超が発見されたことを知れば相手は不安に陥るだろう。そして、馬超の死を恐れるはずだ。しかし、おそらく成抗はイレギュラーなことが起きない限り馬超を殺さないはずだ。あいつはそういう男だ」
「だとするならば、どうなさるのですか?」
「馬超の居場所を知った時点で情報戦ではこちらの圧勝だ。これを義にかまけて利用しないのは愚かだ。相手はこちらが馬超を殺せずとも、殺されなかったという確証を得られないのだから」

800単鄭:2011/02/21(月) 01:40:34
(続き)
「連絡の取りようがなく、小道を抑えてしまえば、馬騰が反乱をおこさない限りは相手は情報を得られないだろう。したがって、付け入る隙ができる。成抗はそれを見逃さないはずだ。呂砲軍が立ち直れば天下の趨勢はほぼ決まる。そのためにはここでは郭嘉に協力せざるを得ないはず。必ず敵を動揺させる策を考えるはず」
「まさか、それは影武者の首で動揺させる策ですか?」
「稚拙だが効果はあるだろうな。ばれれば、士気は回復するだろうが、馬騰の身辺を抑え、馬超と本隊との分断を図れば情報は錯綜するはず。そこに立ち入る機会も生まれようというものだ。だが、これはあくまで一つの可能性に過ぎない。ほかに何通りも相手の動揺を誘う策は存在する。いざとなれば臨機応変に対応できるように、準備だけはしておくべきだ。」
「了解いたしました。しかし、兄上にしては珍しいですね。どこかの勢力に接近することは今まで控えてきたことではありませんか?」
「あぁ、そうだな。だが、期待してしまうのだよ。あいつにはな」そう言って単鄭は眉を撫でた。

うむむ、良く分からないネタ振りになってしまいましたね。経験が浅いのでお許しください。
単鄭の顔グラは男の1Fでお願いします。あと、弟の名前を決めていただけると幸いです。
次回を楽しみにしています。

801呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/02/21(月) 22:26:17
>成抗殿
おお、長らく更新していないこともあって、随分久しぶりに頂く連投ネタですね(笑。感謝です。
同志と信じながら、成抗の立場から見れば自分を「裏切った」馬超との対面です。
本編成抗もさぞや熱くなることでしょう。
ムフフな場面でおあずけを喰らった鮮卑隊の隊長ともども(笑

>単鄭殿
ネタ振り感謝です。
今後の更新の参考にさせていただきます。
顔グラもUPしましたので、ご確認ください。
弟の名前については……「単和」でどうでしょ?
明代の武将にして大航海家の鄭和から、兄弟の名前を振り分ける形にしてみました。

802琉蹴:2011/02/23(水) 01:10:48
>>794成抗殿
琉蹴がこの場にいればこの前書いた文を言い返したいのですが、無理そうですね。。。

小説の練習としてこの後の展開を想像で書いてみようかな。

803呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/02/24(木) 21:29:28
>>802琉蹴殿
琉蹴殿の当時のネタを本編馬超が言い放つ、という手もありますゾ。

804琉蹴:2011/02/24(木) 21:59:42
>>803殿下
確かに琉蹴が言うとちょっと違和感があるんですよね。
馬超が言った方がしっくりします。
ためしに今後の展開を書いてみたのでお読みいただけますか?

805呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/02/24(木) 22:34:37
>>804琉蹴殿
面白そうですね。
せっかくなので、UPは「七同志萌えを語るスレッド」の方にお願いします。
後の私の更新分と読み比べるのも面白いでしょうし、あるいは「管理人、パクリしまくってるじゃん!」な展開になってしまうことも(笑

806琉蹴:2011/02/24(木) 22:44:27
>>805殿下
それ、自分も思いました。笑
というより、書いたことで殿下の豊富な発想を狭めてしまう可能性もありますからね。
今アップします。

807韓真:2011/02/27(日) 09:58:09
誰かいない?

808呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/11/27(日) 21:08:53
「野望乱立(その五)」
http://www5.synapse.ne.jp/kabahiko/newpage707.htm
かなり短いですが、何とかUPできました。
それにしても、更新のペースがめっきり落ちたなぁ。。。

809成抗:2011/11/27(日) 21:57:06
更新お疲れ様です&お久しぶりです。

リアルの私はちょっと生活環境が変わったところもありましたが元気です。

馬騰のおおらかさには、董和と同じように最初はガッカリしながら読んでいたのですが、
後半になってそのおおらかさこそが、視野を広くして考えることを教えられた気分です。
外の人としてあえて批判をするならば、
「しかしながら御大将、勝てそうにない相手が来たから逃げるのでは、信用とは別に
軍全体に負け癖が付いて勝つものも勝てなくなります。踏みとどまって欲しいとは
もうしませぬが、勝てる場所というものは必要ではござらぬか?」
というところでしょうか。
流浪を繰り返していた劉備に国がなく、赤壁の勝ちに乗じる形で足場を作ったからこその
蜀があったように、どこかで一発大きく勝ちたい、とは外の人も考えていることでしょう。

さらに後半…
ううむ。外の私はあの場でなんと言うべきか
「ええい、裏切り者。貴様のような奴はこの俺が切ってやる!」と
問答無用で切りかかって返り討ちに会う未来が見える(笑)

外の人が馬超と冷静な話し合いは難しそうです… 国を作ることの妄執にとらわれすぎているような。

810呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/11/29(火) 21:31:27
>>809成抗殿
「国とはどのようなものか」と考えた時、本編成抗は案外、董和と同じように、漢的な捉え方をするような気がしています。
情報量が限られたあの時代において、本編成抗たちが参考にできる最大の材料は、彼らにとって一番身近な、漢人が造ってきたものとならざるをえないからです。
その意味では、「国を造るんだったら、今までみたいに逃げてばかりじゃダメっスよ」という本編董和の意見具申は、決して突飛なものではなく、極々常識的な内容なのでしょう。
でも、董和のあの進言に納得してしまったら、本編馬騰が「普通の人」の枠に収まってしまうような気がしたんです。
私としては、馬騰にはいつまでも「叛乱大好きヤンチャな西涼の雄」でいてほしかったので、あんな感じにしてみました。
ただ、「んじゃあ、どういう形の国造りを目指すのよ?」と聞かれても、本編馬騰は多分、明確なイメージを持っていないような気もします(笑

811参露の中の人:2011/12/03(土) 22:21:14
更新きてたー

中の人の仕事が変わって約1年半
その間に体重が10kgほど落ちますた。ウエストのサイズも10cm近く変わった…

なのにBMIは25を下回らない…orz

うん、いいや。役柄としての参露が激務で痩せたという事にしておけば…

812琉蹴:2011/12/04(日) 18:29:22
>>808殿下
更新お疲れ様です!
ついに父子相まみえましたね。
次回、成抗殿がどのような行動をとるのか、楽しみにしてます!

月末までちょっと忙しいのですが、終わったら自分もまたネタを書いてみますね。

813張富:2011/12/06(火) 01:33:50
お久しぶりでございます
殿下がリアル多忙な中での更新、お疲れ様でした
今後も応援してます

814単鄭:2011/12/06(火) 01:55:21
読み応え抜群の展開ですね
忙しい中本当にお疲れ様です
続きが気になってうずうずしてしまいます!

815殿下に似た傭兵隊長:2011/12/06(火) 19:19:31
更新お疲れ様です。
今回の馬親子の会話と乱入は後世歴史書に書かれてそうですね。
国とはと聞かれたら大体の人は董和と同様の事を答え、同じ評価をしたと思います。
ええ、物の見事に引っ掛かりましたよ。

816呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/12/09(金) 22:23:13
>>811参露殿
>役柄としての参露が激務で痩せたという事にしておけば…
ありえない。
第二軍分裂の真っ最中、胃腸炎に苦しんでもおかしくない環境で変わらぬ体躯を誇り続けた参露が、激務「ごとき」で痩せるなんて(笑

>>812琉蹴殿
よくよく考えてみれば、馬騰・馬超親子の会話って、第二次赤壁の役の終盤、後退した森の中で交わして以来、ってことになりますかね。
親子の対決という形ですが、馬騰と馬超、いずれも情けない描写にはしたくないだけに、次にどうするか、頭を抱えています(笑

>>813張富殿 >>814単鄭殿
「どうしようもないほど忙しい」という状況からは脱出できたのですが、いったん更新のペースが止まると、元に戻ることがなかなか難しいです。
仕事や義務ではない、あくまでも趣味であるサイトを行う上でも最も大変なのは、「続ける」ことなんだナーと今更ながらに実感しています。

>>815殿下に似た傭兵隊長殿
本編が完結したら、外伝でやってみたいんですよね。「後世歴史書」ネタ。
しかし、今のペースではそれがいつになることやら、さっぱり見当がつかないので、もうちょっと更新ペースを上げられるよう頑張ります。

817参露の中の人:2011/12/17(土) 11:03:24
心労が胃腸炎ではなく過食症に発展すれば体重は増加の一途を…


…そうか。痩せたのは王布羅舞とのかけっこが原因か。そうかそうかこれで納得…するわけねー

818呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:24:10
>ALL
長年に渡って使用してきたホームページビルダーが、諸般の事情により、使えなくなってしまいました。
新しいホームページビルダーを購入予定ですが、ちょっと目途が立ちません。
その一方で、「野望乱立(その六)」は更新できるところまでに仕上がりました。
上がった原稿を放置しておくのもアレなので、いったん掲示板にupし、新ホームページビルダーの準備が完了次第、再びサイトに更新します。
まるで2ちゃん時代に帰ったようだ(笑

819野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:25:11
━━叛乱発生から八十一日、天水。馬騰軍本営
宛で盃を交わした成抗がその後、父の挙兵に大きく関与したのだろうとは、無論馬超も承知していた。
だから馬超は、父と対面するその直前まで、成抗が父の傍らにいるものとばかり思っていた。
時の経過から考えて、馬超の自立断念の報は、既に成抗の耳にも入っているはずであり、あれほど挙兵に熱を上げていた成抗が、自分の「裏切り」にどれだけ怒っているかも容易に想像できた。
これを退けた上で、父を説得しなければならない。
相当大変だろう、と覚悟していたところが、対面した父の傍で側近として控えていたのは、初めて見る文官一人だった。
その瞬間から、馬超の頭から成抗のことは消え失せ、隠密行の最大の目的である、父への説得へと気持ちを切り替えていた。
そうしたところで、この「忘れていた男」がいきなり現れたのだから、さすがの馬超も驚いた。
さらに驚いたのは、仁王立ちで自分をにらみつける成抗の後ろから、人相の悪い大男が「飛び出す」という表現そのままに突進してきたこと。
「馬超ーっ! てめえっ、ぶっ殺すっ!」
叫ぶや否や、いや、叫びながら、男は槍を馬超に構えて突っ込んできた。
意表を突かれたことと、体は馬騰の方を向いていたことで、馬超には剣を抜く暇がなかった。
だが馬超は、幾多もの修羅場を自らの膂力でもって潜り抜けてきた、この時代における超一級の武人。
考えるよりも先に、体が反応する。
体に触れるかどうか、というギリギリのところで槍の切っ先を交わし、己の拳に渾身の力を込め、男の顔面にめり込ませた。
あえなく後方に吹き飛ばされた男を、成抗が反射的に受け止める。
「そこに直れ、裏切り者が!」
成抗は、あっさり失神したその男を打ち捨てると、片手で剣を抜いた。
「よもや、わしにまでその薄汚れた拳を見舞うとは思うまいな!」
そう叫んで剣を振り上げた成抗だったが、切りかかるまでは至らなかった。
董和が、そのやや太めの体型からは想像できぬ素早さで、成抗と馬超の間に立ちはだかったからだ。
「軍祭酒! 馬超殿は使者として参られた身! これを斬ること、絶対能わぬ!」
勇気ある行動、と称するに十分な董和の対応だが、今の成抗は、これに感銘する精神状態にはない。
「一緒に斬り殺されたくなかったら、どけ!」
ズイ、と一歩前に踏み出し、成抗は今度は董和を睨み付けた。
「俺には、こいつを殺すべき理由がある!」
成抗の眼差しと声に、董和は絶望的な気分になった。
過去、馬超と成抗の間にどのような経緯があったのか知らない。
知らないが、成抗の怒りが董和の弁舌如きで収まるものではない、ということはわかる。

820野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:26:27
それでも、ここで馬超を死なせるわけにはいかない。
使者たる馬超が殺されたとなれば、涼王は確実に、こちらを「潰すべき敵」と見定めてしまう。
そうでなくとも、西涼軍は弱小軍閥に過ぎない。
強大で、他の勢力から恐れられる存在ならまだしも、吹けば飛ぶような小勢力であるくせに、あまつさえ「使者を殺す」所との評が伝われば、今後西涼軍に交渉を持ちかける勢力など無くなってしまう。
それは、戦略の幅を自ら狭めることとなる。
当然の理だ。
しかし、今の成抗は、その理すらわからない…………いや、「知ったことではない」という精神状態にあるらしい。
脳の大半を感情に支配されている者に対し、理は無力だ。
(どうすればいい?…………)
事態が極めてまずい方向へ向かっていることを感じつつ、董和は必死で、打開の可能性を頭にめぐらせた。
そして、董和がその糸口を見つける前に、馬超が董和の肩に手を置き、横へ押しやった。
「成抗」
董和の方を一切見ることなく、馬超は口を開いた。
その表情に、曇りはない。
「俺の人生は、俺のものだ」
ゆっくりと剣を抜く。
董和には、馬超の体から、ゆらりと何かの気が湧き上がったようにも見えた。
「よって、貴様に殺されるべき理由など、俺にはない」
絶叫が上がった。
成抗だ。
獣のような声、そして顔。
唯一残った左腕だけで振り上げられた剣が、馬超に襲い掛かる。
ガキンッ、という耳障りな金属音。
成抗の撃剣を、馬超は「無造作」とも呼べる動きで受け止めた。
互いの息が吹きかかる間合い。
「事情が変わったのだ、成抗」
目の前の成抗に、馬超は静かに言った。
開き直りではない、ということは、成抗にもわかった。
馬超の目には、「哀」の色が浮かんでいたから。

821野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:27:41
馬超はそのまま、剣を持った右腕を目にも止まらぬ速さで振り上げた。
成抗の剣が宙を舞い、派手な音を立てて床に転がるより前に、馬超の剣の切っ先は、成抗の首筋にあてがわれていた。
「最初は、おまえと話をするつもりだった。だが、無理らしい」
馬超は言った。
「おまえを殺す。父を唆した張本人として。さすれば、涼王に対する言い訳も立つ。父を死なさずに済む」
成抗は、動けなかった。
首元に感じる剣の冷たさ故にではない。
馬超の言っていることが、理解できなかった。
「なぜだ、馬超」
これまで、怒りだけで発せられていた成抗の声に、別の感情が混じる。
「この国の歴史に、西涼馬家の名声と自分の生き様を、深く刻みつけてやる…………宛でおまえは、そう言ったはずだ。俺は今でも、はっきりと覚えている。その言葉も…………そして、そう語った時の、おまえの顔も」
成抗は、泣きたかった。
俺が知る馬超は、そして俺が大好きだった馬超は、決して「飼い犬」などではなかった。
自分の足で立ち、悠然と地平線の彼方を見やる姿が良く似合う、誇り高い、まさに成抗が理想とする「羌の男」だった。
それなのに、何故?
何故、こうなった?
宛で語り合ってから、まだ三月も経っていないではないか。
一体何が、おまえを…………「錦馬超」を堕落させた?――
それはあくまでも、成抗の言い分、思いであり、馬超が置かれた厳しい立場やその苦悩を察したものではない。
それでも、成抗は情けなかった。
「事情が変わったのだ」
馬超は、同じ言葉を繰り返した。
「おまえと同じ夢を、共有すること…………俺は、それが許されぬ身となった。いや、その道を選んだ」
馬超は何かに耐えようとし、そして何かを振り払おうとしていた。
剣を握る腕に、力を込める。
これで、終わりだ。
しかし、馬超が次に及ぼうとしていた行為は、「超、取引といこう」という、感情の高ぶりなど一切伺わせない一言で封じられた。
馬超が振り返った先の馬騰は、椅子に足を組んだまま、自分を見下ろしていた。

822野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:28:46
「おまえが武関攻めの軍に帰り着くまでの間、おまえとその郎党に危害は加えぬ。おまえがここにいる、という報も、長安方には伝えぬ」
馬騰は言った。
「その代わり、成抗を斬るな。こやつがいなくなると、何かと困る」
その言葉に、馬超も、そして成抗も、ハッとした。
「父上!」
剣先で成抗を封じつつ、馬超は叫んだ。
「これだけ申しても、父子相打つ事態を望まれますか?!」
「我が子と戦いたいとは、さすがにわしも思わぬよ。思わぬのだがな、超よ。武人・馬孟起と雌雄を決したい、とは思う。やたら、血が騒ぐ」
馬騰の言葉に、馬超も成抗も董和も、呆気に取られた。
――血が騒ぐ
それは、親子の情とも、勢力の長としての責任感とも、まったく無縁の言葉だった。
「フと思ったのだ。西涼馬家について語られる時、人が最初に思い浮かべる人物は誰なのであろう、と。わしはわしで、自分の名声には自信を持っておるから、今までそんな思念を持ったことなど無かった。だが、久しぶりにおまえと話してみて、おまえもなかなか語るようになったと知った。そして、少し焦りを覚えておる。このままでは、後世の人間たちはわしのことを、『馬超の父』とだけ認識し、語るのでないか、と」
馬超たちは口を挟まず、一言も聞き漏らすまい、と西涼軍の総大将を凝視している。
馬騰は今、西涼軍の今後に関する極めて重要な事柄を話そうとしているのだ。
ただ、その重要性を考えるなら、馬騰の声は不釣り合いなほどに淡々としていた。
「そうなったら、つまらぬ。わしは、わしだ。西涼の馬騰だ。であるならば、わしは生あるうちに、後世の者たちに実力でもって証明しなければならぬ。西涼馬家を代表する人物が誰であるかを」
「それが、親子で血を流す理由にございますか?」
剣先を成抗に突き付けたまま、途方に暮れたように馬超が尋ねた。
対する父の答えは、「悪いか?」
途端、馬超は吹き出した。
そして、そんな自分に驚いたように、慌てて笑みを引っ込める。
馬超は、父の顔をもう一度、見た。
小さく息を吐き、そのまま沈黙。
父の言葉を、心の中で噛み砕いているらしかった。
やがて馬超は、ポツリと「父上らしい」と呟いた。
そして、ほれぼれするような鮮やかな剣捌きで、剣を鞘に収めた。
自由になった成抗だが、それを馬超を殺す好機として使うことはなかった。

823野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:29:28
成抗は気付いていた。
馬超の声から、「哀」と評すべき質が消え失せ、むしろ「喜」とでも称すべき色が帯びていることに。
「失礼ながら、父上がかくも面白きお人とは、これまで存じておりませなんだ」
馬超は言った。
「しかし、父上。これは派手に致さねばなりませんぞ。せこい戦さをしようものなら、そもそも西涼馬家の名自体が歴史に埋もれかねませぬ」
息子の言葉に、父はニヤリと笑った。
それ以上は何も言わず、「出ていけ」とばかりに手を振る。
馬超は拱手した。
決別の礼。
退出間際、チラリと成抗を見る。
「いずれ、な。成抗」
それだけ言って去っていく馬超に、成抗は声をかけることも、無論、斬りかかることもしなかった。



意識が戻っても、楊丙はしばらくの間、現状を理解できなかった。
ここはどこなのか?
なぜ自分は、城と思しき建物の廊下で寝ているのか?
そういや、えらく顔面が痛い。
ン、これは鼻血?
なんでこんな…………。
「グ…………グ…………グゥゥアアアアアアアアア!」
いきなり叫び声を上げたのは、思い出したからだった。
自分に拳を叩きつける瞬間の、あの男の顔を。
立ち上がった楊丙は、方向もわからぬまま滅茶苦茶に城内を走り回った。
そして、並ぶ部屋の扉を片っ端から蹴り開けていく。
それぞれの部屋にいた者たちの悲鳴や怒声を完全に無視し、狂ったようにあの男を探す楊丙。
その蛮行が収まったのは、「馬超っ! ここか!」と叫んで押し入った部屋が、馬騰の執務室だったため。
「無礼者!」と鋭く叫んだのは、董和とかいう名の文官だった。
「おうっと、御大将! こいつは御無礼を!」
楊丙が慌てて頭を下げたのは、董和の叱責に恐れ入ったからではない。
「傲岸不遜」という言葉をそのまま人間にしたような楊丙も、西涼の雄として辺境の民にも名高い馬騰には、相応の敬意を払う。
「おう、鮮卑。超ならもう、ここにはおらぬぞ」

824野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:30:05
馬騰は楊丙の無礼に怒ることもなく、卓に杯を置いた。
顔が赤いのは、けっこう飲んでいるかららしい。
「おらぬ?…………ああっ、もう成抗の野郎が斬っちまったか! クソッ!」
「あのような場なんぞで斬るものかよ」
頭をかきむしる楊丙を見て、馬騰は愉快そうに笑った。
「超は我が息子にして、名立たる武人ぞ。正々堂々たる野戦で斬ってこそ、我らの武威も示せるというもの。違うか、鮮卑?」
そう言って馬騰は、手酌で盃を満たすと、心底美味そうにそれを飲み干し、再び笑い声を上げた。
まったく話が呑み込めない楊丙は、やや呆然としながら董和の方を見た。
馬騰の傍に立っていた董和は、楊丙の視線に気付くと、何とも形容しがたい表情になって天井を見上げ、そして楊丙を無視した。


成抗を見つけるのに、けっこう時間がかかった。
最初は、率いてきた軍馬の待機場所に戻っているものと思ったが、ようやくその姿を認めたのは、城壁の上だった。
「ここにいたのかよ」
捜し疲れた楊丙は、東側の平野を見据える成抗の隣りにドサリと胡坐をかいた。
「馬超を逃がしたんだってな。何やってんだ、まったく」
文句を言う楊丙に、成抗は面倒そうに言った。
「彼奴はあそこだ。追いたければ、勝手にしろ」
「エ?! どこだ!」
成抗はすっと東の方角を指差した。
その先には、数騎の騎馬隊が小さく見えた。
「あの野郎! このまま生かして帰すか!」
憤然と立ち上がった楊丙は、踵を返すと、猛烈な勢いで階段を駆け下り…………そして、ほどなくして戻ってきた。

825野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:30:33
「おい、旦那よお」
頭だけを出して、楊丙が尋ねる。
「何だ?」
「いいのかよ」
「何が?」
「だから。あいつを逃がしちまって、いいのかよ」
「一人で追うのが怖くなったか?」
「馬鹿言うない。俺は鮮卑の楊丙だ。あいつが半端なく強いってことはよーくわかったが、それとこれとは話が別だ」
「なら、行け。俺のことは気にするな」
「そういうわけにはいかねえ。馬超は旦那を裏切ったんだろ? 俺なんぞより旦那の方がよっぽど、あいつに恨みがあるはずだ。それなのに、何で追わねえんだ?」
「御大将の命令だからだ」
「腑に落ちねえ。命令だろうが何だろうが、旦那は自分が納得しなければ無視するに決まってる」
「決めつけるな」
成抗は苦笑した。
「納得してるのさ。だから、追わない」
自分の心の内を説明したのは、 この粗野な男が、意外と人の機微に通じていることに驚いたからだった。


西涼馬家を代表する者の座を賭けての、戦い。
戦さを起こす理由として、ここまで愚かなものもそうはあるまい。
そんな戦さで死んでいく兵も哀れだし、何より「国造り」を目指す成抗にとって、そんなものには何の価値もない。
それなのに、不必要な戦さの原因となり、かつ西涼軍に甚大な損害を与えかねない武将を、ここで黙って見送る。
追わない。
それは、成抗が馬騰の命令に、本心から納得しているため。
理において、ではなく、情において。
つい先ほど展開された、馬騰と馬超のやり取り。
互いの武を競わんと、屈託なく誓い合った親子。
その姿に、成抗は痺れた。
あの時の馬親子は、己の武こそに自分の価値を据え、それ以外は何も望まない、まさに成抗が理想とし、そうありたいと願う羌人だった。
行商人の波羽於莉と大陸を回るうちに、合理的な物の考え方を身に着けたとは、成抗自身、自覚するところではある。
だが、本質は変わっていないことを、今日、自覚した。
あんな姿を見せつけられたら、もう何も言えない。
利ではなく、名をかけての、戦い。
何と馬鹿げた、そして素晴らしい戦さだろう。
戦さとは、こうでなくてはならない――。

826野望乱立(その六) ◆I9WFnCXgeU:2011/12/20(火) 13:30:54
「本当に納得したのかよ?」
疑り深そうに尋ねる楊丙に、成抗は東の方角を見つめたまま、鼻を鳴らした。
「面白そうではないか。御大将と、馬超。羌の血を継ぎ、辺域にて生を受けた著名なる二人の将。しかも、実の親子だぞ。それが、互いの武名のために戦うのだ。そんな戦さと聞いて、おまえは血が騒がぬか?」
「まあ、うん…………そりゃ騒ぐわな。やかましいほどに。でも、そこまで旦那が物わかりのいい奴ってのが、少し気持ち悪い。旦那は俺と違って、物事を天秤にかけられる奴だと思っていた」
「無理矢理自分を納得させているわけではない。それに、面白い、という理由だけで戦さを望むわけでもない」
成抗は再び苦笑した。
「それこそ、おまえの言う天秤というやつだ。馬超は強いから、西涼軍はその一戦で滅亡するかもしれぬ。勝てたとしても、相当の損害が出るだろう。だが、我らが馬超という名将を討ち破ったなら、西涼軍の名は大陸に轟く。そのことが後の展開に好ましい影響を及ぼすかもしれない」
「随分と楽観的だな」
「涼王と郭図公則の戦いがどのような帰趨をたどろうとも、いずれ我らは、どこかで、勢力としての自立を賭けた戦いをすることになるのだ。早いか遅いかの違いに過ぎぬ」
「フーン」
納得したのかしていないのか、楊丙は肩をすくめた。
「ま、旦那がそう言うなら、いいけどね。馬超の首は、次のお楽しみに取っておくさ。で、これからどうするよ? 王平たちががまだ、長安にいるけど」
「これから出発する。王平と合流したら、そのまま武関に入り、涼軍を倒す」
「武関で馬超を斬ってもいいのか?」
「わざわざ尋ねることか?」
「いやな、御大将が『わしの楽しみを取りおって!』とか言って怒らねえかな、って思ってよ。生け捕りにして、戦さが終わったら逃がした方がよくねえか?」
成抗は、心底呆れたように楊丙の顔を見た。
つい先ほど、馬超の拳一発で気絶したくせに、この根拠のない自信は一体何なのだ?
「痴れ者が。おまえ如きが手心を加えて、勝てる相手かよ。大体、何がどう動くかわからん戦場でそんな真似ができるほど、おまえは器用ではあるまい」
そう言って成抗は、既にケシ粒大にまで小さくなった馬超一行に背を向けると、石段を下りた。
出発の挨拶を馬騰にしておかなければならない。
楊丙は「ヘイヘイ」と軽口を叩きながら、それに従った。



武関陥落。
その報が成抗に届いたのは、成抗がまさしく、その武関に向かう途上でのことだった。

827琉蹴:2011/12/21(水) 01:18:46
>>819殿下
更新お疲れ様です。
涼州が熱いですね。
でも馬家の盟主をかけた戦い、正直胸が痛いです。
この戦の結果をしっかり受け止められるか、不安になってきました。苦笑

828呂砲 ◆I9WFnCXgeU:2011/12/22(木) 01:06:32
>>827琉蹴殿
河南における呂砲と郭図公則、そして天水における馬騰と馬超の戦いが、一連の郭図公則の叛乱の中での最大の山場になると思います。
あ、それと涼軍と関羽率いる韓軍との戦いもあるか。
いずれにせよ、管理人の戦闘シーンの描写はワンパターン化しやすい傾向があるので、なるべく飽きられないような展開にしていきたいですね。

829参露の中の人:2011/12/24(土) 11:11:34
涼軍と関羽率いる韓軍との戦い…
髭のモビルスーt…髭親父二人との戦いか…

ストレスによる過食症で腹の肉が厚くなるな

830大月氏の馬商人:2011/12/25(日) 15:45:47
更新お疲れ様です。

戦後の交易ルート復興を見据えて行動しないと……

832殿下に似た傭兵隊長:2012/01/03(火) 21:48:45
武関陥落がこんなに早いとは思いもしませんでした。
西涼軍もここからが正念場になりそうですね

834nike シューズ:2013/09/15(日) 16:38:42
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836バーバリー 腕時計:2013/09/23(月) 21:16:37
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837琉蹴:2022/07/08(金) 21:16:32
今日確認したところ、無理矢理マルチプレイのサイトが見られなくなっていますね。。
時々読み返していたのですが、もう見られないかもしれないと思うと悲しい限りです。

5chのログがあったので添付しておきますね。
https://hobby.5ch.net/test/read.cgi/warhis/1057081855/


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