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ぶれますスレwwww

292小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:55:49 ID:aar7Y8oo

「偽善と蔑まれ、傲慢と罵られ、己の無力を嘆くき―――
…それでもお前は、その理想を叶える為に、突き進むだろう…。

だが、幾重もの絶望を乗り越えた先にあるのは…
“積み重なる救えなかったモノの怨嗟の声”と、
“後悔の果てに歪んでしまった自己の破綻”だけだ。

お前の願いは届かない。
お前の努力は報われない。
…そこに、お前の望んだ未来は無い…」

―――だからこそ、その“願いの末路”を知る俺には、
彼女の輝きが失われてしまうことが、哀しかった。
……出来ることなら、この少女には無垢なままでいて欲しいと思った。

「それでも―――“諦める”なんて選択が、正しいとは思えない」

―――否、彼女はまだ知らないだけだ。
現実の冷たさは、“諦めたくない”なんて意地が通用するほど甘くはない。
その冷たさを肌で感じるまでは、彼女は“絶望”の本当の意味を知りえない。
結局、彼女の言っていることは、未だ何も知らぬ無知なガキの“戯言”だ。

「ボクは…ボクを救ってくれた人に、“憧れていたんだ”。
だけどその一方で…自身を“偽善者”と哂う、あの人が“哀しかったんだ”。

だから証明するんだ―――
誰かを助けたいと…
誰かを救いたいという思いは…
―――決して“偽善”なんかじゃないんだって」

それでも――――……

「あからさまな“正義”は疎まれ、
偽悪を善しとするそんな世の中だから…
ボクはあえて“勇者”になろうと思う。そして―――――」

あぁ、それでも――――……

「―――たくさんの人を助けて、たくさんの人を守って…
みんなが幸せでいられる…そんな“やさしい場所”をつくるんだ」

この愚かしくも美しい少女の“願い”を、見届けたいと…
彼女なら叶えることが出来るのではないかと…

―――そう思ってしまうのは、何故だろう――――


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