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ぶれますスレwwww

232コーヒープリン:2006/11/02(木) 13:29:13 ID:gCUitPc2
アドバイスなんて、ここの住人はプロじゃないんだから・・・。
・・・無理ですよ、そんなこと^^;
まあ、ココとSSスレ、パーンスレは微妙に繋がってしまったし
いっその事、パーンスレに書き込んでみれば??・・・責任は持てないが。
(まあ(物理的に)叩かれて終わるだろうが、キッカケにはなると思う)
それにしてもエビマヨ先生はかなり暴走気味ですね、大丈夫かな?
(・・・自分は別に構わなかったが他の人は知ってるのか?)

233???:2006/11/03(金) 20:22:59 ID:aar7Y8oo
[5]

234???:2006/11/04(土) 18:06:42 ID:aar7Y8oo
[4]

235???:2006/11/05(日) 09:40:06 ID:aar7Y8oo
[3]

236???:2006/11/07(火) 01:29:12 ID:aar7Y8oo
[2]

237コーヒープリン:2006/11/07(火) 08:20:37 ID:RXIBNNFM
どうせカウントダウンするなら、毎日打って欲しかったな。
ヤマ・・・じゃなかった、??? ( [ aar7Y8oo ] ) さん。

238??チ:2006/11/07(火) 20:10:14 ID:aar7Y8oo
うるせぇ、リアルでごたごたしてんだ。
一時間半の遅れくらい見逃してくれよぉ(;つД`)

うぅ・・・くじけそう・・・シクシク

つ[1]

239コーヒープリン:2006/11/08(水) 09:51:58 ID:rcctHeNw
ふっふっふ・・・(笑)

[ゼr(シュッ…―ッ!!)

・・・ヤバッ、見つかった!逃げるぞ!

240名無しさん:2006/11/08(水) 16:43:25 ID:eYKmvsow
    _, ,_  ストライクブロウ!
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>239
逃がすかっ!

241ヤマチ:2006/11/08(水) 21:47:17 ID:aar7Y8oo
[0]

全断章の細分化および保管完了
フラグの初期化完了
系統樹の再構築開始
新システム『イラストレーション』のインストール完了
系統樹構成因子の断章化成功
ストーリーの整除化完了
エクステンドシステムの最適化完了
全工程完了

り・すたーと★

ttp://pc.gban.jp/?p=7202.jpg

242ヤマチ:2006/11/08(水) 23:20:52 ID:aar7Y8oo
わざわざ正体隠してカウントダウンしたのに、
既に正体バレてるし、なんかそんな雰囲気じゃないしorz
おのれコーヒープリンめ・・・(怨)
それと『Fin』じゃねーだろ、あの作品。
第三話とか言いながら、あんな中途半端な終わり方しやがって・・・
絶対途中で投げ出したろ、あの締め方は;

まぁ、途中で投げ出したってことでは、俺も人のこと言えないけどな('A`)
色々と放置したままでスマン。
ただ、コメントこそしてないが、みんなの作品はしっかり拝見済みだったりする^^b
それに、俺も何もしていなかったわけじゃない。
フッフッフッ、色々とスキルアップして帰ってきたぜ、このスレになぁっ!!!w

とりあえず、今まで何をしていたか説明しよう。
実は色々とストーリーの構成に行き詰っていた俺は、正直スランプ状態になっていた。
そんな時、露天のコメントで絵描き・文字書きを募集しているリングを見つけたんだ。
今までゲーム内で二次創作している仲間っていなかったし、
そういうのに憧れてもいたので、即加入決定。

創作メインのリングだったから、レベルも全体的に低く、尚且つバラバラの中で、
廃プレイヤーの俺は明らかに浮いていたけれど、なんだかんだで次第にリングに馴染んでいった。
・・・まぁ、それまでに色々トラブルも起こしたが('A`)
なにしろマスターは頼りないし、ゲームのことはサッパリだから世話が焼けるし、
ついでにMだから、ついつい苛め・・・ゲフンゲフン;
それと同期で入団した仲間は、俺と考え方が真逆で、しかも頑固者だから度々衝突したし・・・;
まぁ、それでも最初に仲良くなったのは、この二人だったりするんだけどな〜ヽ(´▽`)ノ
思えば、本気で語ったりしたのは久しぶりだったかも・・・。
次第に、他の人とも仲良くなったし、新しい仲間も増えた。
いつの間にか俺は―――って、ちょっと待て。
なんで俺は幸せ自慢なんてやってるんだ???

えーと・・・あぁ、そうだった。HPだ。
そのリングではHPを持っていて、掲示板とかあるんだよ。
同じ文字書きと物語の書き方について意見を交わしたりもしたけど、
何より刺激だったのが、みんなのイラストだったな。
絵描きの方が多くてさ、しかも皆、普通に自分のHPもってるから、覗かしてもらったんだよ。
それ見てたら、なんか自分も描きたくなってな・・・・・・で、描いちゃったんだな、マウスでw
リングの掲示板に投稿してみたら評判も良かったし、調子に乗ってマウス絵を描きまくった。
他の絵板にも三箇所に一枚ずつ投稿してみたんだけど、黒犬さんはこのどれかを見つけたのかな?

・・・で、絵が描ける様になると当然やるのが、自分の小説のイラストw
いい感じに成功しました>w<b
それで俺は、これからは小説に挿絵をつけられるのではないかと考えた。
それは魅力的なアイディアだったけど、一つ問題があった。

俺は、小説を書けるのか?・・・・・・と。

元々、小説はスランプだったし、正直このまま続ける自信も無かった。
そこで俺は、ある決意をする。
『リメイクしよう。』
もともと部分的に修正をしようとは思っていたんだけど、
やり始めると改善案が止まらなくなって、結局リメイクという形にすることにした。

それからは、あーでもない、こーでもない、とストーリの悪かった点を挙げては、改善策を考えた。
そして先日、だいたい構想もまとまったところで、新たなるHEの物語を書き始めることとなったわけだ。
リアルの都合で、本編の発表は、もう少し先延ばしとするが、
実は土曜から一週間海外に行くので、それまでにまとまった量を投稿できるようにするつもりだ><;

よって、今回はストーリーの改善点と、その意図についての紹介。
それにイラスト公開のテストをしてみるつもりだ。
イラストに関しては、もう上記にURLを出しておいた。
とりあえず何も問題なさそうだし、これからはバンバン挿絵をつけるぜ(`・ω・´)b

さて、随分と遠回りをしたが、そろそろ本題に入ろう。
―――うん、ちょっと休憩してからな・・・・・そう、明日の昼ぐらいまで(マテ

243コーヒープリン:2006/11/09(木) 08:14:34 ID:7ut2wSec
>>240[ eYKmvsow ]パーンスレの仲間ですね。
こんなトコまで出張乙です。

>>242
自分のSSは内容を大幅変更したから、あれで終了にしといて・・・OTL。
元ネタ(R指定ってか削除依頼もの)載せた方がいいか??

244ヤマチ:2006/11/09(木) 21:58:20 ID:aar7Y8oo
まず最初に行ったのがストーリーの整理。
今までは一つのテーマの下に、全キャラを適当にぶち込んだだけだったから、ストーリーも混乱した。
加えて、キャラの裏設定のために、物語に不必要に伏線などが多く、話がごちゃごちゃしてしまった。

そこで今回は、キャラの設定から、無駄な裏設定を無くすと共に、
それぞれのキャラに予めテーマを付与しておくことによって、
誰がその物語の中心にいるのかを明確にすることにした。

そのためリメイク版では、既存のキャラの設定に変更点がある。
それに関しては、物語を追っていく過程で明らかになっていくが、
既にリメイク前の物語を読んだ人のため、この場で変更点を明らかにしておこう。

何はともあれ、一番変わったのが主人公の『ヒィ』。
名前も『HE』と変化しており、元の面影は皆無に等しい。
ただ、種明かしをするならば、前作で途中からダークになったヒィを、
物語開始前からダークにしておいただけだったりする。
そんなHEのテーマは《孤独》と《強さ》・・・・・・前作で俺が挫折したテーマでもある。

彼は前作同様、最初に『黄昏』のリングマスター『レイド』と出会うこととなる。
しかしレイドはこの後、『ある事情』によりECOを休止してしまう。
その後、主人公の身に何があったのかは明確にはしていない。
・・・そして数ヵ月後、彼は最凶のPC『HE』として、この世界に君臨していた。

次に説明すべきは、リング『黄昏』の面々だろう。
実はリメイク版では『黄昏』を中心に物語を進行していくこととなる。
リン、ヒカル、アカリの三人も『黄昏』の主力として活躍している。
前作では設定の中に埋没していた、黄昏時代の三人は俺にとっても新鮮だw

まずはリン。
今回はHEをライバル視する騎士として登場。
密かに種族がエミルからタイタニアへ変更されている。
これにはHEとリンに空中戦をやらせようという、作者の意図があるw
リンのテーマは《絆》。

次にヒカル。
喋り方を変えた。・・・・・・それだけ;
元々ヒカルには、リアルとネットで差をだそうと考えていたので、
前作では年上ぶった喋り方をしていたが、
ぶっちゃけ小説の中で喋り方はキャラの個性そのものであり、
喋り方を二通り設定するなど、かえって個性を消しかねないので修正しておいた。
・・・登場キャラが少ない内は、それで良かったんだけどねぇ・・・(溜息)
ヒカルのテーマは《ロールプレイ》。

そしてアカリ。
特に変更点は無かったのだが、格キャラの変化に合わせて、ギャグ担当になってしまったorz
しかし、ヒカルの減少した『お姉さん属性』を吸収しており、器が大きくなったように思える。
正直、作者が意図して行った変更でないため、未知数な部分が多い;
普段冗談ばっかり言っているが、思慮深い一面も持っている。
アカリのテーマは・・・・・・う〜ん、一言で表現しにくいので、非公開♪

最後にレイド。
前作の隠しキャラ。『黄昏』のリングマスターだった人。
前作はコイツに関する伏線のせいで物語がややこしくなったので、今回は設定をシンプルにした。

つ『現在、受験とかそんな感じの理由で休止中』(←適当;)

ただし今回は、HEに関してキーとなる超重要人物として登場。
彼とHEは果たして、どのような形で再会するのか・・・・・・。

http://pc.gban.jp/?p=7210.jpg


今回のリング『黄昏』について。
前作ではリング問題の題材として取り上げたリングだったので、扱いが酷かったが、
今回は、このリングを中心にして物語を展開していく。
リングメンバーにはトールを含む、不特定多数のメンバーが所属しており、
作者としては、そのメンバーをあえて明確にはしていない。
よって、どんなキャラがいてもいいのである。

これは今回リメイクにあたって、大きな意味を持つ。
今まではメインキャラに拘って、ストーリーを進行していたが、
これからは必要に応じて、簡単に新規キャラを用意することができる。

・・・ん?意味が分からないって?
確かに今までだって、新キャラの作成は可能だったさ。
でも、そのキャラをストーリーに取り込もうとしたら、
主人公達との関係や出会いから考えなくてはならなかった。
ところが、このシステムによって、『リングの仲間』として簡単に新キャラを利用できるし、
何よりコレはギャグシーンでこそ、その真価を・・・・・・おっと、それに関しては本編のお楽しみに〜w

245ヤマチ:2006/11/09(木) 22:04:14 ID:aar7Y8oo
>>243
エロは削除依頼ものだったのか!?��( ̄□ ̄;)

246黒犬:2006/11/09(木) 22:52:20 ID:cTgnFko2
>>ヤマチ様
エロ≠R指定物なんですよ(多分)
あぁあと知ってると思いますが
名前を隠しても固定IPの人は正体がバレると思いますよ〜

|ω・`){ヤマチ様お帰りですよ〜〕

247195:2006/11/10(金) 22:29:01 ID:F.zqduI6
>>242
ヤマチさまお帰りなさい。
あとあの作品ってきっと自分のだろうな・・・w
はい、途中で投げ出しました(´Д`;)ヾ
とりあえず、ちゃんと終らせるために続き書いたけど載せていいかな・・・?(´・ω・`)

248195:2006/11/10(金) 22:54:00 ID:F.zqduI6
ゴメンたったいまコーヒープリンさんの作品見つけた。
それと自分の文章読解力に軽く絶望
ちょっと吊って来る λ....

249ヤマチ:2006/11/11(土) 00:09:15 ID:aar7Y8oo

「ゴメンな・・・。」


―――懐かしい声・・・。

この人は、いったい誰だったか・・・。


「本当なら、俺がもっと色々なことを教えてやりたかったんだが・・・。」


・・・とても優しい人だった気がする。

でも今、その人はとても心配そうな顔をして、ボクを見ている。


「―――俺にはもう、時間が無い。」


その人の優しい笑顔が好きだった。

見てるだけで、一緒に楽しくなってしまう笑顔が好きだった。

だから・・・・・・


「―――だから、今日でお別れだ。」


・・・・・その人には笑っていて欲しかった。

本当はお別れなんてイヤだけど・・・

ボクの心配のせいで、その人に哀しい顔をして欲しくなかった。


「じゃあな、○○。―――少しの間だったが、楽しかったよ。」


ボクは、その人を元気付けたくて・・・・・

それで・・・・・・・・・・・・・

それで・・・・・・・・

・・・・・・・



「――――――――――――――――。」

・・・・・・それでボクは、彼の言葉に何と返したのだったか・・・?

250ヤマチ:2006/11/11(土) 00:10:49 ID:aar7Y8oo
【誰かという皆の物語(仮)】
第一章《HE》


通称『HE』。
ECOのプレイヤーの中でも、彼ほど有名な者はいないだろう。
彼は迷惑プレイヤーと呼ばれる存在だった。
狩場の独占や、横殴りなどの迷惑狩り、ボスモンスターへの粘着・・・
他にも詐欺行為なども行っていると、噂されている悪質なプレイヤーであった。
だが、何より彼の存在を特徴付けているのが『最強厨』という蔑称である。

4アカウント、4PC。
それが彼の最大の特徴であった。
ちなみに、『HE』というのはPC名ではない。
当然の如く、複数のPCに同じ名前が適用されることは在りえないからだ。
故に、彼の扱うPCは、全て名前が異なっていなければならない。
なのに、皆が同様に彼を『HE』と称するのには訳があった。
『HE−01』。
これは彼の扱うPCの一つ、ブレイドマスターの正式名称である。
この他のPCにも同様に『HE−02』『HE−03』と型番のように名前をつけているのだ。

そして彼が最もその存在を誇示するのが演習の時である。
一人で4つものPCを操り、彼は戦場を制した。
まさに一人軍隊。
彼の存在一つで、戦況は容易に覆る。
実際のところ、彼こそが戦場の中心ですらあったかもしれない。
彼はタンクという形式をとって4つのPCを操った。
一人の宿主に3人が憑依して、宿主の強化、及びサポートに務める体勢である。
しかし、同じようにタンクを形成しているのは彼一人ではない。
むしろ、主要な戦力の大半はタンクであっただろう。
それでも尚、彼が群を抜いて強かったのはプレイヤースキルの高さにあった。
しかし、それに関しては疑問が一つ残る。
一人で4つのPCを操作するのと、四人で4つのPCを操作するのを比較した場合、
どうしても後者の方が優れていると言わざるおえない。
確かに連携や足並みをそろえるという意味では、一人で操作するのは有効だろう。
ただし、戦術の差異によって負担の上下こそあれ、一人で4つものPCを扱うのは無理があり、
結果的に4人で4PCを操っているタンクの方が効率よく動くことができる。
故に、一説ではHEのプレイヤーは複数いるのではないかと言われている。

閑話休題。
ともあれ、それほどの存在がいれば、他軍は挙って彼を集中攻撃にするのは当然のこと。
味方にとっては心強い存在であるかもしれないが、敵となった三軍にしてみれば、これほど邪魔な存在はいない。
もはや、彼を討伐するためならば、三軍は一時休戦し、協力してHE討伐に臨むのが暗黙の了解となっている。

ちなみに、彼は固定の軍をもたない。
一般のPCは常連ともなると、仲間や愛着、あるいは他軍に対する恨みから、固定の軍に所属し続けるのが普通だ。
だが、彼は一人の存在。
仲間もいなければ、愛着もない。
彼は演習の度に、所属を変更する。
周りの者にしてみれば、その時は仲間であったとしても、次回では彼は敵に回る訳であって、
どれほど功績を挙げようとも、彼を英雄と讃える者はいなかった。
―――彼はいつも独りだった。

251ヤマチ:2006/11/11(土) 00:11:53 ID:aar7Y8oo

遠くで戦闘の音がする。
剣と剣のぶつかり合う音や、銃声に爆発音・・・。
だが、まだ遠い。
ここはアップタウン演習場。
今日もここで、多くのPC達が、各々の強さを競い合うため戦っている。

アカリ「リン〜、退屈なんだけどぉ〜。」

アカリ「ひまだなぁ〜。」

アカリ「ひぃ〜まぁ〜。」

ヒカル「・・・姉さん。」
リン「待ち伏せなのだから我慢しろ・・・と何回言わせる気だ?」

私はもう何度目かになる会話に、溜息をつく。
私達は今、戦場から離れた住宅地の路地裏で、戦いに加わることなく待機していた。

アカリ「だって演習始まってから、ずーとここで座ってるだけなんだもの。作戦とはいえ、さすがに不健全だと思わない?
    しかも、HEが絶対ここを通るかも分からないのに・・・。」
リン「―――いや、ヤツは必ずここに来る。」
アカリ「ハイハイ、いつもの『勘』ね。もういい加減、疑いはしないわよ;」
リン「勘じゃない。経験などからの行動予測に基づいて・・・。」
ヒカル「リンさんの勘はHEさんに関して言えば100%当たりますからね^^」
アカリ「恋する乙女の勘はコワイですなぁw」
リン「なっ!?なんで私がヤツなんかに恋せねばならんのだっ!!―――それに勘じゃない!!」
アカリ「だって、いつもHEのことばっかりじゃない。今度こそHEを倒すとか、HEに関する情報はないかとか・・・。」
ヒカル「御執心ですねw」
リン「ちがーう!!
・・・ごほん。いいか?現実的に考えて、HEと関わらず演習を終えることは不可能だ。
   ならば演習参加者にとって、ヤツについて対策をとるのは当然の―――」
アカリ「はいはいw」
ヒカル「私達は分かっていますから、安心してください♪」
リン「・・・・・・絶対、分かってないだろ。」

私の名前は『リン』。
リング『黄昏』に所属しているタイタニアのナイトだ。
アカリとヒカルも同じリングの仲間で、エレメンタラーとバードをやっている。
ちなみに二人はリアルで姉妹だそうだ。
意外にもアカリが姉で、ヒカルが妹である。

私達の所属する『黄昏』では、リングイベントとして演習に参加するのは通例となっており、
現在、RMは複数のPTに分かれて行動していた。
その内の一つが、私とこの姉妹の三人という少数で編成されたC班というわけだ。
今回は私の希望で、待ち伏せ作戦をとらせてもらっている。
そのため、私達のPTが戦場から離れていても、前線で戦っているRMから、
リングチャットによって、戦況を知ることができた。

『こちらA班のトール。現在、北に向かって順調に進行中。―――HEの動きは?』
『こちらD班のディー。・・・・・・ダジャレじゃないぜ?w』
『いいから、早く報告しろストーカー;』
『はいはい・・・今、HEは南東から南に移動中。引き続きストーキングを続行するぜ(`・ω・´)b』
『オレの歌を聞けぇぇえええっ!!!!!!』
『歌ってないで回復しろバカーーーッ!!?』
『あれ?そっちは確かB班が・・・。』
『うはwwww俺達が戦ってるとこだwwwwwwwおkwwwwww』
『げ!?こっち来るのか!!』
『上等っ!!この俺が、HEを返り討ちにグハッ!!?』
『台詞が終わる前にやられるとは・・・さすが兄者(´<_`;)』
『くそっ、もう来やがった!!』
『リザよろ〜』
『利座夜路wwwww』
『見ろっ!人がゴミのようだ!!』

252ヤマチ:2006/11/11(土) 00:13:26 ID:aar7Y8oo

リン「―――始まったようだな。」
アカリ「相変わらず、ウチって騒がしいリングだなぁ;」
ヒカル「みんな楽しそうですね^^」

『黄昏』は西軍に所属しており、主力であるA班とB班を、北側と南側に進攻させていた。
その内、南軍と交戦中のB班がHEと遭遇。
今回、東に所属していたHEは、南軍と西軍の両方を相手にしなくてはならないわけだが・・・

リン「―――まぁ、負けないだろうな。」

なにも南軍と西軍の全てと戦うわけではない。
現在、あの場での交戦は中規模なものだ。
おそらくHEは適当に暴れた後、主力が到着する前に退散するはずだ。
―――ちょうど今、私達が待ち伏せている南西の住宅街に・・・。

ヒカル「リンさんの予測通りになりそうですね。また東側に戻るとは考えにくいですし・・・。」
アカリ「さすが、恋する乙女。好きな相手の考えることは全てお見通しというわけねw」
リン「だから誤解だ・・・orz」


『ヒャッハアッ!!!今日こそオレ様の《ソーセージ》が貴様のケツを撃ち抜いてやるぜぇぇえええっ!!!wwww』
『――――あ、斬られた。』
『ソーセージの耐久度が減少したかw』
『NOぉぉぉおおおおっ!!?オレ様の《ソーセージ》がぁぁぁああああっ!!!!?』
『いや、この場合は親密度だろ。』
『ガトリング砲(ペット)に、変な名前つける止めてくださいっ!!セクハラですよっ!?(泣)』
『ソーセージとの親密度・・・・・ふむ、意味深いな。』
『おーい、B班。まじめに戦ってるか〜?^^;』
『HE!!よくもオレ様の大切な《ソーセージ》をぉぉおおおおっ!!!!―――――リザよろ〜。』
『もう死んだのか!?��( ̄□ ̄;)』
『なんか、この人リザするの嫌だなぁ・・・orz』

アカリ「可哀想に・・・大切なオチ○チンを斬られてしまって・・・・。」
ヒカル「ちょ、ちょっと、アカリちゃん・・・・・下品(////)」
リン「変態の巣窟か、ウチのリングは。―――それより、そろそろHEが動くぞ。」

『こちらC班のリン。―――ディー、HEの動きは?』
『こちらD班のディー!!北軍のラーヴァが道を塞いでウゼェ!!毒撒いたろかゴルァ!!!』
『・・・・・・要するに、見失ったのだな?』
『・・・はい、実はその通りでごぜぇやす、リンの姉御(´・ω・`)
 どうか・・・どうか命だけは御容赦をぉぉぉ(;つД`)』
『あ〜ぁ、リン様を怒らせてしまったか・・・。』
『・・・・・・死んだな(ぼそっ)』
『さらばだ、ディー。お前のことは忘れないよ・・・・・明日までは。』
『短っ!?��( ̄□ ̄;)』
『誤解を招くようなことを言うな莫迦者;―――それで、HEは東側へは行っていないな?』
『あぁ、それは間違いないぜ。俺のストーカー魂にかけて誓う(`・ω・´)b』
『嫌な魂だな、ヲイ;』
『そういえばリン達が、待ち伏せしていたのって・・・』
『はい、南西です。これよりHEを迎撃します。』
『おぉ〜、さすがリンさんw』
『御武運をb』
『グッドラックb』
『頼む!!オレ様の《ソーセージ》の仇を討ってくれっ!!!!』
『ソーセージ、ソーセージって連呼しないでくださいっ!!!
 もうイヤ〜〜〜っ!!アタシおうち帰る〜〜〜〜!!?(泣)』
『リンの姉御!最後に一つ・・・現在HEは、01のブレイドマスターだぜ!(`・ω・´)b』
『そうか・・・情報ありがとう、ディー。感謝する。』
『(`・ω・´)b』

リン「―――というわけだ。覚悟はいいな?二人とも。」
ヒカル「はい、勿論です。悔いの無いよう頑張りましょうね^^」
アカリ「もう待ちくたびれたわよぉ。レディを待たすなんてHEもなってないなぁw」
リン「アイツに紳士を期待するほうが間違っているだろう(苦笑)」

――――HEが来る。
それだけで胸がこんなにも高鳴ってしまう。
抑えようとしても、口元がにやけてしまう。
アイツと戦えると思うと、精神が昂ぶってしょうがない。
確かにこれは誰かを恋焦がれる感情に似ているかもしれない。
だが―――

リン「いや・・・流石に在りえないだろ(溜息)」
ヒカル「・・・え?何か言いましたか?」

253ヤマチ:2006/11/11(土) 00:14:45 ID:aar7Y8oo

――――ィィィィイイイインッ!!!!

遠くからブースターの駆動音が聞こえる。
間違いない、HEだ。
ヤツが高速でこちらに向かって来ている。

狭い路地に反響する音から、私はHEの接近を確信した。

ヒカル「どうやら、この通りで間違いなさそうですね。」
リン「あぁ。・・・アカリ、そっちの準備はいいな?」
アカリ「いつでもOKよ。」
ヒカル「うまく成功するといいですね。」
リン「・・・させてみせるさ。」

―――HE。今日こそ、貴様を倒してみせる・・・・。



HE「またお前か・・・・・・リン。」

目の前に降り立つのは、黒の破壊神。
金と紅で装飾された黒狼の武具に、闇ブースター。
そして黒髪の奥で、禍々しく輝く紅玉の瞳。
その姿は、いかにも『最強』の二文字を背負うに相応しい風格を醸し出していた。

・・・要するに、ラスボスっぽい;
何故だか、コイツとは例え同じ軍に所属しようと、共闘するべき仲間としては見難く、
むしろ露骨なまでに倒すべき『悪』のような印象を受ける。
これもまたカリスマの一種だろうなと関心半分、呆れ半分の感想を抱いた。

リン「こんなところで会うとは奇遇だな、HE。」
HE「待ち伏せしていた場合、奇遇とは言わないだろうが・・・(呆れ)」
リン「フフ、そこは微妙な乙女心を察してくれ。」
HE「なんだ?告白のために待っていたとでも言うのか?w」
リン「まさか・・・今日こそ貴様を倒すためだっ!!!」

言葉と同時、私は不意打ちでHEに槍を突き出す。
―――が、私の槍が穿ったのは、住宅の壁面のみ。
どこだ、と探すより先に、上から声が降ってきた。

HE「愛の告白なら、また今度にしてくれw
   俺もなかなか人気者でな。悪いが、お前の相手をしている暇は無いんだ。―――じゃあなw」

私を無視して、通りの先へと急ぐHE。
闇ブースターを点火させ、決して広いとはいえない住宅の合間を、烈風の如く飛び去っていった。
・・・だが、その先には―――

HE「なんじゃこりゃあーーーっ!?」
リン「・・・意外と古い趣味だな;(※ネタの分からない人は聞き流してくれ。)」

そこには縦横無尽に伸びた岩の柱が、道を完全に閉ざしていた。
地面はいうに及ばず、住宅の壁面からも岩の柱は伸び、
幾重にも重ねられた岩のバリケードは、容易に突破できるものではない。

アカリ「虹橋を封鎖せよ、ってね♪」

バリケードの向こうから、アカリが何か言っているが、無視しておく。
私はバリケードの前で唖然としているHEに、悠々と歩きながら追いついた。

リン「レディを無視するとは感心しないな、HE。」
HE「ストーカーの間違いじゃないか?w
   ―――破っ!!!」

HEの振りぬいた大剣が、岩の柱を容易く粉砕する。
―――が、幾重にも重ねられた石柱は、一本や二本砕いたところで、突破できるものではなかった。
加えて・・・

アカリ「ストーン・ウォールッ!!」

砕けた箇所から、新たな石柱が起立する。
バリケードの向こう側にいるアカリが、この壁を維持しているのだ。
これでは、いくらHEでも容易には―――

アカリ「今ここに、ベルリンの壁は復活した!!
    人は再び歴史の悲劇を繰り返そうというのかっ!!!―――次巻へ続く☆(ゝω・)vキャピ 」
HE「・・・・・・・・・・・。」
リン「・・・・・・・・・・・。」
HE「えーと、なんだっけ?」
リン「あ〜、つまり、砕いても再構築するので、破壊による突破は不可能だぞ。・・・と言いたかった;」
HE「さよか・・・(´゚Д゚`) 」

254ヤマチ:2006/11/11(土) 00:16:01 ID:aar7Y8oo
気を取り直して、私は槍を構える。
『HEの退路を封じる』。
これが今回HEを倒すために考えた、私達の作戦だった。
実のところ、HEとて無敵というわけではない。
彼の強さは、要するに『立ち回り』の上手さにある。
4PCとはいえ、個人が軍の主力に総力戦を仕掛けられて勝てるはずが無い。
そのためHEは、主力が到着する前に、移動しなくてはならないのだ。
ブースターなどによる突出した機動力には、足並みを揃えなくてはならない集団では追いつくことさえ叶わず、
逆に単体であれば、追いついたところで、たちまちHEの餌食にされるだけだ。
よって、私達は少人数で待ち伏せることによって、HEと交戦し、
尚且つ、主力が到達するまで、足止めをするという作戦を立てた。

リン「―――チェックメイトだな。」
HE「まぁ作戦としては悪くない。・・・だが、詰めが甘いな。

彼は不敵に笑うと、大地を蹴って、闇ブースターを点火した。

HE「―――こんなもん、飛び越えればいいじゃんかっ!!!」
ヒカル「させませんっ!!」
HE「何っ!?」

咄嗟に身を捻って、建物上空に出る前に急制動をかけるHE。
その鼻先を掠めるように、強すぎる聖なる光が空を焼いた。

《ホーリー・グローブ》

閃光。
衝撃。
爆音。

―――それは人を癒す力なれど、強すぎる光は全てを破滅させる。
極光の担い手は、ここから先の空は、私の支配下だとでも言うように、
民家の屋上から、地上を睥睨していた。

ヒカル「申し訳ありませんが、ここから先へは行かせません。」

強く―――そう宣言した。
その姿は・・・強く、美しい。
ある種の神々しささえ、あったかもしれない。
だが・・・・・・

HE「邪魔だ。」

だが、目の前にいるのは、神を崇める信仰深い民ではない。
―――神に背き、神に仇成す、最強の悪魔(デーモン)。
何故それが、神を恐れるというのか・・・。

ヒカル「!?」
HE「お前如きに、オレを止められるとでも思っているのか?」

次弾の詠唱を許さぬ、圧倒的な加速力で、ヒカルの眼前に躍り出るHE。
その両手に担われた大剣が、今まさに振り抜かれようという瞬間。

――――ギィィィイインッ!!!!

間一髪のところで追いついた私の盾が、彼の大剣を阻む。

リン「貴様の相手は、この私だ。」
HE「チッ・・・・しつこい女は嫌われるぜ。」
リン「嫌われたから、どうだと言うのだ?w」
HE「うわ最悪www」

盾で剣を封じたまま、私の右手に構えられた槍が、閃光ごとく撃ち出される。
《ライトニング・スピア》
それをHEは盾を突き放すようにして後退し、射程外へと逃れる。
しかし、そこは元の路地裏。
HEはこれによって、地上をアカリに、
上空をヒカルと私に封じられたことになる。

リン「じきに本隊が貴様を追ってやってくる・・・。それまでの間、貴様の足止めをさせてもらうぞ、HE!!!」
HE「クックックッ・・・おもしれぇじゃねーか。いいぜぇ、相手になってやるよ――――リンッ!!!」

《演習終了まで、あと10分》

255コーヒープリン:2006/11/11(土) 12:43:59 ID:UR2xL5fc
Σ(゜д゜;≡;゜д゜)な、なんじゃこりゃぁぁーーーー!!!!!
リンが主人公なんてそんなバカな・・・(ツンデレ)アカリファンとしては許せんな。

256黒犬:2006/11/11(土) 16:58:19 ID:cTgnFko2
ここでHEタンクに秘策の魂ぬ・・・ごほっげほっ
つまり秘密兵器にネク・・・げほっごほっ
風邪ひいたがな(>_<;)

Σ(=_=;) HE君どうしたぁ!?
でもこっちのほうが好みですw

257コーヒープリン:2006/11/14(火) 16:48:12 ID:EPvbA4L2
とりあえず、HE君はRO房だな。

258名無しさん:2006/11/15(水) 11:58:57 ID:k5l885rY
HEを変貌させたリンとその秘密に知らないヒカリとアカリ
そして変貌したHE・・・・
つづきを・・・・

259ヤマチ:2006/11/18(土) 22:15:37 ID:aar7Y8oo
http://pc.gban.jp/?p=7276.jpg

ただいま〜w・・・そしてゴメン!!><;
出国直前にトラブルあって、半端なとこまでしかアップできなかったorz
しかも《あとがき》すら書く暇なかった;;
くそ〜、挿絵も描きたいのに、時間がねぇ〜〜〜(泣

>>247
遅くなりましたが、続きお願いします><
いや、本当に遅くなって、ごめんなさいorz
・・・てか、何故に俺に確認をとる;

>>コーヒープリンさん
なめんなっ!!巫女萌のこの俺様がアカリを蔑ろにするわけなかろうがっ!!!
しかしツンデレ属性はリンに譲渡。
―――許せ。巫女巫女お姉さんが食べたくなったんだっ!!(`・ω・´)

>>黒犬さん
言っておくが、俺は演習詳しくないからな。
というか、バトルシーンになったら分かるけど、
ゲームの仕様なんか超越しまくりだぜ?w
例)
HE「並列処理/複合魔法―――穿て、黒き雷《ダークサンダーストーム》!!!」

>>258
すまん。今回HEを変貌させたのはリンじゃないんだ;
半端なとこで投稿した俺が悪いんだけど、ちょっと分かりにくかったな;
急いで続き書くので堪忍な><;

260黒犬:2006/11/18(土) 23:30:03 ID:cTgnFko2
>>ヤマチ様
仕様無視だってぇぇぇぇ!?
大いに期待(・ω・)b

4PCだと4垢ですよねぇ
4垢だと全職作れる・・・?
カコイイネ(・ロ・)ベンリダヨ

続きに期待しつつ寝ようかなぁ・・・

261エビマヨ先生:2006/11/19(日) 13:22:01 ID:dPq1jQHo
ゆっくりと待つとするクマ
            ∩___∩
            | ノ      ヽ        (   )
           /  ●   ● |     (  )
        __|    ( _●_)  ミ__   ( )
        (_. 彡、   |∪|  、`__ )─┛
      /  / ヽ   ヽノ  /_/:::::/    
      |::::::::::| / ( ̄ ̄ ̄ヽ  |:::::::| ̄
      |::::::::::| |   ̄ ̄ヽ .ノ |:::::::| /
    / ̄ ̄旦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|/
  /__________/ | |
  | |-------------------| |

262:2006/11/21(火) 18:35:44 ID:u27r7Bt2
常連さんの流れを崩して申し訳ないが、ここで初レスをさせて貰いたい。
初レスといいつつ実は二、三週間前からクローキングで覗かせて貰っているんだがそれはさて置こう。
さて、一つ先に謝らせて貰いたいのだが、スレタイだけで内藤スレと同じ類だと思っててスマンかった。
最初はマジでそう思ってた。何気なく覗いたのはその確認の為だったんだ。

けどいざ覗いてみて唖然とした…
いや、それだけじゃなくこれまでの偏見を陳謝したい気分になった。

真面目な、っつーと変かもしれんが…こういう話のほうが俺は好きなんだ。
特定の誰が…って訳じゃなく、ここで活躍している作家さん全員に、これからも頑張って欲しい。
俺は絵描きサイドの人間(但し下手の横好き)なんで文章はまるで書けないけれど…応援してるよ。
ですます調は苦手だし頭も回らない奴だからこの口調だが、尊敬してる。
今までも、そしてこれからもECO入る前の楽しみにするつもりだ。

俺はまたクロキンで潜ませて貰うが、時々は割り込みレスさせて貰うかもしれない。
普段は「名無しさん」のままだが流石に今回ばかりは無礼な気がするので簓と名乗らせて貰うことにする。
当分は表に出ないだろうが…こんなスレファンがいることを覚えていて貰えれば幸いだ。
流れぶった切った挙句至極マジメなレスで申し訳ない。では失礼。

263ヤマチ:2006/11/23(木) 20:26:09 ID:aar7Y8oo
作者にとって、読んでくれる人や、続きを期待してくれる人がいるということほど、励みになる事は無い。
なんかやる気が湧いてきたぜ!ありがとう、難しい漢字の人!!w(←読めなかった)

しかし、バトルパートだけでも結構大変だ;
ただいま戦闘描写で四苦八苦中(>_<)

264名無しさん:2006/11/23(木) 22:48:27 ID:yHzzJ8GQ
ささら、だったと思います。
ちなみに私も楽しみにしながら覗いてます。
私は文才がないので読むことしかできませんが、みなさん、がんばって
くださいね。

265ヤマチ:2006/11/26(日) 20:55:41 ID:aar7Y8oo

《ライトニング・スピア》
《居合い・壱の太刀》

――――ギィィィイインッ!!!!

一瞬の交差。
すぐさま、身体を反転させて、住宅壁面との激突の衝撃を、両足のバネで吸収する。
両足が吸収した衝撃を、反動として爆発させると同時に、
翼が大気を後ろへと叩き、私の身体は砲弾の如く前へと飛び出す。
さっきより速く―――より速く。尚速く。
《ディバイン・スピア》
《居合い・弐の太刀》

――――ギィィィイインッ!!!!

そして、再び交差。
HEも同様に、この狭い壁面と壁面の間を飛び交い、幾度も剣と槍を交えた。
彼は反転と同時、振り抜いた長大な日本刀を鞘に収め、居合いの構えを取る。
壁を蹴り、ブースターを点火し、そして―――抜刀。
《居合い・三の太刀》
《ストライク・スピア》

――――ギィィィイインッ!!!!

―――HEは止まらない。
―――私も止まらない。
際限なく加速していく二人のダンス。
一歩間違えれば、死にかねない速度でありながら、私達は加速を止めない。
それは意地の張り合いだったかも知れないし、或いは――――


ドゴォォォオオオン――――ッ!!!!

受け流された私の槍が、勢い余って民家の壁面を穿つ。

リン「―――しまった!?」
HE「莫迦が・・・これでトドメだ!!!」

《居合い・隼の太刀》

HEはこれを好機とばかりに、必殺の太刀筋をもって決着をつけにくる。
槍を引き抜いてから構えなおしていては、間に合わないと判断した私は、
槍を手放し、盾のみを構えて、そのままHEに向かって突っ込んだ。

リン「私を・・・・なめるなあああっ!!!!」
HE「―――――ッ!?」

《ホールド・シールド》

―――ズドンッッッッッッ!!!

HEの神速の刃を退け、盾ごと彼を民家の壁面に叩きつける。
壁面が陥没し、私自身にも凄い衝撃が返ってきた。

リン「どうだHE!今度こそチェックメイトだ!!」

シールドと壁面に挟まれては、流石のHEも身動きが取れまい。
私も攻撃する術をもたないが、このまま本隊が合流するのを待てば、私達の勝利だ。
だが―――

HE「クックックッ・・・お前、大切なことを忘れてないか?w」
リン「なに・・・?」


HE「「お前がチェックをかけたのは、『どの』キングだ?w」」

―――その声は、2つ重なって聞こえた・・・。

266ヤマチ:2006/11/26(日) 20:57:12 ID:aar7Y8oo

タンッ
タンッ
タンッ

身の危険を感じ、咄嗟にHEから離れる私。
これでHEを開放してしまったことになるが、
それが功を奏し、直後に私のいた位置を穿つ弾丸から、身を交わすことができた。
弾の飛んできたほうを見やると、そこにはいつの間にか、『もう一人のHE』が銃を構えて、そこにいた。

HE「忘れたか?お前が挑んだのは『HE』という4体のPCだということを。」

リン「04・・・・いや、03のコマンドか。まさかソイツだけ分離していたのか;」
HE「クックックッ・・・何故、分離していたのが03だけだと思うんだ?w」
リン「――――なっ!?まさかっ!!!」

――――ドオオオォォォンッ!!!

HEの不吉な笑みから、ヤツの真意を悟った時には遅かった。
突然、民家の屋上で起こった爆発音―――おそらく魔法と魔法の衝突音。
それはヒカルが『何者か』と交戦中であることの証明だった。

リン「拙いっ!?このままではヒカルが・・・!!」
HE「別に止めはしないが・・・いいのか?オレを放って置いても?w」
リン「くっ・・・・・;」

――――迂闊だった。
もっと早く気づいていれば・・・・否、何故気づくことができなかったのか。
自分の愚鈍さに吐き気がする。
そもそも、3体ものPCを憑依させたHEに、私が『互角』に戦える筈が無いのだ。
だからこその『足止め』という作戦だったのに、
私は仇敵との戦いに夢中で、そんな簡単なことにさえ気づかなかったのだ。
その結果、仲間を危険に晒し、尚且つ助けにさえ行けないという――――本当に・・・なんて失態だ。

HE「・・・さて、生憎とHE−01【ブレイドマスター】とHE−03【コマンド】の2体しかいないが・・・

――――見せてやろう。これが俺の戦い方だっ!!!」

憑依を終え、再び1体へと戻ったHE。
その姿に変化は無いが、両手に担われているのは『剣』と『銃』。
右手に蒼き剣。
左手にオートマチック。
・・・・・・遠近自在のオールレンジというわけか。

リン「私は『黄昏』の騎士リン!!その誇りにかけて、貴様を倒すっ!!!」
HE「―――ハッw騎士気取りかよ!!せいぜい瞬殺されないよう、気をつけなっ!!w」

私は失った槍の代わりに、腰からレイピアを抜く。
・・・正直、勝ち目は無いと思う。
勝つどころか、皆が到着するまで足止めできるかも怪しいものだ。
相変わらず、上からは戦闘音が聞こえし、ヒカルの安否も気がかりだ。
だが、それでも――――

―――それでも絶対に、諦めたりするものかっ!!!


【演習終了まで、あと7分】

267ヤマチ:2006/11/26(日) 20:59:18 ID:aar7Y8oo

【ヒカルside】

≪ダーク・フレア≫
――――ドオオオォォォンッ!!!

強力な闇魔法が炸裂する。
辛うじてホーリーシールドで防いだが、無傷とは言いがたい状態だ。
本来なら、すぐにでも回復したいが、それも叶わない。

「WOOOOOOU!!!!」

召喚されたサモンアーマーが私を休ませまいと、すかさず斬りかかって来る。

――――ズガッシャアアアッ!!!

振り下ろされた大剣を紙一重で回避。
そして反撃の零距離射撃。

ヒカル「砕け散れっ!!」
≪ホーリー・グローブ≫

――――ドオオオォォォンッ!!!

爆散する死霊の鎧。
ヒカル「・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・早く、回復を・・・・・。」
HE「どうしたどうしたぁ!!w休んでいいなんて言ってないぜっ!!!w」
≪カオス・ウィンド≫

ズガガガガガガガガガガガッ!!!!?

機関銃の如く撃ち出される闇の弾丸。
私はそんな中を逃げ惑うばかりで、回復はおろか、反撃さえもできない。
何度もその身に闇の弾丸が被弾し、私はその度に地をのたうつ。
それでも、止まれば的になるだけなので、起きては転び、起きては転びと、必死に逃げ惑った。

HE「アッハッハッハッ!!よく動くじゃないかwそら、踊れ踊れぇwwwアーハッハッハァッ!!w」
ヒカル「くっ!?・・・・あう!!・・・・・ひぁっ!?」

――――HEの嘲笑が聞こえてくる。
なんて無様だろう・・・。
いいように弄ばれている自分の姿に涙が出てくる。

おかしいな・・・・『こっちの私』はもっと強くて優しい、そんな大人の女性の筈なのに・・・・
変だよぉ・・・・なんで私、弱いままなのかなぁ・・・・なんで・・・・・

――――これじゃあ、『リアル』の私と変わらないよぉ・・・・。


HE「さて、そろそろ終わりにするか・・・・。」

268ヤマチ:2006/11/26(日) 21:07:56 ID:aar7Y8oo
■NGワードテスト
股間
処女
エロ

269ヤマチ:2006/11/26(日) 21:10:11 ID:aar7Y8oo
あれ〜?どれが原因なんだろ???

■NGワードテスト2
手。
手。
手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。
手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。
 手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手・・・・・・・

270ヤマチ:2006/11/26(日) 21:15:17 ID:aar7Y8oo
HE「さて、そろそろ終わりにするか・・・・。」

≪ヒンダー・ハンド≫

ヒカル「――――ひぃっ!!?」

突然、足元から顕れた無数の手が、私の足に絡み付こうとする。
空に逃れようと、翼を羽ばたかせた時には、既に遅かった。
あと少しというところで、一本の腕に足首を掴まれ、私は地面に倒れこんだ。
そこには―――

手。
手。
手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。
手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。
 手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手。手・・・・・・・

ヒカル「きゃあぁぁぁぁあああっ!!?!?!?」

無数の手が、私の足に留まらず、全身に絡みつく。
足も・・・。
腕も・・・。
首も・・・。

ヒカル「いやっ!離してっ!!――――ひっ!?」

ありとあらゆる部位に、手が這い回る。
腰も・・・。
胸も・・・。
胴も、太腿も、脹脛も、股間も、髪も、顔も・・・・

ヒカル「やぁ・・・・ちょっ、とぉ・・・・ぁう・・・・そん、なとこ・・・・ぉ・・・・」
HE「あ〜・・・・・自分でやっといてなんだが――――エロいな;」
ヒカル「そう思うのなら、止めてくださいっ!!?。゜(>д<)゜。」
HE「安心しろ。今トドメをさしてやる。――――吸血で。」
ヒカル「ますますエロいじゃないですかーーーっ!?!?(////)」
HE「クックックッ、処女の生き血ぃ〜・・・・なんてなw」
ヒカル「いやあああ〜〜〜〜っ!!!?」

かぷっ

ヒカル「―――――ぁん・・・・。」

・・・・じゅる・・・・・・じゅる・・・・・・くちゃ・・・・ぴちゃ・・・・・・・くちゅ・・・・・・・

ヒカル「ぁあ・・・・・だめぇ・・・・それ以上・・・・吸われたら、私・・・・逝っちゃ・・・・う・・・・・。」
HE「ハッハッハッ、もう逝ってしまうのか。可愛い顔して、スケベな奴だなw」
ヒカル「比喩無しで『死ぬ』って意味ですよっ!!―――わあああっ!?ホントにHPが尽きるぅ!?おねえちゃ〜〜〜んっ!!!!」


アカリ「呼んだ?w」

≪ハイパー・チャージ≫


HE「なっっっ!!!?」
ヒカル「―――――え・・・・・・?」

――――ドオオオォォォンッ!!!

突然、私に覆いかぶさっていたHEが吹っ飛ぶ。
代わりに私の視界に映るのは、蒼い空と、私とHEの間に降り立つ、姉さんの姿だった。

アカリ「いや〜、私はお邪魔なようなので、こっそりと影から妹の成長を見届けていたんだけど、
・・・・やっぱり出てこないほうが良かった?w」

そう言って、姉さんはイタズラっぽく笑いながら、『クローキング』のスキル石を掲げて見せた。

ヒカル「―――って、いつから居たんですかっ!?」
アカリ「全身愛撫の辺りからw」
ヒカル「なら、もっと早く助けてくださいよっ!!?。゜(>д<)゜。」
アカリ「あははは、怒らない、怒らないw・・・・ほらほら、HEが来るよ。」
ヒカル「うぅ〜、この件については、後できちんと追求させてもらいますからね!!」

271エビマヨ先生:2006/11/26(日) 23:11:14 ID:Ua8he0Go
途中参加すまない
NGワードに「あああああぁあああああ」見たいに
同じ言葉を繰り返すのもあるらしいよ

272ヤマチ:2006/12/04(月) 18:25:24 ID:aar7Y8oo
≪ナッシングネス≫

吹き荒れる闇の暴風が、HEの埋まっていた瓦礫を吹き飛ばす。
闇の風を纏って現れたのは、HE−08【ネクロマンサー】。
だが、最強といわれるHEとはいえ、1体のPCでは、私達二人を相手に勝てるはずも無い。

HE「やれやれ、まさか巫女に殴り飛ばされるとは思っていなかったよ;」
アカリ「フフフ、新鮮だったでしょ?w」
HE「だが、いいのか?お前が離れれば、あの岩壁は容易く突破できるぞ?」
アカリ「どの道、二人が敗れて、空を突破されたら同じことでしょ(苦笑)」
HE「なるほど、違いないw」
ヒカル「なに余裕ぶってるんですか!これで2対1・・・少なくとも、ここで1PCは潰させていただきます!!」

一瞬の沈黙。

HE「・・・・・・・クックックッ・・・・・。」
ヒカル「な、何が可笑しいんですか!!貴方に勝ち目は――――」
アカリ「・・・・ヒカル。たぶんHEは・・・・・」
HE「―――ご明察。さすが、姉の方は賢いみたいだなw」
ヒカル「・・・・・・・どういう意味です?」
HE「つまり・・・・・こういうことだっ!!!」

≪ダンシング・ソード≫

突如、上空に展開される剣の群れ。
その切っ先が、全て私達に向けられている。

ヒカル「これって――――ウィザードの!?」
アカリ「ヒカル、さがって!!≪ストーン・ウォール≫!!」
HE「――――穿て、夢幻の剣。」

――――ドドドドドドドドドドドドッ!!!!

次々に舞い降りる剣が、岩壁を砕かんと突き立ってゆく。
姉さんは、それに打ち砕かれまいと防壁を補強し続ける。

ヒカル「そ、そんな・・・・・まさか・・・・・・。」
アカリ「あちゃ〜・・・やっぱり、憑依させていたかぁ;」
HE「つまり2対2・・・・・条件で言えば対等だな。

―――だが、対等な条件で、俺に勝てるとでも思っているのか?」

≪スキルスクロール発動/サンダーストーム≫
≪並列詠唱/ナッシングネス≫


HE「穿て、黒き雷・・・――――《ダーク・サンダーストーム》」


黒き閃光。
耳を劈く轟音。
のたうつ電流。
――――そして衝撃。

アカリ「凄い威力・・・これは、ちょっと拙いかも;」
ヒカル「・・・・・うして・・・・・・」
アカリ「・・・ヒカル?」

ヒカル「どうしてっ!?どうして私の時は1PCとしてしか戦わなかったんですかっ!!?」

―――悔しいと思う。
姉さんや、リンさんには本気で戦うというのに、私には全力で戦ってくれない。
それって、つまり・・・・・


HE「そりゃお前・・・・お前に力が無いからだろ。」

ヒカル「―――――――っ!!!?」


≪ウォール・スイープ≫

――――HEの呪文一つで、私達を守っていた防壁は、跡形も無く消滅した。

・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・

【演習終了まで、あと4分】

273ヤマチ:2006/12/04(月) 18:27:05 ID:aar7Y8oo
【リンside】


どさ・・・・。

――――遂に私は力尽きた。
剣と銃のオールレンジ攻撃・・・・・私一人の力では、対抗しきれるものではなかった。

HE「3分か・・・・まぁ、よく耐え切った方じゃないか?時間稼ぎとしては充分だろw」
リン「―――黙れ。」

何が『時間稼ぎとしては充分だろ』・・・だ。
結局、本隊が来るまで、もたなかったじゃないか。
――――いや、問題なのは、そこではない。

リン「なぜだっ!?もう6分は経っているぞ!!なのに何故、本隊は到着しないっ!!?」
HE「なんだ?リングチャット切ってたのか?あいつ等なら今、混戦状態のはずだぜ?」
リン「・・・・なに?」
HE「お前に足止めされると分かっていたからな、俺も追っ手の足止めをすることにしたんだ。
考えてもみろ。01がお前と戦っている間、03は何をしていたと思う?」
リン「――――っ!?」
HE「ここまで来る道のりに、しこたまトラップを仕掛けといた。それこそ足の踏み場も無いほどなw」
リン「だが、トラップの数だって限界がある。幾らなんでも時間がかかりすぎているだろう;」
HE「所詮、奴らは俺を倒すために一時休戦しているだけの、北軍と西軍の敵軍同士だ。
しかもその同盟は、暗黙の了解程度に過ぎない。トラップゾーンの突破には時間がかかるだろう。
そんな中、奴らがいつまでも仲良く行動できると思うか?」

HEの言葉に、私は閉じていたリングチャットを開く。
そこにはHEの予見した通りの惨状が繰り広げられていた。

『だあああ!!なんなんだ、このトラップの山はっ!?』
『狭い路地に、大量の人・・・・こりゃ全部ひっかかるしかないな;』
『ぐはっ!!―――って、今のトラップじゃないぞ!?北のヤツだ!!』
『なにっ・・・裏切ったのか!?』
『そっちがその気なら、やってやるぜっ!!!』
『バカ!反撃するな。収拾がつかなくなるぞ』
『じゃあ、黙ってやられろって言うのかよ!?』
『そうじゃないが・・・・』
『すまん、やられた。リザ頼む;』
『こいつらぁ・・・・黙っていれば付け上がりやがってっ!!!――――燃え盛れッ!!!』
『ラーヴァ!?そんな広範囲魔法使ったら、もう全員巻き込んじまうぞ!!』
『どのみち、ここまできたら同じだろうがっ!!!』
『あぁ〜、もうっ!!なるようになれだぁ〜!!?TT』
『あの・・・トールさん、このままだと足止めしているリンさん達が・・・・;;』
『・・・・やれやれ、これはHEにしてやられたかな(苦笑』

274ヤマチ:2006/12/04(月) 18:29:03 ID:aar7Y8oo

HE「例え一人でも、他軍への攻撃を始めたら、もうその同盟は崩壊する・・・。
トラップなどなくとも、結果は変わらなかったかもな。」
リン「くっ・・・・・・・。」
HE「―――人の絆なんて脆いもんだ。こんなにも容易く壊れてしまう。」
・・・必要なのは仲間ではなく、PCのもつ戦力そのものなんだよ。」
リン「・・・・HE?」
HE「それなら、初めから仲間なんて要らない。力が必要なら複垢なりすればいい。」
リン「――――HE・・・・それは違う。」
HE「違わないさ。目の前の現状を見てみろよ。お互いに足を引っ張り合い、醜く争っている奴らをさ。
それなら初めから協力なんてしようとしなければ、幾らかマシだったろうに・・・・無様だなw」
リン「そうじゃない、HE!!それは―――――

――――ドオオオォォォンッ!!!

屋上から一際大きな爆音が響き渡る。
一瞬見えた黒い雷に、私は二人の敗北を予感する。

HE「さて・・・これで上も片付いた。」
リン「ヒカルとアカリは?」
HE「二人は負けたよ。2対2だっていうのに、余裕だったぜ?w
・・・まぁなにしろ、妹の方が足引っ張ってたからな。人数もレベルも同じでも、それじゃあ勝てるわけ無いw

―――なぁ、リン?やっぱり仲間なんて必要ないだろ・・・。
仲間がいったって、足を引っ張るか、引っ張られるかしかないんだ。
なら初めから一人で複数のPCを操っていた方がいい。
それなら誰かに疎まれることもないし、誰かに腹を立てることも無い。
・・・・・違うか?」

リン「違う。」
HE「・・・・そうか。」

私は断言する。そんなことはないのだと。
HEは屋上から降りてきた、分離していた2体のHEとの再憑依を済ませると、じゃあな、と一言残して立ち去ろうとする。

リン「―――待て、HE。そっちは追手の方向だぞ?」

だというのに、彼の歩みは止まらない。
間違えたわけでもなく、彼は確固たる意思をもって、追手の方へと向かっていく。

HE「演習終了まで後2分・・・・・お前があてにしていた主力部隊、それにお前の仲間達が、この先にいる。」


「―――――ラスト2分、そいつら全員ぶっ倒してきてやるよ。」

275名無しさん:2007/02/10(土) 23:07:55 ID:z9P/qme6
続きマーダー(・ω・`)?

276コーヒープリン:2007/02/17(土) 09:21:57 ID:trpLokBY
レス増えたから期待したのに…orz

277芽依:2007/02/24(土) 13:39:01 ID:ShtLSSB6
うまくかけるかな?

こちらでは初めましてw
ご存知芽依です(ぁ
前々からここに書き込みたくてうずうずしてました。
斬られたいと思ったり斬られたいと思ったり斬られたいと思ったり。。
まぁ今一番言いたいのは、
ヤマチさんの続き期待してまs!w

今ならヤマチさん返り討ちにもできそうだなぁ…w

278名無しさん:2007/03/20(火) 22:41:58 ID:L20VUrtM
ちょwwwぶれますスレ過疎り杉wwwwww
内藤が攻めてくるぞwwwwwww

そういえばヤマチさん内藤Wikiに出張してたね。
俺は見たぜ。
キーワードはふぁーふぁーのカレー。

279名無しさん:2007/04/03(火) 23:20:07 ID:Z//xqJTA
さりげに過疎ってる(;A;)
見なくなってから、俺が
仕方ない…また人が集まるのを待とう
いつか来るよね?w

280名無しさん:2007/04/15(日) 07:16:35 ID:9.hiLS0c
110レス過ぎたあたりから別のスレになっちゃったからねえ

281小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:39:01 ID:aar7Y8oo
■プロローグ

あるところに理想に敗れた騎士がいた。
騎士はある日、自分と同じ理想を掲げる“勇者”と出会う。
それはかつての自分の姿。
輝ける理想を胸に秘め、未だ理想に敗れていない頃の自分…。
騎士は勇者に告げた。
その理想、その願いは決して叶うことは無いと。
しかし、勇者はそれでも自分はこの理想を叶えるのだと答えた。
堕ちた騎士は思った。
その姿のなんと愚かなことか…と。
そして―――
その姿のなんと美しいことか…と。

騎士は勇者の姿に、自身の願いと理想を取り戻す。
騎士は勇者に仕え、共に理想を叶えることを誓う。
それから“二人”は数々の出会いと戦いを経て、
あらゆる試練を乗り越えていった。

だが、哀しいかな―――
勇者がかつての騎士の姿だというのなら、
彼女が理想に敗れ、絶望という闇に囚われるのもまた“必然”なのだ。

皮肉な話だ。
自分を闇から救い出してくれた人が、
今度は同じ闇に囚われているのだから―――

さぁ騎士よ。
今こそ清算の時だ―――。

―――救い出せ。
どこまでも醜悪な“人の心”に…
尊いと信じたはずの“絆の歪さ”に…
そして、自らの“理想”に絶望した『彼女』を、心の闇から救い出してみせろ。

相対するのは、汝の仕えると誓った主にして、“堕ちた勇者”。
…そしてそれは“己の過去”そのものだ。
故に対峙せよ―――自らの闇と決別するために。

282小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:40:11 ID:aar7Y8oo

「はああああっ!!!」
【ディバインスピア】/【居合い・壱の太刀】
――――ギィィィイインッ―――――
渾身の一撃は、無常にも“黒の大剣”に阻まれる。
槍を戻す間に、返す太刀【弐の太刀】が俺の首を刎ね飛ばさんと迫る。
それを紙一重で身を捻ってかわす。
廻る勢いをそのままに、振り向きざまに槍を薙ぎ払う。
【ディミソリースピア】/【居合い・参の太刀】
双方の攻撃がぶつかり合い、衝撃が地面を抉り、砕き、吹き飛ばす。
【ダークワールウィンド】/【真空波】
――――ドオオオォォォンッ――――――
闇の刃と、無の刃が相克し合い、大気の爆ぜる音と共に相殺される。
【ストライクスピア】/【ストライクブロウ】
爆風によって濛々と立ち込める土煙にも構わず、俺たちは再び切り結ぶ。

絶え間なく奏でられる金属と金属の衝突音。
幾度も繰り返される剣と槍のダンス。
勇者は剣を振るい、騎士は槍を操る。
斬る/突く
払う/弾く
捌く/薙ぐ
断つ/穿つ
それは止まることを知らず、際限なく速度を上げていく。
繰り出すのは全て必殺の一撃。
どれも相手を致命傷に至らしめる威力を秘めた攻撃。
されど、それらが互いに届くことは無く、
ことごとく防がれ、かわされ、相殺される。
その攻防は一見“互角”。
だが―――
「……随分と頑張るね。もう武器を握っているのも辛いんじゃない?」
「ハハハ、出来の悪い“ご主人様”をもつと苦労が耐えなくてね」

彼女の振るう黒の大剣―――『黒狼』は、常に“紫電”をその刀身に纏っている。
たとえ斬撃を槍で受け止めようとも、その紫電によって武器を握る手を焼かれる…。
幾十、幾百の攻防の末、もはや俺の手は焼き爛れ、見るも無残な状態となっていた。
「もう諦めなよ。キミではもう、ボクには勝てない…」
「それがなぁ…。ここ数ヶ月で、どっかの“勇者様”に感化されてしまったみたいで、
どうやら俺もすっかり“諦めの悪い”性格になってしまったようなんだ」
俺は“いつものように”意地悪くニヤリと笑ってみせる。
「悪いが…この身が朽ち果てるまで、俺は諦めるつもりは無い。
―――絶対にお前を取り戻すまで、諦めたりしないっ!!!」
「五月蝿い――――ッ!!!」
【グラビティ】
強力な重力波が、彼女の周囲に展開される。
俺はそれに弾き飛ばされるようにして、大きく後ろに跳躍した。
≪“SixガーディアンズランスⅡ”―――展開≫
“機械槍”の穂先が4つに解離し、高速回転を始める。
≪マルチロック完了―――射出≫
標的に向かって、撃ち出される4つの矛先。
しかし、それらはことごとく【グラビティ】によって弾き返される。
それはまるで―――彼女の『心の壁』を象徴しているかのようだった。

283小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:41:13 ID:aar7Y8oo
「人の気も知らないで…。ボクの気持ちも知らないでぇーーーっ!!!!」
【殺界発動――――居合い・百鬼哭】
≪“ビームシールド弐式改”―――最大出力・広域展開≫
―――――バチィバチィィイイイッ!!!?
展開される防御壁に、“黒の刀身”が紫電を纏いながら幾度も打ち付けられる。
≪シールド負荷―――90%≫
目にも留まらぬ速度で繰り出される“斬撃”が、防御壁を削っていく。
それはまるで…彼女の荒ぶる感情そのものだった。
「みんな嫌いだ!!みんな汚い!!みんな平気な顔して嘘をつく―――!!!」
≪シールド負荷―――100%≫
「見えるんだっ!!みんな笑顔の裏で、いつも人を嘲笑っているのが!!!」
彼女が見たものは何だったのか。
彼女はどれほどの絶望を浴びたというのか。
≪シールド負荷―――120%:臨界点突破≫
「…もう嫌だ…」
彼女は泣いていた。
泣きながら…剣を振るい続けていた。
それはなんて哀しい姿なのだろう。
―――なら、せめて……その哀しみを、俺が受け止めてやらないと――――

≪危険:防御壁展開・強制終r―――終了処理“中断”―――防御壁展開・継続≫
≪シールド負荷―――160%≫
≪危険≫≪危険≫≪危険≫
手荒い扱いに盾が抗議の叫びをあげる。
(ごめん…でも、もう少しだけ付き合ってくれ)
盾を支える左手の感覚は、既に消失。
もはや痛みさえ感じない。

「もう誰も信じられない……」
≪シールド負荷―――180%≫
≪危険≫≪危険≫≪危険≫≪危険≫≪危険≫
痛みは感じない…だけど、重かった。
ただ、ひたすらに重かった…。
盾を支える手が、まるで石にでもなってしまったかのようだ。
その重さはきっと―――彼女の“嘆き”の重みなのだろう…。

「もう誰も―――救えないっ!!!!」
【“黒狼”固有スキル:紫電一閃】/【ダークフレア】
黒の刀身が瞬間的に爆発的なエネルギーを帯び、“紫電の雷槌(いかずち)”となって放出される。
俺はとっさに“漆黒の炎”を呼び出すが、相殺かなわず炎は吹き散らかされ、
紫電が過負荷に軋むビームシールドに突き立った。

≪シールド負荷―――200%≫
≪危険≫≪危険≫≪危険≫≪危険≫≪危険≫≪危険≫≪危険≫
≪オーバーヒート―――防御壁・消失≫
ついにビームシールドは、熱量過多によって吹き飛び、
障壁を貫いた“紫電の雷槌”が、俺の身体を容赦なく貫いた。

284小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:42:28 ID:aar7Y8oo
――――混濁する意識の中で、誰かの声を聞いた。
それは俺の“眼帯”の奥から聞こえてくるようだった。
『懐かしいな…』
“声”は「人は汚い」と嘆く彼女を見て、そう呟いた。
あぁ、確かに―――
…昔の俺も、あんなだったんだよな…。
『そうだな』
“声”は苦笑する。
きっと俺も、心で苦笑していただろう。

―――どこまでも醜悪な“人の心”に絶望した。
―――尊いと信じたはずの“絆の歪さ”に絶望した。
そして、自らの“理想”に―――絶望した。
現実は冷酷で、世界は理不尽だった。
この“願い”は叶わぬものなのだと悟った。

『だが、彼女と出会った』
…初めは変なヤツだと思った。
すごい無茶するし、おまけに“勇者”になるんだとか言い出すし…
『…ぶっちゃけ、正真正銘の変人だな』
ぶちゃっけた!?
『―――だが同時に、正真正銘の“勇者”だったな』
………うん、そうだね。
彼女のおかげで、俺は再び理想を取り戻せた。
そんな彼女だから…俺は“騎士”として仕えると誓ったんだ。

『ならば今こそ、その責務を果たせ―――“勇者の騎士”よ』
言われるまでも無い…
―――今度は俺が、彼女を“絶望の淵”から救う番だっ!!



「―――ねぇ、なんでまだ立ち上がるの?」
「……ぐ……ぁ……」
それは、まさに“満身創痍”だった。
既に“四肢”は満足に言うことを聞かず、立ち上がるだけで膝がガクガクと震える始末。
特に“左腕”が酷い状態で、これでは“予備の盾”を握ることなど到底出来そうに無い。
…既に勝敗は決しているも同然。
このまま戦っても、俺に勝機は一片たりとも無いだろう。
―――まぁ…“勝てないと分かったくらいで”諦められるなら、俺も苦労しないわけだが。

「もうボロボロじゃない。…諦めなよ……もう諦めてよぉ…」
「―――――諦めないっ!!!」
“諦めろ”と心が挫けそうになる度に思い出す。
彼女と出会ってからの数ヶ月の“記憶”…。
決して楽しいことばかりじゃなかったけど、
それでも振り返れば、とても大切な…かけがえの無い宝物のような日々。
…そしてそれは、これからも続いていくのだ。
―――絶対にこんなところで終わらせるわけにはいかないっ!!

「…やめてよ。…もうボクは『ご主人様』でも『勇者』でもない…。
ボクのために、ここまでする必要なんて無い。…ボクにそんな価値なんて無い。
本当に一番汚いのは、“みんな”じゃなくて――――――“私”なんだ…」

俺はボロボロの身体に鞭打って、再び槍を構える。
全身に激痛が走るが、そんなものは知ったことではない。
―――目の前で、大切な“ご主人様”が泣いているんだ。
そんなの放っておけるわけないじゃないか―――っ!!!!

285小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:43:49 ID:aar7Y8oo

「“ヒト”で在る以上、俺たちの心は綺麗でなんかいられない…。
誰かを妬み、誰かを憎み、誰かを裏切る事もある…」
「―――――さい……」
「だけど、俺たちが笑い合っていた幸せな時間は、確かに存在して…
たとえ、その関係が壊れることになったとしても、それが消えることは無いんだ」
「―――うるさい……」

「なんてことは無い…。
俺たちの理想は、ちょっとしたすれ違いや、些細な諍いで
簡単に壊れ、崩れ去ってしまう“儚い”ものだ。
だけど―――手を伸ばせば、いつだってそこにあったんだ…」

「うるさい!!うるさい!!!うるさいッ!!!!」

「壊れた絆は直せばいい。
それが叶わなくとも、新たに絆を紡ぐことは出来る。
大切なのは、悲しくても、苦しくても…
――――決して絶望し、全てを“諦めない”ことだ」

「黙れよっ!!キミが“それ”を口にするかああああ――――ッ!!!!」
【“黒狼”固有スキル:紫電一閃】

一際強大な紫電の雷槌が、黒の刀身より放たれる。
過剰な負荷により、黒の刀身はその身を、本来ありえない紅で染めていた。
それほどの出力で放たれた紫電は、もはや只の雷槌では在りえない。
それはまるで意思を持つ【龍】のように地面を這いながら、
獲物へと飛び掛らんと、その牙を剥いて迫ってきた。

…偉そうなことを言ってみたはいいが、
既に満身創痍の俺には、槍を構えるのが精一杯で、この攻撃に抗う術など無い。だが―――
(―――それでも諦めるわけにはいかないっ!!)
激痛を伝える脊髄からの電気信号に脳を焼かれながらも、
俺は槍を握る手に力を込める。
―――策も無ければ、その行為の意味さえ無い。
俺が“紫電の龍”の前に、この身を焼き尽くされるのは必至で、
どう足掻いたところで、その結末に変わりは無い。
ならば、せめて無駄に苦しむのは止めて、大人しく身を焼かれるのを待てばいい。
その筈なのに―――
俺の手は、槍を構え…未だに抗うことを諦めていなかった。


その時―――
鈴の音のような澄んだ金属音と―――
猛威を振るっていた紫電さえ眩むような、“強烈な閃光”が瞬いた。

≪顕現せよ――――雷光の剣“カラドボルグ”≫

閃光と共に現れたのは“硬き稲妻”。
その激しくも神々しい輝きは、全ての闇を切り裂く。

―――こんな剣は知らない。
―――こんな剣は持っていなかった。
だけど…
それは何故か、当然のように俺の手に収まっていて、
それを不思議と思わない俺がいる――――。

(ありがとう)
俺は突如現れた光剣に、心の中で礼を述べる。
剣は一層、力強く輝くことで応えてくれた。

【“カラドボルグ”固有スキル:■■■■■■■】

“雷光”と“紫電”が激突する。
光は暴風と化し、大気は鳴動し、大地は割れるように激震する中―――

『……覚えているか?“ヒナタ”。
―――俺とお前が、初めて出会った日のことを――――』

―――俺は彼女との邂逅の日に、思いを馳せていた。

286小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:44:49 ID:aar7Y8oo

■小さな勇者と、堕ちた騎士■

【数ヶ月前―――】

―――何故“俺”は此処にいるのか。
どうして戻ってきてしまったのか。
あれほど苦しんで。
あれほど悲しんで。
もう二度と戻るまいと思っていたのに…
なのに何故、俺は再び“この世界”に戻ってきてしまったのか。

習慣で仲間のIN状況を見ようと、無意識にフレンドリストを呼び出す。
しかしフレンドリストには、誰の名前も記されていなかった。
…当然だ。
俺がこの世界から逃げ出した“あの日”、全て消去したのだから…。
本当は、このPCごと消去するつもりだった。
だけど消去するには“このカラダ”には思い出が多すぎて…
結局、踏ん切りがつかずにPCは消去されないままに、
そして、こうして再びログインしているのだから、未練たらしい事この上ない。
新着のメールが入っていることを知らせるサインが出ているが、
今の俺にはメールボックスを開く勇気さえない。
まったく…
“未練”と言いながら、それを果たすつもりも無いというのに、
こうして未だに、この世界から離れられない自分を自嘲する。
これでは、まるで“亡霊”ではないか。
「――さて、これからどうしようかな」
わざわざ再インストールして戻ってきたはいいが、
特に目的があったわけでもない。
だから俺は、あてもなく歩き出す。

それは本当に…さまよえる“亡霊”のようであった。



【Interlude】
ただ守りたかった。
失いたくなかった。
そのリングはオレにとって、かけがえの無い、自分の居場所だったから。
だから…
嘘の“仮面”に、更なる嘘を重ねて…
弱い自分を覆い隠し、ひたすらに強い自分を演じてきた。
誰かを救い、皆を守れるような、そんな存在に…。
…全てが上手くいったわけじゃない。
何度も失敗し、挫折し、絶望を重ねてきた。
だけど、諦めるわけにはいかなかった。
今まで皆で楽しくやってきた―――その場所を失いたくなかった。
自身を偽り、“仮面”を被ることになっても、
皆と築いてきたこの場所を、守りたいと思った。
…守り抜くと誓った。

偽善だ…。
守りたかったのは皆ではなく、孤独を恐れる自分の心。
それでも…
偽善と知り。
傲慢と知り。
それこそが自分の弱さなのだと知りながらも、
俺は“仮面”に手を伸ばす。

…強く。
もっと強く。
皆を守れるように。
自分の居場所を失わないように。
どんな脅威も…
どんな絶望も…
全ての闇を退けて、希望の光で照らせるように。
皆が笑い合える、幸せな場所を守れるように。
強い自分になろう。
負けない自分になろう。
挫けない自分になろう。
それが“嘘”の自分であろうと…
それが“偽り”の強さであろうと…
守りたいという願いに、嘘偽りは無く。
強さを欲した心は、不屈の信念に。

故に…俺は“仮面”を被り続ける。
傲慢と罵られ、己の無力を突き付けられ、幾度も心を砕かれようとも。
仮面の下の傷が…、嘘で覆った傷が…、心を蝕んでいこうとも。

…その果てに、自己の“破綻”が見えていようとも…。
【Interlude out】

287小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:45:56 ID:aar7Y8oo

アクロニアの林で、ベアに襲われていたノービスを助けた。
別にヒーローを気取りたかったわけじゃない。
ただ目の前にいて、邪魔だったから倒しただけのこと。
御礼を期待していたわけでもないし、言われても無視して立ち去る気だった。
だが、少女から投げかけられたのは予想外の言葉だった。
「助けてくれなくたって勝てたもん!!勝手に他人の獲物を横取りするなよ!!!」
…思わずカチンときた。
未だにスモック姿のノービスが、ベアなんかに勝てるわけがない。
現に今だってHPぎりぎりで、辛うじて生きている状態だ。
あと一秒でも助けるのが遅れていたら、彼女の命は無かっただろう。
「まだ回復アイテムあったもん。やっと半分まで削ったのにぃ〜」
はいはい、そうですか。
その回復が間に合ったかどうか知りませんけどね……って“半分”?
そういえば、確かにベアのHPは半分まで減っていた。
しかし、未だにレプリカソードを振り回している無知なノービスが、
ベアのHPを半分も削れるものだろうか?
「…お前がベアのHPをここまで削ったのか?最初から減っていたのではなく?」
「勿論だよ!」
「本当に?」
「うっ……」
もう一度たずね返した途端、彼女の自信満々な様子が崩れる。
ほら、やっぱり嘘だった。
レベル10にも達していないノービスに、ここまで戦えるわけが―――
「う〜…そりゃ何回か死んだし、その度にセーブポイントから走ってきたけど…」
彼女は恥ずかしそうに付け加える―――って本当にやったのか!?

…思わず眩暈がした。
なんてことだろう。
こいつは今のレベルでは敵いっこない相手を倒すために、
いったい何度セーブポイントから往復してきたのだろうか。
一撃加えてはやられて…
セーブポイントからまた林まで戻ってきて、また一撃…
ヒット&アウェイならぬ“ヒット&ダイ(死)”。
そうして少しずつHPを削ってきた成果が“アレ”だったのである。
最早ゾンビも真っ青な、執念と根性である。
唖然とする俺に、彼女はなんでか誇らしそうに胸を張っている。
断言しよう。
…こいつはバカだ。
ベアなんて普通のザコモンスターだし、倒したって精々毛皮が手に入るくらいだ。
現に、先ほど俺がトドメをさしたベアからは何もドロップしなかった。
そんな無駄な努力をするより、さっさと他のモンスターを倒してレベルを上げるべきだ。
どうせベアなんてレベルが高くなれば、嫌というほど倒すことになるのだから。

『―――だけど諦めなければ、いつか願いは叶うかもしれません』

ふと…昔、誰かに言われた言葉が蘇る。
何度失敗しても、
何度挫けそうになっても、
それでも諦めずに願いを叶えようと足掻き続けること。
それは無様で、みっともないけど……“尊い”。

この少女はどんな思いでベアに挑み続けたのか。
どうして諦めようとしなかったのか。
――いや、そんなことしても無意味だと知らなかっただけだろう。
………。
だけど彼女なら……。
もし何も手に入らなくとも、最後に笑っていたのだろうと、理由もなく思った。

288小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:48:41 ID:aar7Y8oo

「すまなかった」と、俺は素直に謝ることにした。
彼女の努力を、俺は台無しにしてしまったのだ。
確かに非は俺にあっただろう。
なので、素直に頭を下げる。
「フッ、仕方ない。特別に許してやるか」
――やっぱり謝るんじゃなかったと、激しく後悔した。
「だが、一つ条件がある」
しかも、なんか条件つけてきたし…。
無視して立ち去ろうかとも思ったが、
曲りなりにも悪いのは俺なので、一応聞くだけは聞いてやることにする。
「え〜と、ね…」
「なんだ」
「…わ、笑わないでよ?」
「分かった」
「…本当に笑わないね?」
「分かったから早く言え」
「………」
「………」
「…アップタウンに入る方法を教えて―――ってこら!!笑わない約束じゃないかぁ!!?」

―――これが俺と“ヒナタ”の出会いだった。



【Interlude】
癒せぬ心の傷…。
流した涙は拭えても、傷が癒えぬ限り、血は流れ続ける。
傷を“仮面”で覆っても、傷が消えることは無い。
少しずつ…
少しずつ…
それは“澱”のように、降り積もっていった。
自身の手さえ届かぬ、心の深淵…。
そこに…
■■■が産まれようとしていた。
苗床は、自身の闇。
与えられるのは清き水ではなく、流される紅い鮮血。
差し込む光は無く、
代わりに…砕かれた弱い心が、雪のように降り積もっていった。
そして遂に、■■■が芽吹きの時を迎える。

『痛い』
『苦しい』
『辛い』
『もう嫌だ』
『ごめんなさい』
『ごめんなさい』
『殺してください』
『死にたい』
『消えたい』
『消えて、全てを終わらせたい』
『あぁ…それが叶わぬのなら… 』

『全てを壊して、殺して、滅ぼして、消し去って、“この手で、何もかも終わらせてやる”』

望むのは終末。
願ったのは消滅。
仮面の下の傷は化膿し、もはや病巣と化していた。
膿が仮面を“侵食”する。
信念が、矜持が、理想が…
今まで自分を構成していた全てが、
仮面の内側から犯され、穢されていく。

≪ギシギシ―――≫
どこで間違えて/しまったのか。
いつから歪んでいた/のか。
≪ギシギシ/ギシギシ―――≫
いや…
そ/もそも“仮面”に手/を伸ばした時点で/
最初か/ら間違え、そして歪ん/でいたのだろう。
≪ギシギシギシギ/シギシギシ/ギシ―――/―――≫
故に、これ/はその当/然の末路…。
≪ギチ/ギチギチ/ギチギチギチ/ギ/チ//ギチギチ/ギチ/ギチギチ≫
――崩壊の時がき/た。
≪ギ//チ/ギチギチギチ/ギチギ/チ/ギチギチギ――――――■■■ッ!!!!!≫
“仮面”は、耳/を劈くよう/な異/音と共に、砕け/散/った//。/

……この瞬間、何もかもが終わったのだ。


“仮面”を失った自分には、何の力も無かった。
何もかもが怖くて、逃げ出すことしか出来なかった。
皆の差し伸べる手にさえ、恐怖した。
怖くて、怖くて、消えて欲しかった。
無くなってしまえば良いと思った。
だけどリングから…皆から、逃げてしまった途端、
途方も無い喪失感が、心を苛んだ。
深い後悔と、果ての無い自己嫌悪。
守護と破滅…
自身の中で矛盾していた、二つの思い。
いつの間にか、捻じれ、歪みきっていた信念。
…今更になって気づく。

―――俺は狂っていたのだと。
【Interlude out】

289小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:51:22 ID:aar7Y8oo

「じゃーん!ソードマンの証GET〜♪」
赤形で構成されたアクセサリーを自慢げに見せびらかすのは、
元ノービスのヒナタ。
彼女の胸元で輝く“剣士の証”―――
このたび彼女は、めでたくソードマンへと転職することに成功したのだった。
「はいはい、おめでと」
「いえーい☆」
俺のやる気のない祝福に、満面の笑みで応えるヒナタ。
余程ソードマンになれたのが嬉しかったのだろうか。

…というか、何で俺は転職試験にまで付き合っているのだろう?
もともとアップタウンに入るまで付き合う約束だったが、
入ったら入ったで道が分からないから案内してくれと頼まれ。
案内中、ギルド元宮で転職できることを説明したら、
「じゃあ転職してくる〜」と飛び込んでいって、
「“肉”取ってくるから待ってて〜」と今度は飛び出していった。
待てと言われた以上、動くわけにもいかないので、
こうしてギルト元宮のロビーで待っていること30分…
肉を手に入れたらしいヒナタが戻ってきた。
「これから転職するから一緒に行こ」という誘いをやんわり断って、
部屋の外で待たせてもらう。
(…だって転職となると、例の“通過儀礼”があるし…)
「セクハラだーっ!!?」という叫びを壁越しに聞きいてから暫し、
ソードマンの証を手にした得意満面のヒナタが出てきたというわけである。
―――以上、これまでの経緯の説明おわり。

「ところで、何でソードマンになりたいと思ったんだ?」
「え?」
「お前、迷わずソードマンになること決めただろう。
他の職も色々あったのに……初めからソードマンと決めていたのか?」
「えっと…決めていたというか…」
ヒナタはちょっと言い難そうに、もじもじしている。
しばらく迷ってから、意を決したように俺を見上げる。
「……笑わないで聞いてくれる?」
(―――そんな恥ずかしい理由で、ソードマンになると決めたのかっ!?)
俺は“絶対に笑う”と心に誓った上で、彼女の問いに答える。
「―――あぁ、勿論だ」
「………」
「………」
「…絶対に笑う気でしょ?」
「笑わないぞ」
「だって、さっきも笑ったし…」
「今度は絶対に笑わない」
「……ホント?」
「本当だ」
「……あ、あのね……」
「わっはっはっはっは」
「まだ何も言ってないのに笑うなバカーーー!!!?」
―――鋭いボディブロウが、鳩尾に突き刺さる。
その後、拗ねてしまったヒナタを宥めるのに、しばし時間を要した。


「ボクはね…“勇者”になりたかったんだ」
「ゆうしゃ?」
ようやく機嫌を直したヒナタは、ソードマンを選んだ理由を話し始める。
だけどそれは少々意表をつくもので、俺は思わず聞き返した。
「そう―――RPGとかの主人公でお馴染みの“勇者”。
だから、イメージ的にはやっぱり“剣”を使えるようになりたかったんだ。」
「ふーん…なんでまた“勇者”に?」
「…あれ?笑わないんだね」
「別に…」
「えっとね―――ボクは昔から憧れていたんだ。
信頼できる仲間に支えられて、だけど絶対に仲間を守りぬき―――
そして……
どんな強大な悪からも。どんな深い絶望からも。
全てを救い出して、物語をハッピーエンドへと導く―――そんな勇者に」

――――ぞくり、とした。

鼓動は早鐘を打つように高まり、
胸が引き絞られるように軋みをあげる。
動揺のあまり、呼吸が正しく刻めない。

彼女は語る…己の夢を。
彼女は詠う…己の理想を。

≪だがそれは―――― “誰の願い”だったか≫

―――ふと展開したままのアイテムリストに目がとまる。
そこには、故障した“ファントムマスク”があった。
俺が、この世界にきた最初の日に手に入れた、“騎士の証”。
そしてそれは“あの日”―――俺の心の仮面と、期を同じくして壊れた。
……なんて皮肉。
たしかに“騎士の証”を失ったあの瞬間、俺は“騎士”ではなくなったのだろう。

290小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:53:05 ID:aar7Y8oo

「(“皆を守る騎士になるんだ”……か)」
俺は乱れた呼吸を調えながら、吐き出すように小さく呟いた。
それは小さな…とても小さな独白。
誰にも届くことないはずの、感情の吐露。
だがそれに―――隣にいる少女は反応した。
「…今、何か言った?」
俺は動揺を押し隠し、何でもない風を装う。
だが、内心とても心穏やかな状態ではなかった。

「もぉ〜、人が夢語っているのに全然聞いてないね。自分から聞いたくせに…」
「いやいや…なかなかに恥ずかしい夢だったのでね。まともに聞いていられなかった」
「なーーーっ!?そういうこと言うかなぁキミはっ!!!」
「今どき小学生でも口に出来ないぞ。“勇者になる”なんて……くくくっ」
「う〜、別に“勇者”って言うのは喩えだよ。そんな風になりたいっていう…。
『誰かを助けたい』。『誰かを守れるようになりたい』。
…そういう風に思うのって、割と普通でしょ?」

誇らしげに自分の理想を語るヒナタ。
それを俺は、かつての“自分の姿”とダブらせる。
あの…愚かで、救いようのない莫迦であった、かつての自分と…。

「あぁ普通だな。誰もが一度は願うことだ。―――だが何故ヒトは“それ”を願うと思う?」
「……え?」

―――待て。
俺はいったい何を言おうとしている……?

≪…壊せ≫

「―――“偽善”だよ、ヒナタ。
『誰かを助けたい』と願うのは、誰かに自分を認めて欲しいから。
『誰かを守りたい』と願うのは、自分の居場所を失いたくないから。
―――その願いは“孤独”を恐れる自身の心から生まれるものなんだ。故に―――」

≪壊せ。壊せ。壊せ≫

感情の抑制が効かない。
心の奥のほうから、ドス黒い感情があふれ出してくる。
だが“仮面”を失った俺には、それを塞き止める術がない…。

「そんな我が身可愛さから生まれた感情では、人は救えやしない。
最後の最後で、自分を守るために誰かを裏切る。
―――何より…“その理想”を抱いた自分自身を裏切ることになるだろう」

≪壊せ。壊せ。壊せ。壊せ。壊せ。コワせっ!!!≫

吐き出すのは、かつての自分に対する“否定”の言葉。
俺はそれを“同じ願い”をもつ少女にぶつける。
それは、なんて醜い八つ当たりなのだろう。
莫迦莫迦しい…
こんなことして、どうしようというのか。
しかし、俺はそれを抑えられない―――――否、“抑えない”。

この少女の無垢な願いを、俺は穢そうとしている。
彼女の美しい翼を、絶望の泥で穢して、地べたで這い蹲らせてやりたいと思っている。
その…愚かであるが故に、美しきその理想を―――俺の手で“犯したい”。
あぁ―――この感覚はきっと――――

≪壊れろ。壊れろ。こわれロ。壊れろ。壊レろ。壊れろ。コワれろッ!!!≫

―――かつて仮面を侵食した“闇”が―――
あの日、失われたはずの“同じ願い”に反応して――――【覚醒】する。

『そんな間違った願い、壊れてしまえ』と“闇”が狂気の叫びをあげる。
…そして、それに共感する自分がいるのもまた事実。
何故なら―――

≪壊れロ。壊レろ。オマエも絶望しロ。間違っタ願いヲ抱イタまま狂ッテしまえ!!!≫

―――この叫びは俺の“本心”なのだから――――

291小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:54:18 ID:aar7Y8oo

【Interlude】
―――かつて望んだものは何だったのか。
いったい何を求め、何を守ろうとしていたのか。

欲したのは小さな幸せのカタチだった。
誰もが当然のように持っているもの…
それを守るために、弱い自分を“仮面”で隠し、
ずっと強い自分を演じながら、戦い続けてきた。

…だが、何かを成す為には、“代償”が必要だ。
何かを守るために、他の何かを失うこともある。

俺は、自分の“守りたいと思うもの”を守るために、
―――『友』を傷つけ、
―――――『大切な人』を斬り捨て、
最後には―――――――『自分』さえも殺した。

そして…何もかも失って、
もはや何を守ろうとしていたのかさえ、分からなくなった…。

俺は一体―――何が欲しかったのだろう…?
【Interlude out】



≪ギシギシ―――≫
“仮面”の軋む音/がする。
それ/は“懐かし/き絶望の音”…
≪ギシギシ/ギシ―――≫
…いや、もはや俺に“仮面”は無い/のだ。

じゃあ、これは―――――いったい何が/軋ん/でいる【音】な/のだろう…?

≪ギシギシギ/シギシ――/――――/≫
―――ドッと、冷たい汗が噴きだ/す。
今度こ/そ、何か/“致命的な”ものが壊/れ/て/しまう予感。
“それ”はきっと――――/―――
≪ギシギシギシギ/シ…ギシギシギシ…ギシギシ/ギシギシギ/シギシ/ギシ/ギ//シ/ギシ///


「―――ボクを助けてくれた人は、自分のことを“偽善者”だって言っていた…」
「ぇ―――――?」

ヒナタの声に、俺は正気を取り戻す。
……【声】はもう聞こえない。
何かの軋む【音】も聞こえなくなった。
顔をあげると、そこに―――――“強い意志の光をたたえた、少女の双眸があった”。

「だけど…その人のおかげで、ボクは救われたんだよ。
その行動が、偽善だろうと、自己満足だろうと、
ボクがそれによって救われたのは事実なんだ」

彼女は何かを懐かしむ目で、遠くを見つめている。
…きっとそこに彼女の“信じるもの”があるのだろう。

「…全てが上手くいくとは思っていない。
どうしても助けられない人もいるだろうし、ボクが裏切ることもあるかもしれない。
でも…だからって全て諦めて、投げ出してしまったら、救えた筈のものも救えなくなってしまう」

彼女には届かない―――。
怨嗟も、嘆きも、絶望も、
彼女の“信念”を呑み込むことは叶わない。
(まぶしいな…)
それは、かつて自分も持っていたはずの宝石のような輝き…。
しかしその宝石は、長い月日の中で、いつしか傷だらけになり、
もはや輝くことはおろか、今にもひび割れて、砕けてしまいそうな始末。
だから彼女の輝きが、今の俺には眩しかった…。
それを“美しい”と感じた…。

292小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:55:49 ID:aar7Y8oo

「偽善と蔑まれ、傲慢と罵られ、己の無力を嘆くき―――
…それでもお前は、その理想を叶える為に、突き進むだろう…。

だが、幾重もの絶望を乗り越えた先にあるのは…
“積み重なる救えなかったモノの怨嗟の声”と、
“後悔の果てに歪んでしまった自己の破綻”だけだ。

お前の願いは届かない。
お前の努力は報われない。
…そこに、お前の望んだ未来は無い…」

―――だからこそ、その“願いの末路”を知る俺には、
彼女の輝きが失われてしまうことが、哀しかった。
……出来ることなら、この少女には無垢なままでいて欲しいと思った。

「それでも―――“諦める”なんて選択が、正しいとは思えない」

―――否、彼女はまだ知らないだけだ。
現実の冷たさは、“諦めたくない”なんて意地が通用するほど甘くはない。
その冷たさを肌で感じるまでは、彼女は“絶望”の本当の意味を知りえない。
結局、彼女の言っていることは、未だ何も知らぬ無知なガキの“戯言”だ。

「ボクは…ボクを救ってくれた人に、“憧れていたんだ”。
だけどその一方で…自身を“偽善者”と哂う、あの人が“哀しかったんだ”。

だから証明するんだ―――
誰かを助けたいと…
誰かを救いたいという思いは…
―――決して“偽善”なんかじゃないんだって」

それでも――――……

「あからさまな“正義”は疎まれ、
偽悪を善しとするそんな世の中だから…
ボクはあえて“勇者”になろうと思う。そして―――――」

あぁ、それでも――――……

「―――たくさんの人を助けて、たくさんの人を守って…
みんなが幸せでいられる…そんな“やさしい場所”をつくるんだ」

この愚かしくも美しい少女の“願い”を、見届けたいと…
彼女なら叶えることが出来るのではないかと…

―――そう思ってしまうのは、何故だろう――――

293小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:57:10 ID:aar7Y8oo

【Interlude】

≪かつてお前が欲したものは、何だったのか…≫
“砕けた仮面”が、問いかけてくる。

≪…何を尊いと信じ、何を守ると誓ったのか…≫。
俺は―――何のために“仮面”を手に取ったのだったか…。

≪思い出せ……≫
俺は―――何のために強く在ろうとしたのだったか…。

≪思い出せ……お前の“本当の願い”を―――≫

…そうだ…
初めから、多くのモノを望んでいたわけじゃない。
俺はただ、皆との楽しい時間を守りたかっただけなんだ。
だけど、それを大切にするが余り、愛しいが余り…
いつの間にか、俺は欲張りになっていた。

みんなが、楽しくないと嫌だ。
全ての人が、幸せじゃないと嫌だ。

―――両手いっぱいに幸せを抱えていたのに、
抱えていた一つの幸せが転がり落ちた時、
それを拾おうとして、全ての幸せを落としてしまった。
―――仮面を被った強い自分なら、全て救えるものだと思い上がっていた…。

皆を守りたい―――
誰かを救いたい―――
…その願いは間違いではないけれど、
いつしかその願いは“使命感”に…
いつしかその願いは“責務”に…
いつしかその願いは“己を縛る鎖”になっていた。

それでも目指すものがあって、信じるものがあるから―――
俺は立ち止まるわけにはいかなかった―――否、立ち止まることなど“許されなかった”。

“理想”のために…
“願い”を叶えるためにと…
一歩、踏み出したその足は――――何かを踏み潰す。
だから…その踏み潰してしまったものの為にも、その踏み出した足を引くわけにはいかなくなる。
しかし再び踏み出した足は、更に多くのものを踏み潰してしまう。

故に―――“もう止まれない”。
この時点で、何があってもその信念を貫かなくてはならなくなった。
…そうでなくては、今まで踏み躙ってきたものに対して、顔向けできないから…。

前へ…前へ…
邪魔なものは振り払って、立ち塞がるものは斬り倒して、
ひたすら何かを踏み潰しながら、前へと歩み続ける――――。

しかし、前へと進めば進むほどに、己の“咎”は増すばかり…
際限なく増え続ける重圧に、歩みが止まりそうになる。―――心が挫けそうになる。

だけど―――
どんなに苦しくても、どんなに悲しくても、
たとえその道が間違えていると気づいたとしても…
―――今更、自分を“枉げる”ことなんて出来ないのだ。

それは最早、“願い”ではなく“贖罪”。
それを果たすことのみが、過去に対する唯一の“免罪符”。
そして“罪の意識”と“強迫観念”に衝き動かされた、その道のりの果てに――――

――――俺は■■を失った。


…だけど、違うんだ…。
俺の本当に欲していたのは、
“守る”とか“救う”とか、
そんな大それたものじゃなく――――
それはあくまで“手段”でしかなく――――

……俺が本当に願ったのは……

『―――たくさんの人を助けて、たくさんの人を守って…
みんなが幸せでいられる…そんな“やさしい場所”をつくるんだ』

あぁ…やっと思い出した…

…みんなが、笑っていて欲しかった。
…みんなと、笑っていたかった。
―――ただ“それだけ”で良かったんだ…。

【Interlude out】

294小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:58:18 ID:aar7Y8oo

「転職まで付き合わせてゴメンね。色々ありがとう」
「いや、もともと俺が悪かったんだし…気にするな」
ヒナタの転職を終え、俺たちはギルド元宮から出てきた。
アップタウンの入り方を教えるという約束だったが、
いつの間にかタウンの案内まで加わって、更に転職にまで付き合わされてしまった。
もう、これで充分だろう…。
…これ以上、ヒナタと一緒にいる理由はない。
「えっと、ここでお別れかな…?」
「あぁ、そうだな…」
「………」
「………」
ヒナタは、なかなか別れを言い出さない。
それは俺も同じで、何か言わなきゃいけないのに、何を言えばいいのか決めかねていた。
お互いに無言のまま、時間が過ぎる。
―――先に口を開いたのはヒナタだった。
「…あの…」
「……ん?」
「キミは……後悔しているの?」
―――『何を』とは問わない。
そんなことはお互い承知の上…。
だから、俺は迷わず答える。
「―――あぁ、後悔しているとも」
「……そう……」
ヒナタは何か言いたげに…だけど何も言えず、うつむく…。
まったく…なんでお前が哀しそうにするんだよ。
俺は内心で苦笑しながら、言葉の続きを紡ぐ。
「…振り返れば後悔ばかりの日々だった。」
「………」
「今でも、思い出すだけで胸が締め付けられる。自己嫌悪で死にたくなる」
「―――っ!」
「いっその事…そんな“過去”消えてしまえばいいのにと思う…」
「そ、そんな―――!?」

「それでも…俺はまだ“未来”にまで絶望したわけじゃない」

「―――――え…?」
ヒナタが、顔をあげる。
その呆気にとられた顔が可笑しくて、俺は思わず頬が緩むのを感じる。
「“あの日”―――何もかも失い、捨て去った時―――全て終わったのだと思っていた」
…あぁ、実際に全ては終わっていた。
俺は“俺”であるべき“仮面”を失っていたし、
もはや守るべきものなく、叶えたい理想さえ見失っていた。
…それで“御終い”の筈だった。だけど―――
「だけど俺はまだ此処にいて、まだこの手に成せることがある。
そして、お前のおかげで忘れていた“本当の願い”を取り戻せた。だから―――」

「―――もう一度、この“理想”を叶えるために頑張ってみようと思う」


【“仮面”は問うた】
≪かつてお前が欲したものは、何だったのか…≫
≪…何を尊いと信じ、何を守ると誓ったのか…≫
≪思い出せ……お前の“本当の願い”を―――≫

【“小さな勇者”は語った】
―――たくさんの人を助けて、たくさんの人を守って…
みんなが幸せでいられる…そんな“やさしい場所”をつくるんだ。

【“堕ちた騎士”は思い出した】
…みんなが、笑っていて欲しかった。
…みんなと、笑っていたかった。
―――ただ“それだけ”で良かったんだ…。

295小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 15:59:19 ID:aar7Y8oo

「……俺はね“皆を守る騎士”になりたかったんだ」
「―――――何のために?」
ヒナタは、ふわりと…やわらかな笑みで問いかけてくる。
その笑みが、あまりにも美しくて、不覚にも見とれてしまった。

≪何のために≫
―――それこそが“答え”。
守りたいと思ったのも、救いたいと思ったのも、
皆を守る騎士になりたいと思ったのも、
彼女が勇者になりたいと思うのも、
所詮は“手段”に過ぎなくて…
全ては“本当の願い”のために――――

「―――どっかの“小さな勇者様”と同じだよ」
見とれていた手前、素直に答えるのが癪で、
俺は揶揄するようにニヤリとした笑みで返す。

「そっか。じゃあボクたちは“同じ理想”を抱く『同士』だね」
しかし、そんなことお構いなしにヒナタは嬉しそうに笑う。
その笑顔が…あまりに嬉しそうだから、俺まで思わず嬉しくなってしまう。
―――今まで、心の底で蟠っていた“闇”が霧散する。
まったく…大したものだ。
ある意味、コイツほど“勇者”と名乗るのに相応しいヤツもいないだろう。
…少なくとも俺にとって彼女は“勇者”なのだ。
あれほど苦しみ、悩んでいたのに、コイツのせいで全部どこかに消えてしまった。
もはや俺の中に巣食っていた“闇”の気配はない。
畏るべし…勇者パワー(笑)

「なにニヤニヤしてるの?」
「いや…“素敵な勇者様”に出会えたことを、神に感謝していたのさ」
「―――え?えぇ?!おだてても何も出ないよっ!?」
予想外の反応だったのか、ヒナタが顔を赤くして慌てている。
…随分と、かわいい勇者様だと苦笑する。
「しょうがないなぁ…。そこまで言われたら仕方が無い…」
「いやいや、何が“仕方ない”のかサッパリ分からん…」
「仕方が無いから、この“勇者ヒナタ様”の“最初の仲間”にしてあげる」
そう言ってヒナタは、俺に手を差し伸べた。

―――それは、なんて魅力的な案なのだろうか。
かつて叶えることが出来なかった願いも…
二人なら……彼女となら、叶えられるかもしれない。
絶望しか見出せなかった“あの結末”を、今度こそ―――――

「ほら、“勇者の騎士”だよ?…なんか問答無用でカッコよくない?」
「あぁ、確かにかっこいいな」
「でしょでしょ〜♪」
「―――だが断るっ!!!」
「えぇーーーーーっ!!?」
「………」
「………」
「うそ」
「もぉ〜〜〜〜〜っ!!?」
ヒナタはむくれて、胸をポカポカ殴ってくる。
全然痛くないけど、何故だか“涙”が出た。
凍てついた心が、じんわりと溶けていくのを感じる。
「―――?」
ヒナタが異変に気づいて顔を上げようとするが、
泣き顔を見られたくないので、頭を押さえた。
「え?ちょっ…あの?えぇ!?」
結果的にヒナタを抱きしめるような格好になってしまったが、
俺は構わずそのまま腕に力を込める。
「…み…みんな見てるよ…?」
それはそうだろう。
アップタウンの大通りでこんなこと、バカップルでもしない。
道行く人の視線を感じるが、俺にはそれを気にする余裕が無かった。
「…もう少し…このままで…」
「……むぅ」
もう“泣き顔を見せたくない”という当初の目的を忘れて、
俺は失っていた幸せを、力の限り抱きしめる。
今度こそ見失わないように…
今度こそ手放さないように…
強く…強く…
「……ちょっと、くるしぃ……」
「…もう少し頑張ってくれ」
「……がんばる〜……」
俺はしばらくそのまま、この小さな勇者を抱きしめていた。

296小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 16:00:48 ID:aar7Y8oo

「まったく…ボクすごく恥ずかしかったんだからねっ!!」
「…すまん」
あれからヒナタはご立腹だった。
こればっかりは全面的に俺が悪いので、謝るしかない。
正直、自分でも恥ずかしいマネをしたと、後から羞恥心が湧いてきて困っている。
「本当に反省してる?」
「あぁ、反省している」
「二度としない?」
「二度としない」
「そんな力いっぱい断言するほど、ボクには女の魅力がないかぁーーーっ!!!」
「一体どう答えろというんだーーーっ!!?」
「嫌がるボクをあれほど熱く抱擁したのに、いらなくなったらポイなの!?サイテーだよっ!!!」
「じゃあ、また抱く」
「抱くなっ!!?このエロ騎士――――っ!!!!?」
本日二度目のボディブロウ(威力1.5倍)が、鳩尾に突き刺さる。
しかもそれでは飽き足らず、うずくまったところで“股間を容赦なく蹴り上げられた”。
―――“股間を容赦なく蹴り上げられた”。
…思わず二度も言ってしまうくらい強烈な一撃だった。
俺は声も無く、地面に崩れ落ちる。
激しく理不尽な仕打ちに、思わず変な趣味に目覚めてしまいそうになった。
「って、“変な趣味”って何だーーーっ!!!?」
「自分のモノローグに突っ込んでも、分からないよっ!?」
その後も俺たちはそんな感じで、バカなやりとりをしながら時間を過ごした。

それは、かつて当然のようにあった日常で―――
それは、今まで失っていたモノで―――
それを取り戻した今、そんな“何でもないこと”が、どうしようもなく幸せで―――
だから俺は―――――


「えと……な、なんで“聖堂”なんかに来たの…?」
「―――“誓い”のために」
「えぇえぇぇぇ!!?いや、ほら!!私たち今日知り合ったばかりだし、もっと相手の―――」
「―――――ヒナタ」
「な…なに?」
俺は何も言わず、彼女の前に片膝をついて屈む。
困惑する彼女に、抜き放った細剣の柄を差し出す。
彼女は俺の意図を察して、剣を受け取る。
なんか赤くなったり、何か言いたげな表情していたが、
結局何も言わずに、俺の肩に剣をあてる。
「えっと…誓いの文句は、私が考えていいのかな?」
「―――主の仰せのままに」
そう…これは騎士の“誓いの儀式”。
騎士とは仕える主に任命されることで、初めて騎士となれるのである。
―――勿論、俺は本当の騎士ではない。
所詮これはゲームで、これは只の“ままごと”だ。
だけど―――この誓いを守ろうという意志だけは、“本物”だ。
ヒナタは誓いの言葉を紡ぐ――――

「…ボクを支えろとも、仲間を守れとも言わない。
常に正義であれとも、絶対に裏切るなとも言わない…。
―――キミが誓うのは“ひとつ”だけ…」
「…はい」


「―――汝、“己の願い”を叶えることを誓えるか」


…あぁ、やっぱり…
コイツなら俺の誓いたいことを、必ず言ってくれると思っていた。
なぜなら…この小さな勇者様は、俺と同じ理想を抱く“同士”なのだから―――

≪みんなが幸せでいられる…そんな“やさしい場所”をつくるんだ≫
≪ずっと、みんなと笑っていたかった―――ただ“それだけ”で良かったんだ…≫

誓いの文句を唱え終わると、ヒナタは剣を、俺の肩から離し、
今度はその鋭い刀身を、俺に差し向ける。
―――俺は、そっと剣に“口づけ”をした。


…誓いが成立する。
ここに―――小さな勇者様の“騎士”が誕生した。

297小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 16:02:14 ID:aar7Y8oo

■エピローグ

【数ヵ月後――――】

黒衣をまとった、黒髪のエミル族の騎士が、
気持ちよさそうに陽だまりで寝そべっている。
その…あどけない少年のような寝顔。
大人びた青年だと思っていたけど、彼の寝顔は意外と幼い…。

―――ここはファーイースト街道。
海岸沿いに広い平原が広がっており、小川も流れている長閑なフィールド。
その小川のほとりで、“私の騎士”は気持ち良さそうに昼寝をしていた。

「まったく、こんなとこで寝落ちて…アクティブmobに襲われても知らないんだからね」
私はため息をつくと、彼の隣に腰を下ろす。
それにしても、何て無防備な姿だろう。
これがあの“黒の騎士”だとは、とても思えない。

彼の顔にかかっている黒髪をどけてやる。
…こうして見ると彼は、本当に少女のような顔立ちだ。
今までまじまじと見る機会が無かったので、思わず彼の寝顔に見入ってしまう。
「なんか…意外とカワイイかも…」
次第に、私の胸の中に、なんとも形容しがたい感情が、湧きあがってくる。
「……本当に…襲われても文句は言えないんだから……」
私はもっとよく見ようと、彼に覆い被さるように身を乗り出す。
「だいたい主を守るのが騎士の仕事でしょうに、
ボクのこと放って、昼寝しているのが悪いんだからね」
少しずつ彼の顔が近づいてくる。
「だからこれは、その…ご主人様からの悪い騎士への“おしおき”なんだ…」
やわらかそうな彼の唇…。
きめの細かい肌…。
整った眉…。
長いまつげ…。
そして―――“眼帯”と対になる、彼の“黒い瞳”……――――って、あれ???
“瞳”が見えるってことは、彼は眼を開けていて…
眼を開けているということは、つまり――――
「起きてたのーーーーっ!!!?」
「たった今、起きたとこだ」
「いや!!あの…ぼ、ボクは!!…その…き、ききキスしようとしていた訳じゃなくて――――」
「では何をしようとしていたんだ?」
「えーと、えーと……」
私は必至に考えた。考えた末に―――
「……ず、頭突き?」
「―――それはマジで、事前に目が覚めて良かった」
私の幼稚な“いいわけ”に、彼は呆れたように半眼で応じる。

「……ところでヒナタ、あっちに一本だけ、
一年中咲いている“桜の木”があるのを知っているか?」

そう言って彼が指差す方向を向くと―――

チュ♪

―――頬にやわらかい感触を感じた。
…次第に何が起きたのか、頭で理解してくる。
要するに、私は“まんまと騙された”のだ。
指差した方向に首を回した途端、
このエロ騎士は、私の無防備になった頬に口付けをした…と。
うんうん、なるほど。よーく分かった。
なんかやたら顔が熱いが、それは怒りで頭に血が昇っているからだろう。
というわけで――――
「ははは、ひっかかったなヒナタ♪
これが“小学生”と“大人”の違いってヤツだ。
―――って、あれ?なんで“黒狼”なんて構えてるの…?」

【“黒狼”固有スキル:紫電一閃】

298小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 16:13:06 ID:aar7Y8oo

――――思うに。
私たちは悪いことばかりを意識し過ぎてしまうのだ。
だから、当たり前のようにある幸せを意識できず、
失ってから初めて、その幸せを追い求めるのだ。

だから私たちは、みんなが笑い合えるやさしい場所を求めた。
…だが、理想を追い求める過程で、何か一つでも大きな失敗をしてしまうと、
そればっかり意識してしまって、
その追い求めた過程に、たくさんあったはずの幸せを忘れてこう言うのだ。
「あぁ、やっぱり理想は叶わなかった」…と。
「絆なんて嘘だ。人は汚い生き物だ」…と。
「どうせ傷つくだけなら、孤独のほうがいい」…と。

それはある一面において真実だし、
嫌なこと、悪いことを軽視しろというわけではなくて―――

ただ私たちは、不幸と同じくらいに、
この当たり前のようにある幸せと、
今は失ってしまった過去の幸せを、
しっかりと受け止めないといけないんだ―――。


「―――ところで、ヒナタよ」
「何かな?エロ騎士くん」
「人を足蹴にしながら、その幸せな持論を語るのは如何なものかと…」
「………」
「………」
「あぁん♪大好きな人を虐げるのって、し・あ・わ・せ♪」
「なーーーーっ!!!?」


<END2:ハッピーエンド☆>

299小さな勇者と、堕ちた騎士:2007/04/27(金) 16:31:53 ID:aar7Y8oo
■あとがき

【へんじがない ただのしかばねのようだ】

300コーヒープリン:2007/04/28(土) 08:52:04 ID:S7dONHQU
ヤマチさん生きてたーーーー!!!!!

301コーヒープリン:2007/04/28(土) 13:10:15 ID:S7dONHQU
ヤマチさん乙です〜!
しばらくいなかったから、ECO卒業したのかと思ってた。
…SS出来なくても、連絡ぐらい欲しかったよ〜。
読ませてもらって感想は〜感想は…え〜と……
ヤマチさんが苦労しているのがマジマジと伝わってくる作品でした〜(笑)
(もはやSSの感想ではないな^^;)
>>281-285の話がメインの話だと思うが、ソコに至る過程と結果がよく分からん。
(いや、言いたい事はなんとなく分かるのだが…つながりが…ねぇ)
逆に>>286-298だけでストーリーが完結している様に見えた。
>>298ラストの夫婦ケンカが>>281に繋がるというならそれはそれでアリかも?
…と思ってみたりも…無理か?
うわっ、俺なんか偉そうに批判してるっ!
だったら自分でSS書けとか言われるとマズイから話題逸らさないと!

………。(考え中)
で、>>274の続きはどうなったの?まさか、逃げるつもりでは?
ヤマチさんがそんないい加減な人間である訳がないし、続きを楽しみに待ってますよ〜^^
それにあとがきも書いてないぞ〜!
>>299で「しかばね」になって逃げようとしても、
俺が責任を持ってニフラムで光の彼方へ…じゃなかった、
ザオリクで生き返らせてあげるから安心してあとがき書いてね〜!

(オマケ)
俺の考える勇者様の外見イメージは、シャナ確定
(うるさい!!うるさい!!!うるさいッ!!!!→>>285の10行目くらい)
性格的にはアルル・ナジャ(ぷよぷよ・魔導物語)かな?

302ヤマチ:2007/04/29(日) 13:40:34 ID:aar7Y8oo
スレ汚し失礼しました。
実は失敗作なんだけど、改修する気力も無かったので、
こっそりココに投稿したんだ。
捨てるには勿体無い量だったからね;
どうせ誰も見ていないと思っていたので、ちょっと驚いたw

【オマケ】http://pc.gban.jp/?p=8874.jpg

303コーヒープリン:2007/05/01(火) 16:03:00 ID:0r18xkAs
スレ汚しなんてとんでもない!それなりに面白かったよ。
(エロくなかったけど…エロ読みたかったけど…エロ(以下略)…)
そういえばECOSSに掲示板出来たのは知ってる?
あそこにココのSSを無断転載してもらうよう頼んでみよっか??
ヤマチさんの赤面する顔を考えると…面白そうだな〜^^;

304ヤマチ:2007/05/02(水) 11:16:52 ID:aar7Y8oo
やめぃ;
今、SSスレ用の作品書いてるから、少し待て;

それにしても、せっかくSSの掲示板できたのに、
あんまり人利用してないんだよね…。(←毎日チェックしてる)

305コーヒープリン:2007/05/02(水) 12:23:29 ID:MarjZRUM
SSスレ用という事は…
   ↓
全然エロくない
   ↓
そんなものは『却下』します!!

306ヤマチ:2007/05/02(水) 14:05:50 ID:aar7Y8oo
≪登場人物紹介≫
サヤ…エミル♀のソードマン。名前は『鞘』に由来。クールでカッコいい女性…の筈だったんだ;
ユミ…エミル♀のアーチャー。名前は『弓』に由来。おっぱいは人類の宝です(`・ω・´)b
カイ…タイタニア♂のタタラベ。クールで爽やか…そしてエロい。名前は適当w

ユミ「―――人生って何が起こるかわからないよねぇ」
サヤ「どうした唐突に。……私は願わくば平穏な人生を歩みたいのだが」
ユミ「うん、それはボクも。―――でもね、本当に何の事件もない人生だったら、きっと飽きてしまうと思うんだ。」
サヤ「それもそうだな。」
ユミ「だから人生には、時にアクシデントも必要だと思わない?」
サヤ「―――言いたいことは分からなくもない」
ユミ「そっか。分かってくれてボクは嬉しいよ」
サヤ「……ユミ。」
ユミ「ん、なに?」

サヤ「それは現状に対する言い訳の『前振り』だろうか」

ユミ「あはは、なんのことか分からないなぁ」
サヤ「この状況でとぼけるつもりか―――いいだろう。では現状確認からいこう。…私たちは現在どこにいる」
ユミ「うん。ボク達は今、アクロポリスシティから南西のところにある果物の森にいるよ。
    果樹がいっぱいあって、狩りの合間なんかに食べられるから嬉しいね」
サヤ「その通りだ。だが果物の森には危険もある。…それが何か答えてみろ」
ユミ「え〜と、『クイーンビー』っていう強いモンスターがいることかな?」
サヤ「―――正解だ。だがクイーンビーは温厚なモンスターで、自分から襲ってくることは決してない」
ユミ「うん……そうだね」
サヤ「さて、では次の質問だ。私たちは先程から全力で走っているわけだが―――それは何故だ」
ユミ「え…えと、果物食べ過ぎたから、ダイエットとか?」
サヤ「―――違う。いや、確かにキミはダイエットが必要なくらい食べていたかもしれないが……」
ユミ「ひどっ!?ボクよりサヤちゃんの方が、絶対いっぱい食べてたよ!!」
サヤ「私は太らないタイプだからいいんだ。それより何なのだ、キミの胸は。
    さっきから視界の端でユッサユッサと目障りなのだが…。
    だいたい、アーチャーとしてとしてその胸囲はいかがなものだろうか」
ユミ「む、胸は関係ないだろう!?」
サヤ「―――ユミ。胸を押さえながら走っていると、速度が落ちるぞ」
ユミ「サヤちゃんが変なこと言うせいだよ!?」
サヤ「…では、話を元に戻そう。現在、私達が走り続けているのは『あるもの』から逃げているためだ。
    ユミ、それが何か答えてみろ。」
ユミ「………クイーンビー」
サヤ「その通りだ。だがクイーンビーは自分から襲ってこない筈だ。では、私達はなぜ追いかけられているのだろうな?」
ユミ「……う」
サヤ「う?」
ユミ「……うわあああんっ!!?ごめんなさあああいっ!!!ボクが誤射しましたあああっ!!!」
サヤ「―――泣くな。それより足を動かせ。さもなくば追いつかれるぞ」
ユミ「サヤちゃん、置いてかないでええぇ〜!?」
サヤ「それに、後ろをよく見ろ。」
ユミ「うわっ、キラービーがたくさん!?」
サヤ「クイーンビーが呼び集めたのだろうな。さすがは女王蜂といったところか」
ユミ「冷静に分析している場合じゃないよ!!」
サヤ「あれに追いつかれたら、まさに『蜂の巣』にされるな。ハッハッハッ」
ユミ「そんなシャレにならない冗談はやめてーーー!?」

307ヤマチ:2007/05/02(水) 14:06:53 ID:aar7Y8oo
サヤ「む、前方に人影があるぞ。このままだと巻き込んでしまう。ユミ、進路を変え……」
ユミ「―――よし!!あの人を囮にして、ボク達は逃げよう!!」
サヤ「……ユミ。私は時々、キミが恐ろしく感じる」
ユミ「あはは冗談だよ。でもあの人、これだけ大量のビーに追われているのに、一向に逃げる気配が無いでしょ?」
サヤ「そうだな。この距離で気づいていないということも無いはずだ」
ユミ「それにあの人、タイタニア族の男性だね」
サヤ「フム……スペルユーザーの可能性が高いということか」
ユミ「うん。もしそうなら範囲魔法でビーの群れを一掃できるし…
    そうでなくとも、わざわざ待ち構えてるのだから、倒しきるだけの実力があるのは確かだよ」
サヤ「なるほど。では心苦しいが、彼に助けてもらうことにしよう」
ユミ「あ、よく見るとあの人カッコいいかも。なんかシチュエーション的に白馬の王子様みたいでドキドキしちゃうね」
サヤ「キミの乙女チックな趣味は置いといて。……彼はスペルユーザーにしては体格が良過ぎないか?」
ユミ「じゃあ、ファイター系かな。うんうん、騎士様や剣士様も憧れるよね。
    うわ〜、金髪サラサラだし、目もキリッとしててカッコいい〜。
    ……ボク、本当に恋しちゃうかも……」
サヤ「ユミ、心なしか走る速度が上がっているぞ」
ユミ「サヤちゃん、あの逞しい胸板に受けてもらうのはボクだからね!こればっかりは譲れないよ!!」
サヤ「全力で譲ってやるから安心しろ。―――というか、なんで彼は上半身ハダカなのだろうな?」
ユミ「………」
サヤ「………」

男性「諸君!!ナゲットは如何かねっ!!」
ユミ「って、タタラベかーーーー!!!?」
サヤ「うむ……タタラベだな」

308ヤマチ:2007/05/02(水) 14:07:56 ID:aar7Y8oo
サヤ「危ないところを助けていただき感謝する。えーと、キミの名前は…」
カイ「私の名前は『カイ』だ。気安く『カイ様』と呼んでもらって構わんよ」
サヤ「フフフ、キミは面白いな。ともあれ有難う。私の名前は『サヤ』だ。ソードマンをやっている。
    大した額ではないが、これは礼だ。受け取ってくれ。」
カイ「さりげなくスルーしたな。見事だと言っておこう。―――ともあれ当然のことをしたまでだ。礼には及ばない」
サヤ「だが、それでは……」
カイ「こんなに美しい女性を助けられたのだ。男としてこれほど名誉なことはあるまい」
サヤ「フフ、お世辞でも嬉しいよ」
カイ「お世辞のつもりはないのだが―――おっと、それより怪我はなかったかね」
サヤ「あぁ、キミがストーンウォールでビーの群れを遮ってくれたおかげだ。
    タタラベにこんなスキルがあるとは知らなかった。今後は認識を改めることにするよ」
カイ「それは光栄だな。ところで、キミの連れの方は大丈夫だろうか…?」

ユミ「……うぅ……タタラベは……タタラベだけは、王子様じゃないんだぁ………」

カイ「何か酷く病んでいるようだが―――精神を」
サヤ「あぁ、別に気にしないでくれ―――あれが通常だ」
ユミ「なんかダブルで失礼なこと言われたーーー!!!」
サヤ「(現実に)おかえり、ユミ」
カイ「ふむ、なにやら魘されていたようだが、大丈夫かね」
ユミ「―――あぅ!」
カイ「む、どうした?顔が赤いぞ。熱でもあるのではないか…?」
ユミ「うわあ!?だだ大丈夫だから、おでこくっつけて熱確認しようとしなくていいって!!」
カイ「おっと、これはレディ対して失礼だったな。すまなかった」
ユミ「い、いえ…。(うあ〜顔も中身もバッチリなのに、なんでよりによって『タタラベ』なんだよぉ!?)」

サヤ「……それにしても、タイタニア族のタタラベというのは初めて見たな。」
ユミ「そうだね。エミル族以外のバックパッカーも珍しいけど、タタラベのタイタニアは極め付けかも」
カイ「確かに私も、同郷の者でタタラベを志す者はあったことがない―――信じ難いことにね」
サヤ「いや、普通かと」
ユミ「でも、羽があるから大型のバックパックも装備できないし、けっこう苦労も多いんじゃないかなぁ?」
カイ「フッ……関係ないな。私は岩を叩く―――それは、そこに我が『使命』を感じたからだ。
    ならば!たとえ他種族と比べて向いていようが、向いてなかろうが、私が岩叩くことに変わりはないっ!!
    ―――そして、それはキミとて同じではないのかね!!巨乳のアーチャーよっ!!!」
ユミ「また胸のこと言われたぁ!!?」
カイ「苦労というのならば、キミも大変だっただろう。何しろ弓を引くたびに、その大きすぎる胸が邪魔をする。
    時には誤まって、弦で乳房を弾いてしまった事もあるのではないかね?
    もちろん何かしらの備えはしてあるだろうが、その衝撃は完全に殺しきれるものではない。
    その敏感な乳房には強すぎる衝撃に、身悶えた経験があるのではないかね。
    だが、次第にそれの痛みに快楽を見出し、キミは夜な夜な――――」
ユミ「って、なに勝手にボクで妄想してるんだよ!!?」
カイ「ぐはっ!!」
ユミ「―――この通り、ボクはボウガンを愛用してるから、胸とかは関係ないんだよ」
サヤ「って、ホントに撃ったのか!!?」
カイ「フフフ……これは失礼した。岩の話となると、つい我を忘れて熱く語ってしまったよ」
ユミ「うわ、額に矢が刺さってるのに爽やかな笑顔!?……というか、岩の話じゃなかったしっ!!」
サヤ「むぅ…。カイ、キミは巨乳の女性が好みなのだろうか?」
ユミ「って、サヤちゃん!?なにイキナリ突拍子なこと聞いてるんだよっ!?」
カイ「――無論だ。」
ユミ「って、こっちも即答したっ!!?」
カイ「巨乳はいい。世界の宝と称しても差し支えあるまい」
ユミ「差し支えありまくるよっ!!」
カイ「もちろん巨乳とは、胸囲があればいいという問題ではない。
    その人の身長とウェストの相対的なバランスによって、はじめて『巨乳』という至宝は確立される。
    その点……ユミ。キミの胸は素晴らしい。この私が保証しよう。
    ―――ビーの群れに追われているときのキミの胸の揺れ具合は、そう……非常にダイナミックだった。
    さすがの私も、思わずキミの暴れる胸に、視線が釘付けになってしまったよ」
ユミ「あの時の、自信に満ちた余裕の表情は、ニヤけてただけかーーーっ!!?」
カイ「ところでナゲットは如何かね」
ユミ「うるさい氏ね」

309ヤマチ:2007/05/02(水) 14:09:01 ID:aar7Y8oo
ユミ「うー、今日は変な人に会っちゃったよぉ。というか、いつの間にかフレンド登録しちゃってるし…。
    あの人、じぃーって胸見つめてくるんだよ?あれはもうセクハラだよぉ」
サヤ「…その割には随分と喜んでいたじゃないか。いや、悦んでいた…の方が適切だろうか。
    男に胸を視姦されて悦んでいるなんて……とんだ淫乱女だな、キミは」
ユミ「なんでだよ!?というか、そのドス黒いオーラは何っ!!?」
サヤ「…キミは良い友人だったがね――――キミの『乳君』がいけないのだよ!!」
ユミ「そこは『父君』だろ!?…というか、また胸かっ!!!」
サヤ「フン……その人類反則のデカ乳でまた一人、男を誑かしてご満足かね―――このエロ巨乳」
ユミ「ひどっ!?なんで今日はそんなに噛み付いてくるんだよ!!
    ボクが…その…む、胸のことで男の人の関心を集めちゃうのだって、いつものことだろ!?」
サヤ「フッ……今度は胸自慢か。あぁ、どうせ私は貧乳だとも。女性の魅力なんて欠片もないガサツな女だ…」

ユミ「もしかしてサヤちゃん。――――妬いてるの?」

サヤ「………………」
ユミ「え?……えぇ!?―――そうなの?サヤちゃん、本当にあのタタラベさんに惚れちゃったの?」
サヤ「…………うるさい」
ユミ「きゃー、顔赤くしちゃって可愛い〜!!へぇ〜、ホントに惚れちゃったんだぁ。あのサヤちゃんがねぇ〜…ウフフフ」
サヤ「……なんでそんな嬉しそうなんだ……」
ユミ「だって、サヤちゃんって全く男の人とか興味無さそうだったし、
    実はボクのこと、狙ってるんじゃないだろうかって心配するくらいだったんだもん」
サヤ「……さりげに失礼な。今までは、私の眼鏡にかなう男がいなかっただけだ」
ユミ「う〜ん、でもさぁ…あのタタラベさんのどこか良かったの?その辺に惚れちゃったわけ?」
サヤ「自分の信念のままに突き進む、あの生き様に……」
ユミ「あはは。なるほど、サヤちゃんらしいや。―――うん、そういうことならボクも応援するよ!」
サヤ「―――だが、私は彼の好みではないようだ……彼は巨乳が好きだというのに、私の胸は起伏に乏しい形状をしている……」
ユミ「そんなの気にしなくても大丈夫だよ。胸が無くても誤魔化す方法はあるし、
    サヤちゃんは素で充分クオリティ高いし、あとはちょっと可愛くオシャレしたら、男なんてイチコロだよ!!」
サヤ「……そうだろうか……」
ユミ「大丈夫!サヤちゃんは充分魅力的な女の子だよ―――ボクが保証するよ」
サヤ「……ありがとう、ユミ」
ユミ「親友として当然だよ。よーし早速、サヤちゃんを可愛い乙女に改造しちゃうぞ!!」
サヤ「え……いや、もう遅いし、明日からでも……」
ユミ「何言ってるの!明日はカイさんとデートするんだから、今晩から準備しないと!!」
サヤ「で、ででで……でーとぉ!?明日っ!!?」
ユミ「そうだよ〜、善は急げ!恋は先手必勝!!―――あ、サヤちゃん。これ着てみて〜」
サヤ「うわっ、既にタンスから色々と服が!?というか、少し落ちつけ!!」
ユミ「えぇい、めんどくさいっ!ボクが直接着せてやる!!」
サヤ「わっ!?こら!!勝手にボタンを外すな!?―――ひゃあ!!?へ、へへ変なところを触るなっ!!!」
ユミ「サヤちゃんが暴れるからだよ〜」
サヤ「嘘だっ!?今、絶対にわざと―――んぁあっ!!?」
ユミ「ウフフ……サヤちゃん可愛いぃ〜」
サヤ「ーーーーーーっっっ!!!?」

310ヤマチ:2007/05/02(水) 14:10:20 ID:aar7Y8oo

サヤ「や…やぁ。こんにちわ、カイ。こんなところで会うなんて奇遇だな」
カイ「うむ。こんにちわだ、サヤ君。
    しかし我々はここ、アップタウンの聖堂前の噴水広場で待ち合わせしていたのだから、奇遇でもなんでもないだろう」
サヤ「む…言われてみれば、その通りだ。―――いや、すまない。今日の私は少し変だ」
カイ「私は普段のキミを知らないので、なんとも言えないが……たしかに今日のキミは昨日と印象が違うな」
サヤ「え……や、やはり変だろうか!?一応、友人のアドバイスのもとでオシャレしてみたのだが、
    やはり私にはこのようなフリルのついた服は似合わないだろうかっ!?」
カイ「いや、問題はフリルではない。むしろキミのような清楚な女性にこそ、そのゴシックワンピースはよく似合うと思う。」
サヤ「う……キミにそう言われると、なんだか嬉しいな」
カイ「だが…」
サヤ「だが?」

カイ「――――だがっ!!その違和感たっぷりの胸は一体なんだっ!!!」

サヤ「なっ!?な、なななんで分かった!!?」
カイ「貧乳だった子が、一晩で巨乳に変わっていれば誰でも気づく。
    …だがそれ以上に、キミにその豊満な胸はひどく不自然だっ!!!」
サヤ「そ、そこまで言うかあっ!!?」
カイ「―――言う!!胸パッドなど、乳に対する冒涜であると知れっ!!!」
サヤ「……わ、私はただ…キミが胸は大きい方が好きなのだろうと思って……君の好みに合わせようと……」
カイ「問答無用!!そのような偽りの胸など、この世に在ってはならない『悪』だっ!!
サヤ「悪とまでっ!!?」
カイ「悪は滅せねばならない―――――よって、その胸パットを破壊する」
サヤ「……え?今なんて……いやっ、待て!?その手は一体なんだっ!!?」
カイ「質問の答えは至ってシンプルだ。――――私はこの手で、君の胸に巣食う『悪』を抉り出すっ!!!」
サヤ「待て!?とにかく待てっ!!こ、こんな人目のある場所で、キミはなんて破廉恥な事をしようとしているんだっ!?」
カイ「破廉恥?フッ、何を莫迦な………これは正義だっ!!!」
サヤ「馬鹿はキミだーーーっ!!!?」
カイ「やれやれ、正常な判断力さえ失ったか。だが、今から私が直々にその悪しき存在から解放してやるので安心したまえ」
サヤ「なっ!?手を蠢かせながらこっち来るな!!え、あ……ちょっ……お願いだから、やめ――――


ぁー


カイ「――――悪は必ず滅ぶ。それがこの世の理なれば……」
サヤ「うぅ……もうお嫁にいけない……」

311ヤマチ:2007/05/02(水) 14:22:28 ID:aar7Y8oo
■あとがき

エロをご所望とのことで、昔の作品をもってきた。
会話文オンリーで、読みやすいエロをモットーに書いてみた作品。
そして試作段階のまま放置プレイ^^;

“リザポ口移し”とかネタはあるんだけど…
問題はブレマスがいないので、このスレには不適切だし、
現段階でも微エロなのでSSスレにも出せなかったりするorz

312コーヒープリン:2007/05/02(水) 15:46:51 ID:MarjZRUM
…エロくない…エロくないぞーーー!!!!!(魂の叫び?)
ヤマチさんの作品は肝心な部分は、なぜスルーされるんだ〜!(バカ全開中)
大体、あの部分は○○が△△△して××する様に…クドクド…(熱暴走中→色んな意味で危険レベル!)

…プチッ。
ガスッ!ドカッ!!ズガガガガッ!!!…ザシュッ!(?)
(しばらくお待ち下さい)

しかしヤマチさんは、結構隠しネタ持ってるね。(正気に戻った)
まだ隠してるのなら、正直にココに投下しなさい。
どうせ俺以外見てないんだから…多分。

追伸、このスレはすでにぶれますスレではないよね…!?

313芽依:2007/05/03(木) 13:24:15 ID:dbFcZ5ms
きっとヤマチさん専用スレだよ。うん。

実は私も見てますw
でもネカフェからじゃないと投稿できないんだ。
隠しネタとやら、私も見てみたいですw

あ、それと…、私との会話でエロネタがはさめるって、
どういうことですか!w
気になって夜も眠れないんですが!!w
早いところ教えてくださいww

314ヤマチ:2007/05/05(土) 02:19:27 ID:aar7Y8oo
>気になって夜も眠れない
なに?俺のことを考えて夜も眠れない?
フッ…俺ってば罪な男だぜ(キラーン)
どうしても身体が火照って、眠れない夜は相手をしてあげよう。
遠慮はいらないよ。さぁおいで。さぁ…さぁ!!SAAAA!!!

…と、まぁこんな感じで、
芽衣さんの言葉のあげ足を取るように、エロネタに引きずり込むわけだw
あぁ、心配しなくていい。
本当にそんなことしたら、芽衣さんに
チェインソードで解体されるのは目に見えているから(苦笑

しかし二人とも…これは隠しネタというか、没ネタでな。
後から使いたくなったり、新しいネタと組み合わせたりすることもあるから、
迂闊に公開すると、もう使えないから、後で困るんだよ(^^;

ネタだけは色々あるんだけどねぇ…
メイオウ(擬人化)VSネノオウ書きたいなぁ(ぼそっ



追伸、コーヒープリン様へ。

貴様っ!!俺に18禁小説書かせる気かっ!!!?
しかもECOはファンタジーだぞ!?
ファンタジーでエロといったら、触手とか触手とか触手とかあああっ!!!!
あぁもうっ!!書いていいですかコンチクショーっ!!?(マテ;

315コーヒープリン:2007/05/05(土) 09:46:22 ID:Yqn6Q.6k
>>ファンタジーでエロといったら、触手とか触手とか触手とかあああっ!!!!
あぁもうっ!!書いていいですかコンチクショーっ!!?(マテ;

→許可する。

316コーヒープリン:2007/05/08(火) 12:49:15 ID:J.ODmpMw
ヤマチさんがSS投稿スレに浮気した…OTL
っつ〜か、ココの流れそのままなのがワロタ^^;

317名無しさん:2007/05/08(火) 17:59:53 ID:iwrK.2PI
>>ヤマチさん

おかえり〜!

318エビマヨ先生:2007/05/08(火) 18:19:36 ID:nFrd9RO6
・・・・。

319ヤマチ:2007/05/08(火) 23:47:03 ID:aar7Y8oo
>>コーヒープリンさん
浮気って・・・;;;
あの内容はなるべく多くの人に投げかけたかったから、SSスレのほうに投稿したんだよ。
しかし、あまりに暗い話だから『あとがき』にまとめとギャグを盛り込んだら、
化学反応起こして、あんな作品になった(滝汗
ちょっと際どいとは思ったんだけど悩んだ末、投稿^^;
ブレかSSかは分からないけど、次は口直しにライトな話を書くつもり。
>>317
ただいま。
飽きっぽいし、ろくな文章書けないヘタレだけど、これからも宜しく。
頑張ってエロ書くからっ!!!(マテ
>>エビマヨ先生
・・・・。

320蒸しちゃわん:2007/05/11(金) 23:09:42 ID:nNvew3mQ
ドバッと新作ktkr
ぁー別所の絵板ではどうもですー。まさかあんな場所に出没するとわ

321コーヒープリン:2007/05/12(土) 07:45:31 ID:uyI1lrWk
>>319
頑張ってエロ書くからっ!!!
頑張ってエロ書くからっ!!!
頑張ってエロ書くからっ!!!

…『記憶を完了しました』

それはさておき…
そういえば今まで何してたの?
数ヶ月間連絡なかったけど…?
…受験か?転勤か??

322ヤマチ:2007/05/13(日) 14:35:29 ID:aar7Y8oo
リアルもだけど、ECOの方も忙しかったんだ。
小説書く暇なんて勿体無いくらいに、毎日が楽しく・・・そして苦しかった。
笑って、泣いて、悩んで、後悔して・・・それでも頑張ろうって思えたリングがあった。
だけど・・・もう無い。
俺が・・・壊したんだ。

誰も欠けることなく、みんなにとって幸せな場所を目指した。
だけど、自分の力では、何も変えられないと思い知らされて・・・
最後の最後に、俺は『リングの害』となる人間を切り捨てた。

それは・・・今まで貫き通してきた、自分の“信念”に対する裏切りで・・・
誰かを切り捨てて解決するくらいなら、今までの努力も意味も無くて・・・
切り捨てた時点で、俺は・・・所詮、それは叶わない夢だったのだと悟った。

何一つ変えることの出来なかった、無力な自分に失望して、
何一つ変わることの無かった“みんな”に・・・絶望した。

・・・こんな筈じゃなかった。
最初は、ただみんなが幸せでいられたらいいと思っただけなんだ。

別に大層なことをしようとしたわけじゃない。
チャットを盛り上げるために、ジョークを言うようになっただけ。
リングに馴染めずにいる人に、手を差し伸べただけ。

でも手が足りなくなったから、俺は他の方法を考えた。
すなわち、自分が話題の中心になればいいと。
みんな巻き込んで、みんなで笑って、みんなが楽しければいい。
・・・そのために、俺は道化を演じた。

仲の悪い人がいた。
リングを抜けるという人がいた。
俺はみんなが好きだから、それが嫌だった。
だから、なんとかしたいと思った。
・・・そう、たったそれだけの単純な理由。

まっすぐ向き合って、腹を割って話せば、分かり合えると思っていた。
自分が仲介すれば、足りない部分は補えると思っていた。
自分なら助けられると思い上がっていた。
・・・だから俺は、ヒーローを演じた。

いつしか俺は『このリングを守ろう』と思うようになった。
同時に、一つの自戒を胸に刻んだ。
・・・これはみんなのためではなく、自分のためだ・・・と。

本気でヒーローを気取るつもりだったつもりはない。
そんな思い上がりは、身を滅ぼすことくらい分かっていた。
これは、あくまで自分のため。
自分が好きでやっている行動なのだと。

・・・でも何で気づかなかったのだろう。
“本物のヒーロー”でなければ、何も救えはしないということに・・・。

たしかに俺は、思い上がりによる自滅は避けられたかもしれない。
だけど、それだけだ。
助けようとして伸ばした手が、逆に相手のことを傷つけた。
誰かに構いすぎて、他の誰かが泣いているのに気づけなかった。

・・・何度も失敗した。
何度も後悔して、何度も挫折して、何度も泣いた。
そのたびに、弱い自分を殺して、強い自分をロールしてきた。

みんなが楽しめるように道化を演じた。
誰かを助けられるようにヒーローを演じた。
リングのためなら悪役だって演じた。

だけど・・・上手くいくはずがない。
表面上はみんなのために行動していても、根底にあるのは自分の幸せ。
そんな汚い感情では、全体の幸せなんて望めない。

323ヤマチ:2007/05/13(日) 14:37:15 ID:aar7Y8oo

気になる女性がいた。その人の悩みを聞いていたのは本当に相手のため?
場を盛りあげるために下ネタを覚えた?嘘つけ・・・本当は自分が一番楽しんでいたくせに。

・・・ようやく俺は気づいた。
いつだって俺の邪魔をしていたのは、自分のエゴだということに。

俺はまた自分を殺した。
今度は、徹底的に殺した。
・・・感情が潰れて、無くなってしまうくらいに。

欲したのは、全てを救い出すための答え。
求めたのは、それを導き出す客観的視野。

代償に差し出したのは、自身の感情。
芽生え始めていた、誰かを特別に思う『好き』という醜い執着心。

・・・あぁ、そんなものはいらない。
俺の願いは只一つ・・・。
誰一人欠けることなく、みんなが幸せでいられる場所の実現。
それこそが俺の求める理想なのだから。

・・・なんて愚か。
全てが終わった後に、自分の軌跡を省みて思う・・・。
おそらく、この瞬間・・・俺は“致命的に”間違えたのだと。

俺は勝手に背負い込んでしまった。
小さな願いの・・・その途方も無い“重さ”も知らずに・・・。
ただ目指すだけで良かったんだ。
それは背負ってはいけなかったんだ・・・。

いつしか『願い』は果たすべき『責務』へと変貌した。
・・・この時から俺は、もう後戻りできなくなってしまっていた。

客観的視野を手に入れた俺は、もう自身の感情によって、道を過つことは無くなった。
自分のエゴをことごとく切り伏せて、正しい判断を貫けるようになった。

みんなの求める“自分”を正しくロールすることが出来たと思う。
ただその結果、ディスプレイの中の『熱い自分』と、それを眺める『冷めた自分』に温度差が生じた。

輝いていた毎日は、色褪せて・・・、
『汚いもの』も沢山見えるようになったけど、リングはとりあえず平穏を取り戻した。
・・・だから、これでいいのだと信じた。

それからリアルの方が忙しさを増してきて、
しばらくしたら、今までのように夜INできなくなることが分かった。

今までのように常にリングの状態や、“問題児たち”の動向を監視できるのも、そう長くは無い。
俺はみんなが心配だった。
だから今のうちに、残っている問題点の見直しや、アフターケアを行っておこうと思った。

『自分が守らないといけない』・・・そんな自負が、俺の判断を誤らせた。
俺は刻々と迫るタイムリミットに“焦り”を感じていた。

・・・そこに至って、俺はようやく知ることになる。
平穏に見えていたのは表面だけで、蓋を開けてみれば酷い惨状だった。

ここで具体的に、誰がどうだったとそれぞれに言及するのは憚られるが、
ただ結論として言えるのは・・・俺は何も救えてなどいなかったし、何も変えられやしなかったということ。

そもそも人間なんて、そうそう変われるものではないのかもしれない。
どんなに話し合い、幾度も言葉を投げかけようとも、
結局口先ばっかりで、少し目を離したら、また元に戻っている・・・。
弱いヤツは弱いままだったし、腐ったヤツは腐ったままだった。

見え透いた彼らのエゴ・・・
いつだって自分を誤魔化して、自身の弱さから逃げ続ける・・・
そんなもの・・・救えるはずが無い。

どんな人とでも、きちんと話し合えば分かり合えるのだと信じていた自分が、
あまりに滑稽で笑ってしまった。

そう・・・きっと何一つ変わっていなかったのは、自分も同じなのだろう。

あぁ・・・殺したい。

324ヤマチ:2007/05/13(日) 14:38:42 ID:aar7Y8oo

俺はリングを抜けることにした。
リアルの都合というのも、あながち嘘ではない。
それに、俺に依存することで弱くなってしまった人がいる。
・・・俺の存在が、リングの分裂を招く恐れがある。

今までの俺なら、それらに対策を考えることもできただろう。
だけど、今の俺にはそんな力は無かったし、リアルの都合で時間も無かった。

何より・・・こんなリング、壊れてしまえばいいと思う自分がいた。

リアルとネットの板挟みで、心に余裕が無くなっていたのかも知れない。
今まで降り積もってきた暗い感情が、堰を切って溢れ出してきた。

どうせ分かり合えないというのなら・・・
どうせ何も変えられないというのならば・・・
邪魔なヤツは切り捨ててしまえばいい。
馴染めないヤツなど見捨ててしまえばいい。
そうして自分にとって理想のリングにしてしまえばいい。
・・・いっそ自分を裏切った全てを壊してしまうのも悪くない。
“どうやったらリングが壊れるか”なんて、誰よりも俺がよく知っているのだから・・・。

あぁ、それでも・・・
「ありがとう」と言ってくれた人がいたんだ。
たった一人だったけど、
簡単なありふれた言葉だけど、
何があったわけでもないのに、わざわざ俺をつかまえて、伝えに来てくれた。

それが本当に嬉しくて・・・
失敗ばかりだったけど・・・、何も変えられなかったかもしれないけれど・・・、
それでも「ありがとう」と言ってくれた人がいたのなら、
今まで俺のやってきたことは無駄じゃなかったんだって信じられた。

だから俺はリングを去った。
決してリングを壊すことなく・・・。恨み言を残すことなく・・・。
それが俺にできる最後の良心からの行動。

去り際は、割と綺麗だったと思う。
でもだからこそ、みんなの引き止める声が痛かった。
本当はもっと汚い理由なのに、俺はヒーロー面して、ここから去ろうというのだ。
否。
去るのではない。
全てを投げ出して、逃げ出したのだ。
だからこそ、みんなの声が・・・痛かった。

すべて忘れたかった・・・。
すべて忘れて欲しかった・・・。

だけど去った後も、俺のことをしつこく追いすがるヤツがいた。
同時に俺自身も、去った後もリングのことが気になっていた。

・・・だから思わず、厳しいことを言ってしまった。
それは、リングのためを思っての言葉だった。
それは、その人のためを思っての言葉だった。
だけど・・・そんな俺の真意とは関係なく、その言葉はまるで『刃』のように鋭くて・・・

後日、その人がECOを辞めることを知った。

・・・こんな筈じゃなかった。
こうならないためにリングを去ったのに・・・

「最後に少しだけ話がしたい」と、その人からメールがあった。

俺はそのメールを無視した。
今更、話すことなんて無い。
合わせる顔なんて無い。
引き止める気なんて無い。

・・・さようならだ、クソ野郎。
出会ったばかりの頃の、泣き虫だけど、ひたむきで、強かった貴女に・・・俺は、憧れていたんだ。


あれからリングは再編成されたらしい。
“あの人”なら、きっと上手くみんなを纏めてくれるだろう。
俺なんか及びもつかない人格者で、信頼できる人なのだが、
いつも忙しいと言っていたから、色々押し付けるカタチになってしまったのが心苦しい・・・。

結局抜けたのは3人だったそうだ。
俺が切り捨ててしまったあの人は、今では元気にやっているのだと聞いた。
もう一人は、もともとリング放浪癖のあるヤツで、こうなることは予想していた。
今も彼は自分を誤魔化しながら、多くのものから逃げるようにして生きているのだろう。

・・・まぁ、人のことは言えないか。
俺もこうして、“この場所”に逃げ帰ってきたようなものなのだから・・・。

さぁ、物語を紡ごう。
叶わなかった願いを、物語に託して・・・
今まで見てきた、汚い人間の内側を、鮮明に描こう・・・

その先に・・・幸福な結末を用意して・・・

325ヤマチ:2007/05/13(日) 14:53:12 ID:aar7Y8oo
・・・自分で言うのもなんだが、
綺麗な文章のようで、やっていることは悪魔のようだ;
こういうの偽善者って言うんだろうなぁ(苦笑

それにしても長々と愚痴ってしまって申し訳ない。
次こそはエロ書くので見逃してくれw

>>蒸しちゃわん
まさかあんな場所で、俺を知っている人に出会うとは思わなかったよ^^;
・・・ん?待てよ・・・
あそこにいたということは、キミもロリコンかねッ!!!?www(爆

胸が無いのは『0』ではない。
『無い』という事実がそこに『在る』のだ!!
つるぺた万歳ヽ( ´ー`)ノ

326名無しさん:2007/05/13(日) 23:44:37 ID:nNvew3mQ
>>325
見事に鯖も同じっぽいので、会えたらなーなんちて。

私はツクール作品探してて流れ着いたんですよねー。
ロリコン?まさかそんな……はははh
/(^o^)\

327コーヒープリン:2007/05/14(月) 12:59:01 ID:mqPd6tQg
>>322-325
…どうコメントして良いのやら…
ECOをやっていない俺には返答しようがないです><
まあ…次は何か良い事あるさっ!(超適当〜^^;)

追伸
ECOしてる奴でロリコンでない者がいるのか?…いや、いる筈がない!(反語)

328名無しさん:2007/05/14(月) 13:26:58 ID:iiOSIPbs
以前からここを覗かせていただいていたのですが、ヤマチさんがお元気そうでよかったです。
某所ではほっんとにもう、お世話になったナマモノです。
小説楽しみにしてます。頑張ってエロ書いて下さい…。

ゲーム内にて連絡取る機会がなくなったので、私信書き込み失礼しました。

329ヤマチ:2007/05/15(火) 00:09:08 ID:aar7Y8oo
ようこそ、腐りきった“ナマモノ”さん。
どうやらオマエも、リングを抜けたそうだな。

これで4人目のリング脱退者だ。
ほらな・・・やっぱり何も変わっていなかった。

オマエは何かあったとき、自分がリングを抜けることでしか対処できない。
・・・オマエの悪い性癖だ。

どうせオマエが、ここを見に来ていることは分かっていたからな。
これを読んだオマエが、リングを抜けようとするであろうことは、容易に想像できた。

あぁ・・・オマエのことはよく分かっている。
だがオマエは、俺のことは理解し切れなかったみたいだな。
それも当然か・・・。
オマエは出会った頃から何も変わらないのに対して、俺は随分と変わってしまった。
盲目的に人を信じ、全てを救おうとしていた『かつての俺』はもういない。

・・・俺は自分がリングを壊さないために、あの場所から去ったんだ。
それを何も分からずに、俺の影を追おうとするから、こういう事になるんだ莫迦め。

あぁ本当にくだらない・・・。
やっぱり俺は、何も変えられなかった。
何も救えなかった。

『しばらくリングを抜けます』だって?
・・・あの時と、全く同じじゃないか。

俺のしてきたことは・・・いったい何だったんだよ・・・。

この数ヶ月、オマエとは本当に色んなことがあった。
みんなを巻き込むほどの大騒動から、
マナー一つで、本気で口喧嘩した些細なことまで。
気づいたら朝まで話し込んでいた日もあった。
ある意味で、オマエほど本気でぶつかり合った相手はいなかった。
何度もすれ違って、いがみ合って、仲直りして・・・
その度に、悩んで、苦しんで、泣いて・・・強くなった。
数え切れないほどの言葉を交わして、たくさんの思い出を築いて・・・
お互いにより良い方へと、変わっていけるのだと・・・信じてた。

だけど・・・
それは俺だけが感じていた錯覚で・・・

何も変えられなかった。
何も分かり合えてなどいなかった。
何もかも無駄だった。
何もかも無意味だった。
こんな事なら・・・初めから、何もしなければ良かった・・・。

だから、やり直そう。
あの日・・・リングを抜けるというオマエを、俺は止めるべきではなかった。

もうオマエを引き止めた『ヤマチ』という少年はいない。

勝手にするがいい。
俺はもう止めはしない。
いつか戻って来いとも言わない。
何もかも同じこの状況で、俺はただ『何もしない』という選択を選ぶ。

唯一、あの日と違うことがあるとすれば・・・それは年月の経過だろうか。
今やオマエの存在はリングの中で、決して小さいものではなくなっている。
そのオマエがリングを抜けたら、リングはどうなってしまうだろうな?

・・・別に俺は構わんよ。
俺はいっそリングなんて壊れてしまえばいいと思っているし、
その程度でどうにかなるようでは、どのみち救いようなんて無かったってことだ。
むしろどこまで壊れるか興味すら覚える。

これによって抜けるべき人は抜け、残るべき人は残るというのなら万々歳だろ。
だが・・・『彼女』はいなくなるべきではなかった。

俺やオマエがいなければ、彼女がいなくなることも無かっただろうにな・・・。
今も、みんなと一緒に笑い合えただろうにな・・・。

俺もオマエも・・・あそこにいるべきではなかったんだ・・・。

330ヤマチ:2007/05/15(火) 00:27:58 ID:aar7Y8oo
私信失礼したね。
だが、これが“現実の物語”だ。

人は変わらない。
人は救えない。
人は理解し合えない。

俺たちに出来ることは、お互いに傷つけ合わない距離を見極めて、上手く付き合っていくことくらいだ。

あぁ・・・くだらない


ところで俺はつるぺたも好きだが、巨乳も好きだ。・・・中くらいも捨てがたい。
ちなみにストライクゾーンは5歳〜45歳まで。
フハハハ!!世界は萌えで満ちているぞおおおッ!!!
全新!系裂!天破!侠乱!見よ、東方は!!赤く“萌え”ているッ!!!!
(↑魂の叫び)

331コーヒープリン:2007/05/15(火) 10:05:04 ID:RPV82sJU
(チョイマジ話)
ヤマチさんが壊れていく…というか大人への一歩だな。
まあ確かにこれが現実だろうな。
まだネットで経験できただけでもマシかも?
関係を絶とうと思えば、データ削除で全てが終わる訳だし…。
もしリアルだと暴行事件です!親戚だと殺傷沙汰にすらなります!!(オイッ!)
深く考えるとドツボにはまるので、(多分)年上の俺からプチアドバイス。

人の為と思ってやっても、相手は気付かないか、気付いても逆に相手の負担になるのがオチ。
所詮ゲームなんだし、自分がやりたい事をやるのが一番!
相手に対して見返りを求めるのは、ただの押し付けに過ぎないって事。
(見返りがないと、ドンドン相手が憎らしくなってくるしね^^;)
自分の行動に対し相手が感謝すれば、その内お返しがくるかも…ぐらいで考えとけ!
(所詮やってる事は自己満足に過ぎないんだから!)
会社も一緒だぞ〜!(笑)
社員が辞めても、幾らでも代わりがいるぐらいしか考えてない。
自分のスキルアップの為の場所として認識し、無理と感じたらさっさと辞めるべし!
(でも最低数年は勤めるくらいの努力はしろよ!)
もし、会社にとって必要なら無理にでも引き止めてくれるぞ!
(俺も以前辞表出した時、それで部署異動したぞ!…見てる人は見てるって事)
簡単に辞めれたら、それは自分の実力不足って事だけ。
競争社会は恐ろしいぞ、マジで!
今の内に耐性付けとけ!

>>ストライクゾーンは5歳〜45歳
…広過ぎだろ!
俺は贅沢言わないからせめて、15〜30歳くらいで、可愛くてor綺麗で、性格良くて、
背が低くて、お金持ちでetc…くらいが良いな^^;

332ヤマチ:2007/05/16(水) 14:17:15 ID:aar7Y8oo
見返りか・・・確かにその通りだ。
俺は自分の行動に対する見返りが得られなくて、子供みたいに暴れているだけだな。
まったく・・・なんて浅ましい行為だ。

でも、だからこそ俺はみんなから距離をとったんだ。
それでも近づいてくるのだから・・・別に好きにしても構わないだろう?(ニヤリ

どの道、決着は必要だったのかもしれない。
俺は自分の分身たるPCを削除できなかったし、
みんなに対しても全てを告げずに、逃げるようにして去った。

やはり最後はきちんと『決別』しないと・・・。


あ、それと恒例のヤツだけど・・・
俺は7歳から〜14歳で、背が低くて、お人形さんみたいに綺麗で、
フリフリの服を着て、「おにーちゃん♪」って甘えてくるカワイイ≪弟≫がいいなぁw

そして兄は、女装癖でブラコンの弟に頭を悩ませつつも、なんだかんだで弟には甘々で、
ぶっきらぼうだけど、面倒見が良くて、料理が得意な、やさしいお兄さんで><b

うはwwwwおkwwww

333名無しさん:2007/05/16(水) 17:12:29 ID:vQo0DC7Q
>>332
その割にはその人に対して今も執着してるような気がするんですけど…。

>どうせオマエが、ここを見に来ていることは分かっていたからな。
>これを読んだオマエが、リングを抜けようとするであろうことは、容易に想像できた。

この辺りのくだりとか。見方を変えれば抜けたリングの相手に嫌がらせするただの陰湿な人間だぞ。
偽善者以前にストーカー…距離を取って「分かっていて」嫌がらせして、それに反発したのをさらに「好きにしていい」とか。

さらに言うなら、人が変わらないのなら君も変われないのではないだろうか。
それとも自分は「特別な人間だから」変われるのかな?

さて…空気読まず否定的な意見すいませんでした><

334ヤマチ:2007/05/17(木) 00:17:05 ID:aar7Y8oo
う〜ん…
このスレ、彼女も見てるから今は全部話せないんだけど、
とりあえず、記念すべき333の方へ返答な^^;

まずは『俺が特別だから変われた』って言っているけど…
>>323の下から二行目。
逆説的に、結局俺だって同じで…何も変われていなかったってことだ。
自分では色々変わったつもりでも、そんなものは主観ゆえの錯覚だ。
ほら、自分の髪型って気になるけど、他人から見ると大差ないっていうのと同じで(苦笑

それと、彼女が俺のことを未だに引き摺っていると知ったのは、つい最近のこと。
俺がリング抜けたのは、もう一ヶ月以上前だけど、
リング抜けた時点で全て分かって行動していたというのなら、確かにストーカー並みの執念だな;

それにしても、次の「反発」っていうのが、よく分からないのだけど…?
反発って…>>328のこと?

俺は、わざわざリング抜けて、やっと落ち着いてきたというのに、
そこにWISなんてしてきて、傷口を抉ってくれるような大バカは、
手荒く追い払ってもいいだろう…という、つもりで言ったんだけど…

うーむ、もともと身内ネタとはいえ、上手く伝わってないなぁ^^;
込み入った文章書くとき、いかに上手く相手に伝えるかって重要だよな。
熟読すれば分かる…ではなく、半分流し読みのようにしていても、
話の要点が伝わる文章というのが、重要。

文字の持つイメージや、カギ括弧などによる強調などで、文章を演出する。
それは文を書くのではなく、むしろ絵を描くのに似ている。
…ただそれで伝えられるのは漠然とした雰囲気や臨場感だけで、
こういった説明の長くなるものは上手く伝えられない…う〜む、今後の課題だな;

あ…それとなメジェ。
このスレで『マジレス』する時は、
最後に“オチ”をつけなくてはならないという『鉄の掟』がうわなにをすrあks@ふじklp

335コーヒープリン:2007/05/17(木) 14:21:39 ID:5.H9Bmqk
そうなのかオチ!
それはしらなかったオチ!!
こんどからそうするオチ!!!

…これはダメですかオチ?

336ヤマチ:2007/05/17(木) 18:10:15 ID:aar7Y8oo
語尾ギャグかよっ!!?
もはや衰退して久しいが、
むしろ懐かしいのでセーフッ!!!www

337328:2007/05/17(木) 20:11:11 ID:iiOSIPbs
WISで声かけただけで傷口抉ったのか…スマソ(´・ω・`)
そっちみたいに酷い言葉は投げかけてないのにこの仕打ちに、
ヤマチクオリティの高さを知りました。

常にヤマチ様の話題がリング内に出てて、いつまでも忘れられなかったさ!
こっちも落ち着いてきたとこにそっちの情報入ったから、
マジでまだいるのかー!?と思ってWISしてしまいましたヨ〜。

あ、ゲームでキャラデリまでしておいたんで、後は任せた(><)b
色々責任ある立場だったけど、そっちの予測どおり?に捨ててきたからー。

きっとこれで色々満足されたと思うので、私めの書き込みは最後です。
まだ満足できないなら、別のことで晴らして下さい〜。
お陰で精神安定剤手放せなくなったぜ!!w

あ、335の書き込みだけど、せめて相手の名前ぐらい伏せるとかしようね、ヤマチさん(オチ)

338ヤマチ:2007/05/18(金) 14:18:20 ID:aar7Y8oo

実は、表紙のこと聞いたんだ・・・。
すごく嬉しかった。
―――でも、苦しかった。

あの日、キミの気持ちを断ったことを・・・後悔している。
でもあの時は、みんなが幸せでいるためには、どっちかを選ぶなんてできなくて・・・

それでも、仲間として側にいてくれるのなら・・・それで良かった。
みんなが一緒にいられて、もどかしくも、今までどおりの関係を続けられるなら、それで俺は満足だったんだ。

だけど、キミのそばに彼が現れた。
彼は俺なんかより、ずっとキミと長い付き合いで・・・俺の知らないこと知っていて・・・。

俺がキミの闇に立ち入ろうとするのを、彼が阻んだ。
別に人間的に優れていたわけじゃない。
独占欲と執着心の塊だった。
だけど、確かに彼はキミのことを知っていた。
そして、その好意は本物だった。

俺は嫉妬していたのだろう。
どの道、キミの気持ちに応えるわけには行かないというのに―――。

その後、ご存知の通り、俺は大失態を犯した。
二人を応援しようとしながらも、未練を捨て切れなかった俺の弱さ。
そのために、リング全体を脅かした。

―――こんなことでは何も守れない。
そればかりか、自分でリングを壊しかけたのが許せなかった。
だって、それじゃあ・・・何のためにキミの気持ちを拒んだのか、分からなくなる。

だから殺した―――弱い自分を。

こんな感情はいらない。
こんな弱さはいらない。
こんな・・・辛い思いだけをするなら・・・誰かを『好き』と思う感情なんて無くなってしまえばいい。

俺は守るんだ。
キミも“彼”もひっくるめて・・・全て守ってやるんだ。

誰一人欠けることなく、みんなが笑いあえる場所を―――。
・・・それこそが俺の求める『幸せ』なのだから。


欲したのは、全てを救い出すための答え。
求めたのは、それを導き出す客観的視野。

代償に差し出したのは、自身の感情。
芽生え始めていた、誰かを特別に思う『好き』という醜い執着心。

・・・これが俺が感情を殺した日の、真相だ。

339ヤマチ:2007/05/18(金) 14:21:03 ID:aar7Y8oo

それから俺はリングを元の雰囲気に戻すために奔走した。
努力のかいあって、リングにはみんなの笑顔が戻った。

それでも問題はたくさん残っていて・・・
独断で進めてしまったサブマスターの件や、
“彼”を含めてリングに未だ馴染めてない人たちへの対策、などなど・・・

正直、全て投げ出したくなることもあったけれど、
それでも自分の捨ててきたものが大きければ大きいほどに、俺は諦めるわけには行かなくて・・・

―――だけど、彼と一緒にいるキミを見るたびに、胸が締め付けられるようだった。

捨てたはずの心が、痛みを訴えた。
殺したはずの心が、軋みを上げた。

―――消せなかった。
殺しても、消せなかった。
キミへの思いが、どうしても完全に消せなくて・・・
だから俺は、ただ耳を塞いで、自分に言い聞かせるしかなかった。

これは俺が選択したことだと。
それでキミが・・・みんなが幸せならそれでいいと。
結果として、誰も欠けることなく、こうしてみんなが笑い合える日が来たのだから・・・。

あの日、心に誓った。

俺は全てを守る。
キミも“彼”もひっくるめて・・・全て守るのだと。

誰一人欠けることなく、みんなが笑いあえる場所を・・・。
・・・それこそが俺の求める『幸せ』なのだから。

―――だから、今更この信念を枉げるわけには行かない。
・・・そうでなくては、今までの俺の苦しみも、キミの涙も無駄になる。


あぁ、それでも・・・『俺は何も救えなかった』。


彼のせいで、あの日一緒に強くなると言っていたキミが、彼を“逃げ場”とすることで弱いままで・・・
キミさえいれば満足だった彼が、リングに馴染めないわけで・・・。

まるで傷の舐め合いのような、廃退的な・・・されどお互いを補完しあう“強い絆”。
―――そんなもの、救えるはずが無い。

だけど・・・
だけどそれなら・・・
・・・今までの俺の選択は、いったい何だったのだろう・・・。

340ヤマチ:2007/05/18(金) 14:22:13 ID:aar7Y8oo

それはあまりに致命的な疑念。
それが、危うくもここまで俺を支えてきた行動理念を、根底から崩した。

何も変わっていなかった。
何も変えられなかった。
人は汚い・・・それ故に、人は救えない。
俺のやってきたことは全て―――意味を成さなかった。

どんなに話し合い、幾度も言葉を投げかけようとも、
結局口先ばっかりで、少し目を離したら、また元に戻っている・・・。
弱いヤツは弱いままだったし、腐ったヤツは腐ったままだった。

見え透いた彼らのエゴ・・・
いつだって自分を誤魔化して、自身の弱さから逃げ続ける・・・
そんなもの・・・救えるはずが無い。

どんな人とでも、きちんと話し合えば分かり合えるのだと信じていた自分が、
あまりに滑稽で笑ってしまった。

そして、なにより・・・
未だにキミへの思いを捨て切れていない自分を哂った。
キミの事を奪っていった彼を、恨んでいる自分を哂った。
結局、俺はあの日から変わらず、自分のエゴにまみれていて・・・

―――何も変わっていないのは、自分も同じなのだと思い知らされた。

それは夢の終わり。
かつて尊いと信じたものは、ひどく醜悪に思えて・・・
そんなものを必死に追っていた自分が、あまり滑稽で・・・

全てが憎かった。

何も救えなかった自分が憎かった。
誰も救ってくれなかったみんなが憎かった。
そして、誰よりも彼の存在が憎んでいる自分がいた。

だけど、叶わないと知った今も・・・
『みんなが幸せでいられればいい』という思いは消えてなくて・・・
―――そうやって何でもかんでも憎んでいる自分が、どうしようもなく許せなかった。

好きだけど、嫌い。
憎いと思うのは、愛しさ故に。
自身の中で、矛盾する二つの感情。

『守護』と『破滅』・・・
自身の中で矛盾していた、二つの思い。
いつの間にか、捻じれ、歪みきっていた信念。
・・・今更になって気づく。

―――俺は狂っているのだと。


この後は前述したとおり、
俺は自分をどうすることもできなくて、逃げるようにリングを去った。

・・・そして現在に至る。

341ヤマチ:2007/05/18(金) 14:24:52 ID:aar7Y8oo

この前、リングマスターにあった。
実は、内緒で教えてもらったんだ・・・表紙のこと。
それが本当に嬉しくて・・・だけど、その分だけ苦しくて・・・

俺はね・・・
キミの事を、殺したいほどに憎み・・・そして愛している。

だからその後、WISが来たとき、我慢できなくなったんだ。
そもそも、もはやキミに対する好意を禁じる理由は無かった。

今の俺にとって、彼の存在は問題にならないだろう。
あらゆる枷から解き放たれた俺は、ただ欲するがままに求め、手に入れ、喰らい尽くせばいい。

・・・もう守るものも無ければ、正しく在る必要など無いのだから・・・。

キミの心を追い詰め、殻に閉じこもったところを抉り出し、無茶苦茶に切り裂いて、
『自分のもの』にする気だった。

あぁ、そうだ。
決別するために追い払うなんて、とんでもない嘘だ。
最初から、キミを壊すために仕掛けたんだ。

だけど、力加減を間違えたようだ。
キミはあっさり壊れてしまった。
かつて唯一、俺と本気でぶつかり合うことのできたキミが・・・こんなにも弱くなっているなんて・・・。

キミはこんなちっぽけな存在だったか?
くだらない事でいっぱい口喧嘩して、何かと意見を違えては互いの主張をぶつけ合い、
理解し合えなくとも、どこか心地よかった『あの頃』のキミは・・・もういないのか・・・。

・・・或いは、何度も俺を挫けさせたキミならば・・・俺を止められるのではないのかと思っていた。
今までのように、俺の思い上がりを打ち砕いてくれるのではないかと・・・少しだけ期待してた。
それが叶わないようならば、そのまま俺の手でキミの心を切り裂いて、自分のものにしてしまう気だった。

―――その結果がこれ。

なんだよ・・・これからが本番という時に、勝手に壊れやがって・・・。
自殺未遂だって?
なんでそんなに追い込まれているんだよ。まだ、これからだろ?
やっと布石を終えたというのに、こんなところで終わるなよ。
俺はまだ、キミを壊し足りないのに・・・。
     /俺はまだ、キミに伝えたいことが沢山あるのに・・・。

くだらない・・・。
本当にくだらない・・・。

かつて・・・
あらゆる手を尽くし、あらゆる策を巡らし、
全力を以って挑もうとも、キミを救うことができなかったのに・・・。

あぁ・・・キミを壊すのはこんなにも容易い。

342ヤマチ:2007/05/18(金) 16:35:45 ID:aar7Y8oo

「まだ誰かを再起不能にしたいのか」だって?
・・・今更だな。
最低でも、この状況で出てくる人間は三人いるはずだろ。
キミと彼・・・そして、『彼女』だ。

彼女もまた、この状況を知って、俺にメールをしてきたよ。
だけど、ダメだよなぁ・・・。
悩んで、悲しんで、泣くことしかできない彼女に・・・何かを変えられる力が在るはずが無い。
彼女はただ、自分の希望や期待を、俺に押し付けることしか出来ない。

一緒に悩んで、悲しんでいれば、俺と一緒に頑張っているのだとでも勘違いしていたんじゃないだろうか?
圧し掛かりながら、俺を支えているとでも勘違いしてたんじゃあるまいか?

誰かに頼って、圧し掛からなくては、立つことさえ出来なかった人間が・・・
奇麗事だけを並べて、自分の弱さを謝ることで全て誤魔化していた人間が・・・

―――自身の『汚い部分』を直視して、心が耐えられる筈が無い。

まさに1ターンKILLだったぜ?w
なにやら気合の入った様子だったが、一回の返信であっさり壊れたな。

―――言ったろ?
俺は壊したくて、壊したくて、しょうがないんだ・・・。

今更、罪の意識なんてない。
そんなもの感じていたら、こっちがもたない。

やれやれ、これでもう・・・
・・・これでもう二度と、彼女が俺の前に現れることは無いだろう。


これで、やっと楽になれる。

343ヤマチ:2007/05/18(金) 16:38:52 ID:aar7Y8oo
ところでな・・・

>>337の書き込みだけど、最後の番号間違えているオチよ?

344コーヒープリン:2007/05/22(火) 12:50:27 ID:sJlqmKC6
う〜ん…。
ヤマチさんは少し過去を引きずり過ぎかも…。
かつての仲間なんだからもうちょ〜っっと普通に会話できないか??
別に正面向かって言う訳でもないし、活字入力なので幾らでも修正が利くだろうし…。
そこまで一生懸命だったという裏返しにもとれるが…。
…部外者の俺が言うのも何だがかなり暴走気味かも?

                                   by オチ

345名無しさん:2007/05/23(水) 14:42:47 ID:iwrK.2PI
>>344
ムリ。
この手の話は、当事者じゃないと分からない気持ち。
過去に似た経験がある俺から言わせれば、まだリアルで会ってないだけマシな方。
こうなってしまって、全てを断ったのはヤマチさん正解。今後、彼らとは一切関係を断つのが一番いい。

そんな俺からアドバイス
・いままでのことを忘れて新たな恋をしろ!忘れることが無理なら、そんなことを思い出さないほど何か打ち込める忙しい毎日を過ごせ!
 少なくとも今よりはラクになるはずだ。(しばらくは、そんな気持ちにはならないだろうが・・・)

346コーヒープリン:2007/05/23(水) 16:11:57 ID:T42o9QzY
それならリアルでその状態にある俺はどうなるんだ…。

所々で書いてるが、支店で上司(役員)とケンカして辞表出して本社に異動になり、
(仕事は数段楽になった…ココにこんな事書く暇あるし…^^;)
支店からは嫉まれ、本社では(支店のゴタゴタから)かなり浮いた状態。
それでも一応、上司とは(建前で)普通に会話し、仕事してるぞ。

会社なんてそんなものだし、
いちいち気にしてたら俺は確実に「うつ病」で死んでるガナ。

    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>345
オチが全く無いぞ!やり直しだオチ!!

347名無しさん:2007/05/25(金) 21:20:16 ID:8YghSAcw
the FIELD OF VIEWの Last Good-Byeを聞くことをおすすめする、かな
なんとなく、ヤマチさんの置かれている(た)状況に似てるんじゃないかな

ま、アレです。人間、酸いも甘いも経験して大人になるですよっと。
「壊す」のは容易いけど、「創る」のは難しい・・・ことを知ったり
何らかの自分を、「演じる」・・・

そうしておっさんになるんですよw
と年寄りがたわごとを言わせていただきましたw

348名無しさん:2007/05/25(金) 21:30:08 ID:8YghSAcw
状況というか、心境、だなぁ
ごめん、酒はいっててちと読み返してなかった・・・

349名無しさん:2007/05/25(金) 23:06:26 ID:k3dUWUU2
>>345
自分も一時大喧嘩した相手がいて、しばらく音信不通になったけど
結局解決してくれたのは時の流れなんだよな
人物評価って一瞬で覆るけど、それまで積み重ねてきた印象は拒絶できない事実なわけで

>>346
うつ病より先に胃潰瘍か情緒不安定が来るぜ、と経験者が言ってみるテスト
悪化したらおまいらに泣きつくからよろしく

>>347
嫌なことって一瞬忘れても、年を取って突然思い出して、ため息をつくことがある
そういう内省を繰り返すから人間って大人になるんだよねと


今の自分が厨房の自分を見たらぶち殺してるなとか、
工房の自分を見たら今の自分はぶち切れてるなとか(以下略

もしタイムマシンがあったら自分は未来の自分に殺され続けるに違いない

350コーヒープリン:2007/05/26(土) 08:20:52 ID:zk.SqABs
…うげっ…ageられてもうた…でもマジレスだし…困ったね、こりゃ…

351yamachi:2007/08/03(金) 11:56:32 ID:aar7Y8oo

These hands will never hold anything.

―――yet,

352コーヒープリン:2007/08/04(土) 10:50:54 ID:fb7CIFhM
うむ、お疲れ〜^^;

353芽依:2007/08/20(月) 16:29:29 ID:dbFcZ5ms
−前書き−

初めましての方初めまして。芽依と申します。
前後の流れを読まずに投稿する事をお許し下さい。。
今回小説の投稿に至ったのはは、
「私もぶれますスレの荒波に揉まれたい!」
と言う私のマゾ気質で投稿が決定しました。

ちなみに、当方ネカフェからの投稿なので、
感想を頂いても返信出来ないのが心苦しいです。
ですが、閲覧することは出来るので、
感想を頂いたら大喜びします。
そして励みにして頑張ります!

実在する人物を一名モデルにしております。
勝手に借りてしまった事をお詫び申し上げます。

それでは、長くなりましたが、
『花の名前の世界にて』の開演です。
皆様お楽しみくださいませ^^

354芽依:2007/08/20(月) 16:30:55 ID:dbFcZ5ms
−花の名前の世界にて−

私がこの世界に降り立ったきっかけは、ある人の日記帳だった。
その人の日記帳を読んだとき、私は無性に同じ世界へと行きたくなった。
そしてその人と同じ、花の名前を冠する世界へと降り立った。

私は時代劇の侍や、中世ヨーロッパの騎士に憧れていた。
なので、転職する際に剣を使う職か槍を使う職か悩んだ。
結局日本人な私は侍――ソードマンに白羽の矢を立てた。

綺麗な世界に感動し、凶暴な敵に吃驚し、
街中で行き交う人々に興奮し、敵を倒し経験値を稼ぎ、
全てが新鮮だった。独りでも楽しかった。

355芽依:2007/08/20(月) 16:32:19 ID:dbFcZ5ms

そしてレベルもそれなりに上がり、職専用装備をつけて満足して街を歩いていると、
ある男の人に声を掛けられた。
その人は金髪の男の人で、見るからに爽やかそうな人だった。
「そこの君、今、暇かい?」
声を掛けられたことの無かった私は焦って、
「ひゃい?」
と言ってしまった。
「うん、ひゃいと言った君だよ。」
「く、繰り返さないでください。恥ずかしいです…。」
「で、暇かい?」
「一応暇ですけど…。」
「なら、僕の話を聞いてくれるかい?」
「あ、はい…。」
この人は私を捕まえて愚痴でも言う気なのかと思った。
「実は今、リングメンバーを募集しているんだ。」
「はい。」
「それで、君に入って欲しいんだよ。」
「え…何故?」
「よく街で君を見かけるけど、何時も独りじゃないか。」
「…。」
「だから、君にもっとこの世界の魅力を教えてあげたいのさ。」
「はぁ…。」
「で、入ってくれるかい?」
「うーん……まぁ、ここで誘われたのも縁だし、入ってみます…。」
「そうかい!それじゃあ、宜しく!」
「あ、はい…アヤネです。よろしくお願いします。」

356芽依:2007/08/20(月) 16:34:01 ID:dbFcZ5ms
リングには沢山の人が所属していた。
みんな面白くて優しくて、色々な事を教えてくれた。
私もその話を聞き、みんなの役に立つように強くなろうと頑張った。
毎日が新鮮だった。前よりももっと楽しかった。
だけど、変わってしまったのは何時からだっただろう。
みんながみんなして効率を求めだし、競うようにレベルを上げた。
私も、効率を求めた。もっと強くなる為に。
経験値の美味しい敵を狩り、狩り、狩り。
反復作業。
何時しか、大切なものを失ってしまった気がした。

―――認められる為にレベルを上げる?
―――違うよ、みんなを見下したいからだよ。

357芽依:2007/08/20(月) 16:36:00 ID:dbFcZ5ms
不安になった私は、リーダーに相談しようと思い立った。

「アヤネ君、何だい?」
「リーダー、相談したいことがあるんです。」
「うん?」
「私は、ちゃんとみんなに認められていると思いますか…?」
「何を言っているんだい?」
「私もみんなと同じレベルにならないと認められてないような気がして…。」
「アヤネ君、それは考え過ぎじゃないのかい?」
「え?」
「心配しなくても、認めてくれる人はちゃんと認めてくれる。」
「…。」
「そうですね…リーダー、ありがとうございます!」
「お役に立てたみたいで良かったよ。」

一ヶ月たったある日、このリングに新人が入った。ソードマンの子だ。
私は、私の二の舞にならない様に、この子に色々な世界を見て回らせたい。
―――願わくば、「アヤネ」の後継者になる事を。

358芽依:2007/08/20(月) 16:37:27 ID:dbFcZ5ms
−後書き−
はじめに、スレ汚し失礼しましたm(_ _)m
良く分からない終わり方ですいません…。

アヤネのモデルですが、実は私自身なのです。
最初の部分…日記帳と転職は私の実体験です。
某イカさんブログを読んでECOに迷い込んだ子羊です。
最初の実在の人物をモデルというのは、この某イカさんの事です。
転職も剣か槍か悩みました。
あ、関係ないですか。
リーダーは、FF11の内藤列伝に出てくるリーダーをモデルにしました。
似ても似つかないですが…w

ちなみにですね、もう一人実在の人物をモデルにしようと思ったのです。
実力不足で見送りましたがね…。
「三人目の彼」をモデルにしたキャラを出そうと考えてました。
ECO内で色々付き合いがある彼ですからキャラは把握出来てますが…、
でもやぱり、他人のキャラを出すのは非常に難しいです。。

今回はアヤネ視点でモノローグを展開していきましたけど、
モノローグもなかなか難しいですね。
話が破綻しないように頑張ったのですけどね。
もし次回を書くとしたらもっと楽しめる話にしたいと思います。
それでは、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました^^

359コーヒープリン:2007/08/21(火) 13:26:34 ID:oYYyC/KU
スレ汚しって…ココ過疎スレだし!
でも俺以外にココ見てる奴いるのかな?
今週末にでも感想書くよ〜!(まだ読んでないし…^^;)

360ヤマチ:2007/08/21(火) 23:41:36 ID:aar7Y8oo
久しぶり芽衣さん。
そしてようこそ、カオス空間へw

話の要点がまとまっていて、
読み手の共感をよぶ、ステキな文章だと思うよ^^

多分、MMOを遊ぶ誰もが、
一度は感じたことがあるんじゃないかな。

『何のために自分は、必死にレベルをあげているのだろう』と。

その自問に対する解答は、人によって様々だし、
中には解答を得られなかった人もいるだろう。

俺も昔、
リングのみんなの足手まといにならないように、
みんな共に肩を並べて戦えるようにと、
独りで北限に篭っていた時期があったよ(苦笑)

361ヤマチ:2007/08/23(木) 15:40:12 ID:aar7Y8oo
『レベル』はゲームをする上で重要な要素だけど、
それだけじゃゲームは楽しめない。
ことMMOにおいては、その特性が顕著に顕われる。

レベルは所詮、薄っぺらなデータに過ぎない。
強力なスキルも、レアな武器も、また然り。
そう、このECOの世界もまた―――。

だけど、
この仮想世界にも一つだけ“現実”がある。
―――それは【人の心】だ。
たとえ世界がニセモノでも、これだけは本物だろう。

……さて、芽衣さんに因んで
俺も“実在の人物”をモデルに、一つ語ろうか。

362ヤマチ:2007/08/23(木) 15:41:21 ID:aar7Y8oo
昔、当時はまだ学生だった、一人の“少年”がいた。
その少年はある日、父親とケンカした。
原因は、進路や学業に関することだったと思う。

父親は言った。
そんなネットゲームばかりしているのが悪いのだと。

所詮はバーチャル。
そんなもので、何が『友達』だ。
一体そこで、何が得られるというのだ。

―――ゲームと勉強。
それは、とても在りがちな親子のケンカ。



そう……【きっかけ】はそんな“在りがちな”出来事だった。

363ヤマチ:2007/08/23(木) 15:42:23 ID:aar7Y8oo

それから少年の胸に、一つの思いが生まれた。

自分は自由時間の大半をネットゲームにつぎ込んで、
いったい何をしたいのだろう?何が得られるのだろう?


『それは、このゲームが楽しいから……』

―――本当に?

毎日、毎日…
まるでそれが『義務』であるかのように
クエポイントを消費し、レベル稼ぎをした。

退屈と感じながらも、ストレスを貯めながらも、
それでも必死にレベルを上げるために狩をし続けた。

―――それは“楽しいこと”なのか?


『………違う。
オレはただ電子データの数値を、上下させたいがために
自分の時間を、削ってきたわけじゃない』

―――では、何のため?

『それは……』

それは“誰か”に、追いつくため。
それは“誰か”と、共に戦うため。

それは“誰か”を、下すため。
それは“誰か”に、自慢したいがため。

それは“誰か”に、認めてもらうため。
それは“誰か”に、必要とされたいがため。


―――そう、MMOには普通のゲームのように
ストーリーがあるわけでも、“終わり”があるわけでもない。
自分は勇者ではなく、自分がボスと戦う必要性も無い。

それでも、この世界に意味を見出したのは
きっと【誰か】という存在があったからだ。

たとえ世界がニセモノでも、
そこに集った【人の心】だけは“本物”だろう。

故に―――

『初めて彼らと話しかけたとき、ドキドキした。
みんなと一緒にダンジョンを冒険して、ワクワクした。

その感情は、確かに自分の胸の中にあって、
それは【幻】なんかじゃない。

…そうだ。

みんなといるのが、楽しくて、嬉しくて、あったかくて…
寝るのも惜しいくらいに、毎日が輝いていたんだ。

―――だから、オレは此処にいるんだ。』

364ヤマチ:2007/08/23(木) 15:43:29 ID:aar7Y8oo

…こうして少年は一つの【解】を得た。

今まで、過度にレベルに執着していた彼は、
それからは、みんなとの時間を大切にするようになった。

効率の良いソロ狩りよりも、
野良PTに参加して、色んな人と交流するようになった。

…そして同時に、
彼は戦う以外のことで、
みんなが純粋にこのゲームを楽しむ方法を、模索し始める。


『さて、今日は何しようか。
タイニーランドでかくれんぼ?
イーストDで鬼ごっこ?
…それとも“微妙にいやらしいものシリトリ”にする?

よーし、完全にいやらしいものは即アウトだからね〜w
じゃあ、オレから……―――“座薬”!!!』



…こうして彼は全ての【スタート地点】へと至る。

その頃彼は未だ、
SSスレにも、ぶれますスレにも出会っていなかったし、
当時は創作リングの存在も知らぬままだった。



そう…、ここから全てが始まったのだ。

365ヤマチ:2007/08/24(金) 14:02:25 ID:aar7Y8oo

ずっと一緒だったリア友の引退。

無力を嘆き、力を欲していたレンジャーと、
皆に必要とされたかった、さみしがりの巫女。

平原で拾った『よく喋る剣』。

闘技場で幾度も闘ったナイト。

ストーカーが原因でやめていったドル。

「もっと早く出会いたかった」と別れを惜しんだ
引退前日のブレマスとの出会いと、たった二日間の思い出。


出会いと別れ…そして再会を、幾度も繰り返しながら、
彼はこの世界を歩んできた。


たくさんの【人の心】があった。
さまざまな【人の心】に触れてきた。

それは勇者でない自分の、…自分だけの物語。
楽しいことばかりじゃなかったけど、
振り返れば、どれも大切な宝物のような思い出。

その輝きが、いっぱい自分の心の中に詰まっている。
その思い出たちが、今の自分を形作っている。

そう思うと、今まで歩んできたこの道のりが、
とても誇らしかった。

366コーヒープリン:2007/08/25(土) 09:06:09 ID:KMjzoOhA
>>353-358
感想は…ってこれプロローグしか書いてない様な気が…^^;
しかも>357の最後で、

―――願わくば、「アヤネ」の後継者になる事を。

つまり「アヤネ」はもうすぐ引退しますよ…という感情がすでにあるって事だし。
伏線を作るのは良いけれど、きちんと回収はしましょうね(笑)
終わり方がもどかし過ぎます!

>>360-365
ヤマチさんお帰り〜。
前のSSと微妙にカブっとる、カブってますよ〜^^;
感想…というか、明らかに途中なので期待待ちという事で感想は無しで!

二人とも自己の経験をSSにした様ですが、
同じリングにいた二人と部外者の俺では、見えてるものが違うんだろうなぁ…。
かなり上の方のレスで何があったか、大体の察しは付くが
想像でしか語れない俺には、それについて何かを言う資格も無いですしね。
…ま、二人ともまた暇な時にでも顔を出して下さいな♪

367ヤマチ:2007/08/25(土) 12:26:23 ID:aar7Y8oo

■なかがき

うあ〜、やっぱり指摘された〜!?orz
俺も、前のと被るから>>364でストップしとこうと思ったんだけど、

話を【現在】に持っていきたかったから、
なるべく被らないように、
改良しつつ書き込んでたんだ><;
(↑途中で止まっていた理由)

まぁ、バレたんなら誤魔化す必要は無いな。
さっさと話を閉めて、近状報告といきますかw(開き直った)



ちなみに芽衣さんとは別リングだよ。
同じリングだったら、とても挨拶なんて出来ないって(苦笑

368ヤマチ:2007/08/26(日) 08:36:51 ID:aar7Y8oo

そして、些細な偶然から見つけた創作リング。
みんなが絵描き、または文字書きだった。

絵描きさんの作品に触発されて、
初めて挑戦してみたマウス絵。
絵を描きながらチャットをする絵チャットは、
とても新鮮な楽しさだった。

みんなレベルや強さとか、
そんなゲームシステムから外れたとこに
視野を置いていたから人たちばかりだから、
たとえレベルがバラバラでも一緒にいられた。

いつもくだらない会話ばかりして、
だけど話題は尽きることは無くて…
リアルの話をすることもあったし、
マジで語り合うこともあった。

―――“彼”は最高にこのゲームを楽しんでいた。

369ヤマチ:2007/08/26(日) 08:37:57 ID:aar7Y8oo

だから―――

ECOに興味を持ちつつも人見知りゆえ、踏み出せずにいた弟。
人間関係の崩壊からリングを失った、自分と似た剣士。
リングの過疎化に悩んでいた、かつての仲間。

自分の目の前で、暗がりに居た彼らの手を、
むりやり引っ張っていった。

彼らにも、このステキな世界を見せてあげたかった。
…このステキな世界を、彼らと共有したかった。


―――歯車が狂い始めたのは、いつからだろう?


こんなはずじゃなかったのに…。
自分はこんな醜い結末を、
彼らに見せたかったんじゃないのに…。


輝かしかった“彼”の物語は、
あまりに見苦しい、無様な結末を迎え、その幕を下ろす。

370ヤマチ:2007/08/26(日) 08:40:58 ID:aar7Y8oo

―――2007年8月20日。
“俺”は再び、この世界に足を踏み入れていた。


…別に目的があったわけでもない。
リアルの方が一段落して時間が出来たら、
不思議とここに足が向いていた。

アカウントは、少し悩んだが
やっぱり今まで使っていたものに課金した。

使用PCは『ヤマチ』。
消したくても消せない
見苦しく、汚らわしき過去を負った“自分の分身”

…リセットはできなくとも、
別PCを使って、【別人】としてやっていく事もできただろう。

だけど、それをしなかったのは、
きっと―――

「いや〜、人に『逃げるな』と説教した手前、
自分が逃げ出すわけにはいかないんだよなぁ〜…あはは」

―――わりと情けない理由だった。
もはや過去の自分の言動を、呪うしかない。



それに…このPCを捨てるには、
あまりに【思い出】が多すぎたから。

きっと戻ってきた理由も同じことで…

その【思い出】たちの結末があんな形では、
あまりに自分の過去に対して、申し訳ないと思った。


だから―――

「―――よし、リングをつくろう」

それは、この世界とお別れするための卒業制作。
今までこの世界で学んできたものの集大成。

みんなにとって優しい場所をつくろう。

371ヤマチ:2007/08/26(日) 08:43:58 ID:aar7Y8oo
■あとがき

というわけで、久々にECOにINしたんだけど、
何も変わってないようで、随分変わっていたね。

まず驚いたのは、値段表示に色がついてたことだ。
かえって分かりにくくなった、気がするのは俺だけかっ!?

あと、相変わらずECOはチケ品に力はいってるね。
そんな余力があるなら早く天界と冥界、実装しろよな。
…とか言いつつ、ジンベイと海賊服はちゃっかり購入w

もちろんブリーダーもやった。
これはSSのネタになりそうだと妄想しつつ、
リュック背負ってペットとぶらり旅〜♪

マイマイ遺跡もいってきた。
バオバブの森でシャインビーに追いかけられたり、
なんかでっかいドラゴンに追いかけられたり…

…って、俺追われてばっかじゃん!?ΣT□T

まぁそんな感じで、
数ヶ月ぶりのECOを堪能してきましたw


リングの方も、だいたい方針は決まったから
そろそろメンバーの募集にかかろうと思う。

今俺は、深夜と日中しかINできないんだけど、
この時間って人少ないんだよね。

だからPT募集もなかなか見つからないし、
これだとリング所属しても皆と時間合わないしで、
結局、誰かと遊びたくてもソロするしかない人って、
割と多いんじゃないかと思う。

どのくらい集まるかも、
どんな人が来るのかも分からないけれど、
そんな人たちが気軽に集えるリングにしたい。

よっしゃ、がんばるぜ!!>w<b

372ヤマチ:2007/08/26(日) 09:01:14 ID:aar7Y8oo
■あとがき2

駄文失礼しました。
なんか、こんなのばっかで申し訳ない。

ただ、ここに書き込んでしまうと、
もう自分に【誤魔化し】が効かないからさ。
こうして自分を追い込むのに使ってるんだ^^;

でもそろそろ本来の用途でスレを使おうか。
何を訴えるでもなく、
ただ読んだ人が笑える、そんなバカ話がいいな。

ではこんなスレを見に来ている奇特な読者の諸君、
また会う日まで、さらばじゃ〜>w<ノシ

373コーヒープリン:2007/09/01(土) 14:17:47 ID:L0gADH8o
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>367-372
会社員は月末忙しいので感想は後程…。

374コーヒープリン:2007/09/04(火) 14:15:01 ID:Jn85vi2E
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>373
読んだ感想…頑張れ、以上!
…いや、本当にそれしか言える事無いし…。
まあ、現実に迷惑掛けない程度にホドホドにな!
俺は、コンシューマとエ□ゲで頑張るから!

375名無しさん:2007/09/06(木) 00:47:32 ID:6PZFGtt2
久しぶりに見たらなんという過疎り様!
この状態なら…
今度何か投下してみようかな…(腕の方はお察し下さい
…昔コテで投下して失敗したから匿名でw
完成したらまた来ますノシ

376コーヒープリン:2007/09/10(月) 11:52:38 ID:N1xht72U
またヤマチさんがSSスレに浮気した…OTL

377名無しさん:2007/09/17(月) 00:50:29 ID:aar7Y8oo
20■■年■月■日 ■■ヤ



気づかないうちに失ったものは、

取り戻したとき初めて、

「失っていた」と気づく。



お話を書いていて、

「楽しい」と感じたのは久しぶりだ。



自分は、こんな大切なことも忘れていたのか。



この感覚を

この旋律(リズム)を

再びココロに、刻みこめ。



そして、奏でよ。

人々の幸福を

美しき理想を

叶わない夢を

「物語」を。



これこそが

否。

これだけが

俺に許された

ヒトに作用し得る、唯一の「手段(チカラ)」なのだから。

378フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 00:51:53 ID:aar7Y8oo

―――アップタウン飛空庭発着場。

そこに、今しがたアクロポリスに到着した二人の少年少女がいる。

少女は初めて目にする首都の光景に、目を輝かせていた。


フィオ「うわ〜、ここがアップタウンかぁ」

ポロル「あぁ、綺麗な町だろ」

フィオ「うん!本当にありがとう、ポロル君」

ポロル「なーに。俺の飛空庭ならサウスからアクロまで、すぐだしな」

フィオ「飛空庭からの空の眺めも、すごく良かったよぉ〜」

ポロル「あはは、気に入ってもらえて何よりだ」


ポロル「……それに、約束したもんな」


フィオ「うん?」

ポロル「もしフィオの病気が治ったら、俺が世界中を案内してやるって」

フィオ「うん、ありがとう…。約束守ってくれて」

ポロル「………あぁ」

フィオ「……ポロル君。泣かないでよ」

ポロル「ご、ごめん…。

だけどフィオの病気が治って、本当に良かった…ぐすっ」



フィオは昔から病気だった。

家の外には、あまり出してはもらえず、

身体の調子のいい時は、たまに抜け出して、

俺たちと一緒に遊んだこともあったけど、

すぐに体調を崩して、倒れこんでしまうのだった。


あの時のフィオの表情は忘れられない。

フィオはみんなと遊びたかったんだ。

日の下で、風を受けながら、外でみんなと遊びたかったんだ。


…だけど、その心にフィオの身体がついていけなった。

やせ我慢するフィオを、むりやり止めたのは俺だった。

フィオは泣いていた。

私もみんなと“ぼうけん”したい……と。

379フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 00:52:59 ID:aar7Y8oo

フィオ「おまたせ〜、ポロル君」

ポロル「まったく…服選ぶだけに、どんだけ時間かけるんだよ」

フィオ「えへへ〜、ごめんね。

こんな綺麗な町で、可愛いお洋服見てまわるの、まるで夢みたいだから…」

ポロル「…………」

フィオ「…えっと、ごめん。怒ってる……よね?」

ポロル「………ぐすっ(涙」

フィオ「って、なんでまた泣いてるの!?」

ポロル「(ごしごし)…泣いてねーよ、バーカ!

店はまだまだ沢山あるんだ。とっとと次行くぞ!」

フィオ「え?えぇ?ポロル君、さっきまであんな嫌がっていたのに…」

ポロル「ほら、まだアクセサリーとか買ってないだろ。

好きなの幾らでも買ってやるから、選んで来いよ!」

フィオ「う、うん。ありがと…??」




…一年前、俺が生まれ故郷のサウスを旅立つとき、

イヤだと泣きつくフィオに対して、

『もしフィオの病気が治ったら、俺が世界中を案内してやる』

俺はそう約束したのだった。



そして一年。

俺は、立派な冒険者へと成長した。

旅立ってからも、たびたびフィオのとこには顔を出していたが、

フィオの病気はよくなる様子はなかった。


しかし、そんなある日。

フィオの病気が治ったと連絡があった。

初めは、この奇跡のような知らせを信じられなかった。


ところが、故郷に戻った俺が目にしたのは、

殺人的なスピードで、飛びついて来るフィオの姿だった。

……あれは死ぬかと思った。

380フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 00:56:41 ID:aar7Y8oo

ポロル「アップタウンは堪能したか?フィオ」

フィオ「うん、ゴメンね。たくさん買っちゃって……重くない?」

ポロル「フフフ…、既に両手に抱えた荷物が、山のように連なり、
前方の視界がさっぱりだが、フィオのためなら、俺は全然ヨユーだぜ(よろよろ)」

フィオ「…ポロル君、なんかヤケクソじゃない?」

ポロル「そんなことは……おっと!?」

フィオ「あ、荷物が!?」

バサバサバサ

フィオ「み、見ちゃダメーーー!?」

ポロル「……メイド服?」

フィオ「ち、違うの!それは露天の人が、是非にもって無理矢理…」

ポロル「フィオって意外と―――」

フィオ「ええい!フィオぱーんち!」

ポロル「ぐはっ(気絶)」


フィオ「………乙女には誰しも、知られちゃいけない秘密があると思うの」


―――30分後


ポロル「あれ?俺どうして、ベンチで寝てるんだ?」

フィオ「あ、やっと起きた?ポロル君、足滑らして転んだ時、

抱えていた荷物の下敷きになって、気を失っていたんだよ。てへ♪」

ポロル「うーん、俺がそのくらいで気を失うかなぁ…?」

フィオ「ほらほら、早く起きて!

荷物は庭に運んできたから、早く次の場所に行こうよ。GO!GO!」

ポロル「…フィオ、テンション高いな;

というか、なんか忘れている気がするんだよなぁ……?」

フィオ「ポロル君〜!先行っちゃうよ〜!」

ポロル「ま、フィオが楽しそうだから…いっか??」


―――そう、問題ない。

フィオが楽しそうにしている。

それだけで充分だ。


俺はこの冒険が、フィオにとって楽しいものであるよう祈った。

381フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 01:00:27 ID:aar7Y8oo

ポロル「ところでフィオは、不思議なこと好きかい?」

フィオ「え?好きだけど…どうしたの突然?」

ポロル「フフフ、ではこれから夢の国へ行こうか」

フィオ「あはは、何言ってるのポロル君?」

ポロル「………」

フィオ「……え?マジですか?」

ポロル「マジ」

フィオ「ええーーーっ!?」

ポロル「ほら、そこにタイニーがいるだろ?」

フィオ「あのぬいぐるみ?」

ポロル「そうそう。あいつに話しかけてみな」

フィオ「え?ぬいぐるみに話しかけるの?」

ポロル「まぁまぁ、やってみなって♪」

フィオ「えーと…??」


タイニー『不思議なこと好き?』


フィオ「わっ、ぬいぐるみが喋った!?」

ポロル「クスクス…♪」


タイニー『―――キミ、魔法少女にならないクマ?』


フィオ「ええーーー!?」

ポロル「って、セリフ違うだろ!?Σ( ̄□ ̄;)」

382フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 01:14:02 ID:aar7Y8oo

タイニー『いたた…。ポロル君のツッコミはいつも容赦ないクマ〜』

ポロル「で、なんで魔法少女探しなんてしてるんだ?」

フィオ「うぅ〜、これはダンプティー君との勝負なんだクマ」

ポロル「…勝負?」

タイニー「どちらがECOのマスコットとして
相応しいかを賭けて、勝負しているんだクマ〜!」

ポロル「…???」



―――話は2日ほど前にさかのぼる。

発端はいつもの、ダンプティーとタイニーの小競り合いだった。

どちらも自分こそが真のマスコットキャラだと譲らず、

二匹はとうとうケンカになってしまった。


そこに、颯爽と一人の男が現れた。

「マスコットキャラといえば魔法少女だ。よって…

より立派な魔法少女を育て上げた方が、真のECOのマスコットキャラとする!」

『わかったクマ〜!』

『よーし、負けないぜ!』

男は二匹の承諾を確認すると、高らかに宣言した。

「では―――ミッション・スタートだっ!!」

…こうしてタイニーとダンプティーの、新たな勝負が始まった。



タイニー『という訳なんだクマ〜』

フィオ「なるほど〜。そうだったのですか」

ポロル「…俺、その人知ってるかも(汗)」


フィオ「分かりました。私、魔法少女になります!」


タイニー『やったー♪』

ポロル「ええーっ!?そんなあっさり決めていいのか!?」

フィオ「だって、楽しそうだもの♪」

タイニー『じゃあ、ウィザード、シャーマン、ウァテス、ウォーロック…

この4つのスペルユーザー系の中から、好きな職業を選んで欲しいクマ』

フィオ「えーと、治癒系の魔法が使いたいんだけど…」

タイニー『それならウァテスがいいクマ〜』

フィオ「うん、じゃあソレになるよ♪」

タイニー『よーし!さっそくウァテスギルドのある光の聖堂に行くクマ〜♪』

フィオ「は〜い」

ポロル「……ま、別にいいか;」

383フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 01:25:09 ID:aar7Y8oo

タイニー『ここが光の聖堂クマ〜』

フィオ「うわ〜、真っ白でキレイだねぇ」

ポロル「転職には各ギルドマスターから、何かしら課題が出されるはずだよ」

フィオ「うん!頑張ってくるよ〜」

タイニー『いってらっしゃいクマ〜』

ポロル「……うーん、なんか心配だ」


―――3分後


フィオ「ダメだったよ〜(T-T)」

タイニー『ええーーっ!?』

ポロル「どんな課題だったんだ?」

フィオ「ううん、課題とかじゃなくて。私は『穢れてる』からダメだって…」

ポロル「穢れてる?」

タイニー『あー、なるほどクマ』

ポロル「どういう意味だ?」

タイニー『フィオちゃん…、もう誰かと“しちゃった”クマ?(-д-+)』

ポロル「そうなのっ!?(ガーン)」


フィオ「…うん////」


ポロル「俺が一年も旅に出ていたがばかりに、

フィオを、どこの馬の骨とも知れないヤツにぃ〜〜〜」

フィオ「…ポロル君と////」

ポロル「って、俺ですか!!?」

タイニー『それを忘れている方が、驚きクマ;』

ポロル「いやいや、待て。そんなはずは…??」

フィオ「ほら、忘れちゃった?昔、町外れの花畑で…」

ポロル「―――あ」

タイニー『思い出したクマ?』


ポロル「あ〜…はいはい、確かにしたねぇ―――“キスを”」


タイニー『コケッ☆』

フィオ「もう!声に出して言わないでよ。恥ずかしいなぁ////」

ポロル「…喜べタイニー。フィオは純潔だ」

タイニー『…間違いなくね』

フィオ「えーと、どういうこと???」

384フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 01:39:47 ID:aar7Y8oo
ポロル「話は戻るが…性的な意味でないとしたら、

じゃあ『穢れてる』ってどういう意味なんだろ?」

タイニー『フィオ、お風呂はいってるクマ〜?』

フィオ「入ってるもん!!(>_<)」

ポロル「フィオ、他に何か言われなかった?」


フィオ「えーとね。光の精霊に清めてもらえって」


ポロル「…まんま答えじゃん」

タイニー『…クマ〜』



というわけで、彼らは光の精霊に会いに行くことになりました。

ポロル「そうだ、フィオ」

フィオ「なーに?ポロル君」

ポロル「冒険に出る前に、いくつか薬を持っておけ」

フィオ「はーい」

ポロル「まず、これがヒールポーション。HPが減ってきた時に飲む」

フィオ「うん」

ポロル「次に、これがマルチコンディション。ステータス異常の時に飲む」

フィオ「うん」

ポロル「最後に、これがリザレクションポーション。戦闘不能の時に飲ませる」

フィオ「うん……って、え?飲ませるの?」

ポロル「自分が戦闘不能なのに、自分で飲めるわけ無いだろう?

だからこれは、相手に使うためのものだ」

フィオ「えっと…その…////」

ポロル「ん?まだ分からないことがあったか?」

フィオ「ポロル君、それって…どうやって飲ませるの?」

タイニー『口移しクマ〜』

フィオ「ふぇぇぇぇえええ!?////」

ポロル「……そういえば、本当にどうやって飲ませるんだろう?(汗」

385フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 01:50:17 ID:aar7Y8oo

―――東アクロニア海岸。

光の精霊へと向かう一行は、近寄ってくる魔物を、
ポロルが追い払いながら、進行していた。

ポロル「しっし、あっち行け。フィオに近づいたら容赦しねぇぞ。」

フィオ「ねー、ポロル君」

ポロル「ん〜?なんだ〜?」

フィオ「そんなに守ってくれなくても、私も戦えるよぉ」

ポロル「でもなぁ……」

フィオ「もぉ、私はもう病気じゃないんだから心配しないで!」

ポロル「いや、そういう意味じゃなく……」

フィオ「むしろ私だって戦ってみたい!とりゃー♪」

嬉々としてこん棒を手に、コケトリスに殴りかかるフィオ。

ドカ!バキ!ドス!

タイニー『おぉ、すごいクマ〜(・д・)y~~』

ポロル「あぁ…見事なやられっぷりだな||(;-_-)|||」

フィオ「ふえぇぇぇん!?。゜(>д<)゜。」

フィオはあっさりと返り討ちにあった。

タイニー『このへんの敵は、まだ初心者のフィオには厳しいクマ〜』

ポロル「だから、止めたのに…」

フィオ「面目ありません(T-T)」

386フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 01:54:15 ID:aar7Y8oo

ポロルは戦闘不能のフィオを前に悩んでいた。

ポロル「さて、どうしたものか…」

フィオ『どうしたも、こうしたも、リザポ使わないクマ?』

ポロル「いや、だって……女の子に口移しは////」

フィオ「えぇ!?////」

タイニー『男の同士の方が、悲惨だと思うクマ;』

ポロル「でも、うかうかしてると“復活の戦士”が来ちゃうしな」

フィオ「復活の戦士?」

ポロル「戦闘不能者をどこであろうと、30分以内で回収してしまう謎の戦士達だ」

タイニー『ECOの最大の謎クマ〜;』

フィオ「えーと、それって助かるんじゃないの?」

ポロル「でも、回収されちゃうと町まで逆戻りなんだよ(-。-;)」

タイニー『じゃあ、早くリザポ飲ませればいいクマ〜』

ポロル「でもぉ〜o(><;)(;><)o」


状況を理解したフィオは、意を決しポロルに言った。

フィオ「ポロル君、そういうことなら…私…」


ポロル「フィオ…いいのか?」

フィオ「うん…////」

ポロル「じゃあ、やるね…////」

タイニー『…なんか見てるこっちがドキドキしてきたクマ〜(〃д〃)』

ポロルはリザポを口に含むと、

そのままフィオの唇に、自分のそれを――――


ドドドドッ、ズシャァァアア!!

???「復活の戦士、ただいま参上!!!」


ポロル「ぶはっ!?」(←思わず噴出した)

フィオ「きゃあ!?」

タイニー『ポロル、汚いクマ〜;』

復活の戦士「そうだぞ。一度口に出したものを出すのは行儀が悪いぞ、少年」

ポロル「誰のせいだーーー!?

てか、なんで来るのこんな早いんだよ!?

あと、なんでお前の鎧、赤いんだよっ!?」

ポロルは、何故かカラーリングの赤い復活の騎士に激昂する。


復活の戦士「フフフ、私の名前は“赤い復活の戦士”!

赤いから回収するスピードも3倍だぜっ!!(-д-+)」


ポロル「…なんてハタ迷惑な;」

“赤い復活の戦士”「というわけで、10分たったので少女は回収させてもらうぜ!じゃあなっ!」

ポロル「なっ!?ちょっと待て!!」

フィオ「え?わ!?きゃああああぁぁぁぁ速いぃぃぃ〜〜〜〜……」

止める間もなく赤い騎士は、フィオを担いで行ってしまった。

フィオの悲鳴が遠のいていく中、ポロルは唖然とつぶやいた。


ポロル「まるで、赤い彗星――ッ」

タイニー『……そんなオチでいいクマ?』

387フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 02:03:53 ID:aar7Y8oo

ポロル「……ぜぃぜぃ、やっと着いたぁ;」

タイニー『なんか無駄に遠回りした気がするクマ;』


結局、あの後ポロルたちは一度アクロニアまで引き返し、

フィオを回収してから、再び光の精霊のもとへ向かったのだった。


フィオ「すみませーん。光の精霊さん、私を清めてくださーい」

光の精霊『あらあら、ご苦労様。

ウァテス転職希望の方ですね。私としても仲間が増えるのは歓迎です。

では、清めの儀式を始めましょうか』




ワシャワシャワシャ……

光の精霊『フィオさん、どこか痒いとこ無いですか〜?』

フィオ「はい〜、気持ちいいです〜♪」


ポロル「……清めの儀式って、シャンプーすることだったのか?(汗」

タイニー『やっぱりフィオはお風呂入ってなかったから“穢れてる”って断れたクマね〜』

フィオ「違うもん!ちゃんとお風呂は入ってたもん!Σ(>д<;)」


―――5分後


光の精霊『さて、冗談はこの辺にして清めの儀式を行ないましょうか♪』

ポロル「って、やっぱり違うのかよ!?」

フィオ「ふえぇぇぇっ!?」(←きれいサッパリ)

光の精霊『…だって、誰もツッコミいれてくださらないんですもの…(;_;)』

タイニー『ポロルの職務怠慢クマ〜』

ポロル「って、俺はツッコミ担当かよ!?」

388フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 02:04:54 ID:aar7Y8oo

ポロル「……ぜぃぜぃ、やっと着いたぁ;」

タイニー『なんか無駄に遠回りした気がするクマ;』


結局、あの後ポロルたちは一度アクロニアまで引き返し、

フィオを回収してから、再び光の精霊のもとへ向かったのだった。


フィオ「すみませーん。光の精霊さん、私を清めてくださーい」

光の精霊『あらあら、ご苦労様。

ウァテス転職希望の方ですね。私としても仲間が増えるのは歓迎です。

では、清めの儀式を始めましょうか』




ワシャワシャワシャ……

光の精霊『フィオさん、どこか痒いとこ無いですか〜?』

フィオ「はい〜、気持ちいいです〜♪」


ポロル「……清めの儀式って、シャンプーすることだったのか?(汗」

タイニー『やっぱりフィオはお風呂入ってなかったから“穢れてる”って断れたクマね〜』

フィオ「違うもん!ちゃんとお風呂は入ってたもん!Σ(>д<;)」


―――5分後


光の精霊『さて、冗談はこの辺にして清めの儀式を行ないましょうか♪』

ポロル「って、やっぱり違うのかよ!?」

フィオ「ふえぇぇぇっ!?」(←きれいサッパリ)

光の精霊『…だって、誰もツッコミいれてくださらないんですもの…(;_;)』

タイニー『ポロルの職務怠慢クマ〜』

ポロル「って、俺はツッコミ担当かよ!?」

389フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 02:15:54 ID:aar7Y8oo

そんなこんなでウァテス転職試験に合格したフィオ。

ついに彼女は魔法少女―――もといウァテスになる資格を得たのだ。


光の聖堂司祭「では、本当にウァテスに転職なさるのですね」

フィオ「はい!」

光の聖堂司祭「そうですか。では…」


“―――脱いでください。”



フィオ「あぁ!?ポロル君が司祭様をたこ殴りに!?」

タイニー『しかも無表情で、とても怖いクマ!?;』


【しばらく、おまちください】


フィオ「ポロル君、どぅどぅ〜」

ポロル「(ぜーぜー…)だいたい転職用の服着れば、脱ぐ必要ないだろうが!」

フィオ「へぇ、そんなのがあるんだ〜」

光の最高司祭「そんなの認めませぇぇぇええええん!!!!」


―――ドガッ!!!バキッ!!!


フィオ「あぁ!?司祭様がまた描写もはばかられる大変な状態に!!。゜(>д<)゜。」

ポロル「……まったく、なんでそんな脱がせたいんだか||(;-_-)|||」

タイニー『それは魔法少女の変身シーンには―――……ゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!ゴメンナサイ!!;;;』



もう日が暮れようかという頃、

ようやく聖堂からフィオたちは出てきた。

フィオ「なんか、すっかり遅くなっちゃったね^^;」

タイニー『もー、ポロルがフィオの着替えを覗こうとするから…』


ポロル「―――あぁ?(ギロリ)

何をいきなり意味不明なこと、ほざいてやがる。このクマ野郎(-_-メ)」


タイニー『いきなりマジギレですか!?Σ(;д;)!?

ポロルここ数時間で、急にガラが悪くなったクマ〜!?』

ポロル「誰のせいだよっ!!?」

390フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 02:17:29 ID:aar7Y8oo

転職に際し、これだけでは魔法少女らしくないとタイニーが言い出し、

では、それらしい衣装を用意しましょうと光の聖堂司祭が乗ってきた。


しかし、二人が持ってくる服は、

エロかったり、マニアックだったりで、

その度にポロルが、二人を殴り倒していたのだった。

そして、ようやく決まったフィオの衣装は――――


タイニー『でも、なんだかんだ言って、ポロルもまんざらじゃないクマ?www』

ポロル「んなわけねーだろ。スク水とかよりはマシだから許しただけだ!(>_<;)」

視線の先、そこにはウァテスの職服である

ゴスペルローブに身を包んだフィオの姿があった。


フィオ「な、なんか…こんなカワイイ服、初めてだから、恥ずかしいかも////」

タイニー『よく似合っているクマー。とても魔法少女らしいクマよ>w<b』

ポロル「たまには、そういう服着てみるのもいいんじゃねーの?」


恥ずかしそうにするフィオに、二人はそれぞれに感想をおくる。

それにフィオは、恥じるのではなく、照れることで返した。

それは小さいけれど、前向きな変化だった。

391フィオのぼうけん:2007/09/17(月) 02:27:34 ID:aar7Y8oo

フィオ「だけど、いいのかな?」

タイニー『何がクマ?』

フィオ「この服、Lv35って書いてあるんだけど……?^^;」

タイニー『(;・д・)』

タイニーは考えた。

そして答えた。

タイニー『そういう細かいことは気にしちゃ……めっ☆』

フィオ「ええーーー!?;;;」

タイニー『これでいいクマ(・д・)y~~』

フィオ「いいの!?本当にいいの!?。゜(>д<)゜。」


そこに割って入ったのは、救世主ポロルだった。

ポロル「何をうろたえている。自分のレベルを確認してみろ」

フィオ「え?―――あっ、いつのまにかLv35になってる!?」

ポロル「さっき俺が光の聖堂司祭を倒したときに、

PTを組んでいるフィオにも経験値がいったんだろうな。よかったなw」

タイニー『って、倒したクマーーー!!?Σ(´□`;)』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■魔法少女フィオ 第一回戦■

VS光の最高司祭

仲間ポロルの活躍により勝利

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


タイニー『しかも、何これ!?;』

ポロル「おめでとう、フィオ(o^-')b」(←実はもう疲れたのでヤケクソ)

フィオ「ポロル君のおかげだよ。ありがとう♪」

タイニー『(;´-`).。oO(いきなり上司をぶっ倒す魔法少女っていいのだろうか…)』



こうして迫り来る脅威(ヘンタイ)を退けた魔法少女フィオ!

だが彼女の戦いは、まだ始まったばかりだ。

世界の平和を取り戻すため、戦えフィオ!負けるなフィオ!

地球の未来はキミの手にかかっているのだからっ!!

――――続くっ!!!!




………かもしれない;

392ヤマチ:2007/09/17(月) 09:55:16 ID:aar7Y8oo

■あとがき


今回はリハビリと、「初心に還る」という意味も含め、

ノリと勢いだけで、ただ楽しいだけのお話にしてみました。


…教訓を含んだ悲劇なんていらない。

何故ならそんなものは現実にあふれているのだから。



さて、書いている自分は楽しかったですが、

読んでくれた人は、楽しめたでしょうか?

もし楽しいと感じてくれたのでしたら幸いです。


…だってそれは、自分のしたことが

ひと時でも、ヒトに影響を与えたと言うことなのですから。



いつか、読んだ人が

笑い、泣き、悩み、考え、

ドキドキしたり、ワクワクしたり、

思わず熱くなってしまったりしながら、

最後に感動のハッピーエンドで迎えられる

そんな「物語」を奏でたい。


その最後の時まで、どうかお付き合いくださいm(_ _ )m






These hands will never hold anything.

―――yet,

393コーヒープリン:2007/09/21(金) 11:24:47 ID:zIfU9LH.
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>377-392
ヤマチさんお帰り〜っ!
まだ読んでないので感想は29日にでも…。
ココに書くという事は当然エロい話なので期待大だよっ!
(勤務中はゆっくり読めないのです…orz)

394ヤマチの日記:2007/09/25(火) 06:44:28 ID:aar7Y8oo

○月×日(はれ) やまち


今まで戦闘描写は、近接戦闘が一番燃えるだろうと思っていた。

しかし、何だアレは。

光の柱とか、四色の竜巻とか、死神召還とか…

興奮のあまり鼻血がry



…ともあれ、

少し見ない間に、SUの魔法は随分と進化したものだ。

自分もあんな大魔法を乱発してみたいと思うが、

あのレベルまで上げることを考えると鬱になるので、

SSで発散しようと思う。

しかし、Wiki見てどんなスキルがあるのかは分かるが、

エフェクトとかは見れないものだろうか。

カッコ良さそうなスキルを見つけても、

どんな風に描写すればいいのか分からないものが多い。


ずっと謎なんだ…

ナイトのヴァルキリーって、一体どんなエフェクトなのかと(←超ネタスキル)

395芽依:2007/09/28(金) 15:07:05 ID:IAhWnPns
てすてす

396芽依:2007/09/28(金) 15:08:13 ID:IAhWnPns
おおおっ!自宅で書き込めた!!

ま、すぐに自宅サーバが復活してまたネカフェ行かないと出来なくなるんだけどね…orz

397芽依:2007/09/28(金) 15:16:06 ID:IAhWnPns
コーヒープリンさん>
んー、プロローグだけというか、超短編小説って感じで書いたんですが…、
プロローグだけに見えるんですか(ガックシ

――― って書いてるところは、裏人格って風に位置づけたんですよ。
後継者、と書いてるのはかつての自分のように効率を求めてほしい。
そんな風に書いたのですが、んー。やっぱり伝わりませんでしたか…w

うちの実体験というのは、>>354のところだけ。
後は…全てフィクションです!w

398芽依:2007/09/28(金) 15:22:51 ID:IAhWnPns
ヤマチさん>
リザレクトポーションは飲ませなくても宜しいのです。
瓶詰めの液体を相手にかけるだけで宜しいのです。

新しいネタが浮かんできませんか?(´ω`)
リザポを大量にかけるとか、怪しいリザポ(中身が白い)とか。

…すいません、さすがに自重します。。w

399コーヒープリン:2007/09/29(土) 10:43:01 ID:lhNA1a6s
>>397-398
そっちの意味かぁ…。
なんかECOって、のんびり,まったり,のほほん,ほんわか…みたいな
偏見(?)があって、どうもそっちの感覚で読んでしまうんだよ。
それなら、もう少し自分勝手な人間を増やした方が気分出たかも…?
なんか登場人物が真面目すぎて、そっちに想像がいかない…。

>>怪しいリザポ(中身が白い)
→それってザーメ…うわなにをするやめ(ry

400コーヒープリン:2007/09/29(土) 11:21:39 ID:lhNA1a6s
>>377-392
ヤマチさんのも読んだので感想〜♪

・エロくない(´・ω・`)
・重複投稿がある(>387-388)
・エロくない(´;ω;`)
・>377の「■■ヤ」って誰?
・エロくない(´TωT`)
・>386
  フィオ『どうしたも、こうしたも、リザポ使わないクマ?』
  →これはこれで萌える!
・エロく(ry

こんなトコか?
しかし全然エロくないな!
普段のヤマチさんなら、触手が出たりハーレムだったり強姦したりするのが
デフォだったのに、すっかり丸くなられて…。
まあ、これはこれで「ほんわか」する様な「くすぐったくなる」様な
雰囲気が良いんだけどね〜^^;
それにしても、昔から文章上手かったが
前にも増して文章が上手くなってないか…?

401芽依:2007/09/29(土) 12:49:57 ID:IAhWnPns
コーヒープリンさんエロが大好きなのね・・・www

402コーヒープリン:2007/09/29(土) 13:53:18 ID:lhNA1a6s
…もちろんだっ!(断言)
ブログ(?)でも、エ□ゲ大好き人間と
堂々と書き込んでいるくらいだからな!
(別の意味でオワッテルともいえるが…)
でも最初にこの流れを作ったのはヤマチさんだよ。(>70-71参照)
つまり最もエ□いのはヤマチさんなのだよっ!

403コーヒープリン:2007/09/29(土) 14:38:29 ID:lhNA1a6s
>26-29が最初だった…orz

404芽依:2007/09/29(土) 17:29:32 ID:IAhWnPns
読んでみました。
(*´ω`)うーん、えちいね。

そういえばSSを一つ考えついたのですが、ブレマスが出てない時点でここには投下出来ないような(ry

405ヤマチ:2007/09/29(土) 22:23:44 ID:aar7Y8oo

おぉ、なんか二人で盛り上がっているな^^

だが、誤解があるようだ。
ぶれますスレは内藤スレの派生でな、当時の内藤スレは【エロス100%】だったんだぞ?
最初の作品は、その流れを汲んでいるだけであって、

―――決して、俺がエロいということではないのだ!!(断言


やれやれコーヒープリンさんも芽衣さんも、
白いリザポとか、ザー○ンとか、
液体を相手にかけるとか、濡れ濡れで服が透けるとか、B地区とか、
更には、下の口からリザポを飲ませるとか…

―――まったく、なんてスケベーな会話をしているのかねっ!!!!
ママそんなえっちな子に育てた覚えはありませんよ、ぷんぷん。

406ヤマチ:2007/09/29(土) 22:25:48 ID:aar7Y8oo

まぁ、そんなわけで今は健全な小説書いてる。
強いて言うなら【燃え小説】…かな♪^^

ネコマタ空のイベントで登場した本が、この作品の舞台だ。

空と同様、
哀しい過去から目を逸らした主人公が、
それ故に、自分に関する記憶を封じたまま、本の世界に取り込まれてしまう。

自分の名前さえ思い出せぬまま、見ず知らずの世界に放り出されてしまった主人公。
そこで彼は【勇者】を名乗る【ソラ】という少女と出会う。

果たして彼は、魔王の脅威から世界を救えるのか。
そして…
――彼らは【自分】を取り戻すことが出来るのか。

イベントでは語られなかったネコマタ空の過去にも焦点をあてながら、
アクロニアの大地ではできなかったような【勇者の冒険】を描いていくつもり。

あぁ、書いているだけでもワクワクするwww(ダマレ;


…そんなわけで、
既に俺もブレマスがどうとかのレベルじゃなくなっているので、
芽衣さんも気にせずGOだ>w<b

407芽依:2007/09/30(日) 06:44:13 ID:5vDhtOVU
絶対喜んでますね☆(ゝω・)vキャピ
むしろ私がエロ会話するようになってヤマチさんもう鼻血だらだらな感じ?

408芽依:2007/09/30(日) 06:45:27 ID:5vDhtOVU
と言うわけで、…頑張って投下してみますか!

…しかし、、流れだけならあるんだけど、まだ手がつけられてないだk(ry

409芽依:2007/09/30(日) 07:35:11 ID:5vDhtOVU
>白いリザポとか、ザー○ンとか、液体を相手にかけるとか、濡れ濡れで服が透けるとか
ここまでは言った。それ以降は何も言ってないwwwそこまで妄想出来るとは流石ヤマチさんだ(*´ω`)

410芽依:2007/09/30(日) 08:09:55 ID:5vDhtOVU
仮題:とりあえずあの『最強タンク』は出そう

本題:アップタウン演習場にて

「っち、気づかれたか。」
そう言って背中のブースト光を点火させて、凄い勢いで走り去る…あ、消えた。
まぁとにかくブーストで逃げた男が居た。
彼はクローキングを駆使して裏道まで走り去る。
そして裏道に入ったと同時に息を整え、回りを確認する。
(追っ手は…居ないようだな。)
そう判断した彼は別の場所へ移動しようとする。
すると。
(!?)
鈍い音が聞こえた。刃物と刃物がぶつかり合う音。
しかもこの近くから聞こえてきた。
彼はクローキングをしてその音の正体を確認しにいった。

411芽依:2007/09/30(日) 08:11:45 ID:5vDhtOVU
そこには、一人のブースト闇を背負ったドミニオン族の男剣士と、
タイタニア族の女騎士が居た。
いや、男の方は『一人』と称すべきではないだろう。
しばらく隠れながら観戦していると、彼が寄りかかっていた家の壁に槍が突き刺さった。
(うぉぉぉ!?怖えぇぇ!)
内心そう思いつつも観戦していたが…、
男の方が二人に増えたのを見て流石にやばいと感じ、彼は脱兎の如くその場から離れた。

412芽依:2007/09/30(日) 08:13:51 ID:5vDhtOVU
しばらくクローキングを駆使してアップタウン演習場を駆け回っていると、彼は一人で走っているドミニオン族の男騎士を視認した。
もう一回クローキングを発動させ、後ろから忍び寄り…、
ガッッ!!
短剣の柄が騎士の頭にスムーズに入り、騎士はその場に倒れ込んだ。
(よし、一人撃破!)
「……おい、そこのアサシン。」
相手を完全にノックアウトしたと思っていた彼は驚いて振り向く。
「さっきの一撃、痛かったぞ。」
そう言って騎士は立ち上がり、彼の腕を片手槍で強打した。
「っ!!」
腕を強打されて短剣を落としてしまった彼は予備の短剣を引き抜こうとするが、
(体に力が入らねえ…!!)
「じゃあな。」
騎士は槍を自分の体の前で柄を両手で持ち、目を瞑った。
そして目を開けて、三連続の突きを放った。
―――スピアサイクロン。
体が動かず、為す術も無かった彼は騎士の三連突きに耐えきれず、
彼はその場に沈んだ。
「っくそ…!」
「はっはっはっ。さっきのお返し―――」
騎士が言葉を言い切る前に、横から現れたエミル族の女剣士に居合いで斬られて、
騎士もその場に沈んだ。
「…………俺としたことが、横からの気配に気づかなかったぜ……。」
「……まぁ、めげんな。」

End

413芽依:2007/09/30(日) 08:19:40 ID:5vDhtOVU
後書き
変な短編ですがまぁそこは気にしないでください(ぉぃ

ちなみにこれ、寝ている間に考えついたんです。
ある日寝ていたら天啓がひらめいたのです。
そー言うわけですぐ書き上がった(ぁ

うちはなんか文の区切りが上手くないんだよね。と言うのが今回書いての感想でした。
改善しようと頑張ってるけど、うーん。

ちなみにーですね。アサシンの彼については自キャラがモデルです。
騎士もそうですねぇ。タタラベのドミ♂をナイトに変えただけ。
あと、エミル剣士は私自身ですww百鬼哭はまだなので居合い…><;
っと言うか私自キャラモデルの小説しか書いてない!!w

まとまりがない後書きEnd

414ヤマチ:2007/09/30(日) 15:25:16 ID:aar7Y8oo
なんかどっかで覚えのある奴等が戦ってるし( ´∀`)

ラストの二人がいいね。
あぁ、あるある…って感じでw

あと文章の書き方は、たくさん本読むしかないと思う。
その上で、どんな風に書かれているか意識するといいよ。

俺も自分の文章に満足できなくて、
色々試しながら最近ようやく自分の書き方が見えてきた感じ。
まだまだ精進だ><;

>>407
これは鼻血ではない。ただの鼻水だ( ̄ii ̄)
だいたい芽衣さんは元から天然エロスだっry

415ヤマチ:2007/09/30(日) 23:36:51 ID:aar7Y8oo
スレが勢いに乗ってきたところで、
俺も今書いてるやつのプロトタイプを投稿しようかな。

構想練っているときに勢いで書いただけの代物だから、
実際のところ本編とは関係なくなりそうなワンシーン。

ただ、どんなの書こうとしているかの予告版みたいな感じで楽しんでくださいb

416ヤマチ:2007/09/30(日) 23:39:06 ID:aar7Y8oo

空には決して晴れることのない暗雲が立ち込めていた。

雪のように降り注ぐ瘴気が、ただ静かにしんしんと世界を壊していく。

「…これが、お前の絶望か」

大きな戦いがあったのか、建造物はことごとく破壊され瓦礫と化し、

動物はおろか草一つ、苔一つの生命の気配さえ全く感じられない死の世界。

「だけど、もう大丈夫だ」

俺は腕の中で、涙を流し続ける少女に笑いかける。

彼女が安心できるように。

彼女が大丈夫なのだと信じられるように。

「だからもう、こんな哀しい世界でひとりで泣き続けることなんて…」

彼女がもう一度、大好きだったあの笑顔を取り戻せるように。

「―――ないんだっ!!」



灰色の世界の中、ふと視界の隅に灰色以外の色彩を見る。

それは一輪の色鮮やかな花だった。

この瘴気の降り積もる中、瓦礫の影に一輪の花が咲いていた。



「レヴァンテイン!!」

呼応するように顕現したのは黄金の炎の剣。

勇者ソラの愛剣にして、我が信念と正義の剣。

「…見せてやるよ、ソラ。

どんなに傷ついたって、どんなに壊れたって、…それでも輝いている世界を!!」

その剣の炎は、この【哀しいままに止まってしまった世界】を否定し、

全て燃やし尽くさんと光を放つ。



…そうだ、世界は強い。

こんなになるまで滅んでしまったとしても、

何度だって…

どんなに時間がかかったって…

―――必ず再生を果たす!

それを……その“取り戻された世界”を自分はよく知っているじゃないか。

「だから一緒に帰るぞ!―――現実へ!!」

417ヤマチ:2007/09/30(日) 23:40:26 ID:aar7Y8oo

…そうか、同じなんだ。

俺もソラも、現実を恐れるが故に、

記憶を封じたまま、この本の世界に囚われてしまっていた。

「だけど、俺はもう恐れない」

哀しい思い出も…

苦しかった過去も…

弱い自分も…

全て含めて自分なのだと受け入れられる。

その上で、もっと強くなろうと……そう思えるのだから!!

「我が名はHE。力を求め、力に溺れ、力を過ちし者だ」

…過去を思えば、今も心が軋みをあげる。

だけど―――

「されど―――

その過去ゆえに、真に力を正しく在るようにと望む者だっ!!!」


【PCネーム:HE...認証確認】


―――炎上。

担い手の増加した魔力量に応えるように、レヴァンテインが勢い良く炎を吹き上げる。

炎が一瞬ヒィの姿を呑み込む。

だがその炎は、すぐさま“黒い何か”によって打ち払われる。

…それは漆黒の翼だった。

そして、その翼はヒィの背から生えていた。

PCデータが彼の姿を上書きしていく。

髪は茶色から深い黒へ。

瞳には鮮血のような赤光が灯される。


しかと見よ!

これこそが彼の罪の証にして、彼の真名『HE』の姿だ!!


「穿てよ、炎の魔剣レヴァンテイン!!」

“最凶”と謳われたHEの力が、今こそ真価を発揮すべき時と完全解放される。

黄金の剣は、その桁外れの熱量に発光現象を起こし、世界を眩く照らし、

そして振り上げられた閃光が、世界を覆う暗闇を穿つ。


「知るがいい、哀しみの世界よ。

我が炎はどんな暗雲も切り裂き、天の空に届くものだと―――ッ!!!」

418コーヒープリン:2007/10/01(月) 14:57:49 ID:s3/rP15k

     ( ゚д゚ )

…しばらくお待ち下さい…

419芽依:2007/10/01(月) 16:01:42 ID:YrWMYIDo


 Now Loading....

420ヤマチ:2007/10/01(月) 22:04:09 ID:aar7Y8oo


“現在、データを呼び出しています”
“メモリカードを抜き差ししないで―――ぁんっ、動かしちゃらめぇっ”

421コーヒープリン:2007/10/02(火) 14:34:33 ID:iAH3OoFw

   ― 冒険の書が消えてしまいました(AA略) ―

422ヤマチ:2007/10/02(火) 19:44:04 ID:aar7Y8oo

はじめまして!
ポケット モンスターの せかいへ
ようこそ!

わたしの なまえは オーキド
みんなからは ポケモン はかせと(ry

423コーヒープリン:2007/10/04(木) 14:30:50 ID:yIxvzDj.
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>422
いい年になって自称ポケモン博士とか世間的に恥ずかしすぎるぞっ!

424ヤマチ:2007/10/05(金) 11:02:46 ID:aar7Y8oo
>>423
き、貴様!!みんなのオーキド博士に泣いて謝れっ!!!;;;;


…ところで全然関係ないが『火星ロボ大決戦』という漫画を買った。

これほど素晴らしい本がこの世にあるのかと感動した。
自分的に『終わりのクロニクル』以来の超傑作だと思う。

あまりに感動したので、ここでネタをひとつ紹介しよう。
…著作権とか細かいことは気にするな!;



―――ザザッ 

ペンギンコマンド(以下ペンコマ)A「ここは我らにお任せを!」
ペンコマB「こんなヤツら、司令官が相手にするまでもありませんぜ」
ペンギン帝国司令官♀(エロ担当)「チャーリー!スティーブ!」

ペンコマA「ククク、そういうわけだ覚悟しなよ」
主人公(鬼畜ヘンタイ)「お前たち家族はいるのだろ?ムダに命を散らすな」
ペンコマB「なんだと!?」

ペンコマA「き、貴様!情けをかけるつもりか!!」
ペンコマB「オレたちを生かしておけば、この先もお前をつけ狙うぜ」
主人公「好きにすればいい。その時は相手になってやる。……さらばだ」

歩き去る主人公。

ペンコマA「…なんて器のデカさだ」
ペンコマB「…完敗だな、我々の」
司令官♀(ちなみに巨乳)「―――戦わんかバカモノ!!!(怒」



―――あぁ、俺は今、猛烈に感動している!!(黙レ;
この王道的展開を裏切るように配置されたギャグと、ムダに大量に盛り込まれたエロス。
色々ギリギリな本なので、あまり表立って紹介されないが、
間違いなく名作と呼ばれる部類の書物だろう。…そう、ハリポタ並に!!www

こういう名作に出会うと創作意欲を刺激されるね。
自分はまだまだだと思う一方で、人はここまで至れるものなのかと思い知らされる。

…短くて軽いの書こうかと画策中の今日この頃でしたm(_ _)m

425コーヒープリン:2007/10/14(日) 09:33:32 ID:BojX/r26
どこから探してくるの、そんな漫画??

426ヤマチ:2007/10/14(日) 13:27:40 ID:aar7Y8oo
>>425
本屋の売れて無さそうなコーナーから稀にドロップT△Tb

427ヤマチ:2007/10/14(日) 13:29:35 ID:aar7Y8oo

いいかね、諸君。

私はこれから独り言をいう。

・・・そうだ『独り言』だ。


だからこれは、

誰かに聞いて欲しい言葉でもなく、

誰かに宛てた言葉でもない。


そうだ。つまり返事やコメントはいらない・・・・・・むしろ、してはいけない。

なぜならこれは、私の無意味な自己満足に過ぎないからだ。


そういうわけで、理解してくれたかね諸君?

ではこれより、独り言を開始することを宣言する――――っ!!!



え〜と・・・・拝啓。お元気ですか?

僕は元気です・・・・まる

このたび僕は、理学療法士(セラピスト)の学校に合格したことを、

ご報告申し上げます・・・・まる


筆記がボロボロでしたので、きっと面接を評価されたのでしょう・・・・ぶぃ♪

う〜んと、他には・・・・・あ、最近はニボシより酢こんぶにハマっていm【独り言タイム終了】

428コーヒープリン:2007/10/14(日) 14:53:28 ID:BojX/r26
…前レスにはコメントしてはいけないらしい。

    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>426
昔は書店・古本屋とか回ってたけど、社会人になってからは
わざわざ探す事はないなぁ…。
価格より探す時間の方が勿体無く感じてしまう。
学生の頃は時間があって金が無い。
社会人になって時間が無いが金は…あんまり無いなorz…。

429ヤマチ:2008/05/01(木) 22:13:12 ID:aar7Y8oo
あー、あー、マイクテスト。

430ヤマチ:2008/05/01(木) 22:18:18 ID:aar7Y8oo

えーと、ご無沙汰してます。
ヤマチです。

最後の書き込みから、半年か・・・。

もう誰も見ていないだろうけど、ここは俺にとって、
始まりにして、終わりの場所だから。

だから・・・、
もう一度始める時も、“ここから”って決めていたんだ。


EMIL
CHRONICLE
OTHERS

第一章
≪森の幽霊と、壊れた機械兵器≫

―――公開開始。



それは、叶わなかった夢。
・・・実現し得なかった理想。
・・・そして、届かなかった願い。

―――“Others”

さぁ、在りえなかった結末を探しに行こう。


http://yamachi.xxx(この×を合計8つ並べて;).jp/

431ヤマチ:2008/05/02(金) 10:30:25 ID:aar7Y8oo
sage忘れた自分の迂闊さにもショックを受けたが、
自分のURLが禁止ワードに引っかかることが、もっとショックだった。
・・・・連続で同じ文字使えないのは、何とかならないものか(;´Д`)

URL訂正版(スペースを削除してご利用ください。)
ttp://yamachi.xxxx xxxx.jp/

432コーヒープリン:2008/05/02(金) 17:49:08 ID:UT3ZPaSU
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>429-431
…生きてたのかよっ!?

433ヤマチ:2008/05/02(金) 19:57:02 ID:aar7Y8oo
ラピ○タは滅びぬ!何度でも蘇るさ!(byムスカ

第三幕更新〜。
BGM多用しすぎて、ページ表示が重いと、
後悔している今日この頃・・・。

434コーヒープリン:2008/05/03(土) 12:04:46 ID:9WRLdVRU
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>433
…全部読んだぞっ!
感想は…
①エ□がない。
②リンク先や隠しページ(?)にもエ□がない…。
③ページを丸々反転させても、エ□専用ページへの隠しリンクがない…orz

結論:全力でアイちゃんのエ□SS(当然エ□CGも^^;)を作る作業に取り組む事、以上!

まあ…それは置いといて…。
結構、ホームページも上手く出来てると思うよ。
絵も別に下手って訳でもないしね。
というか、今までがSSばかりだったので文章より絵の方が気になってしまう俺…^^;
まだSSは短いけど、始まったばかりだし…それはこれから期待しておこう!
(自分は読むだけなのに、何故か偉そうな俺…^^;)

あと正直に言いなさい!
カウンター付いてたけど、どれくらいヤマチ本人が含まれているのかを…(笑)

435コーヒープリン:2008/05/03(土) 12:15:57 ID:9WRLdVRU
…気付いたら日記帳増えてるな。
ヤマチが現在進行形でHPいじってるな〜…^^;

>ヤマチのホームページ(仮)
>★
>≪メニュー≫  作品  日記帳  リンク  
あと★の所に、一瞬隠しリンクがあった様な…すぐに消えたけど…。
…まさかエ□専用かっ!?

436ヤマチ:2008/05/03(土) 12:37:33 ID:aar7Y8oo
実は作成途中のHPは以前からアップロードしていて、
一部の人間は以前から出入りしていたんだ。
たしか公開初日で300チョイは回っていたから、
実際にはそんな人は来てないんだよ(>_<)

あと管理者はカウンター回らないようにしているのだけど、
気まぐれに反応する時がある。
急に回ったらたぶん、
カウンターの不具合中に、俺が作業しているだけだろね(苦笑

ちなみに例の隠しリンクも、カウンターの不具合だ。
広告のリンクがタイトルの方まで侵食してきてギャー!?・・・・ってね^^;
急遽、カウンターを一番下に叩き落して問題解決b

437ヤマチ:2008/05/03(土) 12:55:09 ID:aar7Y8oo
しかし、読んで感想言ってくれる人がいてくれるのは嬉しいものだな。
今回もだけど、今までもサンキューな。俺みたいなバカに付き合ってくれて。

今回のホームページは、
文章も絵も“半人前”の俺だが、
二つ合わせれば“一人前”だろうという、小学生的な発想で作ってみた。
GW中はバリバリ更新するので、楽しみにしていてくれw

追記:エ□は第一章終わってから(←はじめからやる気だった人

438コーヒープリン:2008/05/03(土) 13:01:40 ID:9WRLdVRU
>GW中はバリバリ更新するので、楽しみにしていてくれw

…すまん。
俺、GW中は明日から会社休みだよ…つか今日はサービス残業してるだけ…orz
(自宅はネット繋いでないので、俺がレスしている時は会社にいる証拠^^;)

439ヤマチ:2008/05/03(土) 13:36:21 ID:aar7Y8oo
会社でこんなページ覗きに来てるのか(汗
・・・・3割尊敬したけど。

440コーヒープリン:2008/05/03(土) 13:43:24 ID:9WRLdVRU
逆にいうと、こんなトコでこんな事してるから定時に仕事が終わらなくて
今日わざわざ会社に来ているともいえるのだが…。
…それでも尊敬できるか?(笑)

441ヤマチ:2008/05/03(土) 14:14:14 ID:aar7Y8oo
だからこその“3割”。
仕事が終わらぬことを承知で尚、遊びを貫いたということだ。
その自分の選択は誇れるものだよ。・・・・真似はしないが(酷

442コーヒープリン:2008/05/03(土) 14:56:12 ID:9WRLdVRU
…真似しないのかよっ!?
まあ真似されても困るけど…。
(どっちなんだよ!?)

本音言えば、家でネット繋げると金が勿体無いから会社で見てるだけだしな…。
貧乏人は色々と大変なんだよ…orz

443ヤマチ:2008/05/05(月) 14:47:43 ID:aar7Y8oo
コーヒープリンさんに言われて、
「そっか〜エ□そんなに好きか〜」・・・と、
試しにエ□書いてみた。

カウンターが急に回りだして、驚いた。


そんなにエ□が好きか、てめぇらああああ!!?

と言いつつ、エ□絵が面白くて、
本編そっちのけで、エ□描いている自分がいる。

そんなにエ□好きか、オレええええ!!?

444コーヒープリン:2008/05/07(水) 17:56:10 ID:HfNzmrHU
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>443
エ□を書くだけだけで、カウンターが1,000増えたんだ!
ヤマチの需要は…言わなくても分かるだろ?

445ヤマチ:2008/05/08(木) 00:28:21 ID:aar7Y8oo
エ□万歳〜。
ということで、開き直って新章突入!
もうダメだ、俺orz

446コーヒープリン:2008/05/08(木) 15:07:58 ID:igwZe4Og
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>445
やっぱ人が見られると嬉しいからなぁ〜…。
別に恥ずかしがる事もないと思うぞ!

…もし俺のブログもどき(?)にカウンターとかがあったら
俺自身を含めても1,500逝ってないと思う…つか絶対逝ってない…orz
それはそれで辛いから、俺のはカウンターが無くて本当に良かったぜ><

447ヤマチ:2008/05/08(木) 23:43:42 ID:aar7Y8oo
ブログにエ□を書くのだ!
エ□はみんなの心と心を繋ぐハートフルソウルさ(≧▽≦)b

・・・そうか!だからECOはエロい服多いのか。
それなら、たしかにハートフル(ばか

448コーヒープリン:2008/05/09(金) 15:27:01 ID:AuuTfbms
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>447
エ□ゲ話なら時々してるなぁ…俺はエ□ゲユーザーだと公言してるし^^;
しかし、こんな場所で堂々とエ□エ□書いてる俺らって一体…。

449ヤマチ:2008/05/10(土) 20:37:08 ID:aar7Y8oo
>こんな場所で
大丈夫だ。既にこのスレはヤマチ空間に侵食されてる!!(まて;

だいたいエ□描く事になったのはコーヒープリンさんが、
エ□エ□言うからじゃないか。だから俺は感謝の意を込めて、
セリスたんに三角木馬を―――うあ!?エロミルク投稿が貧乳レスで埋まっている!!

450コーヒープリン:2008/05/12(月) 18:34:43 ID:eHrcK/bE
    _, ,_  パーン
 ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)>>449
つまり俺がヤマチをエ□方向に導いた功労者という訳だな…。
一年以上を費やしてエ□を勧めてきた甲斐があったな^^;

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562名無しさん:2010/05/05(水) 15:49:02 ID:F0PE3CR2
こんな秋田の山奥みたいな過疎掲示板で宣伝しても労力に見合ったリターンは得られないだろうにw

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657名無しさん:2010/05/16(日) 05:43:46 ID:wKYvc/1A
なんだよこのスレ・・・

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