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ぶれますスレwwww

179名無しさん:2006/10/07(土) 17:01:31 ID:vNdvObj2
「・・・・お前、こんなとこで何やってんだよ。」
―――ところが、そんなある日、皆の誘いを断って一人で草刈っているところを、仲間の一人に見つかってしまいます。
それが・・・当時、ソードマンだったBladeさんです。
Bladeさんは、必死に言い訳する私を、無理矢理引っ張って、狩りをしている皆の元へと連れて行きました。

「お前・・・自分が弱いから、皆と一緒にいる資格が無いとか思ってるだろ。」
皆と合流するべく大陸Dへと向かう途中、ふと、Bladeさんが話しかけてきました。
「―――皆、心配していたぞ。自分達に気を遣って、お前が身を引いてるんじゃないかって・・・・。」

あぁ、なんだ・・・皆には全てお見通しだったのか。
私が皆の力になれないことで、気に病んでいることも・・・・・・
私が嘘の理由で、皆から距離を取っていたことも・・・・・・
―――でも、

「・・・・・・Bladeさんには、私の気持ちなんて分からないですよ。」
Bladeさんは、役立たずな私とは違う。
いつも皆の先頭に立って、皆を守るために剣を揮っている。
そんな彼に、私の疎外感など理解できるはずが無い。

「お前だって、俺の気持ちなんて知りもしないくせに・・・。」
「―――え?」
それは、全く予想していなかった彼の返答。
どういう意味なのか問おうにも、前を歩む彼の表情は見えないし、
その背中は頑なに問いかけるのを拒んでいるように見えて、
・・・・結局、彼の真意を知ることは叶いませんでした。

皆と合流する直前、彼は最後にこう言いました。
「お前にいて欲しいと思っている、皆の気持ちを無視するな。」

―――私は・・・皆にとって必要な存在なのでしょうか?

「これから用事があるので」と皆の誘いを断っていた手前、今更皆と合流するのは気が引けたのですが、
皆は何も言わず、私を歓迎してくれました。
何の役にも立てない私だけど、私はここにいても良いのかもしれない。
―――そんな都合の良い錯覚を、覚えました。

―――だから、この日の事は、後から考えれば、私への天罰だったのかもしれません。
皆の優しさに甘え、ただそれに縋ろうとしていた、バカな私への・・・・・・。


―――大陸D、地下3階。
その日、運悪くWHに溜まっていたモンスターの群れに襲われた私達は、苦戦を強いられていました。
しかし、それだけならば倒すことも出来たでしょう。
案の定、二人ほど戦闘不能者がでましたが、モンスターの数は半分まで減り、殲滅は時間の問題でした。
ところが、新たにそこに、大量のモンスターを引き連れたPCが現れ、皆をトレインに巻き込んでいきます。

―――再び形勢が逆転しました。
既に二人の欠員を出していた私達のPTは総崩れでした。
また一人・・・また一人と、次々と倒れていく皆・・・。
無力な私を引き裂かんと、迫り来る獣の刃――――
「逃げろっ!!」
・・・そして、身を挺して私を庇ってくれた誰かの背中・・・

――――気づいたら、私だけが生き残っていました。

敵を倒す力も無い・・・
皆を癒す力も無い・・・
そんな足手まといでしかない私が、どうして生き残っているのでしょう。

それはつまり、皆が私を守っていてくれたからで・・・
でもそれって『仲間』じゃないですよね。
いつも気を遣われている私は、決して皆と対等の関係ではない。

―――『力』が欲しいです。

皆を守れる力が・・・。
皆の仲間として相応しいだけの力が・・・。


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