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「Sammy社立ギルティ専門高等学校5時限目」

1スレ建て記者θ四国スレ:2006/06/19(月) 10:09:55 ID:CJmM/KN6
「ォゥァー!」
「イタダキー!」
 さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
 右渡様のお庭に集うギルオタたちが、今日も機械のような正確な動きで、
教室の筐体にコマンドを入力していく。
 1ドットでも諦めを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
 キャラ別コンボの精度を乱さないように、リバサヴォルカはスカらせないように、
ゆっくりとコマンド入力するのがここでのたしなみ。
 もちろん、タイムアップギリギリでドラゴンインストールするなどといった、
はしたない生徒など存在していようはずもない。
 社立ギルオタ学園。
 平成四年創立のこの学園は、もとは初代GGプレイヤーのためにつくられたという、
伝統あるギルティ系オタク学校である。

・ここはssを楽しむスレです。マターリ進行で職人にねぎらいのGJを忘れずに。

前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1131226354/

1スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1101664264.html

2スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1112603465/l100

3スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1119648953/


まとめサイト
http://kage.zombie.jp/ggxx_shool/index.htm

75559:2006/07/06(木) 19:28:55 ID:Qbab1UhA
――バシュウ!!

「先ずは両者共に空中バックダッシュで様子見」

ジャスティスか、火力はそこまで高いわけじゃないけど、インペリアルレイや、固めとかで直ぐにガードゲージが上がる。
そこから崩されたら、チップの防御力じゃ終わり。なんとか相手に捕まりたくはないけど……。

――バシュウ!!

(っつ、速い!!)

咄嗟にK転移でジャスティスの反対側へと出る。だが。

――バシュウ!!

(えっ……?)

「あーっと、ここでジャスティス、さらに空中バックダッシュでチップの元へ!!」

(しまった、ジャスティスは二回空中ダッシュが使えたんだ……!!)

単純なミス。このままじゃK転移の硬直が残ったチップは……。

『しゃあ!!』
『糞がぁ!! いってぇ!!』

(ダウン……。早速捕まっちゃったわけね)

案の定、JP>JPと硬直を刺され、そのまま地上ガトから足払いへつながれる。

『かわしてみせろ……』

(N.B重ねからの択攻めが来る……!!)

N.Bが重ねられ、丁度チップの起き上がりにそれが重なる。

『見え見えだぜ』

ボンと爆発するN.BをFDでガードする。しかし、なんとかしてこの後の三択を読まなければ、状況は変わらない。

『しゃぁあ!!』
『トロイんだよ』

「ここで中段、しかしチップはなんとかガードしています」

(よし、なんとか見えた。先ず逃げるのが先決ね)

――バシュウ!!

「ここで空中ダッシュでチップが逃げます」

ジャスティスを飛び越し、そのまま距離をとる。距離は丁度端と端だ。

(相手の機動力はチップと同等。地上はチップが勝ってるけど、空中じゃジャスティスのほうが上だし……)

なんとか逃げてチャンスを掴みたいけど、それも厳しい。攻めるしか……。

「ここでチップが突っ込んだ。勝機はあるのか!?」

(あるわけないでしょ、牽制相性もロクに知らないのに……)

そう心の中で毒づく。しかし、待っててもジリ貧になるだけだ。なら、突っ込むしか道はない。

(当たって、砕けろ!!)

76559:2006/07/06(木) 19:33:32 ID:Qbab1UhA
久々だからなんかgdgdだ……。あっ、元々か。
とりあえず、これからも頑張って書きますんでヨロ。

77名無しさん@2周年半:2006/07/06(木) 20:31:34 ID:z9l6c1BE
559氏お久しぶり+!
GJ〜

78名無しさん@2周年半:2006/07/09(日) 03:15:08 ID:bXO6i2Es
揚げ

79名無しさん:2006/07/09(日) 08:23:36 ID:b/Qcznz2
>>78の意思は俺が継ぐ。
揚げ

80名無しさん@2周年半:2006/07/09(日) 10:57:16 ID:bwpmC3rg
79の意志はさらに俺が
揚げ

81名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 09:20:18 ID:Rb3SB30U
寂しくなったな(´・ω・`)
保守

82名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 09:26:41 ID:buj9jeSA
ミスったw

83名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 11:37:46 ID:oltxov7Q
670氏はいったい何処へ…

84670:2006/07/11(火) 19:04:32 ID:G2Fopx1I
>>83
チェックしてはいるんですが、どうも時間が足りなくて……
最近は
①微エロ絵を少しずつ描く(マテ
②メルブラ勢に誘われてメルブラ(ぉ
③ゲセン行ってジョニスレにあった近S(J仕込み)6P慣性デバコンをやってみる……けど、これ微妙…
端なら近S>6P(jc)>低ダJS>微ディレイJHS>ディレイJD>5HS>デバFRC>JS>JD>カスとかのが美味しいし
中央なら近S>足>KJorSJ>慣性デバのがゲージ溜め出来るし
端で浮きが高い奴にはいいかもw
④激しい連コイン(24連)を食らい、全勝したあと帰ってベッドに倒れるorz
⑤ハルヒたんかぁぃぃよハルヒたん(*´д`)
こんなんで毎日が過ぎるんです……

85名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 19:37:48 ID:m4vA6q1c
ちょwww最後の発言はどうかとwww

86とこ:2006/07/12(水) 03:35:30 ID:xMFkzR/6
前回>>70-71

『HEAVEN or HELL Final!』
『Let's Rock!』

『ガシャンガシャン』
『ハンmフッ!』

 ・ ・ ・

まずは距離を離すのが得策です。
あ、追いかけてきますか・・・

(ゲージが溜まる前に・・・ということでしょうか。)

(甘いですっ!)

前に走られると止められないソルとかとは違ってポチョの牽制はまだやりやすい部類なんですよね。
私にとっては・・・


-----------------------------ギル高入学試験報告書:第289号-------------------------------
Name.Misa Kieru
Heignt.167cm
Weight. Unknown
Birthday.7/31
Blood type. O
Character. Robo-Ky

【Analysis】
現在、希少種のROBO-KY使いだが青リロ時代は闇慈・チップ=ザナフを使っていた生粋の弱キャラ使い。
スラッシュにバージョンアップ後、持ちキャラの強化に伴いキャラ変更。現在に至る。
鋭い読みと自己流の飛び込みの組み合わせは、当該固体がROBO-KYであることを忘れさせる立ち回りになるとも言われている。
また、当該固体の真髄は攻めの貪欲さにある。
特徴的なガトリングルート、ROBO-KYの強みである立ちPによる変幻自在の固めで相手を逃がさない。
相手を崩した際のコンボ選択・コンボ精度も正確で、ワンチャンスで相手を殺しきる実力を持つ。
さらに、座談カイを引かなくてもゲージが溜めることのできる直ガ精度の高さは他の追随を許さない。
各キャラの対策・小ネタの収集にも余念がなく、そのプレイヤースキルには非の打ち所がない。
しかし、自キャラの性能による特定のキャラへの不利、切り替えしの弱さがある。
これらを考慮し、当該固体の評価はAとする。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------


『カウンタッ!』
『ドォォン!!』

何だ、何が起こった?
なぜ俺のポチョムキンが空に打ちあがっているんだ?
HSを振っただけなのに・・・

『邪魔っ!』

上空から受身不能で落ちてくるポチョムキンに痛カイ撃がヒット。
充電モーションにはいる。

(―――そうか・・・)
(こちらのHSにテポドン2HSを合わされたのか・・・)

そして充電完了―――
こちらは画面端近くでテンションほぼ0。相手のゲージは6割。
このままではジリ貧で押し切られる・・・
盛り返さなくては・・・!

 ・ ・ ・

まだ攻め時じゃない。
この距離じゃ空ミサ撃っても跳ね返されちゃうし、分の悪い刺し合いでリスクを背負うことない。

『疲れた』

下がって座談カイ。

できるだけゲージ溜めて、十分距離離れてから空ミサで攻めることにしよう・・・

『ハンmフン!ハンマーフォーール!』
『―――ドォン!』

(しまったっ!)

ハンマーフォールがバクステに引っかかる。

(ゲージもないのに打ってくるなんて・・・)
(いいぶっぱです・・・)

『スライドヘッド!』

受身後の着地にスライドヘッドを合わされ、一気に起き攻めへ。
そしてセオリー通りのHJHS重ね・・・

『―――48の必殺技!!』

87とこ:2006/07/12(水) 03:36:00 ID:xMFkzR/6
HJHSではなく、めくりHJPスカしポチョムキンバスター。

(一気に形勢逆転・・・)
(あのスライドヘッドもちゃんとタイミングずらしたと思ったのに・・・)

そして再度起き攻め。

『ハッ!ピシッピシッハンマフォー!ハンマフォール!』

(牛路さん・・・ハンマ青が赤に化けてますよ〜)
(ちゃんと確認しなきゃ。)

ガラ空きのハンマの硬直に下Kが刺さる。

『誘いにかかったな!!』
『ボケが』

バーストヨンデー!

(今ゲージ9割で画面中央あたりだから・・・)

マダハイルー!

『コノカスガ!コノカスガ!ペシッビシッペシッコレガ機械ノチカラダ!ミサイル発射!ミサイル発射!ミサイル発射!ミサイル発射!』

HS青>HS青>JK>JS>JC>JK>JD>Lv2空ミサ×4

景気よくミサイルが飛ぶ。
ポチョムキンの体力が6割近く吹き飛ぶ。

(相手は残り2割弱・・・でもこっちもゲージカラッポ)
(ホントにポチョムキンは固いですね〜)

ポチョはFDを貼って安全に着地。

(さて、どうでてくるんでしょうか?)

『―――ズシンズシン』

(歩き??この期に及んで待ちなの?)

『疲れた』

それならこちらも喜んで充電させてもらいます。
正直何考えてるのか分かりませんけど、こちらにとっては都合がいいです。
青キャン一回分でもあるのとないのとでは雲泥の差がある。

(でも・・・何か不気味です。)

 ・ ・ ・

(―――よし・・・攻め時!)

その後もポチョムキンは攻めてこず、こちらのゲージは6割に達していた。
本当に何を考えてるのか分からない。

『ミサイル発射!』

お互い画面端ならばFDBされる前に空中ダッシュJSを刺せる。
セオリーどおりに飛び込む。

『効かんぞ効かんぞなかなか・・・』

固めの時間が始まる。
特に暴れようとも抜けようともせずにいいように固められる赤ポチョ。

(段々相手の考え分かってきたかも・・・)

おそらくバスターの割り込み一択にしぼっている。
確かに前の試合の直ガは良かった。・・・私ほどじゃないですけど。
でも見習いたいくらいの防御テクも見た。
ロボの崩しのバリエーションは少ないから、防ぎきれると思ってるんでしょう・・・

(甘いですっ!)

JSを深めに差し込む。

「―――ロボにもF式があるんです」

JS>JC>JS>ディレイJP>JK>着地>K>近S>2S

 S L A S H !

『任務失敗……!』
『これが科学の力だ!』

牛路の目に映ったロボカイの後姿はいつも以上にかっこよく、気高く見えた。

88名無しさん@2周年半:2006/07/12(水) 14:14:29 ID:FN.4FsFU
おもしろい!ぐっじょぶ!

89名無しさん@2周年半:2006/07/12(水) 19:04:33 ID:D.6V7n2E
とこ氏GJ!
SSに影響されてロボ使ってきたよwww

9064:2006/07/12(水) 21:10:12 ID:1IHw9cY2
>>15


『次が読めるか!』『死角を取ったぞ』

互いの手が重なった所に白い光が迸る。

『SHOT!』『ショッ!』

ボールがぶつかりあって打ち消される。

『並の腕ではないな』『これ程とは…』

そして寸分たがわぬタイミングで同時敬意。これぞ同キャラ戦の醍醐味……しかし

『ダブルへッドモービット!!』『ダブルヘッドモービット!!』

(え…っ!?)

「あっと両者とも敬意キャンセルモービット!
 打ち合わせしていたのか、それとも天然か…後者だとしたら2人ともかなり狡猾!!」

会場からも少し笑いが起こる。

(まさかモビまで同じタイミングで撃つなんて…松瀬 緒土…こいつ……できる…)

そういえば蘇留が言ってたっけ…。

"お前…松瀬に似てるな"
"マッセ?何それ?カーカスライド?"
"『何それ』と言われても非常に答え難いんだが……そうだな……ライバルだな"
"ライバルかぁ……強いの?"
"そこそこ"
"じゃあさ、僕とどっちが強い?"
"……まぁ……そうだな……お前の方が強いと見て間違いないな"

―――バシュウッ!

すぐにバックダッシュで間合いを離してシューティングを展開する。
P生成>K生成>ダッシュP撃ち>P生成の3WAYから、HS生成>瞬間移動>JS弾きで突撃。

『見誤ったな』『そこではない』

それをお互い全く同時のタイミングで行った。

『カウンタ!』

中央で背中を付き合わせる格好になり、互いのJSが相討ちになった。受身を取って間合いが離れる。

『驚いたな』『これ程とは……』

(これは…シューティング合戦になる)

そう踏んでいた。そして恐らく松瀬も同じことを考えていたのだろう。
しかし2人の行動は一致しなかった。

『カウンタ!』

ボール生成にダッシュ遠Sを刺し込まれた。
シューティングの打ち合いになれば勝つ自信があった。だから生成した。当然の行動。
対する相手の取った行動はダッシュ遠S。
これはつまり、彼はシューティングでは僕に勝てないと感じていると言う事。
だから強引に突撃してきた……って事なのかな〜?

(シューティングに自信が無いのかな〜…?)

中距離で刺し合えばどうしても「運ゲー」になってしまう。これは同キャラ戦の逃れられない宿命。
敵がシューティングを不得意とするのなら尚更距離を取って闘いたい。
しかしこの状況ではそれも無理。「運ゲー」……別に嫌いじゃないし、付き合ってもいいや。
それに運ゲーになるのはあくまでも理論的な話で、互いのプレイヤー性能が全くの五分の場合のみ。
そんな事はまずありえない。つまり実戦においては運ゲーなどではない。むしろ逆。
どちらが強いのか、ハッキリと分かる。

9164:2006/07/12(水) 21:10:31 ID:1IHw9cY2
『ハアッ!』

―――バシッ!

遠S>P生成からジャンプしかけた相手に6HSを引っ掛けた。起き攻めのチャンス到来。
ヴェノムの切り替えし性能は悪い。一回ダウンを奪い、そのまま起き攻めをループさせて倒す事も可能。
同キャラ戦は先にダウンを奪った方が圧倒的に優位。

―――ヴン…

K生成>ダッシュJK撃ちからN択を迫る。だが、こんな安っぽい起き攻めで崩せるかどうか……。

―――バシュウッ!

裏に回って着地寸前のバックダッシュからめくりJS。

『読めているぞ』

やはりガードされてしまう。しかしせっかく接近戦に持ち込んだんだ。このまま逃がすわけにはいかない。

『ゆくぞ!』
『読めているぞ』

2K>近SからSストで崩しにかかるが、それも難なくガードされてしまう。

(なら投げ…!)

『すまんな』
『ファールを犯したな!!』

HSストにバーストで割り込まれてダウンを奪われる。
相手はそのままダッシュで迫り、目の前まで到達すると横に一回転した。

(なんだ…?)

『次が読めるか!』
『それで終わりか』

起き上がりにデュビだって…?確かに持続の後半を重ねれば、そこそこの有利Fが生まれる。
ボールが生成される分、ここからの攻撃もダメージが上がってしまうが……

『見誤ったな』

直後に2S>瞬間移動で相手が頭上に出現する。

―――バシッ!

初めて見る起き攻めなだけに戸惑ってしまい、そこからめくり中段のJSをくらってしまう。
起き上がりに重ねたのはHSデュビだったらしい。

『マッセ!次が読めるか!』

さらに近S>Sカーカス>2K>近S>デュビ。
これはHSデュビ……みっさーの時も何回か使っていたし、どうやらF式がこいつの十八番らしい。
だがF式なんて何度もやってきたんだ。対処法は分かっているし、食らう要素は無い。

―――ヴン…

僕の予測はそうそう外れるものじゃない。だからこそ、外れた時の対応が鈍くなってしまう。
ヤツがデュビの後に生成したのは、Pボールだった。

(F式じゃない…?)

9264:2006/07/12(水) 21:11:03 ID:1IHw9cY2
『見誤ったな』

直後に瞬間移動して裏に回られる。めくり中段か…だがこの程度なら余裕で見えるレベル。

―――バシュウッ!

(えっ!?)

J仕込み瞬間移動から空中バックダッシュで表に回られる。

(くっ…でも!)

―――ガッ

裏回りならぬ、表回りJKをなんとかガードする。同時に弾いていたPボールもガード。
危なかった……しかし急に起き攻めのパターンを変えて来るなんて……侮っていた。
一つの起き攻めを繰り返す事で、変化させた時に相手の対応を鈍らせるのが狙い…と言うわけか。

『見誤ったな』

(いっ!?)

再び瞬間移動。HSボールの上に現れるヴェノム。

―――バシッ!

めくりJSから近S>Sカーカス>近S>HS>HSデュビ。

(なんか僕いい様に振り回されてない?……こんな受身なキャラじゃないのに…)

それだけ相手がやり手って事か……みっさーが強いって言うくらいだもんね…気を引き締めないと。

『ファールを犯したな!!』

デュビ後の生成にバーストを合わせる。これで主導権は握った。
"天才"の名は伊達じゃないって事、君にも教えてあげるよ。

―――ヴン…ヴン…

・・・

たしかにバースト後じゃろくな起き攻めは出来ない。
だが起き攻めを放棄するとは……そんなにシューティングに自信があるってのか?
まぁそんな事はどうでもいい。ヤツのシューティングを破りさえすればいいんだ。

『SHOT!』

レベル2Sステで3WAYを突き破る。

『そこではない』

直後、瞬間移動で目の前にヴェノムが現れた。
3WAYのどさくさに紛れてHSボールを配置していたのか……抜け目ないヤツだ。
でもその程度の行動は予想の範疇。6Pで迎撃すればいいだけのこと。

―――バシュウッ!

(あ…!?)

J仕込み瞬間移動からバックダッシュJPでHSボールを弾いてくる。

(固められる…!?)

『ゆくぞ!』

JP弾きから着地し、即座にスラストを放ってきた。全く反応できずに綺麗にくらってしまう。

『カーカスライド!死角を取ったぞ』

HSデュビでダウンを奪われる。

(呆気無さ過ぎるぞ俺…)

こうも簡単に接近を許してしまうなんて…まるで何手も先を読まれていたみたいだ。

―――ヴン…

(この陣は…F式か)

『ゆくぞ!』
『読めているぞ』

最初のスラストで弾かれたボールをしゃがみガードする。
いくら見えない高速中段とは言え、ここさえ捌けばそれも成立しない。
何回も繰り返してきたストラグルだ。見切るのは難しくない。
そして、それは同じヴェノム使いである相手もそうだろう。

(こいつにF式は使えないな……)

9364:2006/07/12(水) 21:11:42 ID:1IHw9cY2
そんな事を考えているとJK弾きのフォローから着地2Kに当たってしまった。

『カーカスライド!死角を取ったぞ』

コンボをつなげられ、今度はオーソドックスなPK陣。
ダッシュJKで弾かれたKボールをガードし、続く中段の低空ダッシュJS>JHSもガードする。
そのまま着地して近S>Sスティンガー>Pボール打ち>2K>近S>Sカーカスで固められ、敵のTGも緑から赤に変わ

った。
ここで崩されれば相当なダメージを負うな……さっさと抜け出さないと。

『ゆくぞ!』

(スラスト…見える…!)

寸での所で立ち上がるが、ストラグルは命中していなかった。

(すかし下段!?)

『ゆくぞ!』

―――バシッ!

「ここでダストー!!」

慌ててしゃがんだ所にダストが当たった。

『ゆくぞ!ゆくぞ!ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ふんっ!』

ダメージを重視したダストコンボ。JD>JD>JS>JP>JS>JP>JS>JP>JS>JS>JHS。

(くっ、このダメージ…!)

ガードゲージの上昇も相まって、一気に残り体力を2割弱まで殺がれる。

―――キィィィーン…

『レッドヘイル!!』

―――ドドドドドドド!!

弾丸のようなボールが次々とヴェノムの体に打ち込まれていく。残り僅かな体力ゲージが見る見る短くなって行く。

(まさか…!?)

『驚いたな』

「まだ残っている!!」

(あ、危ねぇ……)

残り数ドット。受身を取って空中ダッシュで間合いを離す。相手はまだ残り4割弱…。
ヴェノム相手に残り数ドットと言うのは厳しすぎる。ここまで来たら賭けに出るしかない。

・・・

残り数ドット…ボール1発ガードさせるだけでSLASHだ。悩む必要は無い。シューティングで削り殺すんだ。
そう考えて生成した直後、相手のヴェノムが猛然と走り寄って来た。

『ダブルヘッドモービット!!』

(ぶっぱノビタぁ!?)

『ロマンティーック』
『ハァッ!!ダブルヘッドモービット!!』

HSモビRC>6HS>HSモビを食らった。こちらも残り数ドットになる。

(ど、どうしよう!?)

状況はほぼ5分…遠S?生成?それともスティンガー?

(考えてる暇は無い!)

『カウンタ!』

音声が二重になった。

『不覚……!』
『私が未熟なばかりに!!』

『ノックアウト!』

「あっとこれは遠S相打ち!両者とも一気に後がなくなりました」

やられた。あそこでぶっぱなして来るなんて…こいつの動き、全然予測できなかった。
でもこのラウンドで敵の事も大体は把握出来た。2R目は確実に取ってみせる…!

94名無しさん@2周年半:2006/07/12(水) 22:30:00 ID:eVxu27wQ
とこ氏64氏超絶GJ!

>>とこ氏
これはただの推測なんですが…もしやうらいたでも職人さんやってたりしますか?
心当たりのあるスレがありまして

>>64
開幕デュビは外せませんなww

95名無しさん:2006/07/13(木) 00:25:59 ID:3i4ya.Zc
64氏待ってました!!

96名無しさん@2周年半:2006/07/13(木) 12:16:13 ID:/NRbnNPc
64氏GJ!!
同キャラは熱いですね。
続きに期待

97とこ:2006/07/13(木) 16:33:54 ID:SD7vWUfw
64氏ぐっじょぶ!
>>94
す、鋭い…!
おそらく報告書の改変スレだと思うんですが、自分が書いたのは某ショタの人のだけですよw

98188:2006/07/14(金) 19:25:41 ID:Ngl2bu0c
続き投下行きますよー。需要があるかは分からんけどね。

前回>>74-75


『αブレイッ!! もう一つ!!』

――ギンッ!!

(αぶっぱか。遠央、思いっきりはいいな)

αプラスもガードしたものの、直ガにはならず、オレはそのままガードを固める。
体力の勝っているここで、暴れてカウンターをもらうリスクを負う必要はない。

『ふっ、ふっ、ふっ』

――ガッ!!

ガードを固めるオレに、チップはダッシュで近づくと、近S>近S>近Sでさらに固めてくる。
固め能力がそこまで高くないチップにとっては、かなり使える固めだが、割り込みも簡単だ。

(……ここだ!!)

『しゃぁ!!!』

オレはタイミングを見計らい、すぐさまSBTのコマンドを入力する、しかし……。

――バシュウ!!

『αブレイッ!!』
『きょぉ!!』

(っち、読まれていたか)

SBTをバックダッシュで見事に空かされ、硬直に降り際低空αを刺される。
さらに、そこから近S>2HS>HS転移>JP>JK>JC>JK>JS>JC>JS>JHS>βまでもっていかれる。

『フッ!!』

(さて、こちらは画面端。しかも一気に3割か)

まだ体力では勝っている。とはいえ、これでは遠央を調子付かせてしまう。

「さぁ、チップはなおも果敢にジャスティスへと攻め込んでいきます!!」

(ここで一気に畳み掛ける腹か?)

ジャスティスとチップだ。まともにぶつかって、チップが勝てるわけない。
しかし、相手はオレのクラスの生徒、まともにくるとは考えにくいが……。


『外れだ ロマンティック』

(しまった!! 転移青!!)

『サシミ!!カウンタッ』

「おーっと!! ここでサシミがカウンター!!』

牽制の遠Sを振っていたのが間違いだった。キレイにサシミカウンターが入り、ジャスティスの体が宙に浮く。

『じれってぇ、ふっ、サシミ!!』

そこに、6HS>JK*2>サシミでダウンを取られる。しかも画面端ときたものだ。

(これだけで2割〜3割。やってくれる)

ここらで、なんとかして切り返さないとマズイ。SBTで強気にいくか……。


っが、オレはまた切り返せないまま宙を浮く事になった。

『αブレイッ!!』

(持続重ねめくりαだと……!!)

『じれってぇ!!ロマンティック じれってぇ!! ふっ、ふっ、ふっ、βブレイッ!!』

HSRC>6HSからチプコンが決まり、ジャスティスの体力をキレイに奪い去った。

『なぜだ……』

――S L A S H !

『KAMIKAZE!!!』

(……チップにしてはいい攻めだ、遠央。いや、チップらしい、いい攻め、というべきだな)

99559:2006/07/14(金) 19:28:11 ID:Ngl2bu0c
>>98
とりあえずここで切り、ってしまった!! コテ変え忘れてた!! >>98は俺です。スマソOTL

100名無しさん@2周年半:2006/07/15(土) 09:53:05 ID:FmFWgvI6
100ならアニメ一生見ない

101名無しさん@2周年半:2006/07/15(土) 14:45:05 ID:65yConiI
>>559氏GJ
ついでに職人降臨期待age

102名無しさん@2周年半:2006/07/16(日) 13:52:44 ID:uhPw.SN2
>>100
今からfate見るけど一緒に見ない?

10364:2006/07/17(月) 22:15:57 ID:wB6U.Odk
>>90


『デュエルツー!レッツロック!!』

『ふっ』『甘い』

「開幕は両者バクステから生成…」

(シューティング戦…!)

生成するボールは正確に、弾く技も最良の物を慎重に選択する。
そして動作は、判断は、可能な限り早くしなければならない。撃ち合いになれば当然回転率がモノを言うからだ。
だが互いの動きはボールを4つ生成した所で止まった。

(松瀬 緒土…やはり易々と勝たせてくれそうにない)

回転率が大きなウェイトを占める訳だから先手を取りたくなるのは当然だ。
だが穴の無いシューティングなど存在しない。
3WAYや4WAYのように範囲を広くすればそれだけ弾幕は薄くなり、ステ溜めや瞬間移動で破られ易くなる。
逆に弾幕を厚くすればそれだけ範囲は狭まり、上からボールを打って攻められたりする。
だから確実に接近するには「無駄弾」を減らさなくてはならない。

『ゆくぞ…』

(えっ!?)

『カウンタ!』

慌ててボールを弾いて相殺しようとするが、間に合わずに被弾してしまう。
そんな馬鹿な…先手を取ってくるなんて。それも、ダストなんかで弾いてくるなんて…!
何故わざわざ硬直の長いダストなんかで打ってくる?理由はただ一つ、弾速が速いから。
しかし当てた所で有利Fは立ちPなどで弾いた時と雲泥の差がある。
つまりヤツは有利Fの大きさを意識していない、ボールでダメージを取りに来ている…ってことは…つまり…

(…"封殺型"のシューティング)

かなり大雑把に分けてしまうが、シューティングには2つの種類がある。
1.封殺タイプ
多くのボールを使って2WAY3WAYを駆使し、封殺しに掛かる。
他にも地上の弾幕を厚くして相手を飛ばせて落としたりする。
特に機動力が低く、飛び込みの弱いキャラ、接近戦が強いキャラなどに使う。
2.ボールを盾に攻め込むタイプ
多少リスクを背負いながらも強引に攻め込んで固め殺す短期決戦型。
1のタイプが通用しない相手や、切り返しなどの防御能力が低いキャラに使う事が多い。
どちらかと言えばヴェノムに有効なのは「2」のタイプ。
切り返しが弱いため、固めてしまえばそのまま押し切れる可能性が高いからだ。
松瀬は僕と同じようなタイプだと思っていたが、それは間違いだった。
僕はシューティングから本体のコンボへと移行してダメージを取るように立ち回っている。
前述したシューティングのタイプで分けると「2」と言っていい。
とにかくボールを作ったら早めに突撃し、当たればその時にデカイ一発を見舞う。
だからコンボに移行しやすいよう、ある程度距離を詰めつつ闘うのが基本形だ。よって若干のリスクを伴う。
対する彼のシューティング……シューティング自体で敵を制し、シューティング自体でダメージを与える。
典型的な「1」の、完全砲台スタイル。気付けば体力がすり減らされ、プレイヤーの集中力も奪われてしまう。
遠距離主体だから当然間合いも遠く、切り抜けにくい。だが一発一発のダメージはたいしたことは無い。
リスクが少ない分リターンも小さい。一気に逆転する事も十分可能。

(面白い……勝負だ。どちらの"venom"がより強いのか)

例えるなら僕のvenomは出血毒。
侵入するとタンパク質を次々と溶かしていき、体の組織・細胞を破壊して内出血を引き起こす。
果ては臓器等からも出血して凄まじい痛みを伴う。
対する松瀬のvenomは神経毒。
文字通り中枢神経を破壊する。視覚や平衡感覚を失わせて麻痺状態にし、そこを仕留める。
痛みを伴わないため気付いた時には手遅れになっている。
一見同じヴェノムに見えても中身はまるで別物だったんだ。

『ショッ!』『SHOT!』

互いのシューティングのスピードはほぼ五分。
だが相手は近寄らせまいとシューティングし、こっちはなんとか近付こうとシューティングしている。
つまり瞬間移動するにせよ、ダッシュするにせよ、こちらは絶対に距離を詰めなければならない。
それが足枷となる。移動しながら打つパターンは限られているし、弾速の速い球は使ってもあまり意味が無い。
しかし相手はそれらの拘束無しに自由にシューティングを組み立てることが出来る。だから攻め込めない。

『それで終わりか』

一応ボールを直ガしてゲージも溜めておく。
防戦一方になる…このまま打ち合っていてはマズい…。

10464:2006/07/17(月) 22:16:38 ID:wB6U.Odk
(こいつ思うように動かないな…)

ほとんどのボールは避けられるか相殺されているし、弾速の速い球は直ガしてゲージを溜められる。
もしミスをしてしまえばすぐにボールを盾にして突撃してくるだろう。
ここはパターンを絞らせては駄目だ。こちらも距離を詰めて戦うべきか…。

・・・

『見誤ったな』

―――カッ

進路を限定してくるシューティング…下りJK撃ち…この低い2WAYは…飛ばせて落とすタイプ…。

―――カッ

Pボールを弾いて相殺する。
さっきまでは玉を残しつつ撃っていたのに…。この人、シューティングの切り替えが巧い。
本当に自然に、こちらに気付かせないようにパターンをすり替えてくる。
しかもそれを意図的にやってると言うのだからタチが悪すぎる。
参ったなぁ…微妙な心理の揺れを敏感に察知して攻め方を変えてくる。
相手の最も嫌がる地点にボールを撃ってくる。それも先読みをしつつ。
小賢しくていやらしい立ち回り。思い通りに動かせてくれない。
まるでそう…狼みたいな奴だ。
狼は獲物を見定めると、まず狩りの手法を思案する。
そして獲物の特徴に合わせて狩りの手段を変える。基本は待ち伏せが多い。
自分より足の速い獲物に関しては、息を殺して忍び寄って強襲。
群れで狩りをするならハウリングによる連携など、多彩だ。
狼は意外にも速く走る事ができない。狼の狩りは"牙"に依らず、その"脚"に依る。
その理由は、彼らが驚異的なスタミナを備えているからだ。
待ち伏せが失敗に終わった場合、逃げる獲物を地獄の果てまで追跡する。
そして疲れさせて体力を奪ったところで襲い掛かり、喰い殺す。
松瀬 緒土…多彩な攻めと冷静な判断…気が付けばいつの間にか窮地に立たされている。
このまま相手のシューティングに付き合っていれば、僕の方が先に参ってミスを犯してしまうだろう。
体力ゲージだって地道に削られ、7割を切ってしまっている。
だけど焦っちゃダメだ。それこそ相手の思う壺。
……でも心理の読みは相手が上だし―――ん?
       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
って事は今の僕の思考も読まれてるかも知れない?

―――ヴン…ヴン…

早く状況を打開しないと取り返しがつかなくなる。

『SHOT!』

PS陣からのSステ。下方を厚くした3WAYが飛んでくる。
こちらの手元にはSボールのみ。

(奴の毒に侵される前に切り抜けないと。悔しいけど、今は慎重に動く時じゃないね…)

10564:2006/07/17(月) 22:17:04 ID:wB6U.Odk
弾幕は鉄壁だった。確実に接近できた…ハズだったんだが…。

『時間をとらせたな』

(あと少しで追い詰められたのに……くそ…!)

今まで神経が擦り切れるような思いで展開していったシューティング。
それを1発のダークエンジェルが問答無用で攻守をひっくり返した。
だがダークを撃たせたと言う意味は大きい。TGを50%消費させれば上出来だ。
そして放たれたダークエンジェル…それはシューティング面では俺が相手の上を行っているという事を物語っている。
だが厄介な事に相手はそれに気付いている。だから不利を判断して絶妙なタイミングでダークを放った。
その時、唐突に場違いな思いが込み上がって来た。

(ギルティってこんなに楽しかったのか…)

久し振りだ……こんな事を思うのは。
1R目のダブルKOが恨めしくなる。どちらが勝ってもこのラウンドが最後になってしまうんだ。
もっとこいつと闘っていたい。そんな思いが自然と湧きあがってくる。

『貫けぇぇぇぇ!!』

迫り来る赤い球体。
さて、どう処理するか…。残念ながら今のSステでボールは全て撃ち切ってしまった。
残っているボールは無い。瞬間移動で逃げる事も出来ない。
だがダークをガードなんて出切る訳も無い。落とされると分かっていても、飛ぶしかない。
十分に引き付け、ダッシュJからの2段Jで可能な限り相手を攪乱する。
だが相手もそれはお見通し。落下地点までダッシュしてくる。
思い切ってJHSかストラグルで飛び込むか?いや、リスクが大きい。ここはFDで……。

『すまんな』

低空の空中投げから近S>HSストでダウン。K生成からダッシュJK弾きの起き攻めが来る。

『無駄な時間は省こうか!!』

暴発だと思った。だがそれは違うのだとすぐに分かった。命中したからだ。

・・・

『時間を取らせたな……貫けぇぇぇぇ!!』

めくり金バーストを当ててTGは100%。このターンで一気に決着を付けてやる。

『ゆくぞ!』

ダークの有利Fを使ってS生成>JK>持続ボール打ちから中段のストラグルを当てる。
デュービスでコンボを締め、続けてPK陣からの起き攻め。
認めたくないけどこいつのシューティングは一流。起き攻めで仕留めていく方が確実だ。
JK弾きから中段を狙う。

『無駄な時間は省こうか!!』

(しまった…!)

低空ダッシュJSに金サイクを当てられる。敵は素早く生成して3WAYの弾幕を張った。

(応戦しないと…)

『そこではない』

HS生成からタイミングを見計らって瞬間移動して距離を埋める。

『マッセ!』

だがちょうど移動した所にSカーカスを打たれた。
慌てて2段Jで飛んでしまう。ヴェノム相手に空対地の状況に持ち込んではいけないのに。

(マズい…)

空中で動きを制御するのはヴェノムには厳しい。仕方ない…ストラグルで飛び込むしかない。

『ゆくぞ!』
『ふんっ』『カウンタ!』

(やっぱ駄目か〜……)

『覚悟を決めろ…ダークエンジェル!!』

6Pカウンターからダーク。

10664:2006/07/17(月) 22:17:31 ID:wB6U.Odk
―――ヴン…ヴン…ヴン……

そこからダッシュ生成を立て続けに行った。

―――バシッ、バシバシッ……

空中ヒットのせいで、拘束される時間も運ばれる距離も長い。端に到達してダウンを奪われてしまう。
そして前には3つの―――

(ん…?ボール3つだって?)

…どうせアレだ。ハッタリ。
大方、動揺させて2択を見切らせないようにするつもりなんだろう。僕はそんな小細工には嵌る人間じゃないよ。

『覚悟を決めろ』

ダークをもう一発起き上がりに重ねてくる。

―――ヴン…

(なっ……4個!?)

ヴェノムの動きは非常に多彩だ。
それを可能にしているのがボールの存在。ボールが1個でもあれば攻めも守りも強化される。
それからさらに1個増えればボールの動きは「組み合わせ」によって複雑な物になる。
そして3個ともなれば組み合わせに加えて、ボールを残しつつ撃ったりタイミングを遅らせて撃ったりする事でさらに幅が広がる。
しかし、4個も生成した所で到底生かしきる事はできない。第一に4個も生成するチャンスなんて無い。
遠距離のシューティングでさえそんな感じ。ましてや起き攻めなんて2個あればほぼ事足りる。
2WAYなどの組み合わせを考える必要も無い。
なのに彼は4個目を生成した。

(は…ハッタリに決まってる…!)

生かしきれる訳が無い。
上下左右にボールを配置したひし形の陣形……普通に起き攻めしようとすれば一度の技で複数の玉を撃つ事になる。
結局ボールを絡めた攻撃は多くならない。だから攻めは複雑化しない。せいぜい崩した後のダメージを底上げする程度。
下手にボールを増やしても自分が混乱するだけだ。過ぎたるは及ばざるが如し。
どうせヴェノムにはF式を利用しない限り見えない中段は無い。

(集中)

相手のヴェノムの姿が一瞬ブレる。

(瞬間移動…)

ここからの選択は直にJHSか着地寸前低空ダッシュからの中段、着地下段など…。
どうする?バクステで食らい逃げ?
…ダメだ。さすがに4個もボールがあればコンボも自在。食らい"逃げ"にならない。深手を負うことになる。

(焦るな)

瞬間移動からの攻め……たしかに多岐に渡るが、決して見えない攻撃などではない。
今は飛び道具による目くらましがあるわけでもない。単純な崩しなら反射神経でカバーできる。

(何が来る…)

考えろ。見極めろ。
4個のボールはなるべく生かしたいと思うのが人情。よって効率の悪い撃ち方はしないと考えられる。
ならば一度の攻撃につき弾く玉は1つないし2つに抑えてくるはず。
そして、投げの選択肢は無い。投げではせっかく生成した4個のボールが生かせないからだ。

『見誤ったな』

ヴェノムが出現した位置は、4つあるうちの右のボールの所。
こちらはダークの背中の方が当たっていてまだ動けない……けど―――

(…なんだ……焦って損した)

10764:2006/07/17(月) 22:17:52 ID:wB6U.Odk
この間合いなら着地下段が届かない。立ちガード安定だ。
やはり慣れない事をするもんじゃないね、松瀬。無様だよ。策士策に溺れるとはまさにこの事だ。

―――バシュウッ!

着地寸前の空中ダッシュJK。当然こんなエセ中段なんかには当たらない。
下段の選択肢が無いのだから当たる要素は無い。

―――ガッ

続けてJSに繋いで来る。

『そ、それで終わりか』

4個のうちの左と下、2つのボールがJSで弾かれる。
これを利用してSストと着地下段の2択を迫るって所か……安っぽい起き攻めだ。
こんなのはボール1個でも事足りる。4個使う意味なんて無い。
あとはボールを絡めて適当に固めるくらいしか出来ない。
やはり4個のボールは、僕を混乱させる為のものだったのだろう。

(やはりこの程度の崩しか……)

そのままヴェノムが着地する。
良し。ここまでくれば後は余裕。ストラグルもダストも発生は20Fを超える。
しゃがみガードで耐えて、崩しに来たところを逃げるなり割り込むなりすればいい。
だが油断してはいけない。起き攻めを凌ぎ切ったとは言え、状況は依然として相手が有利。
残ったボールにもまだ注意しなければならないし、固められてはGBも上がってしまう。

(そうか…4個生成したのは崩しが失敗に終わった時のフォローをするためってわけか)

ここは慎重に行動していこう。最悪の場合はDAAでも使って切り返してい

―――バシッ!

(え?)

しゃがみガードをした次の瞬間、敵の昇りJKがヴェノムの脳天を捉えていた。

―――バシッ!

上に配置されていたボールが続けざまに当たる。

(な…!?えぇっ!?しゃがみ食らい!?中段!?なんで!?)

しゃがみ状態に命中するJK。後を追うように当たるボール、続けて刺さるJHS…この連携は…

(F式……ガードバグ!?)

そうか…JK>JSのあとに弾いたボールの硬直を利用したのか…!
4個のボールは僕を攪乱させるための物じゃなかった。ましてや崩しの保険なんかでもなかった。
"木の葉を隠すなら森の中"……F式を狙っていたなんて…全く気が付かなかった。

『マッセ!マッセ!SHOT!』

さらに右に配置されたボールを絡めてコンボを繋げられる。
JHS>近S>Sカーカス>近S>HS>Sスティンガー……
最後のSステに続いて右に設置されたボールが絶妙なタイミングで命中し、FRCをかけなくてもコンボが繋がっていく。
体力ゲージが、ヴェノム生命がみるみる削られていく。

『マッセ!』

残り2割……1割……

(そんな、まさか―――)

『ダブルヘッドモービット!!』
『これまでかぁ……っ!』

『SLASH』


―――クルクルクルクル……バシッ!


『9ボールゲットだ』

108名無しさん@2周年半:2006/07/17(月) 22:52:03 ID:hAkpIL16
そして俺は64氏の背後ゲット!

超絶GJ!!

109名無しさん:2006/07/17(月) 23:30:03 ID:CzynfxW.
64氏GJ!!

110名無しさん@2周年半:2006/07/17(月) 23:39:25 ID:J0iKC1Tw
GJ
アツすぎる

111名無しさん@2周年半:2006/07/18(火) 00:36:46 ID:YwflwSxo
64氏GJ。
他の職人のも沢山見たいなぁ。
670氏も最近あまり見ないし

112名無しさん@2周年半:2006/07/18(火) 01:05:09 ID:7wNAcpJI
64氏ぐっじょぶ!
最高じゃ・・・

113名無しさん@2周年半:2006/07/18(火) 01:28:02 ID:MM2.KjPc
(*゚∀゚)=3

114名無しさん@2周年半:2006/07/18(火) 14:33:21 ID:hRc02adY
うっめぇーーーー!!

115名無しさん@2周年半:2006/07/20(木) 07:50:59 ID:io8zZVSI
あげ

116名無しさん@2周年半:2006/07/23(日) 09:51:26 ID:cdo.vr52
保守

117名無しさん@2周年半:2006/07/24(月) 12:03:25 ID:wWKrHHP2
670氏降臨待ちアゲ

118670@ハルヒたん萌えー:2006/07/26(水) 00:01:07 ID:QLFHpIjw
長門好きとみくる好きと鶴屋さん好きに
「その3人はくれてやるからハルヒだけは俺にくれ」
と、言ったら
「悪いことは言わないから、それだけは辞めとけ」
と、こちらの要求を全く無視した答えが帰ってきました
俺の意図が伝わらなかったのだろうか
出来るだけ分かりやすい言葉を選んだんだが……俺は何か変なことを言ったのだろうか?
(……どうでもいいけど>>670、久し振りに出てきてハルヒの話で書き始めないでくれよ)
僕──姫島 明示は溜め息を吐きながら一人で頭を抱えた。
何でよりによってハルヒなんだ…。僕なら間違いなく長門か鶴屋さんを選ぶ。みくるさんもいい。…が、ハルヒだけはない。誓ってもいい。
(……って、そうじゃないッ!!柚刃のポチョ…………あれ、柚刃は?)
筐体の電源が落ちている。それどころか柚刃も結衣もいない。
どーなってるんだ?
「明示、何をしている。早く行くぞ」
ひょこり、現れたのは身長140cmちょいの少女。胸ぺったんこの白鷺 初音。
べ、別に初音たんって呼んで欲しいわけじゃないんだからねっ…!!
「……いらない説明文があったが、この際だから無視する」
「…………えっと、柚刃と結衣さんがいないんだけど、初音たん知らない??」
「二人ならもう会場に行った。私達も急ごう」
ちょ、まっ……。
僕の手を強引に引っ張る初音たん。
「会場って、何の会場ッ!?」
「テストプレイ会場」
てすと……?
新作か何かのテストプレイがあるってこと?
「えっと………ギルティギア・ジャッジメントってやつ?」
「PSPで8月に発売するものを言っているなら、違う。あれはもう最終調整の段階だろう」
「え……?」
「今回のテストプレイは10月に発売が予定されている、NDSの『ギルティギア・DS(ダストストライカーズ)』だ」
「えっ?ちょ、何て言った…?」
NDSって、あれだよな?
タッチペンのヤツだよな?
あれでギルティ動くの?
ゼクスアドバンスみたいなのじゃないよな?
「何を考えてるのか知らないが、イスカの失敗を無駄にはしないだろう」
「だといいけど……」
「その為のジャッジメント、DSではないか?」
「はい?」
「行けばわかる」

そうして、僕は新しいギルティギアを見た。

119670@ハルヒたん萌えー:2006/07/26(水) 00:37:32 ID:X1d7D4MA
「あ、お兄ちゃん」
「おっ。明示の旦那、遅かったねぇ……ねっちたんとナニしてたん、うぉあがががっ!?」
「何もしてはいない。明示が遅かっただけ」
「…深十世も懲りないわねー。ほら、柚刃ちゃん達…かなり激しくやり合ってるわよ」
大きなスクリーンに対戦内容が写し出されている……。



『ミサイル発射ッ!!』『いい的だぜ…』
「あーっと、ロボカイの放ったLV3ミサイルがジョニーのミスト上段で消えたァーッ!?
ジョニーは最下段のラインをキープし続け、長い牽制でロボカイを圧倒し続けるッ!!」
……何だこれ…?
縦に4ライン分かれていて、一番下にジョニーがいる。
その上にロボカイがいて、その上にはソルとカイが転がってる。
「………えーっと。要するに」
縦ラインでスマブラ風になったイスカ?
何かイスカって言うとクソゲーっぽいけど、スマブラ風ってのがポイントかな…。
ラインの昇降で攻撃を仕掛けたり躱したりすることが出来る。これは大きい。
つまりスマブラであったような、ライン降り>降下中2段ジャンプ>ライン昇りといったフェイント要素が増え、2ラインとは違う空間戦闘が可能になる。
そしてもっとも大きい恩恵は、戦闘画面を分割する必要がないということ。
イスカのような2ラインだと、2画面分の処理が必要になる。だから重くなり、フリーズが起きる。
しかしこれは違う。1画面を疑似的に4分割することで、1画面分の処理だけが行われる。何故なら、これは画面上方に足場があるギルティなのだから。
「つまり……」
ポチョがたくさんいて奥ラインが見えなくなることもなければ、ライン移動した時にテスタの設置が消えることもなければ、散々固めた後に25%でガーキャンライン移動されて乙ることもなければ、処理落ちすることもない。
DSの2画面を『縦に長いバトルフィールド』として使うのは、ある意味、驚いた。
「どうかな、このダストストライカーズは?」
「い……石渡校長ッ!?」
「まだまだ調整段階だし、このテストプレイはGGXX/のキャラを使って動かしているんだがね。
これからキャラ性能の調整やら、DS用にグラフィック加工やら、要領調節、システム調整やら、何から何までやらなければならなくてな…」
少しだけ疲れた表情をする校長。
「これからもお昼作ってあげますから頑張ってくださいっ♪」
「緋那くんにはいつもお世話になるな…」
あ、そういや緋那さんは仲がいいんだっけ。

120670@ハルヒたん萌えー:2006/07/26(水) 01:26:26 ID:ErDGAKvM
「………で、結局、柚刃ちゃんが勝ったんだよね?」
「もちろんです。結衣ちゃんは所詮、ザコキャラですから」
「否定はしない……が、お前を殺す」

そんな賑やかな(?)帰り道の途中、夕日に包まれた商店街に…一人、立ち止まる。
(…………)
そして考える。
石渡校長が、去り際に僕を呼び止めて言った言葉を。



「君は…2年生の、明示君と言ったかな?」
「…えぇと、はい。そうですよ」
「ここ最近の成長が素晴らしいと評判だよ。……校内で賭けが行われているのを知っているかね?」
「賭け…?」
「今年の闘劇代表に選ばれるプレイヤーを予想し、金を賭ける賭博行為がある。
もちろん、これは学校としては容認する訳にはいかないんだがね」
かといって、生徒一人一人を潰しに掛かるわけにもいかないってことか…。
「…それが僕と何か?」
「現段階で君に500票が入っている」
「ごひゃっ…!?僕、そんなに強くないですよ……何でそんなに?」
「君のプレイは知っているつもりだよ。堅実な牽制とアドリブに富んだ動き。
拍手を使った守りだけでなく、拍手を使った攻めにも研究の手を伸ばしている。
連携の穴を探し、適格に直ガをして割り込みポイントを見つける。
……そして他の誰もが不可能なほどの、異常な対空精度」
「…………」
「緋那くんから聞いたよ。確か、
『柚刃ちゃんのジョニーに真っ向から五分を付けられるのは、明示クンのメイしかいないと思う』とか」
「流石にそれは言い過ぎですよ…?」
「そうかな。私は彼女の目を信頼しているし、彼女が君のことで嘘を吐くとも思えない。
彼女がそうだと言えば、それはきっとその通りなんだろう」
んー、そりゃそうなんだけど…。
「とにかく、君には期待が掛かってるんだ。頑張ってくれ」



「闘劇かぁ……」
出るつもりなんかない。
そんなのは僕には関係ない。僕は適当にクラス内選抜で負けて、適当に知ってる奴を応援して、屋上で寝転がって空を見上げて。
それだけで良かったはずなのに。
「あれ?…明示さん?」
ほんの数ヵ月前、柚刃と出会って。
「柚刃、」
本当に空を飛びたくなったんだ。
「…はい?」
いつも見上げていた空を。
「闘劇、出る?」

僕はこの手で掴み取る。

121名無しさん@2周年半:2006/07/26(水) 01:51:44 ID:T2C6zo9I
(*゚∀゚)キ、キター-!!

122名無しさん@2周年半:2006/07/26(水) 17:10:44 ID:E27EtkE6
>>670
あんたなかなか・・・
待ってましたッ!

123670:2006/07/27(木) 02:53:02 ID:EQUNB2ho
何か流れを強引に断ち切った挙句、Sammyの新商品の宣伝しかやってない気がする…orz
久々の投稿がこれで申し訳ないです


明日とか朝から自校なんで、もう寝ときます
でわでわ

124名無しさん@2周年半:2006/07/27(木) 06:58:04 ID:POKPidzY
最後辺りはちゃんと話になってるしGJ!!
ただミギーの名字が(((゜д゜;)))

125名無しさん@2周年半:2006/07/29(土) 22:51:03 ID:pPaiDQio
あげ

126670:2006/07/30(日) 16:06:20 ID:d7Se644w
俺が適当に考えた下品なスレタイがメイスレで話題になっている件についてw

メイスレ住人の皆さま、ごめんなさい
反省はしてますが後悔はしてません(ぉぃ


今日辺り何か書こうかな…

127とこ:2006/07/30(日) 17:50:03 ID:H2/AAlvg
『時間をとらせたな・・・つらぬけぇぇぇ!!』

―――ガガガガガガッ!

 S L A S H !

『9ボール・・・ゲットだ!』

最終組、ヴェノムvsアクセル。
最後は削り勝ちか・・・

(ふぅ・・・)

入学試験、2回戦目が全組終わった。
これで残すはあと1つ。
もうすぐ全てが決まる。

(木得さんのロボ・・・強かったなぁ・・・)

 ・ ・ ・ (回想) ・ ・ ・

試合が終わった後、俺達はさっきまでみんなで集まっていた部屋とは別の小部屋に移動す
るように言われた。
そこに向かうまでの廊下での会話。

「あ…どうもありがとうございました。」
「いえ、こちらこそありがとうございました。」
お互いに頭を下げあう。
まるで母親同士の会話だ。

「いや〜,強いですね木得さん。完敗です。」
「いえ、途中でダウンさせられた時はこのままやられるかと思いましたよ〜。牛路さんのミスに救われちゃいました。えへへ…」

無邪気に笑うもんだ〜。
ジンの馬鹿にしたような失笑とはえらい違いだぜ…

「最後は何で待ちにはいったんですか…?って、あ!この部屋ですね!」
「ですね。入りましょう。」

そー…っと、静かに入った部屋。
そこには中年の男が一人座っていた。

「やぁ、ようこそ。」
「まぁ座りなさい。そしてこの飲み物はサービスだ。」

席が二つとオレンジジュースが二つ用意されていた。

「まずは自己紹介しておこうか。僕は岡本。この学校の教師で副校長をしている。」
「これからさっきの君達の試合をこのテレビで再生しながら評価と質問をしていくつもり
だ。その前にまぁ…簡単な感想を述べておこうか。」

目だけで俺の方を見てくる。

「あ〜、牛路君。一回戦では教師に勝つという素晴らしい結果を残していたようだが…今
回はちょっと迷いがあったようだね。どうやらロボカイ対策が甘かったようだ…」

(いい所をついてくるな…岡本なんて名前なのに)

「その通りです…」

「そして木得君。大幅に弱体化されたロボカイで素晴らしい出来だった。」
「ありがとうございますっ!」

「さて、本題に移ろうか。」

リモコンを手にとり、再生しはじめる。

「ピッ」

『―――HEAVEN or HELL Final!』
『Let's Rock!』

「このバクステ2回は、距離を離してゲージを貯めるつもりだったのかね?」
「はい。あと安定行動を取りたかったのでまずは距離を離しました。」

画面は岡本のリモコンによって止まっている。

「それに対して開幕ハンブレの牛路君。これの意図は?」
「最初の試合を見て、電力を貯めさせる前に攻めようと思いました。」
「いい選択だ。だが・・・この・・・HSに下HSを合わせられた。これは木得君、狙い通りかね?」
「あ、はい・・・そうです。」
「木得君の見事な読み勝ちだ。この距離ならばちょうどポチョのHS先端の間合いだから牛路君にとってはHSが一番良い選択肢だった。相手が悪かったね。」

そしてまた動画が再生される。

「ここでゲージがある程度貯まった後、木得君はまた距離を離したが・・・これの意図は?」
「刺し合いのリスクリターンが悪いと思いました。さっきと違ってこちらが優位な状態なので無理にリスクを負ってまで攻め込まなくてもいいかな?・・・と。」
「なるほど・・・しかしそしてここで牛路君のハンマーフォールがヒット。これは・・・ぶっぱなしかな?牛路君・・・」

 ・ ・ ・ (回想終わり) ・ ・ ・

こんな具合でさっきの俺達の対戦動画を見ながら、一つ一つの動きについて質問されていた。

(木得さんやたら褒められてたな・・・)
(合格はもう決定か。)

ハンマ青ミス。これが俺の最も大きな敗因。
さっきの講評を聞いた、俺の結論だ。
相手の攻撃を耐えたわけでもないただの固めなのにミスするなんて・・・

128とこ:2006/07/30(日) 17:50:33 ID:H2/AAlvg
(んで脊髄バースト。)

確かにあそこはバーストするって分かりそうなポイントだが・・・
完璧に読まれて、その後のコンボもきっちりミサイル4発いれてくる。
やはりあの人はスゴい。

「よし!みんな聞け〜!」

教壇で、試験官が声を張り上げる。

「実技試験2試合目が終わり、いよいよ最終試験だ。まだ集中力は残っているか?もう説明は何もない。またガチッてもらおう!相手はもう決まってるぞ!」

その後、対戦カードが発表された。
そして相手は・・・

(こいつ。)

「ひっさしぶりじゃ〜ん!俺のこと覚えてる?ジョージ!ジョージよ!てかあの試合見ててくれた?!かなり本気出したんすよ!」

「あぁ・・・覚えてるよ・・・」

(もう敬語使う気にもなれん・・・)

「早速やろうぜ!兄さん1Pと2P側どっちがいい?!」
「あぁ・・・じゃぁ2P側で・・・」
「おっけ!んじゃ俺1P側ね!ちゃんと本気出してくれよ?!」
「あぁ・・・ちゃんと出すよ。」

(な・・・萎える・・・)

「兄さん元気ねーな〜!そんなんじゃ俺やりにくいっすよ!」
「あぁ・・・すまんな・・・」

(・・・)

「ていうか・・・兄さんって言い方やめてくれんか?多分年は近いんだろうし、なんか俺がおっさんみたいな感じでちょっと嫌なんだ。」
「え?マジで?嫌だったらマジスンマセン。」

なんか潔くすごい勢いで頭下げてくる。

「でも俺、絶対兄さんより年下っすよ?」

(・・・は?)

「え、なんで?」
「俺アメリカの方で育ったんすよ。もう勉強とか全部簡単過ぎてなんか飛び級とかしちゃって・・・だから他の人より卒業早かったんすよね〜!なんで今俺13っす。今年で14になります!」

・・・確かにこいつはチビだ。
160cmもない。

(てか飛び級とかこいつ超天才?)

あー、なんか頭ゴチャゴチャしてきた。
だからこーゆーのは苦手なんだ!
なんでアメリカ帰りで13歳で中学卒業できるようなヤツがどうしてここにいるんだ!

(あ・・・そーだこいつはこっちも超強かったんだ・・・)

「ちなみに卒業って大学っすよ?」

俺の中で何かがパーン!と弾ける音がした。
もうどうでもいいや。
そんな言葉が一番しっくりくるこの気持ち。

「あ・・・そう・・・まぁ・・・はじめようか。」
「イエッサー!よろしくお願いします!」

『Please select your character!!』

129とこ:2006/07/30(日) 17:52:59 ID:H2/AAlvg
忘れてた
前回>>86-87

130名無しさん@2周年半:2006/07/30(日) 22:50:37 ID:XcD.BcJA
とこ氏GJ!!
670氏も待ってます

131名無しさん@2周年半:2006/07/31(月) 00:24:20 ID:.Y0MF.Uo
>>670
犯人はお前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!




いいぞもっとやr(山田

132670:2006/07/31(月) 04:58:07 ID:jK/h5UNo
「明示、準備は良いか?」
「あぁ…」
今日から僕の秘密特訓が始まる。
主に"対空"、そして"対地"の二つを極限まで高める──つまりまぁ、反応速度向上の持続時間を延ばす──という何とも無茶な訓練だ。
まともな人間がやることじゃない。僕はやっぱりギルオタなんだと思う。
(……それでもやらなきゃ)
で、その肝心の訓練とは、
『よーし…行っちゃうぞーっ♪』
『お前、死相が出てるぜッ』
初音たんのチップを空中投げと6Pだけで倒すこと。
いやぶっちゃけ、6Pには期待してない。だって6Pで勝てない技(例えば足払いとか)が優秀だったりするし。
まぁ、愚痴はあとで柚刃に聞いてもらうとして……今は目の前のことだけを考えよう。



「うー……リターンが釣り合わない…」
姫島家の2階、菜津奈の自室。
ドアには立ち入り禁止の札が掛かっている。期末テストや中間テストが近くなると、いつもこの札が現れる。
とは言っても、最近ではほとんど毎日のように札を掛けている。
それもこれも、
──何やってんだ?
「…アバの戦い方について模索中なのです」
自分との対話が日に日に増えていくからである。
他人からしたら独り言をブツブツ言っているようにしか見えないので、これを見られるわけにはいかない。
喜ぶべきなのか、近頃は仲良くなってきた……というか、自分と向き合えるようになってきたというか。
親しい友達みたいなものだ。
「どう考えても、ゲージ回収率と使用率が合わないんです」
──バースト警戒?
「正にそれ」
一度のダウンが命取りになるアバだからこそ、バーストは食らいたくない。
数多くのバーストポイントをどうやって誤魔化すか。それが問題なのである。
「難しいなぁ…」
──6HSをガンガン組み込んでみたらどう?
「ん……6HS」
2段技、ダメージは悪くない、近Sから繋がる、jc可能。ざっと思い出せる情報はこのくらい。
──これ当てれば距離がだいぶ開くし、上手くいけば覆滅にバーストが当たらないんじゃないか?
「むー……じゃあ抹消に合わせられたら?」
──6HSは2段技だろ?で、どっちもキャンセル可能だから、
「…あ、なるほど。キャンセルのタイミングを変えればいい、と」
──そーゆーことっ!!

133名無しさん@2周年半:2006/07/31(月) 06:42:45 ID:.EVI89TE
670氏GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

134670:2006/07/31(月) 22:54:38 ID:jK/h5UNo
>>131
あのスレタイを投下する前に
「メイ本の大半はどうしてこう中途半端なんだろう。もっとハードなのはないものか」
とか考えてしまった俺は死んだほうがいい
>>133
どもですw



「無理。絶ッ対、無理」
「…明示、まだ1ラウンドも取れてないぞ」
当たり前だ。足払いを主軸に連携を組み立ててくるチップに勝てるわけがない。
だってこっちは空投げと6Pしかないんだから。
「仕方がないな……3Kも使って良いぞ」
「ほんとッ!?」
「うむ」



一方、菜津奈の部屋では…。
「問題はどーやって近Sまで繋ぐか」
──レバー後ろに入れてK連打すれば?
「安いです。距離調節にはいいですけど」
──んー、いっそコンボは捨てて全部起き攻めとか
「ダウンを取れる技はみぃんなバースト確定したような」
──足払いも?
「うん」
──キャンセル断罪とか無理?
「確認してから出せる程の猶予はなかったはず…」
困った。
何をやってもバーストに引っ掛かるなんて、何て付いてない。
そもそもノーゲージでバーストをやり過ごすことが無理なんだろうか。
──……よし、分かった
「へ?」
──ダメージはあたしが取る
「は?」
──あんたはゲージ溜めつつバーストを食らわないように心掛けなさい
「うん……で?」
──50%溜まったら極諸刃になる
「は?」
──そっからはあたしがダメ取ってやる
「え?」
──まずは実践だ、学校行くぞ
「は…?」
──早く制服に着替えろ
「え…?……は…?」

135名無しさん@2周年半:2006/08/04(金) 07:50:54 ID:jor8TRYg
過疎り杉だから揚げていい?

136とこ:2006/08/05(土) 20:31:46 ID:uVIHvU0E
お久しぶりです
だいぶ過疎っちゃってますね
自分のSSも進めたいのですがなにぶん時間がなく・・・
申し訳ないっす

137名無しさん@2周年半:2006/08/05(土) 21:43:54 ID:qfbGw62c
とこ氏仕方ないよ。
保守あげ

138名無しさん@2周年半:2006/08/07(月) 01:55:24 ID:MkoFA8zc
荒れた時や過疎った時、いつもこのスレを支えてくれた64氏
64氏期待age

そして64氏のSSを印刷したら1スレ目だけでA4用紙39枚も使ったよw
文字を出来るだけ小さくして改行を限界まで減らしたのにww

139名無しさん@2周年半:2006/08/07(月) 02:24:19 ID:WnrwoPTY
>>138
布教用に本にしようか!
サイトだけ(スレだけ)教えても読まない友人には丁度いいかも。

14064:2006/08/07(月) 19:13:55 ID:JsyQdl62
ただいまリアルがかなり忙しくて…orz
しばらく書けませんが気長に待ってやって下さい

141名無しさん@2周年半:2006/08/07(月) 22:47:57 ID:EnTqiW7s
>64氏
俺たちのことは気にしないでいいから
今はリアルの方頑張って!

俺たちは読ませていただく立場だから
投稿スピードなんて気にしないよ

142名無しさん@2周年半:2006/08/08(火) 23:01:44 ID:oSrEILdY
生徒会主催ギル高一年クラス対抗戦六月六日!
ルール
①代表者の選出方法はクラスの担任に一任する。
②代表者は原則三名一チーム、それ以下でも可
③当日予選枠を二個設ける。

「うちのクラスの選抜方法は」

143名無しさん@2周年半:2006/08/08(火) 23:08:31 ID:gPxJADl2
生徒会主催ギル高一年クラス対抗戦六月六日!
ルール
①代表者の選出方法はクラスの担任に一任する。
②代表者は原則三名一チーム、それ以下でも可
③当日予選枠を二個設ける。

「うちのクラスの選抜方法は三人チームを作ってのトーナメントを行い優勝したチームに出てもらう。」

「う〜んチーム戦…」屋上で一人対抗戦について考える。この入学して間もない時期にチーム戦となるとかなりの不安要素がある。
「ねえねえタカシくん。」
呼びかけられて振り向くとそこにはは火野アリスが立っていた。

144143:2006/08/08(火) 23:46:25 ID:isx1psco
変なSSでお目汚し、連カキ失礼しました。

145名無しさん@2周年半:2006/08/08(火) 23:58:56 ID:bU/qH8qU
そんなことありません、ご新規さん大歓迎です。
これから頑張ってください(・∀・)

146名無しさん@2周年半:2006/08/09(水) 01:41:45 ID:OoSFT4q6
携帯じゃ大変だろうけどがんばって

147名無しさん@2周年半:2006/08/09(水) 03:12:13 ID:JDHiw2jM
1話から短いなw
いや、悪いって言ってる訳じゃないよ
GJ!

148670:2006/08/09(水) 05:49:14 ID:eGemO3iw
何か最近、割とリアルで俺=いらない子という図式が…orz



『断罪ッ!!』ロマァンティーック『ふふふふふふ……!!』『油断した…!!』
画面内を青く点滅するアバが動き回り、ガードを固めたカイに『断罪FRC>先行入力ダッシュ過失』で一気に崩しをかける。
──下段が安いからって立ちガードしっぱなしか…!!
こういう奴が一番ムカつく。こちらの崩しを見ようともせず、安定行動を取る人間。過失が来たらとりあえずレバガチャ。
分かってない。何も分かってない。
"極諸刃"を何一つ理解してない。
──お前ごときが見てから対処出来る早さじゃない…!!
そのまま立ち食らいでよろけた敵に、
5P>5HS>近S>5HS>遠S>2HS・2>5HS>飽食(jc)>ディレイJHS>JS>結合
と、極諸刃ならではのコンボを叩き込む。
『目が……霞む…』
──ほら、バトンタッチ。
(うん、ありがと)
6HS>結合を当て、後は適当に遠Sと5HSをブン回す。
ジャラァッ!!『ハッ!!』カウンタッ
『SLASH─!!』
案の定、敵のカイは適当に遠Sとか振って適当に死んでいった。
(ふぅ……新主人公としてはなかなか良いスタート)
──ま、あたしの活躍が8割を占めてたけどね。
(それは言い過ぎ。せめて4割くらい減らして貰わないと)
──極諸刃で崩しから4割減らすのがどんなに大変か、分かってる?
(知ってるよ。『彼氏に内緒にしたまま、クリスマスにプレゼントするためのマフラーを編む』くらい難しいんでしょ?)
──それはそれで難しいんだけど、何でそーゆー小ぢんまりした可愛い比較対象が出てくるかなぁ…。

149143:2006/08/09(水) 22:02:22 ID:sSMSwI0c
金髪碧眼、整った顔立ちとそれとは不釣り合いなセーラー服を身にまとい日野アリスは僕の前に立っていた。
「なんですか日野さん?あなたならもっと強い人と組めるんじゃないですか?」日野アリス。入学式が終わり。クラスを振り分けられた日、自己紹介の代わりに行われた大会を一試合を除きすべてをストレートで勝ち圧倒的な強さで優勝したソル使いだ。

150143:2006/08/09(水) 22:02:39 ID:jUe5GAOM
金髪碧眼、整った顔立ちとそれとは不釣り合いなセーラー服を身にまとい日野アリスは僕の前に立っていた。
「なんでですか日野さん?あなたならもっと強い人と組めるんじゃないですか?」日野アリス。入学式が終わり。クラスを振り分けられた日、自己紹介の代わりに行われた大会を一試合を除きすべてをストレートで勝ち圧倒的な強さで優勝したソル使いだ。

151名無しさん@2周年半:2006/08/09(水) 22:04:55 ID:HRVCB6G6
670氏GJです!
このスレには670氏が必要なのですよ。

152名無しさん@2周年半:2006/08/09(水) 23:17:39 ID:ELS.K.go
670氏のSSは個人的にかなり好き、頑張れ!

143氏は二重書き込みがデフォになってるなw
これから楽しみに見させてもらおう。


まぁなにが言いたいかというとGJってことだ。

153143:2006/08/10(木) 21:52:56 ID:iJpl2oNo
「私はあなたと組みたいの。」
そう柔らかくにこやかに微笑みかけて日野アリスは右手を差し出した。
「あの…俺団体戦嫌いですから。」
気まずくなり目をそらし屋上から立ち去ろうとした。
「待って。」
屋上から下に降りるドアを開こうとしたとき、自分の腕を掴まれる。
「じゃあ対抗戦出ないの?」
強引に腕を引かれて真正面に向き直される。
「ああ、出る気はないよ。」
そう言い放ち屋上を去って行った。

154名無しさん@2周年半:2006/08/11(金) 02:23:26 ID:f.gqshOo
冬休みも過ぎ、受験シーズンの真っ只中、、、
この物語の主人公、三珠聖(ミタマ サトル)は今だ進路を決めかねていた。
「あ゛〜、メンドクセー、、、
 何だってこう、人間という生き物はこんな厄介な制度を思いついたんだろうね、、、」
受験を抱える誰もが(?)考えるそんなことを、彼も当然のように呟ていた。
「やめだやめだ、、、夕食もそろそろだろうし下に降りよう」
勉強を投げ出した彼の気持ちを具現化するかのように、机の上に落ちる鉛筆の音が小気味よい音を立てて転がった。

居間に行くと料理をする母親の後姿が見える。
(まだ飯は、、出来てないか。テレビでも見よう)
匂いからして今日はカレーであろう、カレーは好物なのだ。顔には出さないが正直楽しみでしょうがない。
「!!!!!!」
と、突然背後からヘッドロックをかけられる。こんなことをするのは奴しかいない。
悟にとって最大の存在、姉である三珠雪(ミタマ ユキ)である。
「こらー聖!こんなとこでテレビ見てボーっとしてる暇があったら勉強するかお母さんの手伝いするかしなさい!」
「痛い痛い、やめろ!分かったから放せ!!」
開放されて頭部に血がめぐってゆく。反動で頭がクラクラする。
「アンタは特別何か出来るわけでもないんだから、並の人よりテストの点数くらい取りなさい!」
「わーったよ、部屋に戻って勉強するよ、、、」
いつもきつい姉だが、今日はいつにも増して酷い、あの日か?
なんて口にしようもんなら問答無用でSTFが返ってくる。俺はさっさと部屋に戻った。

155名無しさん@2周年半:2006/08/11(金) 02:23:38 ID:f.gqshOo
「と言っても、何もする気起きないんだけどな」
仕方無しにベッドに横になる、真っ白な天井が俺の脳内をさらに真っ白に塗り替えていく。
あー、高校なんて行かずに働くか?いや、めんどくさい。いっそニートにナッテヤロウカ?
ソウダソレガイイ、マイニチナニモカンガエズニコノヘヤデズット・・・・
『、、トル。 さとる。ちょっと聞いてるの聖!!』
ドア越しに響く姉の声で我に返る、大人しく部屋に戻ったのにまだ何かあるというのだろうか。
「なんだよ、うっさいなぁ」
「五月蝿いじゃない!ほら、アンタの友達から電話!」
ドアを開けると、電話が姉の右ストレートと共に突き出される。
ダルそうに中腰でなければ見事に顔面にクリーンヒットしていただろう。
「はい、電話」
「ハイ、デンワ。じゃねぇよあぶねぇなぁ、、、」
受話器をひったくると同時にドアを乱暴に閉める。
「、、、ったく、、、。はい、電話代わりました、どちらさま?」
「っくっくwwあぁwオレ俺w鎌田だよww」
鎌田咲夜(カマタ サクヤ)残念だが男である。
成績は毎回トップ、運動神経抜群、イケメンという3拍子揃った優等生。
更に性格も良いという、全く非の打ち所の無い人物の彼が何故この俺と友達なのだろうか、そんなの俺でも分からない。
「何だ何だぁ?成績トップの咲夜様が平民の俺にどの様な御用ですか〜?」
姉との事もあって、八つ当たりに皮肉を言ってみる。
「おいおいwいきなりそりゃあないだろーwお前だって毎日3時間も勉強すりゃ俺くらいにはなるぞ〜」
それが出来ないからこんな成績なんだよ、、、
「で、何だ?姉ちゃんと色々あってあんま機嫌よくないんだけど」
「あ〜またイチャついてたのかwおーっとぉ切るなよ?w」
「うるさい、切るぞ」
「まぁ〜まてまて。本題に入ろう、お前もう進路決めたか?」
急に真面目な声に戻る、どうやら本当に真面目な話のようだ。
「まだだよ、つか高校行くかどうかさえ怪しい」
「お、丁度よかった。なぁ、ゲームの専門学校って知ってるか?」
「代〇木とかだったら切るぞ」
「違う違う!ゲームをする専門学校だよ!」
「何だそれ、そんなのあるわけ無いだろ」
「それがあるんだよ!ギルティっていうカクゲー専門なんだけどな」
「それがどうしたっていうんだ、、、、俺とお前には関係ないだろ、、、」
「いや、その、、、さ。一緒に受けてみないか?」
「、、、、へ?」
間抜けな声が出てしまう。この男は何を言っているのだろうか。
「嫌ならいいんだ。ただ、俺は何か人とは違うことがやってみたくてさ」
「で、何で俺なんだ?」
「だって、俺たち親友じゃん」
一瞬で顔が赤くなる。
コイツはこういう恥ずかしいことを平然と言う。
過去にコイツが好きな女に告る時に一緒にいたときは口から砂糖をバケツ3杯ほど吐きたくなるようなアマアマな台詞を言ってのけた。
「ま、考えておいてくれ。じゃ、詳しくは明日学校で。」
俺の返事を待つ事無く、電話は切れた。

「で、さっきの電話なんだったの?」
夕食の合間に姉に尋ねられた。
「咲夜から、進路のことで色々と」
「あぁ〜、あの子かぁ。流石、聖と違ってシッカリしてるわ」
はいはいそうですよーどうせ俺は駄目な子ですよー。
「聖も進路、早く決めなさい。願書の受付は明後日よ?」
母親と姉に挟み撃ちにされる、おかげで好物のカレーの味がよく分からなかったじゃないか。

風呂から上がって部屋に戻る、そのままベッドに倒れこむ。
「はぁ、専門学校かぁ、、、」
ここで考えても答えは出ない、明日咲夜に聞いてみよう。
そうと決まったと同時に体はブリキの玩具の様に、思考は硝子の様に透き通っていった。

下手糞だけど書いてみた、更新遅いだろうけどなるべく頑張ります(´・ω・`)

156名無しさん@2周年半:2006/08/11(金) 10:09:23 ID:fUYeSNZI
えっ…えっと…
か、勘違いしないでよね!
GJしに来たわけじゃ無いんだからぁ!

157名無しさん@2周年半:2006/08/11(金) 16:50:02 ID:IST72r0.
新規職人さんが増えて、これはもしや活性化の予感?
wktkあげ
皆さんGJ!

158名無しさん@2周年半:2006/08/11(金) 17:57:52 ID:OJGYCdRU
GG初心者からの話しか!wktk

159名無しさん@2周年半:2006/08/11(金) 21:44:38 ID:f.gqshOo
朝、いつもと同じ道を気だるそうに歩く。
何故こう毎日のように学校に行けばならないのか、人間は(以下略
何度目かの欠伸をしたとき、昨日の電話の相手、咲夜の声が背中越しに聞こえてきた。
「おっす聖ー、相変わらず眠そうだなw」
「お前はホント元気だよな、、、こんな朝早くから」
「おう、体質だなwそれよりどういう風の吹きまわしだ?いつも遅刻ギリギリにのんびりと来るお前が」
今の時刻は午前6:00、校門が開いているかどうかも怪しい時刻である。
何故今日に限ってこんなに早く起きることが出来たのか、この俺が知りたいくらいだ。
「知らん、俺が聞きたい」
「それより、昨日の事、考えたか?」
「昨日の事?」
はて、何だったっけ。頭の中には霧が充満していて何も見えない、否、思い出すことが出来ない。
「まだ寝惚けてるな、、、進路のことだよ!進路!」
あぁ、思い出した、ゲームの専門学校だっけ?たしか、、、
「ギブミィ、、、じゃないよな、何も欲しくないし」
「ギルティだよw頭働かせろw」
そう、ゲームをするだけで良いという夢のような学校の話。そしてその学校に一緒に行かないかと誘われたのだ。
「完璧に思い出した、にしても天才のお前が何でそんなところに興味をもったんだよ?」
「うーん、なんだろ、、、人と違うことがやってみたいと思ったからかな」
「はぁ?」
天才には普通の幸せすら退屈ときたか、全くもって贅沢な話だ。
「だからといって一人で受けるのは不安だろ?で、誘える友達もお前くらいしかいないしさ」
本当はよい意味で言ってくれたのだろう、しかし低血圧モードの俺には嫌味にしか聞こえなかった、こんな風にしか考えられない自分に嫌気がする。
「あぁ、で、、、そこは学力とかはどうなの?偏差値50超えだったら俺は無理だぞ」
「いや、試験は学力じゃなくて、、、」
「なくて?」
「実技、ギルティをプレイさせて判断するらしい」
「はぁ?」
本日二度目
「今までそんなものの存在さえ知らなかった俺達がどうするって言うんだよ?」
「どうするって、、、練習するんじゃん」
「練習って、、、」
「塾はやめてきた、親も説得済み」
やりだすとなると耳を貸さない、あまり知られていないこいつの唯一の悪いところだ
「はぁ、わーったよ、ギルティでも何でもやってやるよ!!」
「よし、んじゃ放課後。校門でな。」

その日の授業はいつも以上に頭に入らなかった

160名無しさん@2周年半:2006/08/12(土) 01:39:46 ID:epg8zYY2
>>159
wktkwktk!!

161154:2006/08/12(土) 22:00:29 ID:yj14KU4Q
ごめ、書いてる途中で戻る押しちゃって30分以上かけて書いてた文章消えちゃった、、、
また同じ文章書くのは無理なので少し内容薄くなることは勘弁orz

−放課後−

今日に限ってHRが長引いた。
もう咲夜は校門にいるのだろうか?自然と早足になる。
予想通り彼はいた、他の友達に囲まれる形で話をしていた。
そこに立っているだけで人が集まってくる、一種のカリスマだろう。
その輪の外で立ち往生している俺を発見した彼は、周りの人達に軽い挨拶を交わして俺の方に向かってきた。
「すまんすまんw友達と話しこんでた」
「元々俺が待たせてたんだ、謝ること無いよ」
さて、行くかと言うなり咲夜はゲーセンに向かいだした。
ゲーセンなんて小学生以来だ。まだロックマンのゲームとかあるのだろうか、、、ブルースとか使えるやつ
などと考えているうちに俺たちは目的地に到着した。
NYAO、この町で唯一のゲーセンで、ニャオと読む。マスコットキャラクターの猫がなんとも愛らしい。

中に入るとそこは別世界。外に漏れないのが不思議な位大音量の音が鳴り響く世界。
「聖ー!あったぞ〜、こっちだ!」
咲夜に案内されたそこにそのゲームはあった。
幸いプレイしている人はまだ居なく、練習する絶好のチャンスだ。
互いに台につく。さて、どのキャラを使おうか。
(何だこのキャラ、貞子?変なキャラだな。コイツの技表はー、っと溜め系がある、楽だしコレでいいか)
一方の咲夜は金髪ロンゲのチャラチャラした兄ちゃん。
意外だな、主人公系の金髪真面目兄ちゃんだと思ったのにな。

HEAVEN OR HELL

DUEL 1

LET'S ROCK!

戦闘シーン後で書きます(´・ω・`)

162名無しさん@2周年半:2006/08/12(土) 22:08:47 ID:b/mR6WGI
>>ブルースが使えるロックマン

そのゲーム近くのゲーセンにあるwwww

163名無しさん@2周年半:2006/08/12(土) 22:28:49 ID:59p4Tr/A
貞子?変なキャラ?溜め系!?
ヴェノムのことかーーー!!

164154:2006/08/13(日) 01:02:11 ID:iI5O/nJg

さて、まずは技の確認からだな。
お互い考える事は一緒らしく後ろジャンプで後退。へぇ、このゲーム二段ジャンプできるのか。
P まぁ一番弱い技か。
K 何かパッとしねぇな
S お、結構長い
HS 隙が大きいし威力ある技かな?
スティンガー 飛び道具、ビリヤードの玉とか、、、
カーカス 斜めに反射か、ジャンプしちゃって出しにくいな、、

まぁ確認はこのくらいで、、、と
とりあえず突っ込んでみるか
俺は一気にダッシュで近づk、、

ペチ

(!!っ、何だあのリーチ、物理的に考えてあんなの真っ直ぐ放れるワケねえだろ!)
そこから咲夜も味を占めたか、その技ばっかり振ってくる。クソ、このゲームおかしい、、
あと何か技は、、、
『ダブルヘッドモービットォ!』
ガガガッ!!
うは、この技ツエェwコレがこのキャラの主力技か。
よし、もう一回。
『ダブルへッ』
『冷や汗でてるぜ?オイ』
カウンターまで持ってんのかよ!?あー咲夜運いいなぁ。勝てる気しねぇ、、、



そのまま咲夜に封殺されて俺の負け、、、
「やってらんねぇ、、、」
「まぁ、まぐれだよまぐれwそんな怒らないでw」
怒りたくもなる、何かしようとするとペチペチペチペチ
隙あらばとダブルヘッドすると冷や汗出されちゃうし
「はぁ〜、もうやめた」
「そんな事言うなよ〜。ほら、池田屋でなんか奢るからさ」
池田屋とはこの町にある食堂である。
扱うジャンルは幅広く、和食からイタリアンまで、なんでもござれ。
そんじょそこらのファミレスなんか目じゃない、人気の店だ。
「く、しょうがない、、、付き合ってやるよ、、、」
「お前あそこの話が出るとホント弱いよなw」
俺は池田屋の大ファンである。池田屋か、全人類の命かと問われたら池田屋と言うだろう。
『ユウハンハベジタボー』
「あらら?」
「ん、どうした?」
CPUとの対戦が強制的に中断、画面が切り替わる。
「話してる間に乱入されたな」
「どうしよ、勝てないよ〜」
「そのキャラメッチャ強いから大丈夫だろ」
「うーん、、、」
と、相手がキャラを決めた。初期カーソルのキャラ、何かガラ悪そうな兄ちゃん。

HEAVEN OR HELL

DUEL 1

LET'S ROCK!

『ネッテロォォォ!!』
開幕にP出したらなんか炎の昇竜拳で燃やされてる。
『ガンフレイム!!』
咲夜は防御に徹する、が
『は!』
掴まれて地面に叩きつけられる。
『てぇや!ふっ!いただきぃ!ふっ!いただきぃ!ネッテロォォォ!!』(2HS>JS>JD>JS>JD>Sヴォルカ)
なんか、、、メッチャ喰らってるんですけど。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

結果は言わずもがな、運よく一発だけ返し技が決められただけ、後は殆どパーフェクト
「くはー、実力の違いを見せ付けられたねー」
コイツは負けてもスッキリしている。つか見てた俺のほうがムカついてた。
俺は真っ先に向こうの台に居る奴に方に向かって歩き出した。
完全に初心者狩りだろこれ!くっそ、どんな奴だ、、、
「おい、おま、、、」
「ゴメンねー、初心者だとは思わなくてさ〜」
そこに居たのは、ヤンキーでもなければヒョロでもデブでもない

綺麗な女の人が居た

165名無しさん@2周年半:2006/08/14(月) 16:03:23 ID:ELkXCs.M
>>164
GJGJ!!

166名無しさん@2周年半:2006/08/15(火) 11:16:12 ID:e2NmK9vc
154氏GJです!
同じ惨劇が起きないようにtxtに書いてからコピーしてみては?

167143:2006/08/15(火) 14:55:26 ID:zYO228mM
「対抗戦か…」
駅前のゲーセンでテスタメントで日課のCPU戦をこなしつつ今日の昼の出来事を思い出した。 日野アリス、初日以来一部で「姫」と呼ばれ対抗戦の優勝にもっとも近いソル使い。
夕飯はベジタボー
赤く染まる画面にいつもの聞き取り辛い英語。
ああやっぱりギルティはこうでないと。相手のキャラはソルのようだ。

デュエルワン!レッツロック!

168名無しさん@2周年半:2006/08/16(水) 19:41:11 ID:XJwPz1O2
>>143
GJ!670氏のように長くはないが早い更新で嬉しいですよ

169670:2006/08/17(木) 03:10:06 ID:pq7jKtxc
PCが起動しない…(マテ
幾ら馬鹿な俺でも無意識の内にOSぶっこ抜いたりするはずないしなぁ…



「ね、強いんだねっ」
あれから乱入されることもなく、CPU戦を終えて軽く背筋を延ばした菜津奈。
(…さっきのカイの人?)
話しかけて来たのは……何かこう、元気そうな女の子。
「どこのクラスの子なのっ?」
「…うー、まだそういった書類を受け取ってないんです」
「え……編入生さん?」
「まぁ、一応…はい」
適当に曖昧な受け答えをする。何というか、えーと、関わるとアレな気がする。
「…ごめんね?
本当はカイなんか使いたくないんだけど、っていうか私って元々メイ使いなんだけど、っていうかその前に自己紹介だよねっ♪」
──関わっていいの?
(……もう巻き込まれてるみたいです)


夏川 深空。
それが少女の名前。
「へぇぇ、菜津奈ちゃんって言うんだねーっ」
手を握られ、ぶんぶん振り回される。とりあえず肩が外れることも肘を痛めることもなく、『握手』の範囲だった。
(…自己紹介はクリア)
──後はカイとかメイとか云々か…。
長話にならなければ良いけど。


「で、クラス内でキャラランダム・チームランダムのトーナメントやったんだよ」
はい、長話になりそうな予感。
(眠くなってきた…)
──我慢。
「……そしたら、『カイの方が強い』って言われちゃって。
本当は使いたくないんだけど『メイ使ってても、あの人には追いつけない』って言われて…。
もうね、もうね、すごいショックで……っ」
突然、泣き出す。
今までの話を聞く限り、深空という人物は『他人からの評価を過剰に気にしてしまう』らしい。
「でもね、分かってるんだ…。
わざわざ2年生の教室まで行ってあの人のプレイを見た時、本当に私なんかとはレベルが違ったの。
あ、その人ね、2年生で最強レベルのメイ使いなんだよ。メイのコスプレしたりするぐらい、メイが好きな人なのっ♪
彼女持ちじゃなかったら速攻で告っちゃうのになぁ…」
テンションの上下が早い。いや、それよりも。
(……家でヘラヘラしながら3人の女の子に囲まれてる『ただのスケベ』が学年最強メイ使いだなんて…)
──まぁ、あの対空投げは反則級の強さだし…。
(お兄ちゃんの使うメイだけヴォルカ持ってますよね)
──その例えは言い過ぎ……だけど、あながち間違ってもいないような気がする…。

170795:2006/08/17(木) 14:11:13 ID:LmihDJXY
前回は前スレ>>890でス。
やたらテンション高い独り言少女、断定歩の話です。
前回が半端なとこでちょん斬れたので、前回分もまとめて貼り付けー。




タッタッタッタッタッタたんったんったんぱた、ぱた、ぱた・・・・・・

歩「・・・ふぅ。」
ジャスト7:00、校門到着。
・・・うーむ、キャミにパーカーはちょっと暑かったか。汗が。

歩「や〜、二日目からこの時間に来る奴も居な〜いよねぇ、やっぱ・・・なははは・・・・・・」
とは言っても、これが自分の生活時間なのだから仕方ない。今は家も近いしね。
もちろん、こんな早くくるからには今日のわ○こは録画予約してある。

?「おはよーございますー。」
歩「Σおっとぉ!?(ずざーっ」
思わず振り向きつつ後ずさりながら正拳突きの構えをとってしまう。

歩「あ、なんだ。泡沫水さんじゃん」
水「はい。泡沫水、水兎々(みなわみ みとと)です。おはようございます断帝さん」
歩「あ、はい、おはようございまーす」
にこっ、と当たり障りの無い笑みを浮かべる水兎々。
だがよく見ると冷や汗がたらり、どうしたんだ?

水「あの、私にぱいるばんかーしないで下さいね・・・?」
Σあたしのせいか!?
さっさとに構えを解いて、歓迎の印に両手を柔らかく広げながら近付いた。
あわよくば抱きついたれ。

歩「いやーあははははえへへへへ・・・(苦笑」
すたすたすた。
じりじりじり。

・・・。

すたすたすたすた。
じりじりじりたたんっ。

歩「・・・なんで逃げるかな?」
というか、バックステップしよったこの娘。
カイと同じようなモーションだったけど・・・自分がやられると、結構へこむねコレ。拒絶されてるっぽくて

水「・・・ぷ、プレッシャーが・・・・・・(汗」
歩「プレッシャーって・・・別に戦ってるわけじゃないのに・・・(汗」
水「と、とにかく行きましょうか!」
歩「Σあっわっ、ちょ、待ってー」
と、そのまま二人で歩き出した。
正面からEカップを楽しもう計画、失敗。
ちぇ。

歩「さてさて。いったいどこへ何しに行くのやら」
水「Σえ、歩さんなにかアテがあるんじゃないんですか?」
歩「いや〜〜〜・・・・・・なんというか、習慣?」
水「えぇぇ、だってまだ二日目ですよ・・・?(くすっ」
歩「なはは・・・やぁ、まぁ、健康優良児とか?//」
うん。笑ってくれた。笑ってくれたのは嬉しい、けど
変な人とか思われてそう・・・く、自分で言ったこととはいえ、恥ずぃ//

水「歩さん、ちょっと変です・・・ふふっ」
言われたしOTL

歩「なーによーーう、も〜〜・・・・・・。」
腕組んでそっぽ向いてやった。ふんだ。

水「くすくすくす・・・・・・♪でも、よかったです」
歩「うい?」
水「歩さんって、普段からあんな風なのかと思ってて・・・」
歩「Σなっ、いっ!いくらなんでもヒドすぎないそれ!?」
危うく往来でうつぶせダウンするとこだった。
水「うふふっ、だって昨日はハイテンションなままでしたし?」
歩「Σあうううう」

そうなのだ。昨日は結局テンション100%のまま、全力で駆け抜けてしまった。
おかげで拉致のような部活や委員会の勧誘は全て切り抜けた。けど、余計な武勇伝を残してしまった・・・OTL

171795:2006/08/17(木) 14:12:04 ID:LmihDJXY
水「なんていうか、歩さん凄く頼もしかったです・・・」
歩「ニヤニヤしながら言われても嬉しくなぁぁぁい!!あぁあああーもーあーうーーあーーーー(ぶんぶん」
水「くすくす・・・♪」


ヴぁーヴぁー呻きながら歩いていると、あっと言う間に玄関についてしまった。
まだなんとなく冷たさの残る空気が迎えてくれる。
活発に動く鳥の鳴き声と、どこからか聞こえるかすかなノイズ・・・あぁ、これはギルティの音かな。
学校っていう場所にいるのにゲームの音が聞こえてくる。
・・・なんだか、悪い事をしている気分になってしまうのは仕方ないよね?


おーっとと、そんなことやってる間に泡沫水さん行ってしまふ。上履き履いて行かねば。
歩「っしょ、っと」
ば こ ぉ ん ! と豪快な音が響く。

水「ひあ!?(びくんっ」

ふっつーに驚いたらしく泡沫水さんが振り向いた。

歩「あはははは!!ごめんごめんっ(汗」
水「・・・い、いえ。こっちこそ睨んでしまってすみませn「うるさいです」ひあああああああ!?」

あわわわわわ!と見るからに狼狽した泡沫水さんがよろけている。
そのすぐ背後から、かなり背の高い子が顔を出している・・・というか、居る。
いや・・・だって前髪で目が隠れてるんだもんさ、っていうか注意されたのあたしじゃん!?

?「上履きを放り投げたら駄目。埃が舞うし、今みたく意外に大きい音が出るのだから」
歩「あ、えっと、はい・・ご、ごめんなさいッス・・・(困」

すたすたすた、柔らかい動きであたしに近付いてk・・・・・・でかいね、これは・・・並みの男子以上・・・

?「えぇ、これから気をつけましょう。・・・それと」

ずいっ、と肩にを手を乗せられて・・・ん?

?「・・・埃、ついてた。ただでさえ、昨日あれほど豪快だったのだから、注意しないとおかしな称号貰う、断帝さん」
歩「Σふぉあっ!?おおおお見知りおきでしたか!?」
?「・・・瞬、間移(またたき、まい)。クラスメイト」
歩「・・・・・・ごめんなさい土下座するので許してくださいOTL」
瞬「・・・断帝さんの、ひとつ後ろの席」
歩「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どっ、土下寝でどうかひとつご勘弁を・・・O__」
瞬「・・・HR後、一番最初に戦った」
歩「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すみません今すぐ江頭倒立しまs(グキッ」
水「Σ歩さぁーーーーーーーーーーーーーーん!?」

172795:2006/08/17(木) 14:13:00 ID:LmihDJXY
―――――――――――――。



歩「ふぬぁーー、がっぺむかつくー、うぉぉあー・・・・・・・Σはっ!?」
水「あぁ!!歩さんっ気がつきました!?」
歩「・・・あれ・・・?・・・あ、うわ、授業初日から保健室かよあたし!?」
水「(がくっ)・・・・・・げ、元気そうで何よりです・・・まったくもう(苦笑」

あはははくすくすくす、と二人ともなんとなく笑ってしまった。

瞬「・・・ごめんなさい。」
水「Σわ、っと、瞬さん・・・」

音も無く例の彼女が現われた。
・・・あぁあああぁぁぁ申し訳なさで胸がいっぱいになってきたぁぁぁ!!!!
どうせならこのままバストも大きくなればいいのにってそういや瞬さん何気に私といい勝負かもーっ!

歩「あーあーいやあのなんていうか私のほうこそごめんなさいというか私が悪いですごめんなさい(ぺこぺこ」
瞬「・・・気にしてない。それよりも・・・服、綺麗にしておいたから、安心して」

すいっ、と折りたたまれたパーカーが差し出される。うお!?シワひとつない!?

歩「Σへ!?わわ、うわ、あの、なんていったらいいのか、あっぁ、ありがとう!!」
瞬「・・・クリーニングが必要な汚れは無かった。床が綺麗で、幸い・・・」

あまり会話が噛み合って無い気がした、というか私の理解が追いついていないだけなんだけど、

何故か、見えないはずの瞬さんの目と目があった気がして、大丈夫だと思った。


歩「あはははは・・・(照」
瞬「・・・・・・・・・ん (にこっ」





水「あのーお二人とも」
歩「Σはうっ!?(びくんっ」
水「・・・そんなに驚かなくても(汗」
歩「いやいやいや、あはははは・・・・(苦笑」

言えない。
瞬さんと話すと目線が上向くから
泡沫水さんの背だと見えなくなって
実は今ちょっと存在忘れてたなんて
言えない。

水「とりあえず、もうHR始まりますケド・・・」
歩「Σなんですと!?」

焦りながらぎょろぎょろ時計を探す。
無い。
見当たらない。
あれ!?時計どこよ!?

瞬「ほんとだ。もう先生は来てる頃」

瞬さんの視線を追う。

歩「Σ見えないっ!?」
どうしてちょうど私の真上の壁にありやがるかこの時計野郎っっ!!
尻なんか見せやがって何にも意味ないじゃんっっ!!!

水「あの、歩さん動けますか?動けるなr「大丈夫大丈夫全然いけるからとりあえず行こう遅刻してしまうっ!」」
言うが早いか動くが先か、毛布を掴んでぐるり、アンダートウの動きでまとめつつすぐにベッドから降りる
瞬「これ靴」
歩「さんきゅっ」
瞬「あと鞄」
歩「ありがとっ」
瞬「教室へは扉出て左」
歩「うっしゃあっ!!」
瞬「授業開始まであと3分」
歩「全力ダッシュ!!!」
すたんっぱしっ、とんとんとんぱしっ、だかだかだかだか・・・・・・・・・



水「え、ちょっと、ままま待ってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁうわぁぁぁぁぁぁん(泣」
ぱたぱたぱたぱた・・・・・・・・・

173795:2006/08/17(木) 14:14:18 ID:LmihDJXY




――――――――。




泡沫水がぜぇはぁ言いながら教室前に辿り着くと、遥かに先に行った二人が立ち止まっていた。


水「・・・ぁ・・・あの・・・はぁ・・・どうしたんです・・・ぜぇ、かっ・・・?」

何故か似合わない重い空気を纏いながら、断帝が答える。

歩「・・・もう始まってるみたい」
うーぁー、汗が一気に嫌ぁーな汗にぃー・・・いきなり晒し者かなぁ・・・

水「Σそんな・・・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・ど、どうしましょう・・・」


しばし沈黙、静寂、ヤな感じ。

断帝も泡沫水もなかなか教室の扉をくぐることができずにいると、瞬がおもむろに呟いた


瞬「・・・・・・私が先頭で行く。ついて来れば、大丈夫・・・かも」
がらり、歩達が声をあげる暇もなく動き出す瞬。

しーん。
クラス中が瞬達に注目した。


瞬「遅れました。申し訳ありません」
教師に向かって軽く頭を下げ、胸を張って毅然と言う。

瞬「人が一人倒れたので保健室へ行っていました」
周囲の視線が、教師が、瞬達に問いかける前に畳み掛けるように続けた。

瞬「よろしければ授業へ参加させていただきたいのですが、席についてよいでしょうか?」
ゆっくりと力強く、透き通った声が響き渡る。

教師「・・・え、と・・・・・・いいですよ、席について」


すたすたすた・・・がたごと、ががっ



教師「んっん!っと、まぁ要するにとにかく誰よりも強くなればいいというか・・・・・・」


しーん。

教師が、不器用に心構えを説いている。

生徒が、緊張して話に聞き入っている。

誰一人、くすくす笑いをこぼしたり視線を送ってくる人はいない。

すぐ後ろを見る。

瞬さん、背筋がぴんとしていて、なんだか誇らしそうに見えた。

やがて、私も先生の授業に聞き入り始めた・・・・・・・・・。

174795:2006/08/17(木) 14:14:44 ID:LmihDJXY







――――昼休み。




ざわざわごうごうと生徒達が活動する音が聞こえてくる。
しかしどこか遠い・・・恐らく2年生の校舎から届く音なのだろう。
私達一年生の校舎は、新たな学校生活の幕開けに疲れたのか、どちらかというと静かで風のそよぐ音が耳を撫でる。


歩「・・・・・・づがれどぁ」

断帝がぐでぇ、と机に突っ伏した。もう無理、と全身で語っている

水「あらら・・・そんな、体育の後とかじゃないんですから(汗」

わりと平然と、近寄ってきた泡沫水が声をかける。

歩「やーははは・・・・・・なんか、こー、肩に力が入って抜けなくってさ・・・・・・」
瞬「・・・無理もない。意外に、難しい話だらけ」

テンションは低めだが、疲れたというわけではなく穏やかな声質で瞬が話す。

水「でもでも!ギルティの学校に来たんだなぁって感じ、しませんでした?」
歩「あ、うん、それはした。今まで学校でされる話なんてろくに聞こうとしてなかったけど、聞いちゃったもん」
水「ですよねですよねっ、興味をそそられるというか、受けたくなる授業というか!」
瞬「空気が違う。やっぱり、嬉しいよね・・・好きなことの話」
歩「だねー、今日は疲れちゃったけど、きっとこれから先は楽しいよ。うん。そうに決まってる」
水「だといいですね!私、どんどんわくわくしてきちゃってます!」
瞬「大丈夫。皆が、ここにいる皆が同じ気持ちを持ってるから。大丈夫」
歩「ん・・・?ごめん、ちょっとわかんないんだけど、皆って・・・?」
瞬「・・・ここにいる全員が」
歩「全員が?」
瞬「ギルティが好き。誰とでも、ギルティで話せる。戦う、同志」
歩「・・・。」
水「・・・。」
瞬「・・・。」
水「いいです!それっ!素敵です素敵な考え方ですよ瞬さんっ!!」
歩「うをを・・・・・・確かに、考えてみると凄いことだ・・・」

そうなのだ。
今までは、ゲーセンに四六時中通っていることなど隠して当然。
ギルティの話題で話すなどなかなかありえることではなく、さらに言えば私達は女子だ。
ゲーセンに行くことを親に禁止されてる子も少なくないし、女だからと受ける弊害もそれなりにある。
たまに仲間が居たとしても、ガトリングすら拙いような、違う「好き」でやってる子がほとんどで。
ゲーセンの常連の人たちに声をかけても、どこか1歩引いたとこでしか話せず、黙々と対戦できれば良い方で。

瞬「存分に楽しもう。戦って、学んで、話して」
水・歩「うん、うんっ。」
瞬「そう。私達はこれから、ここで、生きる。この・・・」

三人「Sammy社立ギルティ専門高等学校で!!」



オゥアーオゥアーオゥアーオゥアーヴォルカニックヴァイパーー!!スラーッシュ!!


昼休みが、終わりました。

三人「Σフォアッ!?」


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