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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

73064:2005/06/01(水) 17:44:18 ID:TSS5duvg
>>711


「それでは第一回戦、チーム『マッセ』対チーム『紙忍者』の試合を行います。
 両チームはコートに入ってください」

このチーム名……チップクラスの生徒だと考えて間違いないだろう。
俺は知っている。ヤツらは以前ギル高行われた球技大会で、手裏剣による攻撃をしていた。
普通なら反則だが、あいつらも曲がりなりにも忍者である。審判にバレないようにやるなんて造作も無い。

「永園…手裏剣には気を付けろよ」
「るせェ…オレに話し掛けんな」

バレーは連携が大切なのに…これじゃあかなり苦戦しそうだな…。

―――ピィーーーーー!!

「サーブはチーム『マッセ』から!」

良し…まずは様子見から行くか…!!

―――ぼんっ!

オーバーサーブを放った。

―――ピィーッ!!

久しくバレーなんてしていなかったからだろうか。
筋力が無いからだろうか。運動神経が極端に悪い所為だろうか。

「アウト!」

俺の放ったボールはふわふわと飛んでいくと、コートから思いっきり外れた所に落ちた。
ボールがあさっての方向に飛んでいった事もさることながら、
そのあまりにも弱々しい球威に我ながら驚いてしまった。

「てめェやる気あんのか!?」
「て、手が滑っただけだ!」

サーブが相手チームに移る。

「とぉー」

間延びした掛け声でボールを打つ。これなら俺でも楽に返せる。

―――ぼんっ!

アンダートス。

―――ピィーッ!!

「アウト!」
「あ、あれ?」

またあらぬ方向へ飛んでいくボール。

「テメェ…」

流石に雲行きが怪しくなってきた。もしかして初戦敗退?カッコ悪すぎる。

「オレに恥かかせるつもりか!?あァ!?」
「ま、まぁ待て!早まるな!次は入れてやる!」

再びサーブを撃つ。

―――ピィーッ!!

アウト。ギャラリーから笑い声が聞こえてくる。

「いい加減にしろよ…」
「次こそ大丈夫!!」

また相手チームがやる気ないサーブを放ってくる。
そもそもアンダートスは苦手なんだ。オーバートスなら大丈夫。

ぼんっ!

―――ピィーッ!!

「アウト!!」

―――俺は一体いつからドジっ子キャラになってしまったのだろう。


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