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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

368338:2005/05/03(火) 02:48:16 ID:Of0Q77l2
>>20
一二三はストレイト・クーガーを知ってるんですかw

>>354


翌日。
朝のホームルームもそこそこに、対戦会の準備が進められた。
といっても、俺達がやったのは机を教室の両端にどけただけだ。
その後、数名の大人――教員なのか、それとも筐体のメンテ係として雇われてる者なのかは定かではない――が、
教室の後ろにあった筐体を中央に移動し、電源を入れて設定をいじった。
普通の高校ではありえない……改めて、ギル高に入学したんだということを実感する。

「では、対戦カードを決める。みんな、ここにあるくじを引いてくれ」
矢野の声が教壇から聞こえる。矢野の手前には、白の四角い箱が置かれていた。
なるほど、あの中にくじが入ってるわけだな。
「中には20枚の紙が入っている。それぞれの紙には、1から10までの数字が書かれている。
 1が2枚、2が2枚、3が2枚……といった具合だ。
 察しのいいやつはもうわかっただろ?同じ数字を引いた人間同士で対戦してもらう。
 対戦順は、くじに書いてある数字の順番だ」
矢野が簡単に説明する。単純かつわかりやすくていいな。

適当な順番で生徒が次々とくじを引いていく。
俺の番号は……4番か。不吉な番号だ。
先に引いたクラスメート達は、みな自分の対戦相手を探しているみたいだ。
「2番は誰だ?」
「6番は君か……うわ、エディ?!勘弁してくれよ……」
そんな声があちこちから聞こえてくる。


「あ、ヨーヨー君も4番?あたしとだね!!」


うおっ!な、何だ?!
突如、背後から聞こえた声にビビりながら振り向く。
後ろに、いつの間にか1人の少女が笑顔で立っていた。
必死に昨日の自己紹介の記憶を手繰り出す。えーと、この子は確か……山田さつきちゃんだったか。
身長は150cmにも満たないだろうと思われる、とても小柄な子だ。
使用キャラは……言うまでもない。

「あたしのメイでやっつけてやるからね。覚悟しろ!」
「あ、ああ……こっちこそ負けないよ」

はちきれんばかりの笑顔とその発言に、俺はペースを崩されていた。
その童顔は、小6か中1あたりで成長が止まってるんじゃないかと疑問を感じるほどだ。
そして、精神の方も……いや、なんでもない。

「ところでさ、山田さん」
「さつきでいいよ?ちゃん付けも可。可愛い感じがするから」
笑顔で言い放つ。うーん、調子が狂うなぁ……。
「……えーと、じゃあさつきちゃん。あのさ、その呼び方で呼ぶのはやめてくれないかな?」
「なんで?妙案だと思ったんだけどなぁ、あたし」
「いい思い出がないんだ、そのあだ名は」
「ふーん……わかったよ」
ちょっとしょげてるが、とりあえず頷いてくれた。

「よし、これで全員くじ引いたな。それじゃ1番の2人、早速前に出てきてくれ」
教室の喧騒の中に矢野の声が響く。
「始まるみたいだよ、ヨーヨー君!」
傍らにいるさつきちゃんが俺に話しかけてきた。

……何がわかったって?


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