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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

354338:2005/05/02(月) 19:25:35 ID:.PekR0FE
GWは執筆する時間がたくさんあっていいなぁ……(*´Д`)
>>345-346


次は、俺の左隣のやつの自己紹介だ。
「悪原 炎治(あくはら えんじ)。使用キャラはソル・バッドガイだ。
 ま、よろしくな。ククク……」
奇妙な笑いを浮かべながら、着席する。
なんか怖いぞ、コイツ……。その笑い方は、ドカベンの犬神 了を連想させた。
奇怪なオーラを放つ悪原に、奇異の視線が集まる。


しかし、その次の人間が、教室の雰囲気を一気に変えた。


カタッ。
多少、緩慢な動きで立ち上がったのは、身長170cm程の女だった。
黒のロングヘアーが、それに合わせて揺れる。

……すごい美人だ。

そう思ったのは、俺だけではなかったようだ。
さっきまで、眠そうな目を向けて適当に自己紹介を聞いていたやつらが、
目の色を変えて見入っている。
ギルヲタにここまでの美女がいると、誰が予想できただろうか。
その物腰は、クール&ビューティという言葉が似合いすぎている。

「雨宮 美月(あまみや みつき)……」
細い声でそう言うと、彼女は着席した。
教室は相変わらずざわついている。
美月、か。いい名前だな。
……だが、何か忘れてないか?

ガタッ!
先刻の緩慢な動きとは一変して、機敏な動作で雨宮さんが立ち上がった。
「あ、えと……使用キャラはミリア・レイジです……」
再び着席する。
そうか、ミリアか。鰤には辛い相手だな……。

ガタッ!
三度、雨宮さんが立ち上がった。二度目と同様、非常に機敏だ。
その顔は、明らかに紅潮している。
「その……どうぞよろしくお願いします……」
そして着席する。

………。
座った後も、雨宮さんは俯きながら頬を紅潮させていた。
その姿に、先ほどのクール&ビューティな印象は微塵も受けない。
どうやら、ちょっとズレてる人らしい。
いや、ズレてるというか、天然というか……先程のはもはやそういうレベルではない気もする。
教室の生徒達は、ただただ唖然としていた。
まあ、あんなギャップの激しいパフォーマンスを見せつけられたんだ。無理もないかもしれない。


その後は滞りなく自己紹介が進んだ。
生徒の自己紹介は終わった後は、ギル高の授業についての簡単なオリエンテーションをして今日は下校となった。
明日は、生徒の実力審査及び生徒の親睦を深めるための対戦会を行うらしい。
この学校に進学したからには、クラスに集った生徒達はいずれも劣らぬ猛者ばかりなのだろう。
わくわくしてきたぜ!!はやく明日にならないかな……。


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