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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

33664:2005/05/01(日) 22:04:29 ID:0C8R7Y2k
>>304



―――永園 翼は困惑していた。

それもこれも全て松瀬 緒土とか言う訳のわからん野郎のせいだ。彼はそう思っていた。

『マッパハン…』『カウンタ!』

夏休みもすでに終盤。日々トレモでひたすら無敵付加の練習。
おかげで成功率もかなり上がってきたが永園の心は晴れない。
雑念があると無敵付加は成功しない。また松瀬 緒土に対する怒りが込み上げる。

『マッパハン…』『カウンタ!』

緊張感が足りないのだ。永園は思った。
血沸き肉踊る快感…やはりこれだけは実戦の世界にしか存在しない。
しかし彼は現在停学中の身。
学校は夏休みも開放されているとは言え、入ることはできない。

―――永園 翼は戦いに飢えていた。

今までこんなことはなかった。たいした練習をしなくても永園は強かった。
ギル高に入るまでは敵らしい敵もいなかった。
だから、飽きた。

『マッパハン…』『カウンタ!』

だが今は違う。
永園の心には、かつてのギルティに対する熱い情動が再び息衝いていた。

―――永園 翼は考える。

ギル高のすぐ近くに、学校の生徒も大勢利用するゲームセンターがある。
確かツェップスと言う名前だ。以前永園もそこに一度だけ行った事がある。
まだギル高に入ってない時だ。
そこで完膚なきまでに叩きのめされた。相手はギル高の上級生だった。

『マッパハン…』『カウンタ!』

キレて台パンをしたら店主に追い出されてしまったのだ。
永園はあそこには行きたくないと思っていた。
だが、彼は自分の衝動を抑えきれなかった。戦いたい。力を試したい。強いヤツを倒したい。

『マッパハンチ!!』

スレイヤーがスタンエッジ・チャージアタックをすり抜けた。
実体のない幽霊のように、全く干渉しなかった。

―――永園 翼は笑う。

真っ黒に染め直した髪を軽く整えると、永園は町へ出ていった。

・・・

「あんなもん見えるわけねーよ…」
「ここまでF式が完璧なヤツは初めて見たな…位置の調整とか、結構ミスりやすい筈なんだけどな」

ゲーセンに入るとちょうどギルティの台が空いた。男が2人、店を出て行く。
画面を見る。18連勝中。相手にとって不足はない。
しかもキャラはヴェノムだ。運がいい。
ちょうどヴェノム使いをぶっ倒したかったところだ。

ガチャリッ

『夕飯はベジタボー!!』

『器ではない。あそこは息苦しいだろう?』
『始めるか…』

『ヘヴンオアへール!デュエルワン!レッツロック!!』


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