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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

29364:2005/04/27(水) 22:39:39 ID:hvA0wOV.
>>275


「松瀬怖いの?結構かわいいとこあるね」

なんか腹が立つ。

「はっ!怖くなんかねぇよ!!行こうぜ!!」

・・・

「な、なぁ三綾…この立て札って…」

"FUJIYAMA"の乗り場の前には不吉な看板が立てられていた。

       『シショる危険性がありますので紙装甲の方はご遠慮ください』

「あはは、それ冗談だよ。だいじょーぶだいじょーぶ」
「……」
「それではお客様の防御係数と根性値、GB防御力を計らせていただきます」

係員がへんてこな機械を取り出す。

「えーっと、防御係数1.06…根性値2…GB防御が0.88…はい。大丈夫ですよ」

三綾はパスしたらしい。俺の番が来る。

「えー、防御係数1.16…根性値が3…GB防御が1.25…うーん…ギリギリ大丈夫…ですね」

ギリギリってなんだ。それは一体なんのラインなんだ。生命線とか言ったら泣くぞ。

「ず、ずいぶん本格的じゃないか三綾…」
「これも冗談だよ。リアリティ出すためだよ」
「お前の発言はちゃんとリアリティあるんだろうな?」
「あはは、大丈夫大丈夫〜」
「……」

・・・

「あ、一番前だよ。ラッキーだね私たち」

1時間も並んでようやく順番が回ってきた。本当にこれは大丈夫なのだろうか?
でも三綾はぜんぜん怖がってないし…三綾が平気なら俺だって平気なはずだ。

「松瀬、早く早く」

というか俺はさっきからビビり過ぎだ。一度も乗ったことも無いモノになんでこんな恐怖を抱く?
これはちょっとデカいだけの玩具なんだ。安全だし、何も怖がる必要は無い。

「お、おう」

三綾の隣に座った。

「それでは楽しんできてください」

係員が合図するとジェットコースターがガタガタと音をたてて動き始めた。

「なんだ。滅茶苦茶ゆっくりじゃないか。これ詐欺か?」

ビビって損した。

「まだ本番じゃないよ。これからこれから」

この様子だとマジで大丈夫そうだな。ここはどっしり構えて三綾に余裕を見せ付けてやろう。


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