したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

スタンド小説スレッド3ページ

71ブック:2004/04/19(月) 00:07


「……!!」
 俺はコンビニを駆け出した。
 これ以上この中に留まっては、店の中の連中まで巻き添えになってしまう。
 数瞬目を閉じて体の調子を確認する。
 大丈夫。
 疲労と消耗が激しいだけで、外傷は全く無い。
 闘える。
 まだ、闘える…!

「でぃ君!」
 後ろからぃょぅが駆け出して来る。
 頼むぜ、ぃょぅ。
 これでも頼りにしてるんだからな。

「お出ましのようね、『デビルワールド』。
 あのお方の為にも、あなたはここで私が喰い止める!」
 女が翼で風を起こす。
「『ザナドゥ』!!」
 ぃょぅが逆方向の風を発生させ、女の風を相殺する。
 一先ずぃょぅの近くに居れば、あの風は大概無効化出来るみたいだ。

「……」
 しかし、どうする?
 確かに敵の攻撃は防御出来るが、それだけだ。
 こちらからも決定打になるような攻撃は加えられない。
 かと言って、持久戦に持ち込むのも得策ではない。
 『矢の男』のスタンドが徐々に完成に近づいていっているのが、
 『デビルワールド』を通して伝わってくる。
 そして、『デビルワールド』も急激に成長し続けている。
 時間が経てば経つ程状況は悪くなっていく。
 糞、どうすれば…

「でぃ君…!」
 ぃょぅが俺に視線を投げかけた。
「?…―――!!」
 刹那の思考の後、俺はぃょぅの考えを理解した。
 そうか、これなら…!

「!!!!!!!」
 俺は腕をスタンド化させてぃょぅの体を掴むと―――

 ―――空中の女に向かって思い切り投げつけた。

「なっ!!?」
 女が驚愕する。
 その間にも、ぃょぅは猛スピードで女に向かって突進する。

「『ウインズノクターン』!!」
 女がぃょぅに向かって風を放つ。
「『ザナドゥ』!!」
 ぃょぅが推進力を完全に殺さない程度に風のバリアを張り、
 女の攻撃を防御する。

「貰ったょぅ!!」
 ぃょぅが女に拳を突き出した。
「甘く見ないで!!」
 女が翼を動かし、急旋回する。
 ぃょぅの拳は後少しの所で空を切った。
 まずい、このままでは…!

「砂になりなさい!」
 女がぃょぅに向かって風を起こそうとする。

 ―――させるか!
「……!!」
 俺はそこらにあった石を拾って、女に投げつけた。
「!!!!」
 女がそれに気づき、直撃する前に砂に変える。
 ああ、そうなる事は容易に想像出来たよ。
 だが、お前の注意を逸らす位は出来たようだな。

「『ザナドゥ』!!」
 ぃょぅが再び女に一撃を加えんと振りかぶる。
 よし、今度こそ…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板