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スタンド小説スレッド3ページ
71
:
ブック
:2004/04/19(月) 00:07
「……!!」
俺はコンビニを駆け出した。
これ以上この中に留まっては、店の中の連中まで巻き添えになってしまう。
数瞬目を閉じて体の調子を確認する。
大丈夫。
疲労と消耗が激しいだけで、外傷は全く無い。
闘える。
まだ、闘える…!
「でぃ君!」
後ろからぃょぅが駆け出して来る。
頼むぜ、ぃょぅ。
これでも頼りにしてるんだからな。
「お出ましのようね、『デビルワールド』。
あのお方の為にも、あなたはここで私が喰い止める!」
女が翼で風を起こす。
「『ザナドゥ』!!」
ぃょぅが逆方向の風を発生させ、女の風を相殺する。
一先ずぃょぅの近くに居れば、あの風は大概無効化出来るみたいだ。
「……」
しかし、どうする?
確かに敵の攻撃は防御出来るが、それだけだ。
こちらからも決定打になるような攻撃は加えられない。
かと言って、持久戦に持ち込むのも得策ではない。
『矢の男』のスタンドが徐々に完成に近づいていっているのが、
『デビルワールド』を通して伝わってくる。
そして、『デビルワールド』も急激に成長し続けている。
時間が経てば経つ程状況は悪くなっていく。
糞、どうすれば…
「でぃ君…!」
ぃょぅが俺に視線を投げかけた。
「?…―――!!」
刹那の思考の後、俺はぃょぅの考えを理解した。
そうか、これなら…!
「!!!!!!!」
俺は腕をスタンド化させてぃょぅの体を掴むと―――
―――空中の女に向かって思い切り投げつけた。
「なっ!!?」
女が驚愕する。
その間にも、ぃょぅは猛スピードで女に向かって突進する。
「『ウインズノクターン』!!」
女がぃょぅに向かって風を放つ。
「『ザナドゥ』!!」
ぃょぅが推進力を完全に殺さない程度に風のバリアを張り、
女の攻撃を防御する。
「貰ったょぅ!!」
ぃょぅが女に拳を突き出した。
「甘く見ないで!!」
女が翼を動かし、急旋回する。
ぃょぅの拳は後少しの所で空を切った。
まずい、このままでは…!
「砂になりなさい!」
女がぃょぅに向かって風を起こそうとする。
―――させるか!
「……!!」
俺はそこらにあった石を拾って、女に投げつけた。
「!!!!」
女がそれに気づき、直撃する前に砂に変える。
ああ、そうなる事は容易に想像出来たよ。
だが、お前の注意を逸らす位は出来たようだな。
「『ザナドゥ』!!」
ぃょぅが再び女に一撃を加えんと振りかぶる。
よし、今度こそ…
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