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スタンド小説スレッド3ページ

591丸耳達のビート:2004/06/13(日) 14:29



 狙いを付け、引き金を絞り―――「うぁ痛ぁーっ!」爆音と共にかなり明後日の方向へ着弾した。
考えてみれば当然だろう。銃などセイフティの外し方と弾込めくらいしか習っていない。
銃の撃ち方は知っていても、弾の当て方などは知らなかった。

 その上、この化け物みたいなリボルバー『セラフィム』は454カスール弾使用。
パワー狂の銃器マニアが道楽で撃つような物で、こんな物を実戦で使う奴はまずいない。
普通はパワー型のスタンドに撃たせるような代物で、生身の今なら肩が外れないだけ大したものだろう。

「痛った〜…!」

 ジンジン痺れる掌をさするマルミミに構わず、B・T・Bが両手の『ケルビム』を連射する。
反動を極限まで抑えてあるため、B・T・Bの細腕でも十分に扱えた。
(流石SPM 、イイ 仕事ヲ シテ イマスガ…)

(丸耳の坊ちゃんは銃に慣れてない…スタンドの銃弾はあっしでも充分に防げる)

 銃を乱射するこちらに構わず、悠々とッパは距離を詰めてくる。
だが、問題は無い。
 もともと銃弾だけで倒せるなどとは、露ほども思っていなかった。

 『生命のビート』を分析するための、時間稼ぎができればいい。
両手の『ケルビム』を放り捨てた。伝わってくる『生命のビート』に干渉させるため、生命エネルギーを拳に集める。

 サ・ノ・バ
「Son・of・a…」

 そして、ッパの足が『一メートル』のラインを超えた。
ビ――――ッチ
「Biiiiitcccch !!」
                    B ・ T ・ C
 神速のラッシュ。狙い違わず『静寂のビート』の拳は、全てッパの胸へと突き刺さり…


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