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スタンド小説スレッド3ページ
573
:
丸耳達のビート
:2004/06/12(土) 01:42
「ぅぅううるさいっ!学校サボって公園で青○やってる奴に言われたくないっ!」
どうにか絞り出した反論に、丸茂はぴっと指を立てて頷いた。
「そ。僕だってそうだよ。ののを見てる目に欲望が無いか、って言えば…やっぱり、ある。
けど、好きな娘を自分の物にしたいとか…そういうのは誰にでもある事だろ?
そんなありふれた事で目一杯悩んでるんだから、恋愛初心者なんだよ。
酷いことするんじゃないか…つまり、傷つけたくないって思ってるんだろ?なら、酷い事なんてする筈ない。
保証してもいいけど、お前さんは善人なんだから。もっと胸張って接してやれ。
さもないと…只でさえ小さい背が更に小さく見えるぞ」
ばん、と強めに背中を叩かれる。慰めではない、本心からの言葉。
「―――ありがと。楽になった」
そう言って、マルミミがにっこりと笑う。
「ならよかった。…じゃ、そろそろ戻ろ。ののが寂しがってる」
とん、とベンチから立ち上がり、鳩の群れを散らしながら女二人の元へと戻る。
そのまま雑談会はお開きとなり、マルミミとしぃが公園から出て行った。
「…マルモラしゃん、何のお話してたんれすか?」
自分たち以外は誰もいなくなった公園の真ん中、舌っ足らずな声でののが問う。
「青臭い恋の悩み…かな。けど…大して役には立たなかったみたい」
溜息一つ、呆れ混じりの声。
…全くアイツは、自分の心を隠すのがヘタだ。
あそこまで悩んでた奴が、そんな簡単に『ありがと。楽になった』なんて言えるはずが無い。
顔色も声色も変えないのに…いや、変えないからこそ、嘘と見抜きやすい。
「まあ…最後の最後は、僕等の問題じゃ無いからね…」
そう言うと、どこか呆れの混じった溜息を吐いた。
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