したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

スタンド小説スレッド3ページ

1新手のスタンド使い:2004/04/10(土) 04:29
●このスレッドは『 2CHのキャラにスタンドを発現させるスレ 』の為の小説スレッドです。●

このスレでは本スレの本編に絡む物、本スレ内の独立した外伝・番外編に絡む物、
本スレには絡まないオリジナルのストーリーを問わずに
自由に小説を投稿する事が出来ます。

◆このスレでのお約束。

 ○本編及び外伝・番外編に絡ませるのは可。
   但し、本編の流れを変えてしまわない様に気を付けるのが望ましい。
   番外編に絡ませる場合は出来る限り作者に許可を取る事。
   特別な場合を除き、勝手に続き及び関連を作るのはトラブルの元になりかねない。

 ○AAを挿絵代わりに使うのは可(コピペ・オリジナルは問わない)。
   但し、AAと小説の割合が『 5 : 5 (目安として)』を超えてしまう
   場合は『 練習帳スレ 』に投稿するのが望ましい。

 ○原則的に『 2CHキャラクターにスタンドを発動させる 』事。
   オリジナルキャラクターの作成は自由だが、それのみで話を作るのは
   望ましくない。

 ○登場させるスタンドは本編の物・オリジナルの物一切を問わない。
   例えばギコなら本編では『 アンチ・クライスト・スーパースター 』を使用するが、
   小説中のギコにこのスタンドを発動させるのも、ギコにオリジナルのスタンドを
   発動させるのも自由。

 ★AA描きがこのスレの小説をAA化する際には、『 小説の作者に許可を取る事 』。
   そして、『 許可を取った後もなるべく二者間で話し合いをする 』のが望ましい。
   その際の話し合いは『 雑談所スレ 』で行う事。

544ブック:2004/06/08(火) 00:01
     EVER BLUE
     第二十七話・LUCK DROP 〜急転直下〜 その一


「首尾はどうなっていますか?」
 山崎渉が、近くの兵士に声をかけた。
「はっ、現在索敵活動を行いつつ、戦力を集めております。
 しかし、まだまだ充分には…」
 兵士が言葉を濁した。

「…まあ、急に一ヶ所に兵を集めろと言っても、無理でしょうね。
 仕方がありません。
 出来るだけ、急ぎなさい。
 連中が馬鹿でなければ、私達の準備が整う前に安全圏に入ろうとするでしょうからね。」
「はっ!」
 その山崎渉の言葉を受け、兵士がいそいそと立ち去ろうとする。

「ああ、君、ちょっと待ちなさい。」
 と、山崎渉が兵士を呼び止めた。
「これからも、僕を応援して下さいね?」
 山崎渉がにっこりと微笑んだ。



     ・     ・     ・



「凄い闘いだったねー。」
 三月ウサギとタカラギコが去って行った後、
 オオミミの奴が呑気な声で言った。

「…あんたの所の船って、あんな怪物ばっかが乗ってる訳?」
 アタシはオオミミにそう尋ねる。
 荒事には疎いアタシでも、さっきのが尋常の域の闘いで無い事位は分かっていた。

「まさか。
 三月ウサギが特別なだけだよ。
 でも、その三月ウサギとあそこまで闘えるなんて、
 タカラギコさんも物凄いよ。」
 オオミミが笑いながら話す。
 こいつ、いっつも笑っているな…


     ドクン


「―――――!!!」
 突如、私の体の内側で大きな鼓動が起こった。
 これは…!?
 いや、知っている。。
 知っている。
 アタシはこれを知っている…!

「…?
 どうしたの、天、『ゼルダ』?」
 オオミミが心配そうに声を掛ける。

「何でもないわ…」
 必死で強がりながら、何とかそう答える。
 違う。
 何でも無いなんて事は無い。

 来る。
 来ている。
 間違い無くこっちに向かっている。
 来る。
 来る。
 『奴』が来る…!

 だけど、言えない。
 言える訳が無い。
 この船の人達に、こいつに、
 アタシの秘密を知られる訳にはいかない。

「?どうしたんだよ。
 二人共、何か変だよ?」
 オオミミが不思議そうな顔をした。

 …二人?
 そういえば、さっきもアタシと『ゼルダ』に大丈夫かと聞いていた。

 まさか、『ゼルダ』もこの事に気がついている?
 …いや、そんな事ある筈無い。

「アタシ、気分が悪いから部屋に戻っとくわ…」
 アタシはそう告げて、その場から離れるのであった。

545ブック:2004/06/08(火) 00:01



     ・     ・     ・



「凄い闘いだったねー。」
 三月ウサギとタカラギコが去って行った後、
 オオミミが呑気な声で言った。

「…あんたの船って、あんな怪物ばっかが乗ってる訳?」
 天が呆れた風にオオミミに尋ねる。
 失敬な。
 僕達の船は猛獣小屋か何かか。

「まさか。
 三月ウサギが特別なだけだよ。
 でも、その三月ウサギとあそこまで闘えるなんて、
 タカラギコさんも物凄いよ。」
 オオミミが笑いながら答える。
 全く君は。
 少しは同じ男として悔しいとか思わないのか…


     ドクン


(―――――!!!)
 突如、僕の内側で大きな鼓動が起こった。
 何だ。
 今のは何だ。
 一体僕に、何が起こった…

(あ     ア  A   あ
           あ A   アあaあ!!!!!)
 僕の意識に何かがなだれ込んでくる。
 いや、違う。
 これは、呼び起こされている…!?

 見た事も無い風景。
 聞いた事も無い声。
 なのに、どこか懐かしい―――

 何だ。
 これは何だ!?
 僕は、僕は一体何者だっていうんだ…!

「…?
 どうしたの、天、『ゼルダ』?」
 オオミミが、心配そうに声を掛ける。

(…大丈夫だよ、オオミミ。)
 本当は大丈夫じゃないが、無理矢理平気そうな声で答えた。
 駄目だ。
 この大変な時に、オオミミに心配をかける訳にはいかない…!

 だけど。
 この感覚は何だ。
 来る。
 来る。
 何かが来る…!
 いや、待て。
 この感じ、以前、どこかで…?

「?どうしたんだよ。
 二人共、何か変だよ?」
 …二人?
 そういえば、さっきも天と僕に大丈夫かと聞いていた。

 天も僕と同じ事を感じた?
 だとしたら、一体どうしてだ!?

「アタシ、気分が悪いから部屋に戻っとくわ…」
 僕がオオミミに天に質問するように言おうとした所で、
 天はそう告げてその場を離れていってしまった。


(オオミミ…)
 僕は、オオミミに囁いた。
「どうしたの、『ゼルダ』?」
 いつもと変わらぬ微笑で聞き返してくるオオミミ。

(僕達、友達だよね。)
 …僕は何を言っているのだ。
 こんな事聞いても、オオミミを困らせるだけじゃないか。
 でも、それでも僕は―――

「うん、そうだよ。」
 はっきりとオオミミがそう答えた。

 …ああ、僕は。
 だから、僕は君が。
 例え僕が何者であっても、君だけは…

(オオミミ…)
 僕は呟くように言った。
「ん?」
 オオミミが耳を傾ける。
(…ありがとう。)
 僕はそれ以上、何も言う事が出来なかった。

546ブック:2004/06/08(火) 00:02



     ・     ・     ・


〜三月ウサギとタカラギコが組み手をした次の日の夜〜

 ブリッジの椅子に座っている高島美和が、『シムシティ』のディスプレイを
 食い入るように見つめていた。
「……!」
 と、何かを見つけて高島美和の顔が強張る。

「船長。」
 高島美和がサカーナの方に顔を向けた。
「…来たか。」
 みなまで聞かずに、サカーナが告げる。
「はい。」
 頷く高島美和。

「で、敵さんの数は?」
 サカーナが彼らしからぬ真面目な表情で尋ねる。
「戦艦級が三隻。
 赤い鮫のロゴマークから、『紅血の悪賊』と見て間違い無いでしょう。」
 冷静な声で高島美和が答えた。

「やれやれ。
 『ヌールポイント公国』の寸前まで来て、奴らの出迎えかよ…」
 サカーナが肩を竦める。

「この船が『ヌールポイント公国』に入り、
 憲兵が騒ぎに気がついて駆けつけて来るまで、
 どれだけ短く見積もっても三時間との計算が出ました。
 率直な感想を述べますと、生存確率は1パーセントもありませんね。」
 高島美和が顔色一つ変えずに告げた。

「それって死ぬも同然って事じゃないですか〜〜!」
 カウガールが悲鳴にも似た声を上げる。
 口には出さないが、他の乗組員も同様の気持ちだろう。

「…0パーセントとは言わねぇんだな。
 その僅かな勝算は何だ?」
 サカーナが高島美和の顔を覗き込んだ。

「詳しい目的は分かりませんが、
 『紅血の悪賊』は私達の船にある何かを喉から手が出る程欲しがっており、
 一撃で私達の船を沈めるような攻撃はしてこない事。
 そしてそれを前提にした上での、
 あなたのスタンド『モータルコンバット』の力です。」
 高島美和がサカーナの顔を見返す。

「嬉しい事言ってくれるねぇ…」
 サカーナが顔を緩ませた。
「勘違いしないで下さい。
 私が頼りにしているのは、あくまであなたのスタンド能力だけです。
 そもそも、誰の所為でこうなったのかをじっくりと考えてみる事ですね。」
 高島美和がつっけんどんに言い放った。
「そっすか…」
 肩を落とすサカーナ。

「高島美和さん、素直じゃないです〜。」
 茶化すようにカウガールが言った。
「お黙りなさい!」
 即座に高島美和がカウガールを叱咤した。
 カウガールがてへへと頭を掻く。

「…まあ仕方がねぇか。
 久々に『モータルコンバット』を使わにゃなるめぇ。
 お前らに、俺の下についてきたのが間違いじゃなかったって事を
 きっちりと証明してやるぜ…!」
 サカーナが、ペキペキと手を指を鳴らしながら呟いた。



     TO BE CONTINUED…


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板