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スタンド小説スレッド3ページ

48ブック:2004/04/15(木) 00:29

「!!!!!!」
 と、小耳モナーが立ち止まった。
 何だろう。
 今更自分のした過ちに気がついたのだろうか?

「皆、急ぐモナ!
 ここに岩をやり過ごせそうな部屋があるモナ!!」
 小耳モナーが私達に叫ぶ。

「ああああああああああああ!!!」
 体中の力を総動員して、走る。
 もっと速く。
 一秒でも、速く。

「これね!!」
 やっと小耳モナーの所まで辿り着いた。
 左の壁に、古めかしい扉が見える。
 急いでノブを回して部屋の中に―――

「!!!!!!!!」
 扉をくぐろうとした瞬間、頭上から底知れぬ危険を感じた。
 その瞬間、ドアの入り口の上から私に頭目掛けてギロチンが落ちてくる。

「『キングスナイト』!!!」
 寸前で、『キングスナイト』の剣でギロチンを受ける。
「皆!今の内に、早く!!!」
 私の叫びとほぼ同時に、ギコえもん達が部屋の中に駆け込んだ。
 全員が部屋に入ったのを確認し、私も急いで部屋に飛び込む。
 間一髪のところで、岩は部屋の横を通り過ぎていった。



「…ふー。」
 ギコえもんが汗を拭いながら大きく息を吐く。
 危ない危ない。
 もう少しで、皆仲良くサンドイッチになる所だった。
 いや…『仲良く』という所には語弊が有る。

「……」
 私とギコえもんは無言で小耳モナーに詰め寄った。
「…あれ?皆どうしたモナか?
 そんな恐い顔して……」
 小耳モナーが顔を強張らせながら後ずさる。

「さっきはよくも見捨てようとしてくれたなゴルァ……」
 ギコえもんが『マイティボンジャック』を発動させた。
「まさかあなたがあんな事するなんてねぇ…」
 私も『キングスナイト』の剣を小耳モナーに突きつける。

「み、皆誤解モナ…
 それに、こうやって無事乗り切る事が出来たんだし、
 ここは笑って水に流して…」
 小耳モナーが弁解するが、私達は聞く耳等持たない。

「…み、皆…助けて……」
 追い詰められた小耳モナーが壁に寄りかかった。

 カチリ

 小耳モナーの寄りかかった壁の一部が少しへこみ、先程と同じような機械音がする。

「!!!!!!!!」
 次の瞬間、ガコンという音と共に私とギコえもんの足元の床がいきなり開いた。
 そのまま、体が重力に導かれるまま落下を始める。

「『キングスナイト』!!」
 私は壁に剣を突き立て落下を防いだ。
 そしてギコえもんの手を取り、彼が落下してくのを喰い止める。

「小耳モナー!手前後で絶対に殺すからな!!」
 ギコえもんが宙ぶらりんになりながら叫ぶ。
 私も口には出さないが、小耳モナーへの殺意に胸を黒く染めるのであった。



     TO BE CONTINUED…


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