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スタンド小説スレッド3ページ

460ブック:2004/05/26(水) 00:08


「!!!!!!!!」
 突然女がその身を翻した。
 次の瞬間、さっきまで女が居た場所に無数の剣が突き刺さる。
 この剣、
 まさか―――

「それ以上の相手は、この俺だ。」
 黒いマントをたなびかせ、建物の屋根から隻眼の男が僕達を見下ろす。
 三月ウサギ、来てくれたのか…!

「お主、何者じゃ!?」
 女が背中の大きな「何か」の包帯とベルトを外した。
 そこから、変な形の凶悪な得物が顔を覗かせる。
 何だ、これは。
 銃とハルバードが合体したようなそんなとてつもないような…

「…俺に銃は効かんぞ。
 そして、この距離ならば投擲(こっち)の方が速い。」
 女に銃口を向けられても、少しも動じぬ様子で三月ウサギが告げた。
 その両手には、既に剣が握られている。
「成る程、大した自身じゃ―――」

「!!!!!!!!」
 刹那、女が巨大な得物を持っているのとは別の手で、
 懐からリボルバー式の大型拳銃を取り出して何も無い空間に向けて構えた。

「…いやはや、折角姿を消していたのに、
 いきなり見つけないで下さいよ。」
 何も居ない筈の空間から聞こえてくる声。
 すると、そこから徐々に人の姿が現れてきた。

「タカラギコさん…!?」
 驚くオオミミ。

「どうやら間に合ったみたいですね。
 いや、実によかった。」
 タカラギコはパニッシャーを女に向けて構えている。
 しかし、彼は一体いつからそこに居たのだ?

「……!」
 張り裂けそうな圧迫感。
 重苦しく圧し掛かる沈黙。
 視線と視線が、
 銃口と銃口が、
 殺気と殺気が交錯する。
 一触即発の緊張感が、あたりを静かに包み込んだ。


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