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スタンド小説スレッド3ページ
286
:
丸耳達のビート
:2004/05/08(土) 23:04
「…傷…大丈夫?痛く…ない…?」
大丈夫大丈夫大丈夫だから早くここから出て行って、さもないと血が―――
「大…丈夫…だよ。だから…」
―――だから早く、この部屋から出て…!
「だから…こっちに、おいで」
「…うん…」
―――違う…違う!そうじゃない、早く、早くしないと早く早く早く早く吸いたくて部屋を出て出て出て―――
「
…そう。もっと、近くに来て」
駄目だ早くしないと早く早く早く早く出て吸いた血が血が血が血血血が―――
きゅ、と軽く腰を抱きしめる。
綺麗な声と、軟らかい髪。優しい香り、甘い肌。
血血血赤い紅い朱いあああかあかかトロトロとろとロ飲みた飲みの飲みたたたた
くい、と浴衣の襟元に手をかけて、布を引き落とした。
「…ふぁ…!」
両手でも掴めなさそうな胸が、たゆん、と揺れる。
薄赤く染まった、彼女の肌。
「………ッ!! !! !!」
それを見た刹那―――マルミミの『人間』は、闇の底へと消えていった。
「は…ん…ゃぁあ…」
緩慢な動作で、外気に晒されている胸を両腕で隠す。
胸を見られるのを恥ずかしがってる訳じゃない。
白い肌に何本も走る、紅い痣。
腕で隠しても、その痣は体中に刻まれている。
「…これ、どうしたの…?」
「ゃ…あ…見ない、で…」
隠そうとする腕を優しく掴んで、横にどかす。
と言っても、殆ど力は入れていない。
考えてみれば、当然だ。
吸血鬼の眼は対象者の精神を大きく摩耗させ、心を支配する。
「…自分で、つけたの?」
無言。多分肯定なのだろう、涙に濡れた眼を見つめた。
「…どうして?」
「ぅぁ…ごめん…なさい…!」
「怒ってる訳じゃないよ…どうして?」
そっ、と傷の一つを撫でてやる。
「ひぁ…ぁ、洗っても、洗っても…男の人達の…感触が…消えな…くて…
汚れた躯…ふぁ…マルミミ君に…好きに…なって…貰えない…!」
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