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スタンドスレ小説スレッド

14:2003/11/09(日) 10:17

俺も、モララーに聞いたくらいしか知らない。とりあえず、その範囲で説明した。
俺の話を聞き終わると、リナーは怖い顔をした。
「犯行は常に夜か。おそらく、当たりだな…」
リナーが怖い顔をすると、何とも言えない迫力がある。
怒らせるととても怖そうだ。
「とりあえず、今夜当たり調べてみるか。出会えればいいが…」
えっ!出会うって、もしかして…
「ああ。今夜にでも、外をウロついてみる。」リナーは俺の表情を読んで言った。
普通なら、止めるところだ。
だが、調査のために組織から派遣されたと言っていた。
これまでの様子を見る限り、言って聞くようなリナーではない。
止めても無駄だろう。なら・・・!
「モナもいっしょに行くモナ!」
リナーは呆れ果てた様子で言った。
「君の脳は満足に働いているのか?19人も殺した犯人にわざわざ会って、どうするつもりだ?」
それはこちらのセリフだ。
「だって…リナー一人じゃ、心配モナ…」
リナーはさらに呆れたような表情を浮かべた。この顔を見るのも、もう何度目だろう。
「杞憂もいいところだ。君が付いてきたところで、何が出来る?
 単純に戦闘能力を比較しても、君は私の足元にも及ばない」
確かにその通りかもしれない。俺は銃なんか触ったことがない。
だが、リナー自身はか弱い女の子なのだ。
それにも関わらず、リナーは続ける。
「例え君が1個師団で襲ってきたとしても、私なら1時間で殲滅できる。それでもついて来たいと言うのか?」
俺は頷いた。それでも、一人にはできない。
「それでも…俺がリナーを守るモナ!!」俺は立ち上がって叫んだ。
その拍子に、椅子が倒れて床を転がる。
リナーはこれ以上ないほど激しく呆れ果てた様子だ。
「全く…君ほど意味不明な者は初めてだ。なら、好きなようにしてくれ」
ようやくリナーは折れたようだ。
これで、話はまとまった。

「今は7時か… とりあえず、12時まで寝ておく」
リナーは椅子から立ち上がると、そう言った。
「そう、お休みモナ」
リナーは台所のドアを開け、そして振り向いて言った。
「悪いな。君の寝床を狭くしてしまって」
一瞬、意味が分からなかった。
俺は困惑しつつ告げる。
「モナの布団は、ちゃんとリナーとは別なのがあるモナ。一つしかない訳じゃないモナ…」
リナーは意外そうな顔をして言った。
「そうなのか。君の妹はそのせいで、他の場所に泊まりに行ったと思い込んでいた」
「そ、そうモナか…」
もしかして、とても美味しい話を、結果的に蹴ってしまったのではないだろうか。

「ところでリナー」俺は台所から去ろうとしているリナーに声をかけた。
「犯人に会ってどうするつもりモナ?」
「無論、殺す」
そう言って振り向いた時のリナーの目は、ゾッとするほど冷たかった。



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