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【場所】『小道』

23『我々は皆運命に選ばれた兵士』:2006/10/24(火) 07:22:07
23  雨『ウェット・ウィリー』  2004/03/01(Mon) 21:16

「……なんてね。良くある『お話』だったらこんな感じになるんだろうけどさ。
残念ながら、僕は悲しむ権利も悲しむ機能も持ってないよ」

笑みが、浮かんでいた。

「いやいや、らしくないセンチな言葉まで使って、本当に手の込んだ事をしてくれる。
忘れてくれ、忘れないでくれ――クク、本当の所、君はどっちでも良かったんじゃないかい?
ふふん、こう思わせる事も嫌がらせ、かな。
だったら僕は、更に嫌がらせで返してあげよう。

望み通りに、僕が君の事をきっぱりさっぱり忘れようとしても、
残念ながら君が居たという事実は消せない。
君が存在した以上、周囲の全ては――僕も、世界も、君の影響を受けた。
君と話した過去は消せない、君が僕に与えた影響も消せない、君が世界に与えた影響も消せない。
僕は、君の影響を受けた人格で、君が影響を与えた世界の中を、ずっと生きてかなきゃならないわけだ。
僕の行動なんかとは無関係に、君の痕跡は世界に永遠に残らざるを得ない。
つまり……折角根性だして伝えてくれた事は、言うまでもない事であり無駄。
遺言としちゃあ、十全どころか一全ですらない零全だ――。
これを指摘する事が、僕からの最期の嫌がらせだよ。
クク、『ありがとう』なんて言って後悔してるんじゃないかな?


……誰に言ってるんだろうね、僕は。
嗚呼素晴らしき自己満足――いや、僕自身すら満足させられてない。
誰も聞いてはいない、何処にも伝わらない、何の意味も無い、こんな言葉こそが無駄か。
ま、いつもの事だけど」

 死者と出会う『小道』から、死と出会う『街』へと戻る。上を見ると、光が目にしみた。

「ここはいつだって良い天気で――気分は最高にハイだ」


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