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【場所】『窓が割れたままの家々』【スラム街】
533
:
『我々は皆運命に選ばれた兵士』
:2006/08/20(日) 22:03:47
>>531
追いかけるまでもなかった。
視界から逃げることすら出来ずに、少し歩いて少女は止まった。
引っ張っている男が動こうとしていないからだ。
成人男性一人を引っ張るには、貧弱な体格の少女ではとても力不足だった。
それでも顔を真っ赤にして引き摺ろうとしている。
錆付いた非常口のドアを満身の力を込めて開けようとしているみたいで、
とても人に対してする行動には見えない。
>>532
うーうーと唸りながら『イージー・ローラーズ』の腕を引くが、
所詮腕の細い少女、抵抗する気になれば抵抗できた。
立ち止まり話を始める『イージー・ローラーズ』を、殺意すら篭った目で見る。
震える唇で何かを叫ぼうとして――前に回った男の問いかけに止められた。
鼻の穴を膨らませて呼吸をし、ギョロギョロと目を動かし、黙る。
「…………?」
数秒の間があってから、口を開いた。
パニック映画で焦りすぎた人間が鍵を回せないように、
何度も聞き苦しくどもりながら言う。
「じゃ、じゃあ――じゃあ――あ、は、キ」
しゃくり上げて言葉が途切れ、
「――キス、キスして」
言うが早いか、男の首に手をかけようとする。
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