[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
長編、長文支援スレ
452
:
名無しnoゆうな応援2-3-1/8</b><font color=#FF0000>(HajiDrTM)</font><b>
:2003/09/21(日) 12:26
「はじめてじゃないけどはじめてのうんどうかい 〜らんちらんちらんち!?〜
市内全部が参加しての運動会。
プログラムも順調に進んで、時計の針が正午を指した。
「…ただいまの競技で、午前の部を終了いたしま〜す! これより、午後1時半までお昼
の休憩時間となりまーす! 参加者の皆さんはぁ〜、休憩の後ー、1時20分までに所定
の位置に戻ってくださーい!」
本部からのアナウンスが広い市営グラウンド一杯に流れた。選手も観客も、アナウンス
が終わらないうちに動き始める。それぞれ、家族や友人たちと気ままに昼食を取る場所に
移動しているのだ。
「お疲れ様ですな、上村先生」
「え? あ、ご苦労様です」
ぼうっと人の流れを見てると、運営委員をしている中年の男性が、お弁当を持ってきて
くれた。薄いプラスチックの容器に入った「幕の内弁当」みたいなものだ。
おお、結構、豪華。けど、やっぱり味気ないなあ。こう何ていうか、「運動会」っていえば
家族が作ってくれた手作りのお弁当…。上手下手じゃなくって…うまく言えないが、そこに
色んな思い出があるような…気がしなくもない。
あいまいな想いを抱きながら、僕がガサガサとお弁当を開いていると…。
トテトテ…パタパタ…トテトテパタパタっ!
「…あ、お兄ちゃん、ひどいー!」
いきなり背後から、可愛らしくも鋭い怒りの声がした。
「へ? ああ、まいなちゃん。ゆうなちゃんも。二人揃ってどうしたの?」
「もうっ! 『どーしたの?』じゃないわ! お兄ちゃん!」
「…お、にいちゃん…、おべんと、食べてる。ふぇ…ひっく、えぐ…ひどい…」
「は、はいいいっ???」
僕がいったい何をしたっての? 手にした開きかけのお弁当もそのままに凍りついた。
「だって! まいなと ゆうなちゃんが、せっっっっっかく、いっしょにおべんと食べよって、
お兄ちゃんのことお誘いに来たのに!」
「ふぇぇ、おにいちゃん…ゆうなたちと、おべんと食べるの…や、やなんだぁ、えぐえぐ」
う、しまった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板