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漫画講座論

884WS:2021/12/07(火) 10:20:55
>>868

3.
アイデアの調査(想像)、発展を極限まで→「どうしたらこんなアイデア思いつくの?」

『クリシェとの闘いに勝つための鍵は調査することである。
言い換えれば、知識を得るために時間と労力をかけることだ。
詳しく言うと、記憶の調査、創造力の調査、事実の調査がある。ほとんどの場合、ストーリーにはこの三つ全てが必要だ。』

『・記憶(の調査)
「これまで自分が個人的に経験したことで、登場人物の人生と関わりがあるものはないだろうか」
書き記すまでは、分かっているかどうかすら分からないものだ。
調査とは白昼夢を見ることではない。自分の過去を探り、追体験して、書き記すことだ。
頭の中ではただの記憶だが、文章にすれば実用的な知識になる。
・創造力(の調査)
 「登場人物の人生を自分が生きてみたら、どんな毎日になるだろうか」
 想像がもたらすのは、一見無関係に見える人生の断片や、夢のかけらや、経験の切れ端だ。
 活用できる想像も調査だと言える。
・事実(の調査)
 (スランプに陥った場合)治療法が一つある。行き先は図書館だ。
 書けなくなるのは、書くことが何もないからだ。才能が消え去った訳ではない。書くことがあれば、書き続けられるはずだ。
 才能を殺すことはできないが、知識不足ゆえに昏睡させることはあり得る。
 どんなに才能があっても、何も知らなければ書けない。才能は事実とアイディアで刺激してやる必要がある。』

『調査をしよう。才能に題材を与えよう。調査を行えば、クリシェとの闘いに勝てるだけでなく、鬱状態を乗り越えることもできる。
事実を手堅く調査するうちに、その(知識の)範囲が世界規模へと広がっていく。急に見通しが開けるとともに、他の方法では得ることができなかった深い理解へと至るだろう。
記憶や想像や事実の調査を続けていくと、ある現象がよく起こる。いわく、登場人物が突然命を吹き込まれたように、自分の意思で道を選び、行動が転換点をもたらす。
そこからは変化し、進展し、また変化し、タイプを打つのももどかしいほど、堰を切ったようにストーリーが溢れ出すという。
作家達が陥りがちな愛すべき妄想だが、唐突にストーリーが形を成したように感じられるのは、主題に対する書き手の知識が飽和点に達したからだ。
作家は小さな宇宙の創造主となり、自然発生のようにストーリーが湧き出すことに驚くが、それは努力のたまものにほかならない。』

『注意すべきことがある。調査によって題材は得られるが、それは創造力の代わりにはならない。
出来事を作り出せなければ何の意味もない。ストーリーとは、単に集めた情報をつなぎ集めたものではなく、数々の出来事をうまく設計して意味のあるクライマックスへと観客を導くものだ。
調査をいつまでも引きずるのもよくない。自信が持てず、書斎に何年もこもって結局何も書けずに終わる人も多い。
調査とはあくまで創造力や発想という荒々しい獣の餌であり、それ自体が目的ではない。
創作と調査は交互に進めればいい。
新しいアイデアが種を蒔き、ストーリーと登場人物が育っていく。ストーリーが育つにつれ、新たな疑問が生じ、さらに調査が求められる。
創造と調査を必要に応じて行き来しながら、あれこれと回り道をした末に、ついにストーリーが完全な形となって生き生きとその姿を現す。』

『リストにあるシーンを見直してみると、それぞれに捨てがたいが、心の奥底ではやはり最初の思いつきが一番だと思うこともある。
直感に従って、新たなリストに取りかかることだ。(アイデアを)十や二十は考えよう。
完成した脚本に、書き上げた全てのシーンが残っている場合、一つのアイデアも捨てなかった場合、台詞を少しいじった程度で書き直しを済ませた場合、そればほぼ間違いなく失敗作だ。
才能の有無に関わらず、自分が成すことの九十パーセントはベストに及ばないことを、我々は心の奥底で知っている。
優れた選択によって、その十パーセントを選んで残りを捨て去れば、全てのシーンが魅力あふれるものとなり、世界はあなたの前にひれ伏すだろう。
天才とは、力強いシーンやビートを作り出す力ではなく、陳腐なもの、こじつけたもの、調子外れのもの、偽りのものを排除できる審美眼と判断力と強い意志を持つ人間だ。』




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