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漫画講座論
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>>868
『・契機事件の配置
だいたいの目安で言うと、メインプロットの最初の大きな出来事は、話が始まってから四分の一までに起こる。
四百ページの小説があったとき、最初の百ページまでなら、メインプロットが何だか分からないまま読者に読んでもらえるだろうか。』
『メインプロットの契機事件が十五分よりかなり後に来ると、退屈になる危険が大きい。そのため、観客の関心を引くサブプロットが必要となる。
なぜ先にサブプロットを見せて、メインプロットが始まるまで観客を三十分待たせるのだろうか。
(「ロッキー」の例、「ヘビー級チャンピオンが無名ボクサーに対戦する機会を与える」(伏線)、「ロッキーが誘いに乗る」(落ち)
もし最初に目にする出来事が契機事件だとしたら、観客は肩をすくめ「それがどうした」としか感じない。
最初の三十分を使ってロッキーの人柄や取り巻く世界を効率よく描写し、ロッキーが試合に応じたときに「え? あの負け犬が?」という強烈な反応が起こるようにしたのだ。
観客は驚き、叩きのめされる敗北が待ち受けているのではないかと恐れるようになる。』
『メインプロットの契機事件は、なるべく早く導入するのがいい。ただし、機が熟してからだ。
契機事件は観客の心を掴んで、十分に強い反応を得なくてはならない。その反応は合理的なものであるべきだ。
また、感情に訴えるだけでなく、先々の展開への大きな疑問を呼び起こし、重大局面のイメージを引き起こさなくてはならない。
メインプロットの契機事件をどこに置くべきかは、「観客が十分に反応するためには、主人公と世界についてどの程度まで知る必要があるか」と自問すると答えが出る。』
『契機事件が人類普遍の元型的なものなら、伏線を張る必要は無く、すぐに描くべきだ。
誰の人生に起こっても強い衝撃を与えることがすぐに分かるから、説明は不要だ。
「ジョーズ」では、サメが海水浴客を食らい、署長が死体を発見する。映画が始まるとすぐに二つのシーンが現れ、観客は瞬時に恐ろしさを理解する。
編集者「署長や家族や市長や市議会や観光客について観客が知るべきことは、サメの襲撃のリアクションですべて明らかになる。とにかく「ジョーズ」はサメから始まるんだ」
なるべく早く、ただし機が熟してから。』
『どのストーリーも世界や登場人物が異なるので、契機事件の内容も配すべき位置も色々ある。
早すぎれば観客は混乱するし、遅すぎれば退屈するだろう。
観客が登場人物とその世界を十分に理解して、しっかり反応できるようになったその瞬間に契機事件を組み入れたい。
それより一シーン早くても遅くてもいけない。
正確なタイミングは、分析よりも感覚によって探し当てられる。
契機事件の配置についてよく犯す誤りは、メインプロットを遅らせ、冒頭のシークエンスに解説を詰め込んで明瞭化したがることだ。
作り手はしばしば観客の知識と人生経験を低く見積もるもので、登場人物と世界について、常識でまかえるような些細なことまで、ついくどくど説明してしまう。』
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