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漫画講座論

880WS:2021/12/07(火) 10:14:17
>>868

2.
序盤で期待、予想させるものを提示→「最後はどうなるのか気になって一気に読んでしまった!」
『何よりも知りたいのは「最後はどうなるのか」ということだ。』

・「契機事件」について
『ストーリー設計には五つの要素がある。
 契機事件(インサイティング・インシデント)
 段階的な混乱
 重大局面
 クライマックス
 解決 』

『作中での最初の重要な出来事は「契機事件インサイティング・インシデント」と呼ばれる。
その後に起こるあらゆる出来事の発端となり、他の四要素を始動させるものだ。』

『幕の構成には無限のバリエーションがあるので、まずは三幕構成から解説し、その後でいくつか紹介しよう。
第一幕には最初の大きな動きがあり、ストーリーの約二十五パーセントが割り当てられる。
最終幕は他よりも短いのが望ましい。クライマックスへ至る加速感や一気の高揚感を観客が体験できるのが理想だ。ここを引き延ばそうとすると間違いなく途中で加速のペースが落ちる。
最終幕は短く、二十分以下(十七パーセント以下)が一般的だ。
百二十分で、メインプロットの契機事件を開始一分、第一幕のクライマックスを三十分後に置き、第三幕に十八分、解決に二分を割り当てるとする。結果、第二幕は七十分となる。』

『契機事件が発生するとき、それは力強くて十分に作り込まれた出来事でなくてはならず、変化のない曖昧なものでは駄目だ。
契機事件は主人公の人生の均衡を大きく崩す。
主人公はストーリーの開始時には概ね均衡の取れた人生を送っている。成功も失敗もあり、好調も不調もある。人生はまずまず上手くいっている。
そして恐らく唐突に、だが必ず今後を左右する出来事が起こって、人生の均衡が激しく崩れ、主人公にとっての現実の価値要素がプラスかマイナスのどちらかに傾くことになる。
人生の均衡に突然プラスがマイナスの変化が生じると、主人公は自分の性格や作中世界に見合った形でそれに応じる。
誰でも自分の人生の主導権を握りたいはずであり、何かの出来事によって安定と自制の感覚を激しく揺さぶられたら、何を求めるかは決まっている。
人生の均衡を取り戻すことだ。
契機事件はまず主人公の人生を揺るがし、均衡を取り戻そうという欲求を起こさせる。
その思いから、(迅速に、またはゆっくりと)主人公は欲求の対象を思いつく。
欲求の対象とは、人生という船を水平に保つために必要または不足していると思われるもので、物質の場合・状況の場合・考え方の場合、などがあり得る。』

『契機事件は主人公を駆り立てて、この欲求の対象や目標へ突き進ませる。大抵のストーリーやジャンルはそれで十分だ。
我々が最も強く惹かれるのは、契機事件によって、意識的な欲求だけでなく無意識的な欲求も起こす主人公だ。
二つの欲求が真っ向からぶつかり合うため、主人公は内面で繰り広げられる激しい闘いに苦悩することになる。
意識して何を求めていようと、心の奥底では正反対のものを求めていることを観客は察知する。』




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