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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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「紫様・・・・・・・朝食の準備が整いましたが・・・・・・いかがなさいますか?」
そう言うのはスッパ─略─紫の式神、八雲 藍である。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「紫様、少しでも食事を取らないとお体に触りますよ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いらないわ・・・・・・・・・・・」
「で、でも・・・・
「いいの、ほっといて頂戴。何もいらないの。貴女達二人で食べてなさい。二度は言わないわ」
「・・・・・・・・・・・・・は、わかりました・・・・・・・・・・・」
3人分の食事が用意されている居間に戻った藍に、黒猫の怪、橙が寄って来た
「あれ?紫様は?どうしたの?今日も食べないの?」
「あぁ、また、なんだ。すまない」
「そっかー・・・・」
残念そうに俯き、指を咥える橙。
その格好で少し唸ったかと思うと、口から指を離し、
「なんだか、紫様、そーしきってのに出かけて以来、変わっちゃったね。
ねぇ藍様、そーしきってなぁに?何をする所なの?何があったの??」
「うーん、橙にはまだ随分と早いかな。さ、ご飯が冷めてしまうから食べましょう?
今日は橙の大好きな鯵の開きが丸ごと一匹なのよ」
「ん、あ、わーい、本当だぁ、藍様、早く席について、早く早くぅ〜」
(そう、まだ橙が知るにはとてつもなく早い。できれば一生関わらないようにと願うよ)
布団の中に蹲り、目からの涙により布団が濡れていく。頬にあたる部分が湿っていて冷たい。
「どうして・・・・・・霊夢・・・・・・・・・どうして・・・・・・・・・・」
霊夢の葬式、この八雲紫も立ち会っていた。
彼女は霊夢の事をかなり気にかけていて、とても可愛がっていた。
博麗の巫女として、自分が選定した少女。
彼女の性格なら、誰ともうまくやっていける。幻想郷のバランスを保ってくれる。
幻想郷を任せられる。そう思ったからだ。
事実、異変が起こればすぐに異変を解決し、あらゆる事態を収めていった。
妖怪同士の力の差をなくすための平等で特別なルール、それも定めてくれた。
期待以上に頑張ってくれたのである。
ただし彼女はまだ少女であり、それだけの異変を解決するのは身体に過度の負担が掛かってしまう。
その負担を僅かでも減らすため、実は内緒でこっそりと協力してあげていた。
ばれない様に見守って、それでいてピンチの時はさりげなく力を添える。
しかし、その行為は戦ってる当の本人よりも疲れを感じてしまった。
境界をフル活用しているのだから当然である。
小さく大きさを保った境界の中から覗き込み、気づかれない程度の弾を撃つ。
その反動のせいか、家に帰ると死んだように眠ってしまう。
藍はその事に薄々気づいてはいるらしいが、橙は私の事をずっと眠っているおばs
眠り姫だと思っているようだ。
永い夜の異変の時は、気づかれてしまったらしく、隙間に手を入れてきて私の腕を掴むと
「あんた強そうね。異変解決するから手伝って」
と無理やり引っ張られ壁をやらされたのである。
どこぞの誰かも知らないのに信頼するとは、流石霊夢だ。
私はその時一緒に戦ったが、私の力が無くても十分すぎるくらい成長していた。
今度は隙間からではなく、直に目に焼き付けることができ、霊夢の成長を確認することができた。
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