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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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家についた頃には大分日が落ち、薄暗くなり始めていた。
玄関の鍵を解除し、家の中に入る。箒を玄関の脇に立てかけ、帽子も帽子掛けにかけておく。
スカートの中からさっき借りてきた茶筒を取り出す。筒は綺麗でなかなか高級な茶のようだ。
筒をくるくる回し見定める。開けられた形跡は無い。まだ未開封のようだ。えっとこの茶は・・・
おぉ!? な ん と
『玉露』ではないか!!うぉ、まじか、あの貧乏巫女が・・・・・・
しめしめ、早速いただくとするか。
湯を沸かす準備をし、茶漉し、急須、湯のみ等を用意する。
さてと、「時は満ちた!!!!」茶筒に手をかけ、蓋を────バゴタンッ!!
不意に玄関の扉が強烈に開け放たれ、その大きな音に驚いた私はとっさに茶筒を背中に隠す
玄関にいたのはアリスだった。
アリスは私と目が合うなり
「あ、あああああぁ、マ、魔理沙ぁああ、魔理沙ぁあああああああ〜〜」
声を震わせながら私に思い切り抱きついてきた。それも顔を涙でぐっしょりと濡らし、目も顔も真っ赤であった。
「れれ、れっ、レ、霊夢が、霊夢があぁぁぁぁあああああああああ〜〜」
「ま、まぁ落ち着けアリス、どうしたんだ?何言ってるかわからないぜ?」
泣きじゃくるアリス、身体を痙攣させ、嗚咽を漏らしながら、目からは大量の涙が濁流していく
(げ、まさか茶を盗んだことがばれたのか?それにしてもアリスを疑うなんて酷い奴d──
「霊夢が、霊夢がっ、ぁあ、ウッグ、し、しんじゃった、の、殺されっ、たの、うああぁぁああああああん」
アリスはそれだけ言うと、大声で泣き叫びつづけた
──へ????私は耳を疑った。
────死んだ?霊夢が? 殺された?誰に?
確かにアリスは霊夢が死んだと言った。でもあの天才が死ぬなんてありえない。
でもアリスが嘘をついてるようには到底見えない。
幻想郷で最強かと恐れられるぐらい強いのだ。あの霊夢が殺されるなんてあるわけない。
開かずの賽銭箱が、満腹になるぐらいおかしな事だ───
彼女の存在の大きさ故か、既にその事は幻想郷全土に瞬く間に広がっていた
───────博麗霊夢は死んだ───────
と。
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