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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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そこにあの巫女が現れた。同じ人間だし、同じ年頃だし。とても親近感を覚えていた。
私の事を気にかけてくれる。声をかけてくれる。それは嬉しかった。
でも、心から心配された事はなかった。ただ勘にもとづいて心配をしてくれるだけで、
相手の心を読み取って心から心配してくれているわけではなかった。
別にそれが不満だったわけではない。博麗の巫女なのだから、誰か一人だけに好意をもってはいけない。
誰に対しても平等に。だから彼女の周りには妖怪やらなにやらが親しみを持って寄って来る。
常に誰かに囲まれているのが、私にとってとても羨ましかった。常に誰かに必要されている事も、妬ましかった。
なにより幻想郷を護る博麗大結界の管理者だ。存在が、存在感が私と全く正反対だった。
派手な事をしたりアピールをしたり。そうでなければ誰も私を見てくれない。
霊夢は何もしなくても、みんなが振り向く存在だった。
持ち前の勘でふらりと出かけては、幻想郷でも名を馳せる強豪どもをいとも簡単に蹴散らし
たった一人で、異変を幾度と沈めていった。ここに親友がいるのに、一度も頼られたことはなかった。
誰かに頼る必要がないくらい、彼女は天才だったから。
私はいつのまにか嫉妬を覚えるようになった。私の持っていないものを全て持っている。
彼女自信は望んでいないのに、何もかもを。持たざるものである私を嘲笑うかのように・・・・・・
光が強ければ強いほど、私の影は濃く強くなっていった。
同じ人間の癖に・・・・・・
───私は力強く紅白の藁人形を握り締めていた。
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