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投稿するまでもないSSスレ 7/7
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「・・・で、この式の事が悩み?違うでしょ?嘘は言ってないみたいだけど、誤魔化してもだめよ、
本当はもっと大きい悩みがあるのでしょ?」
なんでもお見通しという訳か。確かに本来の相談したい悩みとは違うことを話してしまった。
それでも私の話は真摯に受け答えてくれる。私の事を心配してくれている。
私の中の悩みを真剣に取り除こうとしてくれている。
そう、彼女をもっと、信頼してもいいんじゃないのか。
「はいおまたせ、どうぞ」
アリスは私の前にコトンと、すっかり冷めてしまった緑茶を暖かいものに淹れ直してきてくれた。
以前私とアリスは、緑茶か紅茶かどっちが美味いかと、些細な事で喧嘩をした事もあった。
その時もアリスは一歩引いて、緑茶の美味しい入れ方を私に聞いてきたのである。
その後は互いに教えあい、和解したのはいいが、緑茶と紅茶を両方同時に飲む羽目になった。
今日のこの緑茶はアリスが淹れたものである。私が淹れるお茶よりは、若干味は落ちるが、
温度とは違う、何か別の温もりがとても暖かかった。
私とアリスはテーブルを挟むように、向き合うようにして椅子に座っている。
アリスは音を一切立てずに緑茶を啜る。目を閉じて口を湯飲みから離し、
なかなか緑茶もいいものね。と独り言を呟く。
コトッと湯のみをテーブルに静かに置くと、私の目を見ながら口を開く
「それで、貴女のお悩みは?」
─私の悩み、か。黙っていては進まないし、溜め込むのもだめだ。
打ち明けるしかない、と決意を固めると、私もアリスの問いに答える
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